ニートからプログラマーに就職するのは、すごく合理的で現実的な選択だと思います。
僕が思うに、ニートが社会復帰を確実なものにするには「自分の能力で食べていけるようにすること」が大事です。それさえできれば、就職後にもし仕事を辞めたとしても、自分ひとりでだって食べていくことができる。
もう、ニートにならなくていいんだ。
そこで、ニートからプログラマーになる方法などを徹底的に語りたいと思います。
ニートにプログラマーを勧めたい理由は「将来性」
- 技術が全て
- 上を目指しやすい
- 将来性が高い
- 一人で作業する時間が比較的長い
プログラマーという仕事は、技術が全てです。
優れた学歴を持ち、優れた職歴を持つ人だったとしても、プログラミング技術が無ければダメ。逆に言えば、ニートだろうと、引きこもりだろうと、プログラミング技術さえあれば就職できるんです。
そのうえ、プログラマーは将来性が高い仕事。
今の時代はITを中心として経済が回っていて、どんな業界でもIT技術が必要とされている。そして、その状況は今後ますます加速していくでしょう。
ニートから思い切って就職するんだし、技術を習得しなければならないんだし、折角なら将来性が高い仕事で手に職付けたいですよね。
ニートにプログラマーへの就職をオススメする一番の理由が、そこにあります。
プログラマーに向いてる人の特徴
プログラマーに向いてる人の特徴。
- 好奇心が高い
- 集中力が高い
- 細かいことが気になる
- 協調性がある
- わからないことを調べる癖がある
- わからないことを素直に聞ける
IT技術はどんどん新しくなっていきます。
新しい技術に対して「やりたい!」と好奇心旺盛に飛びつける人は、どんどん新しいことを学んで、どんどん待遇や地位を上げていけるんです。
そして、ひたすらにプログラミングをし続けるのには集中力が不可欠。そのうえ、細かいことが気になる性分の人なら人より早くエラーを見つけ、処理することができます。この二つはものすごく大事な適正です。
また、プログラマーは基本的にチームで仕事をするため、協調性が必要になります。一人で作業をすることも多いとは言っても、そこは外せません。
あとは、日常生活で「わからないこと」に出会ったとき、それを放置せずに調べているかどうかも大事な適正です。プログラミング中には、予期せぬエラーや自分の知識では対応できないトラブルなどが起きることがあります。
そういうときに調べることができ、それでわからなければ人に聞くことができるというのはプログラマーとしてとても良い姿勢なんです。
以上に当てはまる人は、プログラマーに向いています。
ちなみに、プログラマー以外の仕事も就職先候補に入れるとしたら、以下のような選択肢も考えられます。
- 企画職
- 経理
- 営業職
- ライター
- 編集者
- Webデザイナー
企画職は職歴不問という求人が少数派なのが、ニートにはきついところですね。ただ、その少数派の求人を見つけられたら、好奇心旺盛な人にとってはとても良い仕事になることは確かでしょう。
ライター・Webデザイナーなどはニートからでも目指しやすく、フリー・正社員・アルバイトなど働き方の幅も広いので特にオススメですよ。
ニートからライターになる方法 ~実話エピソード、メリットや注意点を紹介~
ニートにオススメのプログラミング言語は4種類
技術を習得していないニートがプログラミング言語を学ぶなら、最初はJava・Ruby・PHPの中から最初の言語を選ぶことをオススメします。
Javaは古い言語ではありますが、古くからある企業だと未だにこれを使いたがる傾向があるんです。古いのにまだ現役で、しかも習得するハードルがものすごく低いのがメリットですね。
Javaスキル持ちニートの就職戦略 ~求人選びのポイント、就職を有利に進める方法など~
