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会社は違えど証券会社の営業職はとにかくキツい仕事です。

残業をして、業務外にも勉強をして、ノルマにも追われて…。あらゆる職種の中でもトップクラスにハードな仕事かもしれませんね。

実際調査してみると、「もう証券会社なんて辞めたい!」と思っている人がかなり多いようです。

今回は、現役営業マンの僕が考える「証券会社の営業を辞めたい人にオススメの転職先候補」を紹介します。

証券会社から転職したいと思っている人はぜひ参考にしてみて下さい!

証券会社を辞めたい理由として多いのは?

  • アポが全然取れない
  • 見込み客から罵倒されるのが辛い
  • 顧客を騙しているような気持ちになって辛い
  • 社内での争いに嫌気がさした
  • 勉強時間が長くなってキツい
  • 営業ノルマが厳しい
  • ノルマ未達で上司に追いつめられるのがしんどい
  • 長時間労働・残業地獄
  • 結果を出せず、給料が上がらない
  • 収支バランスが悪い
  • お願い営業・土下座営業がツラい

証券会社の営業を辞めたい理由を調査してみると、以上のような悩みが出てきました。

その中でも、多くの人が挙げているのは以下の6つです。

顧客に相手にされないストレス

個人営業は特にそうだけど、顧客から相手にされないことが多いです。

証券営業は顧客に相手にされない営業職の最たる例だと思います。だって「〇〇証券のヒサダですが、投資のご案内をしたいのですがお時間よろしいでしょうか」とか言われても、「お願いします!」とはなりませんからね。

1日中電話をかけまくって飛び込みしまくっても、なかなか相手にしてもらえないでしょう。

相手にされないのが普通だとわかっていても、精神はすり減りますよね…。

ノルマ未達で上司に追いつめられるストレス

新規開拓の営業には、必ずノルマがあります。

僕がIT企業の営業をしていたときにも少なからずノルマがありましたよ。

証券会社は数ある営業職の中でも、特にノルマを達成しにくい仕事だと思います。

単純に売れにくいですからね。

それでノルマが達成できなければ、上司に詰められてしまうわけです。

「数字が取れない奴はクズだ!」
「だからお前はダメなんだ! どうしてこんな数字しか出せない?」

ネチネチ、グチグチ…。精神的に追い詰められるだけで何の意味もない「詰め文化」には、本当に嫌気が差しますよねえ。

長時間労働がしんどいし、業務外にもやることが多い

証券会社の営業職は長時間労働になりがちです。

1日中電話と飛び込み営業をすることになります。アポが取れない限り、業務時間が終わるまで延々と行うことになりますよね。

その上、契約書の作成や見積書の作成、その他雑務などもしなければなりません。

月の残業時間が100時間を超えることはザラですよね。

また、証券会社の営業は業務外にもやることがたくさんあるでしょう。

経済の勉強をしたり、アポを取るために会合に自主的に参加したり…。

朝早くから夜遅くまで仕事をして、平日は休まるときが無く、休日は家でずっと寝ていて趣味をしたり、出かけたりする気力が沸かない。

楽しかった趣味を楽しめなくなったら、人間死んだも同然だと思います。楽しいことを楽しいと思えないくらい忙しく、ただ働くだけ…そんなのはロボットと同じ

忙しすぎると、趣味などの、仕事をする意味・金を稼ぐ目的すらも見失いかねません。

成績が悪いと収支バランスが崩れる

証券会社の営業は成績が良ければ稼げます。年収1000万円以上の人や年収2000万円という人がいるくらいです。

だけど、成績が悪いと年収300万円程度で低迷することもありますよね。少し契約が取れた程度では年収400~500万円前後と言ったところでしょう。

それでも生活が苦しくなることはありません。

ただ、問題なのは収入の金額自体よりも「収支バランス」のほうですよね。

証券会社の営業は、契約を取るために会合に自主的に参加するなど、たくさんの経費がかかります。

こういった経費を会社が負担してくれないことが多いです。

契約が取れなければ収支バランスが崩れかねません。

それなりの年収を得ていても、自由に使えるお金が少なくなってしまうと辛いですよね。

社内での争いに嫌気がさした

元々、営業職自体が個人戦の意識が強い仕事なんですが、僕が働いている会社は個人戦でありながらも、互いに協力し合うこともあるし、誰がどんな契約を取ってきても関係ないという雰囲気があります。

