家なんて、そうそう売れねえよ…!

1件でも売れれば月給は数十万高くなるけれど、売れなければ20万円未満。年間1000万円以上稼いでいると求人には書かれていることが多いけれど、それは売れればの話。ただ、本当に家なんて、毎月ポンポンと売れるものではありませんよね。

3年間で新人の半数は辞めるという噂もあり、離職率がとにかく高い住宅営業。その理由はどこにあるのかを、僕なりに探ってみました。

インセンティブは高いけど…

住宅という高い商品を扱うため、売れればインセンティブはとても高いです。会社にもよりますが、1件売ると数十万単位でインセンティブが付きます。調子よく売れれば月給100万円という時だってあるくらい、売り上げに左右されるんですよね。

ただし、売れなければ15万円前後。基本給が20万円を超えるような会社は、僕が知る限りではありませんでした。売れればウハウハだけど、売れなければギリギリの生活を余儀なくされるわけです。そして、プラスアルファとして上司からの熱い叱責がプレゼントされます。

売れれば月給50~100万円程度、売れなければ15万円前後って…。

波ありすぎでしょ!!

住宅を売ること、の難しさと重圧

住宅営業は「戸数」ではなく「売り上げ額」でノルマを課していることが多いです。年間3億円というノルマがあれば、何戸売ってもいいからとりあえず3億円を下回らないようにしようということですね。つまり、安い物件ばかり売っていてもダメということです。

会社によって数字は異なりますが、大抵は年間数億円の売り上げを目指しているでしょう。

扱う商品も数千万円単位の高額なものですから、目標が億単位になるのは当たり前と言えば当たり前ですよね。

ただ、住宅は、人生の中で一番高い買い物と言えるほど高価な商品
です。ポンポン買うものではないし、住宅を購入しようという人はなかなかいません。売れにくい分、数戸も売ればヒーロー扱いですけどね。

売れないと居心地が悪いものです。

また、高額商品を扱うことのプレッシャーも大きいですよね。売ることの責任も重く、売った後のクレームも多いでしょう。購入後、ずっと住み続けるものですからね。少し何かがあればクレームを入れられてしまって、精神的にも辛いです。

そう、住宅はずっと住み続けるもの。

常に新規顧客を得なければならないのも、辛いところです。

だから、手数料を付けて過去の客の知り合いを紹介してもらうという戦略が一般的となっています。紹介してもらうには顧客と仲良くしないといけないし、仲良くするにはクレーム対応も丁寧にしないといけない。

顧客との関係が辛くても、逃げたら売り上げが伸びなくなりかねないという重圧があります。

こういうところは高額商品ならでは、ですよね。

プライベートなんて、ない

住宅営業は土日祝日は絶対に休めません。世間一般が休みな日には、住宅展示場で案内や説明をしなきゃいけませんからね。住宅展示場での仕事は普段の業務より忙しくないとは言っても、世間の休日に仕事をするのは辛いものです。

平日はそれはそれは激務ですし、そもそも平日にも休めるとは限りませんから。

本来休みだった日に顧客から呼び出されたり、契約に走らされたりと色々ありますよね。休み予定の日でも仕事の予定が入ることが多く、代休は取れない。休みは「取れたら取るか」というスタンスで、働き続けることになります。

月々1日から2日程度休めたら、良い方なのではないでしょうか。

平日は当たり前のように残業があって、帰りは21時か22時。

プライベートなんて無いも同然ですよね。

住宅営業を辞める人

住宅営業の特徴を語る中で、この仕事を遅かれ早かれ辞めることになるだろう人の特長が見えてきました。

  • プライベート重視
  • 安定志向
  • 気にしすぎる人

休日がほとんど無く残業することがほとんどであるため、当然ながらプライベート重視な人は長く続きません。僕は私生活の充実こそが仕事のやりがいと思っているほどプライベート重視人間なんですが、僕が住宅営業をしたら三年ももたないでしょう。

天地が引っくり返っても、僕が住宅営業に足を踏み入れることは無いと思いますが、ね。

また、安定志向な人も続かないでしょう。そもそも住宅という売りにくい商品を売れば数十万円の歩合が付くなんていう給与体系に、安定も何もありませんからね。「リスクは承知だけど1000万円プレイヤーになってやるぜ」と、安定より高みを目指したい人でなければ続かないと思います。

中には、「安定志向だけど良く売れるから続ける」なんていう人もいるかもしれませんけどね。

売り上げが良い人材が続ける、売り上げが伸びない人間が辞めるというのは当たり前のことなのでここでは省きます。

そして最後に思ったのが、「物事を気にしすぎる人は続かない」です。

人から言われたことを気にして、お風呂場で一人反省会をするような人がそうですね。

そういう人は往々にして失敗を恐れる傾向にあります。失敗を恐れていては、その気持ちが表面に現れて落ち着くがなく焦った接客態度になるでしょう。そんな焦りと恐れが目に見える人から、住宅なんて人生を左右する買い物をするわけがありません。

神経質とも言えますね。大阪弁では「きにしい」と言うそうです。

僕が思うに「きにしい」は、営業全般に向いていません。どんな商品だって、前向きで失敗を恐れない自信のある人から買いたいですから。

結局、以上の三つに当てはまる人は辞めることになると思います。遅かれ早かれ辞めるのだから、今辞めてしまったほうが良いですよね。行動をするのは早い方がいいですから、今から転職を現実のものとして考えてみてください。

住宅営業からの転職先

住宅営業からの転職先として多いのは、やはり営業職です。

「住宅なんて売れない、クソが!」と悪態をついても、なんだかんだ営業を続けたいという人が多いんでしょうね。同じ職種で転職をするほうが簡単だというのも、理由としてはあると思います。どちらにせよ、営業職を続ける人が多いということです。

営業職と言っても、色々あるでしょう。

中でも僕が住宅営業からの転職でオススメしたいのは、これです。

  • メーカーの法人営業
  • 何でもいいからルーと営業

一番オススメなのは「ルート営業」です。安定志向でプライベート重視な営業には、一番向いていると思います。新規顧客獲得と違って、常に同じルートを回るから毎日の業務が安定している。給料は基本給メインでインセンティブはほとんど無いから、給料も安定している。

法人ルート営業なら土日休みなことが多いし、プライベートも確保できます。

その中で特にオススメなのが、メーカーの営業です。メーカーは法人営業が基本で、更にルート営業が多い傾向があります。自動車の部品メーカーを思い浮かべてみるとイメージしやすいかもしれませんが、メーカーの卸し先はあまりコロコロ変わりませんよね。

部品や機械でなく、食品メーカーでも同じです。

同じ小売店ルートを回ることになります。

以上が「営業を続ける人」にオススメな転職先です。

「気にしい」は、とにかく営業から離れましょう。

オススメなのは事務や企画職です。事務職は門戸が広く開かれているため転職しやすいですよ。企画職は、営業で培った「顧客目線で考える」能力など営業経験を多数活かすことができます。事務職は給料が低めですが、企画職は逆に高めです。

一番オススメなのは、企画ですね。