営業職は向いてる人にはいいけど、向かない人にはとことん向かないんですよね。だから、誰もが営業を続けられるわけではないし、続けて幸せになれるわけでもない。
そして、営業を辞めたいと思った人の転職先候補として選ばれやすいのが「事務」。
このページでは、営業から事務に転職するメリットや求人選びのポイントなどを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください!
営業から事務に転職するメリットとは?
ノルマから開放される
事務は、内向きの仕事。営業は、外向きの仕事。
営業職は、会社の利益に直結するため売り上げ目標&ノルマがあることが多いです。特に新規顧客開拓をしている人は、常にノルマに追いかけられていますよね。ノルマは追いかけるものなのに、立場が逆だよ!
だけど、事務はどうでしょう。
社内の書類作りや整理など、内向きの仕事がほとんどだからノルマなんてありません。営業は演者、事務は裏方。周りをサポートする仕事がメインになります。その分、社内の人間関係を円滑にしないといけないとか、ある程度柔軟な対応力は求められますが…。
柔軟な対応は営業も求められるし、事務特有ではありません。
結局、ノルマに疲れた人にとっては、ノルマとは無縁というメリットが圧倒的に大きいんですよ。だから、ノルマ地獄が辛いという方には特に、事務がオススメです。
休日に呼び出されることが無い
営業は、顧客の都合や急なトラブルなどで休日に電話が鳴ることが多いですよね。会社に呼び出されることもあるし、呼び出しとはいかないまでも電話対応をしないといけないことが多い。休日なのに、仕事を忘れて心の底から楽しめないわけです。
事務は、休日には電話が鳴りません。
休日に対応しないといけないトラブルがあるなんて、ほとんどないですから。何かがあっても月曜日から対応よろしくという感じです。営業は、顧客が絡むから早急に対応しないといけないものの、事務は内向きだから「月曜でもOK」なんですよねえ。
また、土日祝が必ず休みという安定感も魅力的。
休日対応がクソメンドイ! とか、休みは思う存分エンジョイしたい! とか考えている人にも、事務はオススメ!
残業がかなり減る
営業は、残業から逃れるのが結構難しいです。僕は意図的に残業が少ない会社に転職しましたが、そうでもしないと残業三昧になってしまうのが営業職の現状。ブラック企業になると、残業がメインみたいなところありますよね。定時時間は前座だ! みたいな。
事務職も、残業が全く無いとは言えません。
ただ、営業職より残業時間がかなり少ないのは事実だと思います。プライベートの時間が増えて嬉しいという元営業の現事務職は、ネットを見ると結構たくさんいるようです。だから、残業に悩まされているなら事務になるのも良いのでは?
営業から事務の転職、難しい? 簡単?
真逆の特徴を持つ仕事だから、難しいと言う人がいます。逆に、事務に転職するのは楽だと言う人もいるんです。ネット上には、その両方の意見が錯そうしていて「結局、難しいの? 簡単なの? わけわかめだよ」と混乱してしまいますよね。
僕の結論は、「簡単とは言い切れないけど、難しいとも言い切れない」です。
曖昧になる理由を語るため、まず事務に転職するのが難しいと言われる理由を紹介します。色々あるんですが、まずは求人倍率が低いということ。DODAの転職求人倍率レポートによれば、2018年1月時点で事務職の求人倍率は0.18倍!
ちなみに、営業職は2.41倍で求人数と転職希望者数の割合もそれなりに釣り合っています。
事務は、求人の数より転職希望者数が圧倒的に多いわけです。単純に、希望者が多く競争が激しいために転職が難しいというのが一点。
また、営業職は事務と真逆のイメージを持たれているため、不利というのがもう一点。
反対に、簡単と言われている理由は「未経験から仕事を覚えやすい」というのが多いです。
じゃあ、僕が曖昧な結論に至った理由は? 確かに、事務職は転職市場の中でも特に人気な職種だから難しいけど、未経験から仕事を覚えやすく門戸が広いから転職しやすい。
営業というイメージが、事務に求められるイメージと異なるという点は対策してカバーすることが出来るし、他にも転職難易度を下げる方法が色々あるから難しいとは言い切れない。
というわけで、次の章では転職を成功させるためのポイントを紹介していきます。
営業から事務への転職を成功させるには?