しかし、証券会社は契約横取りや奪い合いが横行しています。

新規開拓は特に「競合他社だけでなく、社内の人間もライバル」という意識がありますよね。成績が高ければ待遇も高くなり、成績が低ければ待遇が低くなるだけでなく上司に詰められてしまいます。

だからみんな「誰が契約を取った」ということを重視し、大きな契約を横取りしようとしたり、同僚のミスを誘うようなことをしたりするわけです。

こんな不毛な争いに嫌気がさしている人も多いのではないでしょうか。

お願い営業・土下座営業がツラい

数字が達成できていればそういうことをする必要はありませんが、支店が少しでも数字に追われ始めると、お願い営業や土下座営業を上司から強要させられる会社があります。

「コンサルティング営業」と銘打っていても、実際はお願い営業や土下座営業。

思っていた仕事と違う!ツラすぎる!と感じる人が多いようです。僕がその状況にいても同じことを思ってしまいますね。

僕が思う、証券営業の向き不向き

僕は、「大局的視点を持った独善的な人」がこの仕事に向いていると思います。

顧客本位とは言うけれど、本当に顧客本位に仕事をしていれば数字をあげることはできません。数字を上げ続けるためには、顧客本位じゃなくても自分が提案する商品は客に需要があると確信して自信満々に紹介しないといけないわけです。

結果、客に文句を言われたとしても「それがどうした」と鼻で笑えるくらいのメンタルじゃないと続かないでしょう。一々気にしていては、病んでしまいますから。

そういう意味で、ある程度は「独善的」でなくてはならないと思います。

そして、商品を売るためには相手の視点に立たなきゃならないから、物事を離れて見る大局的視点を持った人間である必要もある。

物事を広く考えられる独善的な人間… 友達にはしたくないタイプですねえ。別に、証券営業マンをディスっているわけではありません。

また、他にも向いている人によく見られる傾向があります。

「学生時代、他のどんなことよりも部活動に青春をかけた人間」

証券会社の仕事は、仕事以外のあらゆることを犠牲にして成り立っている部分があります。数字が人格というのは、そういうことですから。うまく数字を上げられなければ残業が多くなり休みは少なくなるし、逆にうまく数字を上げる奴は帰宅も早く休みも多い。

部活動に青春の全てをぶつけた経験がある人は、そういうものに馴染みやすい傾向があるように思います。

証券会社は体育会系の職場が多いため、特にスポーツ系の部活動に入れ込んでいた人には向いていると言えるでしょう。

上記の特徴に少しも当てはまらない人は、証券営業には向いていないと思います。人の人生を変えることもある仕事ということに心が動きすぎるとか、私生活を大事にしたいとか、そういう人にはもっと良い仕事があるはずです。

証券会社を辞めるべき人/辞めないほうが良い人

証券会社の営業職ならではの悩みなどを紹介してきましたが、それでも今すぐ辞めるべきではない人もいます。

それは「証券営業の仕事自体が嫌いというわけではない人」です。

「顧客を騙しているような気持ちになって辛い」「モチベーションが保てなくなった」という理由で退職しようという人は一度冷静になって考えてみてください。辞めたら、後悔する可能性があります。

