コピー機なんて、なかなか売れるもんじゃない。
OA機器・コピー機の営業、本当にキツイですよね。そんな頻繁に買うものでもないですから、単純に売るのが難しいでしょう。
壊れない限り買い換えないものなので、人や会社によっては数年・十数年同じコピー機を使っているということもあります。
法人ならまだいいけど、個人に営業させられることもありますよね。
個人でそんなの、誰が買うんだよと言いたくなります。
OA機器・コピー機の営業は、辞めたくなって当然なのかもしれませんね。
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OA機器・コピー機営業の辛いところ
飛び込み営業がきつい
この業界では飛び込み営業がとても多いんですよね。アポ無しで会社や個人を訪問する飛び込み営業…なんて古いスタイルなんだ。
今時、飛び込み営業に応じる会社は少なくなっていますよね。
個人なんて、玄関口まで出てくるわけがない。
売れる見込みのない営業スタイルを貫き通すことを強いられているにも関わらず、ノルマはあります。ノルマは達成できなくて当たり前で、OA機器・コピー機営業マンは上司に怒られて当たり前。ノルマ達成できず給料も泣かず飛ばず…。
飛び込みだけではなく、電話でアポをとることもあるけれど、ほとんどの会社がコピー機導入済み。
取り合ってもくれなくて、精神的辛さが増していきます。個人にも法人にも嫌われますからね、この業界の営業マン。心身ともに辛くなってしまって、病んでしまう人も多いです。離職率が多いのも、納得できますよね。
そもそも売れにくい
コピー機やOA機器を導入していない会社はほとんどありません。
でも、最近では紙をできるだけ使わないようにする会社も多く、OA機器・コピー機を使う頻度が減っています。頻度が減るということは壊れにくいということで、買い替えるのは故障ではなく「リースが切れたとき」くらいです。
こんなご時勢にOA機器を売り込もうなど、無理難題もいいところ。
多くの会社は、買い替えの際に同じメーカーからOA機器を買います。同じメーカーの商品なら使い方もそう変わらないだろうし、安心なんですよね。だから、新規客を確保するのは難しく、既存の客は他の営業が既に担当になっていることが多いです。
また、飛び込み営業をしてくる人に「リースが切れるのはいつか」という情報を教える会社は、無いと言っても良いでしょう。
関係者に取り次いで貰えないことも多く、取り次いで貰えたとしても「必要ありません、お帰りください」と一蹴されてしまいます。
既に飽和しているんですよ、OA機器・コピー機市場は。
新規客になり得るのは、新しく会社や個人事務所を立ち上げた人くらいでしょう。雨後の筍のようにニョキニョキと会社や個人事務所が乱立していた時代は過ぎ、今は新規事業者を見つけるのは難しいです。雲をつかむような話ですよね。
OA機器やコピー機の営業って、途方もないな…。
OA機器・コピー機の営業から転職!どんな仕事が狙い目?
OA機器やコピー機の営業をしていて売れないのは、営業マンの力量不足ではありません。
そもそも売るのが無理な話であり、売れないのが当たり前なんです。
こんな現場にいては、営業マンは自分の力を思うように発揮できません。そもそも、自分の能力を開花させることもできない可能性がとても高いと思います。それよりも、違う営業職に転職するほうが良いのではないでしょうか。
IT営業のような無形商材を扱うものでも良いですし、有形商材の中でも売れやすいものを探すのも良いでしょう。
売るのが困難な業界で働いていたという実績があれば、他の業界の営業職には簡単になれます。他の業界で営業職をすることで能力を開花したり、自分の能力を思う存分発揮したりすれば、今より良い待遇で楽しく働くこともできるかもしれません。
「営業なんてこりごりだ!」というわけでないのなら、別の営業職への転職をオススメします。
営業なんてこりごりだ、やりたくないという人は、未経験の職種に挑戦するのも良いでしょう。ただし、未経験転職は他業界の営業職に転職するよりも、時間と労力がかかります。それは覚悟しておくべきです。
経理や企画・人事や広報などは、比較的営業からの転職が簡単なので、そういった仕事を狙うのも良いかもしれませんね。
他業界の営業に転職するとしても、未経験職種にチャレンジするとしても、安直に選ぶのは避けましょう。自分にとって営業を続けるのが良いのか、未経験の職種に転職する方が良いのか、慎重に考えて選んでください。
ただ、ひとつ言えるのは――。
転職はしたほうがいい。
OA機器・コピー機の営業に将来性なんて、無いんだから。現状ですら営業職が成り立っているかどうか危うい状態なんです。これからどんどん紙媒体を使わなくなっていくでしょうから、どんどんこの業界の営業職は成り立たなくなっていきます。
仕事を続けても、結局は業界自体が衰退していくわけです。
それなら、今のうちに見切りをつけてしまったほうが良いでしょう。