「営業だけど、仕事が辛い。辞めたい。」

でも…

  • 転職に不安がある
  • どうやって転職すればいいかわからない
  • 転職先のイメージが湧かない
  • できるだけ有利に転職したい

今回は、そんな皆さんのために、現役営業マンで転職経験者の僕なりに「営業を辞めたい人におすすめ転職先」と「転職活動の方針」をまとめてみたいと思います。

営業を辞めることを決断できずにいる人へ

※「もう転職する気満々だ!」という人はこの章を読み飛ばして下さい。

例えば、転職を躊躇してしまう理由を「年数」を軸に考えてみましょう。

まず、営業1年目~3年目くらいの人は、早く辞めることのデメリットを考えてしまいがちです。

自分は甘えているだけなんだろうか? 面接で悪い印象をもたれるんじゃないだろうか? 社会経験が浅い自分に良い転職先が見つかるんだろうか? などなど。

また、営業4年目以降になると、若干辞めづらい雰囲気が流れるんですよね。

1年目~3年目は、会社も人材を繋ぎとめておく期間として見ているはずです。辞めていく人に対して「気合が足らん」「根性が」と言いつつも、内心しょうがないと思っていることでしょう。

「3年を乗り切ったから大丈夫だ」と、根拠の無い安心。その安心ムードが、職場全体に流れます。辞めるのが当たり前のような時期だと辞めやすい雰囲気が流れるけど、その後はなんだか辞めづらい。

結局、何年目だろうと転職決断には強い意志が必要なんです。

でも、辞めたいという気持ちを抱えながら今の仕事を続けていくのにも、相当な強い意志が必要です。

そう考えると、今やるべきポジティブな行動は1つしかありません。

実際に転職するかは一旦置いておいて、働きながら転職活動を始めておきましょう。

転職活動を”始める”ことには何のリスクもないし、デメリットもありません。

それどころか、早めに転職活動を始めれば、単純に理想の転職先に出会うチャンスが増えます。

そして、コレだ!という転職先を見つけたら、そこから真剣に考えればいいんです。

さっそくですが、下記で紹介している転職先候補を参考にしてみて下さい。転職活動のスタートです。

『営業職は辞めずに、今の職場を辞める』という選択肢も一考の余地あり

※「営業なんてもううんざりだ!」「自分は営業に向いてないって気づいてるんだよ!」「異職種に転職したいんだ!」という人はこの章を読み飛ばして下さい。

でも、「営業の仕事は嫌いだと言い切れない」という人は、転職先候補を【営業以外の仕事】に絞らず、【営業職として、より良い職場に転職する】という選択肢も残すべき!

例えば…

  • 職場や上司に問題があって辞めたいと思っている人
    ⇒ホワイト企業、人間関係や待遇が良い職場を狙って転職
  • まだ年数が浅く、経験不足や能力不足が原因で辞めたいと思っている人
    ⇒教育体制や知識共有体制が整っている職場を狙って転職
  • 異常なノルマが原因で辞めたいと思っている人
    ⇒営業ノルマがゆるい会社を狙って転職

こんな感じで、営業職を続けつつ、悩みを解消できる会社を狙って転職するのもアリだと思います。

どちらにしても、転職先の選択肢は多い方がいいですから。「営業」と「営業以外」、多くの転職先を候補にしてほしいと思います。

では、続けておすすめの転職先や転職先選びのポイントを、【辛さや悩みの解消】と【スキルや経験を活かす】という2つの方向性で紹介したいと思います。

営業職を辞めたい理由(辛さや悩み)を解消できる転職先を選ぶ

営業職には、悩みが付き物だ。転職をした後も営業を続けている僕も、悩みが全くないと言えば嘘になると思います。

営業職ならではの辛さや悩みというのは大なり小なりあるものですよね。営業自体を辞めるにしても、営業職を続けるにしても、辞めたい理由の根源を解消できないと意味がない!

