「君は…営業に異動してもらう」

突然の人事命令! 人事には逆らえないサラリーマンの悲しき性から従うしかなく、営業へと異動することになった。最初は心機一転頑張ろうと思っていたものの…。

「もう、辞めてしまいたい」

異動で営業に配属される以前は辞めたいなんて思わなかったのに、営業に配属されてしばらくしたら辞めたくなってしまうという人は多いです。営業に関わらず、人事異動先で辞めたくなるということはよくあります。

良くあることですが、その気持ちとどう向き合っていけばいいのかはしっかり考えないといけないでしょう。

モチベーションが下がるのは当たり前

異動で配置が換わり、仕事内容が変わってモチベーションが下がるのは当たり前です。

特に新卒で「営業より事務のほうがいい」と事務職を希望し、事務職を満喫した後で営業に転換…となると、モチベーションは地に落ちます。

これ、案外よくあることなんです。

営業職より事務職が良いという文系卒が多く、営業を募集するより事務を募集したほうが人が集まります。企業は最初事務として少し多めに募集を行い、その後ある程度の人員を営業に回すというのがよくあるんです。

「詐欺だ!」と思うかもしれませんが、新卒採用だと会社は選べても、職種は選べない風潮が根付いているから、仕方がないと割り切るしかありません。

営業職の場合「やりたくなかったのに異動させられた」という人が多いため、モチベーションは当たり前のように天から地へと落ちます。それは当たり前のことで、特別なことではありません。だから「我慢しろ」と言う人が多いですよね。

僕は、その意見には半ば賛成、半ば反対です。

続けるべきか

異動で営業に配属されて、今どれくらい経ちましたか?

もし、あなたが異動後三ヶ月未満であれば、あと少し続けてみることで考えが変わることも考えられます。モチベーションが下がるのは当たり前で、今は「やりたくない」と思っていた仕事に配属されたことでテンションが下がっている状態と言えるでしょう。

配属後しばらくは、その状態が続きます。

今の「辞めたい気持ち」は異動後の一時的な落ち込みであって、営業の仕事自体が向いていないわけではないかもしれません。営業の仕事が向いていないと判断するには、数ヶ月では足りませんからね。

少し辛抱して、営業の仕事に慣れるように努力をしながら、様子を見てみませんか?

先輩に教えを請うなどして、自分なりの仕事術を見つけることができれば、営業の仕事はグンと楽になります。仕事が楽になると楽しむ余裕も生まれ、案外営業も悪くないなと思えるものです。僕は最初から営業マンでしたが、自分の仕事術を見つける前と、その後とでは仕事のモチベーションは段違いでしたよ。

仕事に慣れてきたら、辞めたくなくなっているかもしれない。

だから、少なくとも半年…できれば1年は続けてみて欲しいと僕は思います。

ただ、どうしても辛抱できないんだという人や、もう半年以上辛抱したよという人は、今すぐ辞めても良いでしょう。

辞めてもいいけど、よく考えよう

異動後に辞めることは、何も悪いことではありません。当然の権利だと思います。

ただし、人事異動で仕事が変わるということは、会社ではよくあることです。事務から営業に異動させられ、仕事を辞めて別の会社でまた事務に戻ったとしても、また異動させられる可能性はあります。

異動や転勤というのは、雇われる側である限りある程度は諦めて受け入れるしかないんですよ。どんな雇用形態にもリスクはありますが、正社員のリスクが「移動と転勤」なんです。

「異動だ! 辞めてやる!」という安直な理由での転職は、オススメできません。

自分が今辞めるべきなのかどうかは、「辞めるか続けるか」の選択を迫られる度に、慎重に考えるようにしてください。

「慎重にって…具体的にどうすればいいの?」

本当に営業職を続けることはできないのか、他にどうしてもやりたい仕事はあるのかを基準として考えれば、辞めるべきか続けるべきかがわかります。

病んでしまうくらい営業が嫌なら辞めるべきだし、他にどうしてもやりたい仕事があるなら辞めるべきでしょう。

しかし、「仕事はお金を得る手段に過ぎない」と割り切っているような人は、このまま営業を続けた方が良いと僕は思います。僕も仕事はお金を得る手段だと割り切って働いていますが、営業職はそういう人にとっては「慣れれば」良い仕事ですよ。

辞める準備だけでもしておこう

一番良いのは、辞める準備だけしておいて、もう少し続けてみることです。準備万端いつでも辞められる状態であれば、少しは安心して営業を続けることができますよね。辞めるための準備というのは、退職後の転職活動の資金確保や、求人集めなどです。

求人集めに関しては仕事をしながらだとしんどいし、営業の仕事に慣れるために邪魔になりかねません。

そこで「転職エージェント」の利用をオススメします。

転職エージェントを利用することで、自分が働いている間に担当キャリアコンサルタントに求人を探してもらうことが可能です。仕事中にメールが届くから、あなたはそれをチェックするだけでいい。それだけで、いろんな求人が手元に集まってきます。

僕は働きながら転職活動をしたので、転職エージェントに凄くお世話になりました。

また、転職エージェントに登録するだけでも「いつでも転職できる」という心構えになります。辞めたくなっている仕事を辛抱して続けることの心の支えにもなって、一石二鳥です。

辛抱して様子を見た結果辞めたくなったら、そのまま求人に応募すればいい。辞めたくなくなったら、転職エージェントにその旨を告げて退会すればいい。今、辞めたいと思っているのは異動後でナーバスになっているだけなのか、それとも本当に営業が無理なのか…。

それを判断するまで、「辞めるつもり」で続けるのがベストです。

今すぐ辞めるべきか、少しでも判断に迷ったら、それを実践してみてはいかがでしょうか。