消費者からすると、アパレル店員は華があるように見えます。今は辞めたいとしても、店員をやると決めたときには、同じように考えていたのではないでしょうか。

でも、実際は違うんですよね。外から見ると華やかかもしれないけど、中に飛び込んでみると全然そんなことないんです。待っている現実は…。

給料低すぎィ! 制服自腹ァ!
労働時間長すぎィ! 人間関係ギスギスしすぎィ!

現実は、超絶ブラックだったりしますよね。そんなこんなで「アパレルショップ店員を辞めたい」と思うのは、無理もないことです。

僕なら発狂して店を飛び出しているかもしれません。今まで続けてこれただけでも、すごいことだと思います。

辞めたい人には「よく頑張った、辞めようか」と言いたい。でも、辞める前に考えるべきことがいくつかあります。

転職成功者のひとりの意見として参考にしてみて下さい。

不満と希望を明らかにしよう

最初にやるべきことは、アパレルショップ店員のどこに不満を持っているかです。

給料が低いことか、そのブランドの服を自腹で購入して制服として着なければならないことか、それとも長時間労働か。人間関係かもしれないし、ボーナスが出ないことかもしれない。

自分の中で、最も大きな不満となっているのはどこですか?

それを明らかにすると、今度はどんな職種・職場に転職すべきかという希望が見えてきます。たとえば、給料が低いのが嫌なら、給料が高い職種やしっかりと昇給する職種・職場を選ぶべきだとなりますよね。

不満や希望は常に心の中にあるものですが、それを一度紙に書くなりして言語化して明らかな物にすることはとても大切です。

この作業をすると、途端に転職が現実味を帯びてくるんですよ。心の中で不平不満を並べ「こうならいいな」という希望を抱いているだけだと、どこかフワフワしていて現実味がありません。

ファンタジーに思いを馳せているような感覚になります。

それが、言語化するだけでファンタジーが現実になる

この作業を最初にして、その後で「その希望をかなえるための職種とは何か」を考えてみてください。

アパレル店員ならではの悩みを解消できる他の職種は?

給料の低さや昇給がどうのこうのということに関しては、職種というよりも職場によるところが大きいです。

もちろんアパレル店員が「給料が低く昇給もしづらい傾向」にあるように、他の職種でも傾向として「給料が低い」ということはあります。

ただ、そういう職種だけ避けるようにすれば、大事なのは職場選びになるんです。

給料に不満がある方は、職種は「給料が低い傾向にある職種」以外の好きなものを選ぶと良いでしょう。自分が興味のある職種でも、やりやすそうな職種でもなんでもいいです。大事なのは職場選びなんだから。

給料以外のところだと、労働時間の長さに不満を持っている人も多いと思います。

これは「残業が少ない業界や職種」を選ぶことで、悩みの解消ができるでしょう。メーカー業界は残業が少ない傾向がありますし、職種だと一般事務は残業が少ないです。

どんな職種でもブラック企業を避ければ残業は少なくなりますが、残業が多い業界はそもそもブラックが多かったりしますからね。

最初から残業が少ない職種や業界を選べば、安心安全です。

僕はIT営業マンですが、IT企業はブラックが多い傾向があるのでそれほどオススメできません。

後は、人間関係に悩みがある人も多いでしょう。人付き合いが少ない仕事と言えば、ビルメンテナンスや警備員関係ですね。

これらの仕事は一人行動をすることがほとんどなので、人間関係の悩みが発生しようがありません。

清掃員やトラック運転手・データ入力・事務なんかは、比較的対人関係が少ないです。

自腹で服を買って制服としなければならないことに不満がある人は…アパレル以外なら、なんでも良いでしょう。

そんな慣習があるのはアパレルくらいですからね。

アパレル店員経験者に向いている業界・職種は?

向いている仕事は人それぞれですが、アパレル店員に向いている仕事は何かを考えてみました。一概に言えないことですが、敢えて一概に語ります。

「そういう選択肢があるのか」という気楽な気分で受け取ってもらえれば、嬉しいです。

僕がアパレル店員に向いていると思う仕事は、営業・企画・広報ですね。

営業の仕事とショップ店員の仕事は、似ています。特に有形商品を売るタイプの営業は、ショップ店員とめちゃくちゃ似てるんですよ。どちらも「何かをオススメする仕事」ですからね。

個人や会社に対して「ぴったりな商品」を自社製品から見つけ出し、それを紹介するというのはショップ店員が日常的に行っていることです。営業の仕事も基本は同じですからね。

商品やサービスと人や企業との橋渡しをするのが、営業。人と服の橋渡しをするのが、アパレル店員。

似た仕事ですよね。ブラック企業さえ避ければ、「給料の低さ」や「労働時間の長さ」といった不満も解消できます。

また、企画も向いていると思うんですよ。売る側ではなくて、今度は作る側に回るということですね。

ファッション系以外でも、なんでもいいと思います。売る側の仕事を一度経験すると、ユーザーが何を求めるのかに敏感になりませんか?

アパレル店員をしているときって、流行に敏感になりますよね。

流行だけではなく、客が今どんな服を着ているのかによって、その客が求める服装の系統なんかを察知したりもするでしょう。

そういう観察眼やアンテナの強さは、企画の仕事に役立てることができますよ。

そして、広報が向いていると考えたのは、営業が向いている理由と企画が向いている理由の両方からです。

案外、アパレル店員はビジネス的な仕事が向いているのかもしれませんね。

物を売るというのはビジネスの基本ですから、僕が挙げた三つの仕事以外にも向いているものがあると思いますよ。選択肢は、自分が思っている以上に広がっているんです。

転職の際、大事なのは?

悩みを解消できる仕事や、向いている仕事を僕なりに紹介しました。

転職の際、大事になるのは悩みを解消できる仕事や職場と、向いている仕事の両方のバランスを取ることです。

自分自身で「無謀かな」と思う仕事ではなく、自分自身で「イケル!」と思える仕事のほうが良いというのは当たり前ですよね。

ただ、その仕事でアパレル店員の仕事における悩みや不満を解消できなければ、意味がありません。

同じような悩みが発生しそうな仕事は避けないと、また仕事を辞めたい気持ちが襲ってきます。

だから、向いている仕事と悩みを解消するための仕事選び・職場選びを、両立させましょう

そのために大事なのが、自己分析です。転職活動は自己分析が物を言います。自分を知る人が、転職市場を制す。

なに、難しいことではありません。アパレル店員が日常的にやっている「商品を知る」という作業を、自分自身で行うだけなんです。

ただ、自分自身を知る行為は、商品を知る行為よりも難しい。

自分では見えない部分がありますからね。他人からどう見えているのかも知らないと、自分を知ったことにはなりません。

そこで、転職エージェントを使って第三者の意見を得ることも視野に入れるべきでしょう。

そうして正確に自分を把握し、アピールするんです。

面接なんてアパレルの仕事に比べたら、楽勝ですよ。

だから、自信を持って仕事を辞めてください。アパレルショップの店員を辞めたい人への最後のアドバイスは、「自信を持とう」です。

アレコレ言いましたが、なんだかんだこれが一番大事ですよ。向いている職種は、案外たくさんありますからね。