ケース別に、転職先の選び方などを紹介しましょう。

「ノルマとか競争とか苦手なんだよね…」という人へ

営業に向いていない人の典型例ですよねえ。営業という仕事を続けるからには、絶対にノルマとか競争とかがあります。

ノルマも競争も両方嫌だというのなら、「利益」に直結する仕事を避けて転職先を選ぶと良いでしょう。

利益に直結する仕事というのは、営業・販売業・一部のサービス業・企画の仕事などが当てはまると思います。サービス業も、職種によっては利益が絡む競争が生じないものもあるでしょう。

たとえば、ホテルのフロントなどですね。

フロントスタッフが利益を生むわけではありませんから、そこに競争はありません。利益が生じるということは「成績」があるということで、そこからノルマや競争が発生するわけです。

ただ、競争が発生しない仕事も結構多いんですよ。

営業・販売業・一部のサービス業・企画の仕事を避けるだけでも、あなたに合う転職先が見つかります。興味が惹かれる仕事を探し、それが利益につながる仕事なのかを考えると良いでしょう。

「正直、トークが苦手」という人へ

営業の肝心要となるのが、トークですよねえ。

トークに自信が無い人の転職先選びは、案外簡単です。「人付き合いが苦手」とまではいかないけど上手いトークが出来ないというレベルの人なら、接客業やサービス業も一部を除いて選ぶことができます。

基本的に、接客の受け答えというのはシンプルですからね。マニュアルに沿っていればとりあえず問題なく、臨機応変に対応すると言っても「気の利いた話をする」という必要はないわけだから。

トークの巧拙に関係なく、仕事ができます。

人と仕事で話したくないというレベルで苦手だったら、事務職・経理などバックオフィスの仕事やドライバーなど一人で黙々とやる仕事を選ぶと良いのでは?

社内の人となら関われるというレベルなら、SEなども転職先の候補になると思います。

「体力的に営業がしんどくて…」という人へ

体力的に辛いなら、外回りの無い仕事や立ち仕事以外を選びましょう。

事務・経理・人事・企画・ITエンジニア系・ドライバー系などが、営業が体力的にしんどい人が選びやすい仕事だと思います。

それに加えて営業職の経験を活かすのなら、タクシードライバーが案外良いのではないでしょうか。

「人付き合いが苦手だから営業なんて無理だ!」という人へ

社内の人とも社外の人とも、仕事上ではなるべく関わり合いになりたくない…。

本当に人付き合いが苦手な人は、そう考えるんですよね。僕の友人にも、そういうタイプの人がいます。社内外の誰とも全く関わらないという仕事は極端に少ないものの、関わる頻度が低い仕事や最低限の関わりだけでも別に問題が無い仕事は、結構ありますよ。

たとえば、トラック運転手・工場・清掃・ビルメンテナンス・プログラマー・施設警備などです。

「作業自体は一人でも行える仕事」を探せば、人付き合いが少ない仕事に出会えます。

工場も清掃の仕事も全体を通して見るとチーム作業だけど、それぞれの作業は一人で行うものですよね。プログラミングの仕事もチームで行うものですが、個々の作業自体は一人で行います。

要は「個々の作業の集合体が、仕事の完成形になる」わけです。

以上のほかにも、SE・各種デザイン関係・クリエイター関係などがそういう仕事に当てはまります。

「残業ばかりで辛い」という人へ

残業ばかりで辛いというなら、仕事選びよりも職場選びが重要です。

残業が少ないと言われている仕事には、メーカーの仕事・事務の仕事・薬局・スポーツ関連施設・ホテルなどが挙げられるんですよ。

DODAの残業の多い職業・少ない職業調査を見れば、残業が少ないとされている業種や職種が紹介されています。

見ていくと、「交代勤務がある業種・職種」「スケジュール調整に他社の都合があまり絡まない業種」は、残業が少ない傾向があることがわかりました。

スポーツ関連の施設やホテルなどが交代勤務のある業種の例になるし、メーカー関係がスケジュール調整に他社が絡まない業種の例になりますよね。

決められた枠内で仕事をしたい人は、この判断基準を覚えておきましょう。

ただし、その中にも残業をさせる会社というのはあるんですよねえ。

残業が少ない企業を探す必要があります。転職エージェントを使い、残業時間の実態を調べることで残業が少ない企業を探すことは可能です。ほかにも、残業が少ない企業・多い企業の判断基準があります。