RubyはJavaの上位互換とも言われていて、非常に汎用性が高いのが特徴。Javaよりもスピーディにプログラムが書けるので、「早くサービス作らなきゃ!」というスタートアップ企業の多くで使われています。
そして、同様の理由からニートにとっても「作成物を用意して就職活動しやすい」言語と言えるんです。
最後のPHPは、Webサービス開発において長く広く使われている言語です。PHPを要件としている求人の数が多く、就職しやすい言語とも言えます。
そして、以上3種類は習得難易度も低いんですよ。
ここで、「あれ? あと1つは?」と思うでしょう。
C言語です。
C言語は、古くから使われていながら、拡張性が高く、未だに使われ続けているメジャーな言語。プログラミングスクールでも人気が高く、本屋に行ってもC言語関係の本はたくさんあります。
C言語を使えると言えば、とりあえず面接での受けが良くなるのがニートにとってのオススメポイント。
ただし、習得難易度はJava・Ruby・PHPよりも何段階か上がります。
「ニートだから時間がある!」という人は学んでも良いかもしれませんが、ニート期間があまり伸びるのはよろしくないという事情もあるため、最初に紹介した3種類よりはオススメ度が下がるんです。
就職前に学ばなかったとしても、スキルアップとして学ぶと良いでしょう。
ニートがプログラミングを学ぶときの「最強の方法」
まず、本やインターネットの学習サービスを使って独学するという方法があります。この方法を使うメリットは、次の通りです。
- 家から出ずに学べる
- 人と会わずに学習ができる
- 自分のペースで学べる
- 繰り返し学習ができる
家から出ず人と会わずに学習ができるのは、ニートや引きこもりの人にとっては大きなメリットだと思います。しかも自分のペースでコツコツと勉強ができ、無理なく学べるだけでなく、好きな時に好きな個所をおさらいできるんですよね。
これだけで「あれ、最強じゃね?」と思うかもしれないけど、デメリットもあるんですよ。
- わからないことを解決しにくい
- 自分にとって効果的な学習方法かどうかがわからない
- 挫折しやすい
まず、先生がいるわけでなく、人と一緒に勉強しているわけではないため、相談できる相手がいません。独学だと自分で悩んで試行錯誤しないといけないので、そこに時間と労力を割いてしまい、非効率的なんですよ。
試行錯誤することでより知識が深く身につくという見方もできるけど、そのメリットよりも失う時間のほうが個人的には大きいように感じます。
そして、先生がいないということは効果的な学習方法がわからないということでもあるんですよ。
Web上にはさまざまな学習プログラムがあるけど、人によって合う合わないがあります。合わない勉強方法だと気付くことができないまま学習を進め、習得レベルが低くなるという可能性があるんです。
また、独学は圧倒的に挫折しやすい。
無料で、好きな時に好きなだけ学べる。
だからこそ、「だらけてしまって」「余計に時間がかかり」「時間が空くことで”もういいや”と投げてしまう」可能性が高い。
家で勉強すると漫画・アニメ・ゲーム・ネット・動画鑑賞と、逃げ道がたくさんある。全ての時間を自由にできるニートだからこそ、それらの逃げ道に簡単に逃げてしまうんですよ。
ニートには、ある程度の強制力が必要だ。
以上を踏まえて、個人的に一番オススメの勉強方法を紹介したいと思います。
プログラミングスクールに通いながら、ネット上の学習サービスを使うこと。
スクールで自分に合うコースや学習方法を先生に選んでもらい、先生に相談しながら学びを進める。反復学習として学習サービスを使い、好きな時におさらいをする。そうして組み合わせることで、より深くプログラミング技術が身につくのではないでしょうか。
ニートからフリーのプログラマーになるのはアリなのか?
