保険営業を辞めたい人へ。保険営業から転職するための予備知識やコツを解説

営業の中でも特に大変と言われている保険営業。

保険営業を辞めたいと思っている人も多いと思います。

今回は、保険営業のよくある悩みを分析しつつ、転職先の選び方を考えていきたいと思います。

総合営業職(法人営業職)の方も、保険外交員(生保レディ)の方も、ぜひ参考にしてみて下さい!

保険営業を辞めたい人が抱える悩みや実情

保険は売るのが難しい商材

保険営業の人が口々に仕事を辞めたいと語る理由のひとつに、保険という商材の難しさがあります。

生命保険であったり、自動車保険であったり、保険には色々な種類がありますよね。それら全て、お金を担保にしてサービスを提供するものです。常に恩恵が受けられるわけでなくとも、お金を支払わなければならないという、究極の「目に見えないサービス」と言えます。

だから、簡単には加入してくれません。

自分が加入する保険は、慎重に選びたい。

そもそも、自分が保険に加入すべきかどうかも、慎重に考えたいと考えるのが必然。保険というのは、本当に売るのが難しい商材なんです。だから、何度も同じ客のところに足しげく通わないといけないし、そこまでしても売れないことがある。

さらに、入社してしばらくするとノルマが発生して、それを達成できないと怒られるだけでなくボーナスが消えたり、給料が下がったりしますよね。

思うように売れず、給料も上がらず、労働意欲さえ消えうせて、辞めてしまう人が多いんです。

それだけでなく、売れないことで上司からプレッシャーをかけられることもあります。売れないと人格否定されたり、理不尽に詰め寄られ叱責されたり。そうやって、上司との人間関係にも疲れがでてきます。

毎年減っている生命保険営業職

生命保険の営業は離職率が高く、大変な仕事であるということが世間一般に知れ渡っています。

そのためか、新しく生命保険会社に入ろうとする人が少なくなってきているようにも感じます。

一般社団法人生命保険協会の登録営業職員の推移を示すデータを見てみると、平成20年度から25年度まではずっと下がり調子なんです。平成20年度時点で登録営業職員数は248,481名いたのですが、平成25年度には228,878名に減少しています。平成26年度には227,724名にまであがったものの、平成27年度には229,668名に減少。

5年間で19,603人も営業職員が減ったと考えると、凄いですよね。

これは離職者が多いことと、新規登録者が減ったということの二つが原因になっていると考えられます。離職者が多いだけでは、これほどまでの落ち込みはないでしょうからね。退職と採用を繰り返しているという話もネットでよく見ます。

生命保険の営業を辞めたいと考える人はとても多く、それも当然の話でしょう。日本社会全体で減少傾向があるんだから、無理して続けることも無いんじゃないかなと思います。

業界に根強く残る「報酬形態」

保険営業は、昔から成果報酬型で雇用されることが多いです。基本給も少しはあるんですが、本当に少しだけ。それよりも歩合給の方が割合が高く、成果を出せないと全然稼げないんですよね。

反面、契約をガンガン取れるような人の給料はとても高くなります。年収1000万円以上を得ている営業職も多く、そういった高給取りを夢見て保険営業の世界に足を踏み入れる人も多いです。ただ、年収1000万円以上を実現できる人なんて、ほんの一握り。

理想と現実のギャップに打ちのめされて、保険営業を辞める決意をする人も多いようです。

新卒1年目の研修から始まる過酷な日々

どの保険会社に就職したかにもよりますが、保険会社の研修には似た特徴があります。僕が調査した範囲で感じた、保険業界全体の研修に関する共通項について、ちょっとだけ紹介します。

「おまえたち営業は、契約が取れないと存在する価値がない」

一言一句同じでなくとも、似たようなニュアンスの言葉を言われたという人がいるのではないでしょうか。営業職の仕事は契約を取ることだから、言っていること自体は間違いじゃないんだけど、この言葉からは売れない人間の人格否定をしているように感じます。真実ではあるけど、人間味の無い言葉ですよね。