たとえば、給料があまりに高い求人の場合は残業代がたくさん含まれているケースがあるんですよ。残業代が高いということは、残業が多いということです。

このようにして、なるべく残業しなくて済むような会社を探しましょう。

「諸経費が結構、財布を圧迫しているんだよ」という人へ

外回りをすると、諸経費は避けられません。

交通費・ガソリン代だけじゃなく、飲食費も外回りをすると高くつきます。接待などは交際費として会社が出してくれるものの、外回りの交通費やガソリン代などの諸経費を出してくれないという会社は多いです。

自腹の諸経費を減らすためには、求人欄の「手当」をしっかり確認することが大切!

会社によっては、「スーツ手当」「営業手当」が用意されています。外回りで使うスーツの料金を負担してくれたり、営業に出ることによってかかる諸経費を負担してくれたりするわけです。

そういう会社を選ぶようにすれば、営業職を辞める必要なく、悩みを解消できますよね。

ただし、営業手当は「残業手当の代わり」と勘違いしている会社があるので、気を付けましょう。転職エージェントを使い、残業代と営業手当が別途支給されることを、確認してくださいね。

営業の経験やスキルを活かせる転職先を選ぶ

次は「営業職としての経験やスキルを活かせる」という観点で転職先を考えてみましょう。

現役営業マンの僕なりに思いつく職種をいくつか挙げてみましたので、考え方の参考にしてみてください。

人と人とを繋げるスキルを活かして…

営業の仕事って、結局は「人と人との橋渡し」であることが多いですよね。

特に僕のようなIT営業マンは営業によって、実際にシステムを作る人たちとそれを必要とするお客さんとを繋げています。相手方と自分の会社の人たちとの間を取り持って、連絡したり、納期の調整をしたりする。

そのスキルが使える場所は、どこか。

ディレクター。

営業の仕事は、ディレクターと似ているんじゃないか。特にIT系営業マンの場合は、ディレクターの仕事そのものではないか? ディレクターの役目…それは、人と人との連絡橋。やる仕事と言えば各チームの作業工程管理や納期の調整、外部との交渉と連携です。

あれ、役目も業務内容も、どこか似てますね。

最近だとソーシャルゲームやスマホアプリを作る会社が増えてきて、ディレクターの募集も多数見かけます。営業職で似たような経験があるとしたら、ディレクター経歴が無くても導入しやすいんじゃないでしょうか。

ただ、IT系営業マンがディレクターになったら、「あれ、結局同じ仕事じゃね?」ってなるかもしれませんが。

プレゼンのスキルを活かして…

営業は人と人との橋渡しであることもあれば、人と商品との橋渡しであることもあるでしょう。

IT以外の営業って、大概そうだと思います。自社製品を、それを必要としてくれそうな企業や個人にプレゼンするのが営業の役目です。

また、お得意先に新商品のカタログなんかを渡したりね。要は人と商品の橋渡し

この経験が活かせるところは、どこか。

広報。

営業が特定的に「この会社(人)に商品をプレゼンするぞ!」という仕事だとすると、広報は「世間にこの商品を知らしめてやるぞ!」という仕事です。

完全に同じ仕事ではなく、営業の仕事経験やスキルを活かせるおいしい仕事だと言えるでしょう。

その点では、ディレクターよりも魅力的かもしれません。

広報力=営業力とする人も多いようですし、これはもう営業の仕事と直結していると言っても良いのでは?

広報というと女性のイメージがあるかもしれませんが、男性もしっかり働いています。後方として表舞台に立ち、イベントなどで活躍するのが女性なだけですからね。

「情報収集力」と「課題発見力」を活かして…

営業の仕事に必要な力として挙げられることが多いのが、「情報収集力」と「課題発見力」ですよね。

情報を集めて、自分の営業スタイルや商品などに対する課題を見つけてそれを仕事に落とし込むことが、営業には必要とされています。

さて、このスキルを活かせるのは、どこだ。

企画。

企画の仕事は、情報収集から始まります。自社製品のターゲットとなっている人たちが、今どのような物を欲しているのか。自社製品の評判や口コミはどうだろうか。情報を集めて、さらに課題を見つける。