僕が以前働いていたIT企業に、元ニート上がりのフリープログラマーだった人がいます。
その人の経歴は、かなり面白いんですよ。
ニート→フリープログラマー→僕がいたブラックIT企業→優良IT企業(イマココ)。
彼がニートからフリーのプログラマーになったのは、とにもかくにも「引きこもり」だったからです。それも日中はほとんど家に出ることができず、家から出るだけで過呼吸になるような重めの引きこもりだったから。
どうしても働きたかったが、どうしても働けなかったんですよね。
当然スクールに通うことができないので、ネット上でメンターを探し、チャットでやりとりをしながら勉強をしていました。とりあえず、クラウドソーシングサイトで案件数が多いWeb開発に使えるPHPやRubyを学んだんです。
それから案件を探し、実際に仕事を始めました。
最初に受けた案件は、5万円程度のもの。特別低単価でも高単価でもなかったんですが、初仕事ということで時間がかかり、結局あまり割の良い仕事にはなりませんでした。
それからある程度経験を積んだとき、こう感じたそうです。
「フリーだと怠けてしまう」
「足元見られるなあ」
「客との交渉めんどい」
元ニートにとって、フリーランスだと怠けてしまう。開発にはPCを使うし、家だから誰が監視しているわけではないし…。1件1件着実にこなすスタンスだとスケジュールもタイトになりにくいから、怠けてしまって納期ギリギリ。
Webの案件はやり取りに時間がかかるためか、余裕を持たせた納期を設定しているクライアントが多いんです。
そのため、納期ギリギリに納品すると稼ぎにくい。
しかも、足元を見られて単価が低くなるし、客とは単価交渉だけじゃなく「どういうものを作りたいか」「どういうものを作れるか」というすり合わせもしないといけない。
元ニートにはハードルが高すぎる!
結果、彼が言うには「ニートがプログラマーを目指すなら、就職したほうがいい」とのこと。
ただ、どうしても働けない引きこもりの人はフリーで仕事をする価値が大きいです。あとは、社会経験があったり、小遣い稼ぎ程度にバイトをしていたりして、自己管理ができる人はフリーも良いでしょう。
そういう人にのみ、ニートからフリープログラマーになることをオススメします。
ニートからフリーランス(自活できるレベル)になるための予備知識
ニートからプログラマーになるなら「ホワイト企業」を狙おう
プログラマーの職場で最もクリーンだと言われているのは、自社開発をしている会社です。
開発スケジュールを自社の都合で組めるため、無茶なスケジュールを組まなくて済みますからね。現場の状況を無視して仕事を増やされることも、複数案件を同時にこなし続けることもありません。
そのため、比較的ホワイト企業が多いんです。
しかも、自由な社風で新しい技術に挑戦する風土があり、ニート上がりから高く成長することも期待できます。
デメリットは、求人数が圧倒的に少ないことです。
IT業界の基本は、受託開発または客先常駐なんですよ。
受託開発というのは、開発の仕事を他社から受けて、自社で制作を行うこと。
客先常駐はプログラマー・エンジニアの人材派遣のようなもの。
受託開発は「無理のあるスケジュールを組まれる」「現場の状況を無視して仕事を取ってくる」ことで過酷化しやすく、客先常駐はクライアントの要望に応え過ぎて過酷化しやすい。
ただ、求人数が少ない自社開発だけに就職先を絞るのは、ニートにはオススメしづらいです。
そこで、客先常駐や受託開発からホワイト企業を探す基準を知っておきましょう。
- 研修制度が充実している
- 高い技術力を持っている
- 離職率が低い
研修制度が充実しているということは、社員を大事にしている証拠と言えます。そういう会社は人材を安く使いつぶしたり、不当な残業を強いたり、営業が無茶を言ってきたりすることは少ないでしょう。
そして、高い技術力を持っている会社は業界での発言力が高く強い。そのため、クライアントは無茶な要求をしにくくなり、仕事の過酷化を防ぎやすくなるんです。
最後の離職率が低いというのは、言うまでも無く、働きやすさをそのまま表してくれる基準になります。調べられるなら調べておくと、手っ取り早く求人を選別できますよ。
以上3点に気を配り、自社開発・受託開発・客先常駐すべてを視野に入れて求人を選びましょう。
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