証券営業の仕事を辞めて、後悔する人って結構いるんですよ。

辞めるべき人というのは、自分自身を押し殺してまで精一杯働いている人や、この仕事に向いてないということを悟った人です。

成果主義や拘束時間の長さに嫌気が差していて、毎日憂鬱で何も楽しくない。このままでは自分自身は死んだも同然だという人は、今すぐにでも辞めるべき。

精神や体を病んでしまう前に、できるだけ早めに転職活動を始めましょう。

証券会社から転職!オススメの転職先候補を紹介

証券会社の営業から転職したいと思っても、どんな仕事に転職すればいいのかを把握していなければ、転職活動に苦労したりまた同じ悩みを抱えたりしかねません。

そこで、「経験を活かせる」「先述の悩みを解消できる」などの特徴を持った転職先の候補を紹介します。

※なお、これから紹介する仕事はあくまでも一例に過ぎません。自分に合った仕事を探す際の参考程度にとどめていただけると幸いです。

カウンターセールス

カウンターセールスは、保険代理店や賃貸不動産が行っている営業手法です。

店舗のカウンターに座り、来店してきた客だけを相手にします。そのため、テレアポや飛び込みをすることがありません。相手にされないストレスから解放されます。

そして、カウンターセールスはその特徴上、ノルマが少ない傾向があるんです。たくさんのノルマに追われるのが辛い人にもオススメですよ。

メーカーの法人ルート営業

メーカーの法人ルート営業は、ノルマがほとんどなく残業も少ない傾向があります。

上司による詰め文化もありません。

僕もメーカーの法人ルート営業をしていますが、新規営業をしていたときよりも楽ですよ。

また、ルート営業の主な仕事は既存客のフォローと問題解決のための提案です。

証券会社の営業職として、顧客の抱える問題を深くまで分析してきた経験を活かせるのではないでしょうか。

コンサルティングファーム

営業スキルを活かしたいなら、コンサルティングファームがオススメです。

証券会社で働いている人には、高い営業スキルと金融や経済に関する知識があると考えられます。コンサルタントの仕事においては金融や経済の知識は必須です。そのため、証券会社の営業は転職が有利になる可能性が高いんですよ。

また、コンサルタントを経験しておくことで「経営」に対する理解を深めることができ、今後のキャリアの選択肢が増えます。

上昇志向な人にこそ、オススメしたい仕事です。

Webマーケティング

証券会社の営業をしていると、テクニカル分析・ファンダメンタル分析などさまざまな分析を日常的に行いますよね。

Webマーケティングの仕事でもそれらの分析に近いことを行うため、証券会社の営業職は転職に有利だと考えられます。

また、Web業界に限らずマーケティング職は営業職の需要が高いため転職しやすいですよ。

営業企画職

営業企画は、スムーズに営業活動を行えるように、営業マン向けにさまざまな企画を立てる後方支援の仕事です。

売上数値の分析や市場の調査などをして、営業戦略を立案・提案します。「どのような企画を立てれば営業しやすいか」と、営業職目線で仕事をすることが大切なので営業職の経験を活かしやすいですよ。

また、自分で営業をかけることがないので、「ノルマ」「会合への参加」などのストレス要因を取り除けます。

タクシードライバー

「残業もノルマもこりごりだ! マイペースに働きたい」

そんな人にオススメなのが、タクシードライバーです。

タクシードライバーには、日中だけ働く日勤と、夕方から深夜まで働く夜勤、そして二日に1日働く隔日勤務の三つの働き方があります。

自分の望むライフスタイルに合わせて働き方を選べるんです。

さらに、休憩のタイミングなどがドライバーの裁量にゆだねられています。自分のペースで働きたい人にはぴったりな仕事ですよ。

経理

経理に必要なのは、正確性や問題解決力、数字を常に意識することです。

経理はお金の流れを管理するだけでなく、そこからさまざまなことを分析して経営の改善点を見つけ出す必要があります。

営業職は顧客の抱える問題を解決する仕事ですよね。証券営業もそれは変わりません。

そのため、営業職としての問題解決力を活かせるのではないでしょうか。

また、残業が少なくノルマもありません。営業職が抱える悩みを解決できる転職先としても、オススメですよ。