こういう言葉を言われた時点で、「就職失敗したわ」と辞めたくなる人も多いようです。

研修が、人材を振り落とす第一関門。

研修時点で辞めた人や、ばっくれた人も周りにはいるのではないでしょうか。

僕が思うに「最初の1年は特に過酷」です。生命保険の営業職は、正社員でありながら半ば個人事業主です。それは給与や税金面の話だけではなく、仕事のやり方などに関してもそうなんですよね。

普通、どの会社にも営業マニュアルがあるものです。

1年目はマニュアルに沿った営業活動をして、2年目か3年目にマニュアルと矛盾しない範囲で自分のやり方を見つけます。それで、個々人の営業スタイルが確立されていくのが、営業マンというものです。

ただ、保険会社には明確なマニュアルが用意されていない傾向があります。

そのため、最初から自分自身の裁量に委ねられる部分が大きいんですよね。先輩の教えなどはあるものの、それも数ヶ月で終わります。一人で営業活動を任されるタイミングが早く、慣れて感覚が掴めるようになるまでは本当に大変なんです。

マニュアルという指針が無いまま、先輩から話を聞くなどして自分で営業方法を見つけていかなければならない。

新卒で入社した1年目の社員にとって、それは辛すぎますよね。

「1年目で辞めたくなっていいのか?」と思う人が多いでしょうが、1年目で辞めたくなるのが当然と言えます。一番辞めたくなるタイミングであり、一番辞めて当然と言えるタイミングですから。

「向いてない」と判断したらすぐにでも転職活動を始めておきましょう。

保険外交員ならでは辛さも

保険外交員は、固定給が十数万円貰えるのは最初だけ。どんどん下がり続ける固定給に個人事業主としての重圧がのしかかります。

その状態で「客に渡す景品は自腹だよー」とか、「親類に契約させた保険料を自腹で払う」とかが平気でまかり通るのが保険外交員の恐ろしさ。

恐ろしいのは金だけじゃない。人もですよね。

金が絡んだときの人の豹変ぶりに立ち会うことが、特に損害保険の外交員にはよくあります。

ノルマ未達のために上司から過激な詰め方をされて、所長に泣かされる。ストレスに脳を焼かれた外交員同士が、いない人の悪口とうわさ話で盛り上がる。客からは嫌われ罵られ…。

しかも、個人事業主という雇用形態からか休日もあくせく走り回らされることもあり、顧客対応は昼も夜も平日も休日も無く存在するためプライベートがありません。

【選択肢1】保険営業から他の営業職に転職

保険営業からの転職先として真っ先に浮かぶのは、「他の業界の営業職」でしょうか。保険営業で戦ってきた人なら、余程の劣悪企業でない限りは、大抵の営業職で生きていけます。

保険営業ほど過酷な職場なんて、そうそう無いでしょうし、保険より難しい商材もなかなかありませんからね。

保険営業で培った営業力を活かせば、大抵の営業職には転職できます。

特にオススメなのが、ルート営業とIT営業です。

保険営業の不満の種となるノルマを出来るだけ取り除きたい人には特にオススメです。

ルート営業は決められた営業ルートを回るため、ノルマがありません。

IT営業は会社によりますが、ノルマが無いことが多いです。ルート営業と違ってノルマが皆無ということはありませんが、営業というよりディレクター業に近いので他の営業職と比べるとノルマは少ない傾向があります。

【選択肢2】営業以外の仕事に転職

保険営業から他の営業職に鞍替えするのが一番オススメですが、営業職から離れたいという人も中にはいるでしょう。

保険営業として何を培ってきたのか、何を経験してきたのかをしっかりアピールすれば、営業以外への転職も十分可能です。

他の営業職への転職に比べると確かに難しいですが、転職活動を始める前から難しく考えるほどのことではありません。保険という商材を勧めるより、自分自身という商品を勧めるほうが簡単ですよ。

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