今後売り出すべきは、どういう商品か。今までの商品で至らない点はどこか。

そうしたことを考えて「じゃあ今度はこういうのを作ってみようじゃないか」ということで、企画は立ち上がります。営業が自分の仕事の成果を上げるために日々している努力を、そのまま仕事として行うのが営業です。

もちろん、それだけが全てではありませんが、導入はしやすくなるでしょう。

だから、営業から企画という転身も、アリ。

「売る」スキルを活かして…

営業が日夜考えなければならないこと…「どうやったら売れるかなあ」。有形商材でも無形商材でも関係なく、どうすれば売れるか・契約が取れるかを考えて、それを営業の手段として落とし込むのが営業の勤めです。

これを活かせるのは、どこだ。

マーケティング。

どのようにすれば売れるか考えるというのは、マーケティングの分野に入ります。ターゲットの動向や世間の動きなどを見極めて、今売れるためにはどうすればいいのかを考えて実行する。まんま営業がやっていることと同じですよね。

僕の身の回りで営業を辞めた人たちの話

僕の身の周りには、営業を辞めた人たちが結構います。

僕自身が営業マンだからそういう話が集まるということもあるし、それだけ営業職がありふれているということでもあるんでしょうね。

彼ら彼女らはどうして営業を辞めたのか? 辞めた後はどのような感じなのか?

それぞれに転職の方向性がありました。

営業からホテル業界に転職

僕がブラック企業に勤めていたときの、同僚の話です。

僕が転職して割とすぐに、LINEが届きました。「仕事を辞めようと思う」と。話を聞いてみると、どうやら僕に影響されたようだったんです。「お前が会社を辞めて楽しそうにしてるだろ? それで急に冷静になってさ」ということでした。

彼はもともと「バリバリ働いて、ジャリンジャリン稼ぐぜ!」と、ブラック企業が欲しがりそうな典型的熱血営業マンだったんです。入社して半年くらいから結構成績が良くて、優秀な奴だった。

ただ、そんな働き方をしているうちに心身共に疲労がたまり、いつしか「会社が求める人材を演じ続けなければならない」という意識に変わりました。

日に日に残業も増えるし、もう限界。

これからどうしよう…。

思い悩んでいるとき、僕が転職して楽しそうにしているのを知り、転職を決意したという流れですね。

転職後は元来の「頑張りたい」という意欲を活かし、ホテル業界で上を目指して頑張っているそうです。

営業からシステム開発会社に転職

僕の高校時代の友人に、高校卒業後すぐ営業マンになった人がいました。狭い業界なのでどの業界にいたかは伏せますが、ブラックとまでは言わないまでも超絶・忙しい業界・会社だったみたいです。

ヒイヒイ言いながら生きているのを、僕が大学生だったころの飲み会のときなどに見ました。

営業を辞めた転職理由は、「向いてない」「他にやりたいことがある」という二つだった。彼はもともとエンジニア志望だったんですが、「最初だけだから」と営業に配属されたんです。

そのままずるずる営業のまま…。契約はそれなりに取れはするものの、本人の精神的負担は他人が想像する以上のものだったようです。

海外で働く夢もあるから、このままではダメだと、同い年の僕が大学を卒業するまでには転職先を見つける! と意気込み、転職しました。

転職後はさまざまな製品のシステムを作る会社に転職し、エンジニアとして頑張っています。大変そうにはしているものの、営業時代よりは良い顔をするようになったと、友人目線では感じました。

営業から新興企業に転職

「このままではオタク趣味に手が回らない!」

僕の大学時代の先輩は、IT企業の営業マンをしていました。ブラック企業と言うほどではないものの、残業は結構あるため毎日毎日忙しかったそうです。残業代が出るため、趣味に回すお金はたくさんありました。

ただ、時間がない…!

