2年目の孤独、か…。

入社1年目、手厚いフォローを受けながら成長していく。先輩方からの注目や関心も高く、会社の一員よりお客様意識が高く、なんとなく気分がいい。入社3年目、階層別研修やキャリア形成のための面談などがあり、充実し始める。

入社2年目、営業の仕事に慣れてフォローも薄くなり、周囲との関わりが希薄になる。

営業の仕事は1年も続ければ慣れてきて、自分なりの仕事の仕方もわかるようになります。だからこそ2年目からフォローは無くなり、一人で仕事をすることが多くなる。それは一人前と認められた証のようでもありますが、同時に孤独を感じたり、辛くなるものです。

2年目で辞めたくなる人は、案外多い…。

その理由を整理し、僕からちょっとしたアドバイスをしたいと思います。

2年目の壁

営業の仕事を長く続けるための壁は、主に1年目と2年目に潜んでいると僕は思っています。

1年目は仕事のことでわからないことが多く、自分なりの営業方法もわからずに悩む。もしかしたら向いていないかもしれないという不安を抱えながら、仕事をしなければならないことが大きな壁となる。

2年目は、逆に仕事に慣れてきて一人放り出されること自体が大きな壁となります。ただ、どんな仕事でも2年目・3年目からは先輩のフォローが手薄になり、一人で仕事をすることが多いです。それで一々辞めていては、キリがありません。

問題なのは、2年目で「向いていない」ことを自覚する人が多いことです。

営業の仕事は1年も続ければ自分なりのやり方がわかってきて、「営業とはこんな仕事である」という本質めいたものも見えてきます。営業の仕事がどのようなものかわからない時点では、向いているかどうかも正確には判断できません。

けれども、それがわかってしまえば、向いているかどうかが判断できるんです。

そして、向いていない人は、嫌というほどそれを自覚させられます。

一人で自分なりに考えて営業をしても成績が伸びず、ノルマ達成ができない。上司や先輩に怒られることも増えてきて、自分は営業には向いていないと悟るんです。2年目で辞めていく営業マンの多くは、向いていないから辞めていくのだと僕は考えています。

向いていなくても無理して続ける人もいるけどね…。

無理してでも続けるべき?

仕事は2年続けたら3年続けられるというような、単純なものではありません。

人は、40年以上働き続けるんです。向いていない仕事や嫌な仕事を我慢して「2年、3年、4年」と続けたとしても、40年も続けられるわけがありませんよね。「2年続いたから3年目も」という理論は、遅くても5年程度で破綻してしまいます。先を見たら絶望しかありませんから。

人間は、嫌なことは続けられないようにできているんですよ。

一人暮らしを始めて「自炊しよう」と思った人で、面倒だからと今は外食や弁当屋さんが多いという人も多いですよね。人に勧められた漫画を読んでも、つまらないとすぐ読むのをやめたり…。とにかく、嫌なことは続かない。

そういう嫌なことを40年続けるんですよ? 苦行かよ。

人生の大半の時間は仕事と睡眠の時間なので、人生の大半を苦行で過ごすことになります。仏陀じゃないんだから、そんなことする必要はありません。そんな生き方、死ぬときに後悔しますよ。走馬灯として見える思い出が苦行ばかりだと嫌でしょう?

無理してでも続けるべきだという人もいるでしょうが、僕はそれは無意味だと言いたい。

考えるべきことは「どうやって続けていくか」ではなく、「どのタイミングで辞めるか」です。

辞めるタイミング、今なのか?

入社2年目は、新社会人であれば第2新卒ということになります。

転職して営業の職に就き、現在2年目という場合は、少し置いておくとして、まず第2新卒の場合で考えてみましょう。

第2新卒という言葉があるくらいなので、2年目で辞める人は皆さんが思っているよりも多いんです。「とりあえず1年続けよう」と考えて、結果2年目で辞める決意をした人であったり、2年目の壁に思わず躓いた人だったり、理由は人によって様々でしょう。

何にしても、2年目で辞める人がそれだけ多く、その事実が社会一般で受け入れられているということです。

また、辞めたいと思った人が考えるのは、「2年目で辞めるか、3年経ってから辞めるか」だと思います。

3年続けてみろと言う人は多いし、石の上にも3年という言葉があるし…。ただ、僕は「とりあえず3年続けろ」には懐疑的です。

3年続いたということは「4年目に突入した」ということですよね。それは、単純計算して今の倍の時間働かないと到達できない領域

そして、第2新卒という肩書きが外れてしまう領域でもあります。第2新卒という言葉は入社3年以内で辞めていく新社会人のことなので、3年以上働いて4年目に突入した途端にその肩書きが消えるんです。

「ただの会社を辞めた人」になります。

この違いは、案外大きいです。

第2新卒には「第2新卒募集」という求人に応募できたり、第2新卒向けの支援サービスを利用できたりといったアドバンテージがあります。会社側は第2新卒を結構求めていて、需要があるんです。

入社3年以内に辞める人が多いため、第2新卒と言われる社会人2年目・3年目の人材は常に不足している状態。だからこそ、その不足分を補充するために企業は第2新卒の採用を増やします。

だから、第2新卒のうちに転職してしまうほうが、お得なんですよ。

次に考えるべきことは「2年目の今辞めるか、3年目で辞めるか」ということですが、これは今辞めたほうが懸命です。辞める前提であれば、早いに越したことはありません。今のうちから転職のために動き出したほうが良いでしょう。

2年目なら今の企業の風習にも染まりきっていない頃なので、3年目より欲しがられます。入社2年で辞めることは何も悪いことではなく、案外ジャストタイミングな辞め時なんです。だから、2年目で営業の仕事を辞めたいと思って、その思いが固まっているなら、迷うことはありません。

また、第2新卒でない入社2年目の場合であっても、迷うことはなく、辞めるべきです。

いつ辞めるのか?

今でしょ。