事務に求められる人物像を理解しよう
企業が事務に求める人物像というのは、営業とは離れています。事務に求められる人物像は、たとえば「自己主張しない人」「サポートに徹する人」という、裏方的なものが多いです。
一方営業職は、「自己主張全然しない人はアウト」「サポートより積極的に自ら表立って動く人がいい」から、営業職の自分のまま振る舞うと面接で落とされます。
事務には、裏方的振る舞いが求められるわけです。
他には…「作業スピードが速く、正確にこなせる」などが事務に求められる態度。
営業から事務に転職するときに難しいのは、営業のときに努力したエピソードを語るほどに人事が求めているイメージから遠のいてしまうことなんです。営業の努力とは、自己主張と表立った行動と慎重な仕事の積み重ね。
だから、話すエピソードを変えましょう。
例えば、先輩をサポートして仕事を成功させた話がいいですね。そうやって、事務に求められる人物像に合うようなアピールをしていけば、面接で落とされる可能性は低くなります。
事務にも色々ある。自分に合った職種を選ぼう
営業から一般事務よりも、転職難易度が下がる仕事があります。
営業事務です。
営業のサポートをする仕事だから、営業事務は営業の仕事に対する理解が求められます。営業職の気持ちがわかる人、営業のノルマ達成に対する意識が高い人などが営業事務に求められる人物像です。元営業マンと言う時点で、営業職の気持ちがわかる人という条件はクリアしています。
人事も、元営業なら採用しやすいでしょう。
だから、何か特別な理由があって嫌だなあと感じない限りは、営業事務を選ぶのもオススメです。
ネガティブな志望動機はNG
営業から事務に転職する人でありがちな悩みが、志望動機がどうしてもネガティブになるということです。営業職のここが嫌だから、その逆の特徴を持った事務職を選ぶという人が多いため、どうしてもネガティブ発言が目立ちます。
申し訳ないけど、面接中にネガティブ発言はNG。
ネガティブ動機は、ポジティブ動機に変えて話すようにしましょう。
たとえば、残業が多いのが嫌だからという理由はこう変えられます。『効率よく素早く仕事をこなし、生産性を高め自身の仕事・私生活を向上させたい』など、他にも色々考えられるはずです。
基本的には、不満は望みに変換可能。不満というのは、裏をかえせば「こうしたい」ということになりますから。だから、自分が持っているネガティブな退職動機・志望動機を裏返してしまえば、それだけでいいわけです。
また、それに付け加えて「それを求人先企業で叶えるために、自分はどんな努力をしたいか」ということを語ると、マックス好印象。競争を勝ち抜くことが出来る可能性は、グンと上がりますよ。
転職エージェントを賢く使おう
競争を勝ち抜くためには、後ろ盾があった方がいいでしょう。一人で戦うよりも、二人で戦った方が戦力が高いのは言うまでもありませんよね。
この世には、転職エージェントという便利なものがあります。これに登録するだけで、キャリアコンサルタント(アドバイザー)という、後ろ盾を得ることが可能です。しかも、職業的に転職活動のサポートをしている、キャリア支援のプロが味方になる!
戦力倍増どころの話ではありません。
レベル10のパーティに、一人だけレベル50がいるようなものです。
転職エージェントが紹介してくれる非公開求人は質が高いし、悪戯に色々な人にオススメするわけではないから自分で探して見つかる公開求人より、採用確立は高いと思います。その上、待遇も比較的いいものが多いです。
選考書類の添削や、面接アドバイスもしてくれるから対策もバッチリ!
営業を辞めたいと思っていて、事務に興味があるのなら、まずは転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。