あなたの「辞めたい」はどこから?
私は「足腰から」「腕から」「息切れから」。体力的にきついから仕事を辞めたい…。
そんな風に考えている人は、多いでしょう。体力的にキツイ仕事を継続すると、体がどんどん蝕まれまて、いつか限界がきます。
最後には腰を痛めてしまったり、病気になってしまったりする人も少なくありません。そうなったらもう手遅れです。
もう、元には戻れなくなる。ひぇっ…怖いなあ。
だから、「体力的にキツいなぁ~」と思ったときがもう辞め時なんです。少なくとも転職活動は始めるべき。
今辞めないと手遅れになるかもしれないという体からの救難信号なんですよ。
仕事の限界サインを見逃してはいけない!心と身体を壊してうつ病になる可能性も
そのサインが送られたら、転職するべき仕事は決まっていますよね。
体力的に楽な仕事。
どんな仕事があるのか? これから紹介していきますよ。
「簡単で楽な仕事」はなかなか成立しづらい
体力的に楽な仕事というと、簡単な仕事ではないことが多いです。
「誰でもできる簡単な仕事です!」「知識も経験も必要ありません、みんなで楽しく仕事しましょう!」なんていう文句に釣れられてホイホイ現場に向かったら、炎天下の中での作業だった…ということがよくあります。
確かに作業自体は簡単だけど…しんどいわ! ぶっ倒れそう…。
本当、このうたい文句を最初に考えた人は天才だと思います。ホイホイ釣られる人からすると「ふざけんなよ」って話ですけど、嘘をつかずに人を多数集めることができる良い言葉です。
工場の仕事や現場での作業系の仕事で、「簡単な仕事」という言葉がよく使われるんですよね。
体を動かす仕事だから、体力さえあれば「誰でもできる」というわけです。
だから、体力的に楽な仕事を探すときに「簡単な仕事」を探すとなかなか見つかりません。
そもそも体力を使わない仕事という時点で、頭を使ったり知識や経験を使わなければならないということに他ならないんですよ。
人間、何かを資本として仕事するわけですからね。
肉体を資本としない代わりに、それらを資本とするのが自然というもの。だから体力的に楽+簡単というのは成立しづらいです。
中にはありますが、最初から正社員を募集していなかったり給料が低かったりします。
まず大前提として、覚えておいてくださいね。
転職先候補にしたい体力的な負担が少ない仕事
ビルメンテナンス
体力的に楽で、さらにストレスの少ない仕事として挙げられることが多いのが、ビルメンテナンスです。通称ビルメン。
ビルメンとは、ビルの中にある監視室でモニターチェックをしたり、ビルの保全や修繕を行ったり、電気やガスの管理をするというビルの環境保全全体にかかわる仕事です。
ビルにいる何やってるのかよくわからない人って、見たことありません? 人自体でなくとも「監視室」は見たことがある人が多いと思います。その一見「何やってるのかわからない人」がビルメンです。
簡単な仕事とは言い切れませんが、体力はあまり使いません。
ビルの保全や修繕なんかは体を使いますが、毎日あるわけではありませんからね。メインになるのは監視室での仕事です。
室内作業がメインになり、さらに暇な時間も多いから体力的に楽!
ただ給料がやや低めのところが多いですが、暇な時間が多いということを考えると当然でしょう。
体力を使わず暇な時間も多く、その上給料が高いなんてうまい話があるわけがない。ビルメンをするならそこのところは覚悟しましょう。
また、ビルメンに就職するのに知識や経験は不問となっていることが多いですが、関連資格は多いです。複雑な仕事も無くはないので、空き時間に資格の勉強をするなどしてスキルアップを目指すと良いでしょう。
脱ニートにオススメな仕事としても紹介されることが多いくらいなので、ハードルはとても低いですよ。
ビルメンテナンスへの転職に興味がある人が知っておきたいすべてのこと
施設警備
ビルメンと似たような系統の仕事で、施設警備というのがあります。
ビルメンに比べるとイメージしやすいんじゃないでしょうか。施設の中を懐中電灯などを持って徘徊している人がいますよね。彼が施設警備です。
仕事中は、一人で歩き回るか事務所で座っているかのどっちか。
体力的に楽な仕事ではありますが、全く使わないわけではありません。緩急がしっかりついているから、楽なんです。全く体を動かさないのも、それはそれでしんどいですからね。
事務の仕事なんかだと、一日中座ってるから足腰が逆に痛くなっちゃいます。
緊急事態が起こったら対応しなきゃいけないのが難点ですが、そうそう起こるものではありません。一年に一回あるかないかといったところです。
ショッピングセンターや複合施設なんかだと、よくある緊急事態が「万引き騒ぎ」ですね。
「万引きだ、捕まえてくれー!」なんて漫画みたいなことが、起こるんですよ。そしたら警備員は万引き犯を追いかけていかないといけません。
誰かが追いかけている間に警察を呼んだりもします。
難点は、最初はバイトや契約社員で募集されていることが多いということですね。
