左遷をきっかけに会社を辞めたくなってしまった…
そんな人がこれからするべきことは、二つあります。一つ目は、左遷された原因をハッキリさせること。二つ目は、あなたにとっての天職を探して転職することです。
左遷された会社で働き続けるのは、とても厳しく、危険な道。
左遷される前よりも幸せになれる道を、転職を前提に探しましょう。
左遷された会社で働き続けるよりも転職したほうがいい
左遷された会社で働き続けるより、転職したほうが楽で安全です。
左遷された会社で働き続けると、二つの厳しい現実に直面します。
第一に、左遷されたら復活するのが難しいという現実です。
左遷先の部署で努力をし、結果を出し続けないといけませんからね。それに、結果を出したら出したで「この部署において優秀な人材」と認定されかねません。そうなると、会社は意地でもあなたをそのポジションにおさめようとしてきます。
そのうえ、一度崩れた信用を復活させるには、最初に信用を培ったときよりも大きな労力と長い時間が必要です。
第二に、モチベーションが下がり腐る危険性があるという現実が待っています。
花形部署や、自分がやりたい仕事ができる部署からの転落。
まさに天国から地獄です。
その落差から、モチベーションが下がることは避けられないでしょう。そして、「もうダメかもしれない」という思いが心の片隅に芽生えます。そうなれば、モチベーションは止まることを知らず下がり続けるでしょう。
その果てに待つのは、腐敗です。
左遷された果てに腐った人材なんて、会社は大切にしてくれません。
リストラの動きがあれば、真っ先に切られてしまいます。
以上のことから、「左遷されたから会社を辞めたい」という人には、今からでも転職活動を始めておくことをオススメしたいんです。
転職する前に考えよう! どうして左遷されたのか
1.あまりに大きな失敗
取引先を減らしてしまった。大口の仕事を台無しにしてしまった。プロジェクトを失敗に導いてしまった。などなど…。
そういう大きな失敗を理由として左遷されるというのは、よくあることです。
たとえば、億単位のプロジェクトを進めていたとします。それを自分の失敗で台無しにしてしまったとしたら?
プロジェクトメンバーの手前、そして会社のお偉いさんたちの手前、上司はあなたを処分しないわけにはいかなくなるんです。
だから、左遷されてしまう。
まあ、この例の場合だと懲戒解雇にならなかっただけ、ましかもしれませんが…。
これに当てはまる人は、転職する前に、どうして失敗したのかをしっかりと分析することが大切です。
同じ失敗を繰り返さないために。
2.人間関係のこじれ
人間関係のこじれによる左遷も、ありがちですねえ。
たとえば、部署の多くの人に嫌われてしまっている場合。あなたひとりが職場にいるだけで、職場の雰囲気が悪くなります。あなたひとりがいなくなるだけで、職場の雰囲気が良くなり、みんなの生産性が上がる。だから左遷されるんです。
あなたが誰かとよく言い争いをしている場合も同様。
また、不倫によって左遷されることもあります。
ただの職場恋愛ならただの異動くらいで済むでしょう。ただ、不倫は反社会的な背信行為。会社としては何らかの懲罰を与えなければ、周囲への示しがつきません。
だから左遷させられるわけです。
人間関係のこじれが原因の場合、転職後は円滑な人間関係を築けるよう、言動や行動には細心の注意を払いましょう。
3.その部署の仕事に向いてなかった
その部署の仕事に向いていなかったから、左遷された可能性があります。
たとえば、成績が重視される営業などの部署にいる人が、成績不振に陥ったとしましょう。
短期的に成績が落ちているだけなら、左遷どころか異動すら命じられません。ただ、長期的に成績が落ちっぱなしになっている場合。上司から「この仕事は向いていない」「役立たず」と判断され、活躍できない部署や閑職に飛ばされてしまうわけです。
自分に向いている仕事を探す必要があります。
その方法は、後程じっくりと紹介しましょう。
4.上司にとって「厄介者」だった
あなたが上司にとって厄介者だった場合、上司の判断で左遷されることがあります。
理不尽だと感じるかもしれませんが、上司も人間です。自分によく逆らってくる人や生意気な人を、良く思わないのは当然ではないでしょうか。
上司からすれば、部下に逆らわれることで自分の仕事に悪影響が及びます。それに、あまり舐めた態度を取られると、上司としての立場が危うくなりかねません。
だから、自分の身を守るために部下を左遷するんです。
上司に好かれろとは言いません。ただ、嫌われないための努力は必要だと思います。
5.陰謀説
これは、ドラマではよくあるけど、現実には滅多にないことです。
左遷されたのは誰かの陰謀説。
たとえば、あなたが作った書類を誰かが書き換えたとか。誰かが上司にあることないこと吹聴していたとか。そういう誰かの作為により、左遷されたという可能性も完全には否定しきれません。
もしも、あなたがこれまで紹介した理由のどれにも当てはまらない場合には、陰謀説の可能性もあると思っておきましょう。
やりたい仕事がしたいなら【向いてる仕事】を見つけよう!
左遷された理由に「その仕事に向いていなかった」というものがありました。
そして、左遷をきっかけに会社を辞めたいという人の中には、「やりたいと思える仕事がしたい」という人が少なからずいるでしょう。
やりたい仕事をやるのはいいけど、それが「向いてる仕事」かどうかを見極めないといけません。
そのためには、まず、あなたの能力を分析する必要があります。
あなたにどんな能力があるのかは、あなた自身の経験を洗い出すことでわかるんです。
左遷される前にいた部署での実績、左遷後の実績や経験、仕事以外での成功体験などを思いつく限り書き出してみてください。
そして、その実績や成功体験について、「どのように貢献したのか」「どのように成功に導いたのか」を考えるんです。
その答えが、あなたの能力ということになります。
あとは簡単です。
あなたがやりたいと思える仕事の候補を挙げてください。
それぞれの仕事に求められる能力を調べ、自分の能力と一致しているかを見るんです。
その一致度が一番高いものが、あなたに向いていて、やりたいと思える仕事ということになります。
それは天職にもなり得るものです。
左遷先の部署で感じている鬱屈とした気持ちが晴れるどころか、左遷される前よりも活き活きと働けるのではないでしょうか。