この職種・業種に向いてない。この職場環境に合ってない。この会社で働くのに向いてない。

仕事にはいろいろな【向いてない】【合ってない】があって、そのことに気づいて「辞めたい」と思い始める方が多いです。

僕は、向いてない・合ってない仕事を辞めたいと考えているのなら、辞めてもいい。というか、辞めないとお先真っ暗なケースが結構あるから、辞めるべきだ。と思います。

今回はその理由を語りながら、転職経験者の僕なりに転職活動のアドバイスさせてもらいたいと思います。

「向いてないから辞めたいというのは甘え」という人の言葉に耳を貸すな

仕事が向いてないから辞めたいと思うんですけど…と上司などに相談すると、「いやいや、それは甘えだよ」と言ってくることがあります。

ネット上にも「向いてないからと辞めるのは甘え。努力しろ」なんていう意見を垂れ流している人が結構いるんです。

だけど、その意見を真に受けないでほしいなあと、僕は常々思っています。

いやいやいや、甘えじゃないからと。だって、僕自身がそうだったから。

まず、仕事に向いてない・合ってないと言っても、種類がありますよね。

仕事内容に向いてないケースと、職場環境・その会社で働くのに向いてないケースと、そのどちらものケースと三種類あるんです。

それぞれのケースをじっくり考えないと、甘えだなんて断言できません。

また、向いてない仕事を続けることって、自分の心にとってとても辛いことですよね。それに、実は精神的な辛さ以外にも、向いてない仕事を続けることのリスクはあるんです。

「ええ!? 心の問題だけじゃないの?」と目が飛び出そうな人もいるかもしれませんが、ゆっくりとご覧ください。それがどういうことか、説明しましょう。

向いてない仕事内容は、努力しても人一倍にはなれない

向いてないから辞めたいと言うと、努力すれば済む話だと言われることがあります。

努力を神様のように崇拝する癖があるのは、僕ら日本人の悪癖ですねえ。少年漫画の読みすぎだと思います。

努力にも、限界はあるんです。

たとえば、あなたが向いていないことに対して「俺は誰よりも強くなるんだ!」と人一倍の努力をするとします。

一方、その仕事に向いている人間が同じく人一倍の努力をするとしましょう。どちらが、強くなると思いますか?

答えは、向いている人間ですよね。

同じだけの努力をして、向いていない人間がなれるのは「人並み程度」なんです。だって、向いてる人よりも劣った状態からスタートするわけだから。

向いてる人の二倍・三倍の努力をしたら結果はわからないけれども、そんなに努力するんだったら、転職して向いてる仕事を探す努力をしたほうが有意義だと、僕は思います。

これは、実体験なんですよ、僕の友人のね。

彼は営業職として社会人生活をスタートさせたんです。営業職は特に興味があったわけでもないし、向いてないと自覚していました。

だけど、ガムシャラにがんばったんですよ。彼は努力の人だったから、向いてないと愚痴をもらしながらも、それなら人よりたくさんの努力をしようとした!

しかし…。

「営業向き」と自他共に認める同期が、彼が努力しているのを尻目にドンドンと先に進んでいくんです。ある月の朝礼で、成績最下位になった彼は成績優秀なその同期の数字を聞いて、心が折れた。「ああもう…ダメなんだな」と悟ったようです。

彼にとって社会人人生初の、そして一番大きな挫折だったように思います。それからやる気を失い、成績は人よりもグングン劣り、怒鳴られ、人格を否定され、散々だったから、仕事を辞めてしまったんです。

だから、仕事内容が向いてない仕事を続けることには、「努力しても人より優れた人間になれない」「努力しても給料が伸びづらく、昇進もしづらい」というリスクがあると言えますよ。

向いてない仕事環境・会社で働き続けることのリスク

職場環境や会社が向いてないというのは、「社風・職場の雰囲気」「人間関係」「仕事の進め方(マニュアル)」「昇給・昇格システム」などに自分が合っていないということが挙げられます。