営業の仕事が向いてなくて辛いから、精神的余裕もない! どんどんオタク趣味から離れていく。

自分のアイデンティティが崩壊する危機を感じた先輩は、趣味に生きるため転職を決意。

転職後に就いた会社は「VR」に関する事業を行う、新興企業でした。ほぼ結成メンバーだけじゃないかとツッコミを入れたくなるほど新しい会社で、活き活きと働いています。

忙しいことに変わりはないらしいけど、趣味を仕事にしたということなんでしょう。

本人が満足気なので、ツッコミは心の中だけにしまっておいています。

営業から営業事務に転職

「競争社会に、付いていけない…」

親友の彼女が、僕・親友&その彼女三人の飲み会で漏らした言葉です。

新卒入社して営業に配属され、「まあ頑張るか」と思った親友彼女。ただ、研修を終えて営業活動に出る回数が増えるたびに「自分はこの仕事に向いていない」という意識が強くなったんです。

競争社会に、付いていけない。

ノルマに追い込まれる状況が、たまらなく辛い。

「私は、前線で働くよりも、誰かの助けになる仕事がしたい」

営業職が辛いという状況から、自分が目指す道を見つけた親友彼女。誰かの頑張りを支援する仕事をするために、営業事務に転職しました。

営業経験があるため営業職の気持ちがある程度理解でき、書類のフォーマットなども覚えるのが早く、職場からは頼りにされていると笑顔で語ってくれました。

給料は営業のほうが上かもしれないけど、辛い仕事をしてたくさんお金をもらうよりも、楽しく働いてそれなりの給料をもらうほうがいい。親友彼女が、転職後初の飲み会で言った言葉です。

営業から転職。現状や年齢別の転職活動のポイント

営業職を辞めて転職するとき、悩みとかスキルとか以外にも考えるべきことがあります。自分の年齢だったり勤続年数だったり、自分自身の置かれた状況・状態だったり…

状況ごとに転職先の見つけ方や効果的な転職活動の方法などをアドバイスしたいと思います。

入社半年くらいの人へ

新卒入社半年の人は、第二新卒にあたります。第二新卒は転職市場で独自の需要があるため、正直結構余裕です。強気で転職活動にあたりましょう。アピールポイントは若さと、早くに転職を決断出来る決断力です。

まずは冷静に、営業を辞めたいのは「営業に向いてないから」か「今の会社が合わないから」なのかを分析しましょう。

そして自分に向いている仕事・合う会社を探せば、今度は入社してすぐ辞めたいとはならないはずですよ。

入社1~3年くらい人へ

入社1~3年くらいという人は、営業経験自体は転職で武器にならない可能性があります。僕としては十分経験を語れるくらいだとは思うけど、世間はそう考えません。「3年以上」「5年以上」などを区切りとするのが日本社会の通説です。

営業経験自体が武器にならないのであれば、「営業職として働く中で、何を学んだのか」を武器にしましょう。

そして、自分が学んだことをアピールできるような業界・職種を探せば転職しやすいですし、天職に巡り合える可能性も高いです。

入社4~9年くらいの人へ

世間的にも営業職としての経験は十分にあると言えます。

営業経験自体が武器となるので、それを使った転職がしやすいです。先ほど紹介したように営業の経験やスキルを個別に分析して、活かせる転職先を選ぶことで幸せに転職できます。

20代後半の人は同じ業界なら営業を辞めたとしても年収維持・アップが狙えますし、違う業界も今ならチャレンジしやすいのではないでしょうか。

入社10年以上の人へ

「働き方」という根本から、今後の人生を考えてみましょう。

たとえば、仕事を重視した働き方をするのか、を重視した働き方をするのかを自分に問うんです。生き方を問うとも言えますね。前者なら「年収はそれなりだけど楽しい仕事」「休日が多い仕事」などを選ぶことになるでしょう。

後者なら仕事は「忙しくても年収が高いもの」や「好きじゃないけど年収が高いもの」などを選ぶことになります。これはあくまでも、自問内容の例ですけどね。

入社10年というのは、一種の区切りです。新卒入社した人なら今は30代だと思います。これからの人生設計を再度行うことで、転職先に選ぶべき業界や仕事も見えてきますよ。

営業としての大きな実績が無い人へ

先ほど語ったような営業経験を活かした転職をするよりも、敢えて全く関係のない業界・仕事を選ぶほうが賢明です。

営業とスキルが似ている仕事をすると、どうしても営業としての実績を重視されてしまいます。企画職・マーケティング職がその典型例と言えるでしょう。

また、今働いている業界と同じ業界に転職するときにも、営業の実績を重視されます。

営業に近いスキルを使う仕事・同じ業界の仕事だと、今の経験を活かすことが出来るんだから、そりゃ期待もされてしまいますよね。期待されないような仕事・業界を選びましょう。