それでも時給や月給は結構高く、正社員になれば平均よりやや上程度の年収を狙うこともできます。施設業務検定試験なんか受けて合格しておけば、強いですね。
ただ…休みが少ない。
ビルメンも施設警備も比較的簡単で楽な仕事かもしれませんが、その分給料か休みかのどちらかが少ないという欠点があります。
さらに最初は非正規雇用が基本なので、ステップアップを目指せない人にはオススメできません。
次からは、知識が必要だけど体力は楽な仕事を紹介します。
IT企業の技術系
ITでも何の仕事をするかによりますが、システムエンジニア(SE)などはホワイト企業であれば体力的に楽です。
ブラックだと残業・残業・社内泊・アンド残業で結局体力を使います。精神力まですり減らすので、たちがわるいです。
だからか、体力的に楽な仕事と聞いてSEやIT系の技術職を推す人って少ないんですよね。
僕の友人にもIT企業の技術職の人がいますが、「アホか!」と言われそうです。彼はブラック勤務なのでなかなか会えなくて、会えたとしてもずっと死んだような顔をしています。本当に大変そうです。
ただ、定時にしっかりあがれるような無茶な仕事の配分をしていない企業だと体力的には楽ですよ。
その分知識も必要ですし、精神力を使います。ちょっとでもミスってたらダメですから、気を使うんです。
ライター
僕の中では、体力を使わない仕事というと事務と同じくらいの速度でライターが頭に浮かびます。
編集プロダクションに所属するライターや雑誌の記者なんかは、取材などで方々へと足を運ぶことが多いですが「体力がキツイ」というほどではありません。
在宅のフリーライターなら取材以外ほぼ家にいるので、逆に外に出たくなるほどです。
休日ほど家にいないんですよ、彼らは。欠点は周囲からニートと間違えられることですかねえ。
休日に遊びに行こうとしたら、アパートの大家さんに「お、今日は職探しかい?」と激励されたりするようです。
体力は使わないんですが、その代わり精神力を使います。何かひとつ専門と言えるような知識も、あったほうがいいですね。
何の知識もなくライターを始めると、最初のうちはコンビニアルバイトよりも給料が低くて生活すらままならないということになりかねません。
「やってられるか!」って感じですよね。そんな感じで長続きしない人が多いと聞いたことがありますよ。
そもそも長続きするような人は、言われなくてもやっているのかもしれませんね。
体力的に楽な仕事として紹介はしますが、オススメはしません。
経理
体力的に楽ということだけを考えると、経理なんかも当てはまります。知識は必要ですが、体は使いません。
最近は会計ソフトも普及しているので昔に比べたら体力面以外も楽になってはいるようですが、上場企業で四半期決算・連結決算などをやっているところだと仕事が多くてしんどいようです。
また、経理が暇な中小企業では経理が総務の仕事もさせられることがあります。
経理をやっている知り合いが言うには「サボリ方をマスターしたら極めて楽」だそうです。
この手の知識は一度つけると色んなところで役立ちますから、興味があるなら一度やってみると良いかもしれません。
ただ簿記の資格を全く取っていないズブの素人を受け入れてくれる企業は決して多くはないので、未経験無資格には厳しいです。
結局、体力的に楽な仕事というのは…
結局のところ、体力的に楽な仕事っていうのは二通りなんですよね。
「簡単だけど非正規からステップアップ式になる仕事」
「正社員前提で給料も保障されるけど、ある程度の知識が必要な仕事」
自分自身に何か売りにできる知識や経験があれば、後者でいくらでも仕事を挙げることができます。たとえば専門職ですね。
どの道にも専門職というものがいますが、体力面では楽ですよ。体力面では、ね。
前者は誰でも参入できますが、やっぱりステップアップしていかなきゃいけないのが辛いところでしょうか。
まだまだ若くてこれからだと思うので、ステップアップしていくのも良いと僕は思います。仕事は何をするにも段階的にレベルを上げていくしかありませんからね。
RPGで言うところのスライムを倒しているような期間が、最初の非正規雇用期間です。
スライムを狩りまくってレベルを上げて、最終的にはドラゴンと戦ったり神と戦ったりすることもあるかもしれませんよ。
いずれにしても、最終的には「自分に合っている仕事は体力的にも精神的にも楽」という結論に行き着くんですよね。
だから、紹介した仕事をそのまま真に受けるのではなくて、【とにかく自分に合っている転職先を選ぶ】のが大切です。
『自分に合っている仕事かどうか』を判断するポイントは、「性格」や「基礎体力」や「スキル」だけじゃありません。
例えば、「職場の雰囲気や年齢構成」「通勤のしやすさ」なんかも自分に合っていないと結果的に辛くなってしまいます。
今の仕事に向いてないから辞めたい。合ってない仕事を続けるリスクと転職のコツを解説
自分一人でそこまで厳密に求人を見極めるのは不可能に近いですが、転職エージェントを使えば大丈夫です。
アドバイザーがしっかりヒアリングとマッチングをしてくれるので、自分に合った転職先を見つけることができますよ。