たとえば、大人しい系の人が体育会系の熱苦しい会社に入ってしまったとか、安定した昇給を望む人が昇給試験を導入している会社に入ってしまったとか…。

この場合、仕事内容自体が向いていたとしても、自分のパフォーマンスを最大限発揮できません。

だから、向いている仕事のはずなのに成績が伸びなかったり、好きな仕事のはずなのに辛かったりするんです。

また、このケースは精神的に追い詰められてしまう人が多いように感じています。うつ病になったり、体を壊したりするのは「仕事内容」よりも「職場」が合ってないことが多いんですよ。

僕自身、そうだったから。うつ病にはギリギリならなかったけど、体も心も限界が近くて、壊れる寸前のところをなんとか保って、がけっぷちだった。

営業の仕事自体は、嫌いじゃなかった。だけど、上司が嫌いだった。サービス残業が憎かった。会社が嫌いだった。それが大きなストレスだったから、僕は辞めたし、実際心と体を壊す社員も見てきたんです。

だから、実は非常に危険なことなんですよ? 向いてない職場・会社で働き続けるということは。

え? 仕事内容も合わないし職場も合わないケース?

紹介した両方のリスクを負うことになるし、そのリスクは相互作用して倍増するから、「辞めたほうがいい」じゃなくて「即刻辞めるべき」だと思います。

まず、性格と能力を把握しよう

何が向いているのかを知るには、自分自身のことをよく知らないといけません。

「自分のことなんて、今更考えるまでもなくよく知ってるよ」と言う方が多いけれども、実はみんな自分のことはよくわかっていないんです。

少なくとも、客観的に把握できていないと僕は感じています。

自分のことを客観的に把握するのは難しいんじゃないか? いえいえ、案外簡単です。紙に、自分の性格と能力を思いつく限り書き出してみてください。なるべく、その性格・能力を表すエピソードがあったほうがいいですね。

たとえば、「ボクは自由すぎるのが苦手です。決められたゴールがなく自由度の高いゲームをすると、何をすればいいかわからなくなることがあります」といった感じです。

いい性格・能力も、反対に悪い性格・能力も書き出しましょう。

可能なら、友達や家族などにも聞いてみてください。そのほうが、客観性が増します。

紙に書き出すことで、自分の頭の中にある「思考」「記憶」としてではなく、データとして自身の性格・能力を見ることができるようになるんです。

紙に書き出すことは、記憶と思考をデータとして取り出し、客観的に誰にでも閲覧可能にする行為。

だから、自分自身のことも客観的に把握できるようになります。

転職エージェントに相談しよう

客観的に自分のことを把握したら、今度はそのデータを使って転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントは、たくさんの仕事を知っています。

その仕事をしてきた人たちとたくさん関わってきているし、どんな人に何が向いているかのアドバイスなんて、日常的に行っているんですよ。

だから、向いている仕事を見つけるのはもうプロフェッショナルだし、エキスパートと言える人もいると思います。

自分の頭の中から取り出したデータを使い、自分自身も考えながら、転職エージェントに職種のオススメを聞いてみてください。

そして、どんな職場が合うかというのも同じく相談してみましょう。

これら二つのことをじっくり丁寧に行うことが、転職成功の近道!

向いてる仕事を見つけたら、あとは頑張るだけ!

向いてる仕事・職場を見つけたら、今までどおり頑張りましょう。向いてない仕事を頑張っていたころよりも、明らかに仕事がしやすくなっていることを実感できるはずです。

それに、向いてない仕事で頑張れていた人は、向いてる仕事で頑張ったら、大きな成果を残せると思います。

いい仕事を見つけたからと、いい職場を見つけたからと、安心しすぎず、気持ち新たに頑張ろう!

安心しすぎてだらけちゃったら、いい仕事・職場を見つけられたことが台無しになっちゃうから。今まで向いてない仕事を続けてきて、辛いことも大変なこともあったと思います。

正直、消せるなら消したい過去になるかもしれません。その仕事と職場は否定してもいいんだ。だけど、そこで頑張った自分は否定しないであげてくださいね。

結果が出なくても、努力したことは宝だから。

そして、向いてる仕事をするということは、自分の人生を潤し、自分のそばにいてくれる人を明るくし、そして社会の役にも立つということ。

今の自分、転職成功した未来からしたら過去になる自分を認め、把握し、向いてる仕事・職場に転職しよう!