家族を抱えている人へ

悩みを解消することももちろん大事ですが、前提として「年収が大幅にダウンしないこと」「残業が多すぎないこと」「休日日数」など家族を守ることを重視してください。

ただ、そのうえ悩みを解消するのは上手に転職活動しないと難しいです。

悩みの解消と家族を守ることを両立させるには、「どれだけ年収を下げることができるか」「どれだけ残業ができるか」というギリギリのラインを考えることが大事です。範囲を限定したうえで、一番自分の悩みを解消しやすい求人を選びましょう。

女性の人へ

結婚・出産などのライフステージを意識した転職をしたほうが、うまくいくと思います。

ガンガン働いて給料を得るか、事務職などマイペースな仕事をして時間を多く確保するかを考えるとき、ライフステージ・人生設計を踏まえるんです。

そうすることで自ずと、「結婚・出産を考えたいから時間を確保したい」「今は考えられないから給料を得て生活を華やかにしたい」と、転職の方針が定まります。

また、職場選びをするときには男女比の偏りが無いことを重視してみましょう。

女性ばかりの職場は人間関係のトラブルが多く、男性が多い職場は「女性が働くこと」に対する理解が弱いです。

転職したら生活水準を維持できないという不安がある人へ

選びたい転職先の候補的に、年収が下がることが確定している人も多いと思います。だけど生活水準はあまり下げたくない…。

そういう場合、貯金がある程度あるなら引っ越しを考えましょう。都心じゃなくて地方・地方都市・そのベッドタウンに移ることで、生活水準はコントロールできます。そういうところにもたくさん仕事がありますよ。

自分の状況に応じて、仕事も住むところすらも柔軟に選択しましょう。

自分の精神状態に不安がある人へ

休日日数が多い職場・残業が少ない会社・有給取得率が高い会社などを条件に、職場選びをしましょう。

さらに、合わない仕事を避けて、人間関係が合わない職場を避けることが大事です。転職エージェントを使うことでさまざまな条件が両立可能になると思います。自分の精神に負担を与えないようにしましょう。

また、明確にうつ病などの診断がおりているかどうかにかかわらず、精神状態に不安があることは面接で伝えたほうがいいです。

心の問題に理解のある会社かどうかを振り分けられるし、理解のある会社なら職場での対策も考えてくれますよ。

【最後に】自信と広い視野を持つことが大切

営業は潰しが利くのか利かないのかということは、営業マン達の間でひっきりなしに語られてきたテーマです。

それと似たようなテーマでよく言われるのは「文系は潰しが利かない」ですよね。文系は営業になるしかないんだという話が、大学の文系学部の中でまことしやかに囁かれています。

僕が思うに、営業が潰しが利かないという理論は「文系は潰しが利かない理論」と摩り替わっていると思うんですよ。

文系は潰しが利かないから営業になるしかない。それなら営業も潰しが利かないという理論です。

「ちょっと待った」と、「違うだろう?」と、僕は言いたい。

営業で培われるスキルというのは、多くの職種で使われています。

ここで挙げた「ディレクター」「広報」「企画」「マーケティング」なんかは、営業のスキルと直結している仕事です。

間接的にかかわっている仕事も含めると、もう少し可能性は広がります。

みんなが思っているよりも、可能性は広いです。

だから、営業から他の職種に転職するなら、まずは「潰しが利かない」なんていう考えは捨てましょう。

営業が自ら「この商品は売れないわ」「契約なんて取れないわ」と思っていたら、そりゃあ売れませんよ。オススメする本人が自信持ってないんだから、真に迫った営業はかけられない。

自分自身は転職における商品で、それを応募先企業に営業をかけるのが転職です。

自分が営業で培ったスキルを冷静に分析して、自分が何が得意だったのかを思い出して、それを他の職種に必要とされるスキルに当てはめてみてください。

そうすれば、僕が語った以外の職種でも向いているものが見つかりますよ。