ライターになってニートから脱却したい。でも、ライターになる方法がわからない…。

そんな人が多いと思います。

今回は、その方法を僕の大学時代の同期の話から学びつつ、ニートがライターになるメリット・デメリットと、ライターになる際の注意点を紹介しましょう。

引きこもりニートが急にWebライターになった話

僕の大学時代の同期に徹底的に当時の状況を聞いてきました。臨場感を出すため、ここだけは彼の視点でお送りしたいと思います。それでは、引きこもりニートが急にWebライターになった話、どうぞお楽しみください。

1章:どうしても外に出られなかった

地元から離れて東京の大学に行き、何事も無く春が過ぎ、夏になった。

俺は演劇部に入り、春に一度顔見せ公演で主役を務め、かなり充実していたように思う。適当に講義を受けながら部員と遊びに行って自主休校し、部活には必ず出席する。

そのまま夏を迎えたんです。

部活に専念できる夏は、とてもとても楽しかった。本公演も役を貰えて、稽古に励みながらネット友達と遊びに行き、彼女ができ、半同棲するようになり…。こんなに幸せでいいの? というような夏でした。

ただ、俺は薄っすらと「大学において自分は異端だ」と感じていたんです。通っていたのは第1志望の大学から大幅にレベルが落ちる滑り止めで、第1志望は「あと1点」で落ちました。

悔しくて、ふがいなくて、それでも現状に納得できなくて…。

そして、秋になったころ、なぜか突然大学に行けなくなったんです。

大学に近づくと動悸と眩暈がして倒れそうになる。一歩も進めない。大学の入り口に結界が張ってあって、異端者である自分をはじき出そうとしているかのよう。そこから俺は、引きこもりになったんです。

「せめてバイトくらいはしないと!」と挑戦してみたんですが、ダメ。

1日だけ行って2日目に行けなくなるということを何度も何度も繰り返し、そのたびに「嫌なことがあった」「1日でクビになった」と彼女に嘘を吐く。一番長く続いた仕事も2週間くらいでバックれてしまう。そんな自分自身に嫌気が差し、彼女へキツく当たるようになり、それでも支えてくれた彼女を自分で振った。

そんなニート生活が、1年半続いた。

もうダメかもしれないと、思いました。

そんな折、俺に唯一の特技があったことを思い出したんです。正確に言えば高校の頃の友人が思い出させてくれたんですよ。

「お前、タイピング校内1位だったよな!」

それだ。

タイピングを活かせる仕事をしよう。

そうして探したところ、見つけました。

家にいながらできる、Webライターという仕事を。

2章:なんでもやります! とにかく実績を作った

クラウドソーシングサイトに片っ端から登録し、単科が低い仕事を引き受け、こなし続けました。自分の中に知識が無い分野の記事でも、徹底的に調べ上げ、なんでもやった。そして、新しい案件を受注するときに原稿データを見せていいかという交渉もした。

そこから発展させていけばいいと、思ったからです。

同時に、クラウドソーシングサイトの外で「ライター 募集」と検索していたんですよ。

そうすると、たまにホームページで業務委託契約としてライターを直接募集している企業や、専属ライターを募集しているサイトが見つかりますから。

そんなとき、某大手Webメディアに持ち込んだアイデアが採用され、1記事だけ書くことにしたんです。それは、自分の名前が出るような記事でした。

持ち込み企画は、「俺の地元企業がものすごく変わったオンリーワンな商品を開発した」というもの。

※特定を防ぐため、曖昧な表現にしました。

引きこもりは、その頃にはマシになっていて、地元なら普通に歩けるようになっていたんですよ。

取材はハードルが高かったけど、意を決して飛び越えることにしました。そうして拙いながらも簡単な取材をして、記事にしたんです。

結果は、その1記事だけ掲載され、採用にはなりませんでした。理由は「取材が浅い」ということ。

やはり、ヒキニートが取材はハードルが高かった…。

しかし、そのサイトの記事を実績として受けた会社2社からお声をいただき、専属ライターになることに!

3章:正真正銘、ニートからライターになった瞬間

2社の専属ライターとして、安定した依頼を受けることできるようになった俺。

始めた頃は月に10万円程度だった収入が、このころには20万・25万と増えていっていました。その分、仕事をする時間も増えていき、プライベートの時間が取りづらくなったものの、友達との飲み会には必ず参加するという充実ぶり。

気付けばライターを始めてから1年半が経ちました。

その後も地元に戻って記事を書き続け、ライター歴2年目の年収が300万円を超えたんです。

「もういいだろう」

これまで出していなかった開業届を提出し、屋号を掲げて、正真正銘ライターになった!

・・・

※ここからは僕の視点に戻ります。

以上が、彼の物語です。

どれだけどん底でも、ニートだろうと引きこもりだろうと、意思さえあればライターになれるということを伝えておきたかったんですよ。そして、就職するよりフリーになるほうがハードルは低いということもまた、伝えたかった。

それを踏まえながら、これから語ることを受け止めてみてください。

ニートがいきなり在宅ライターになるメリットとデメリット

メリット。

  • 家から出なくても仕事ができる
  • 人に会う必要がない
  • 特殊なスキルが無くても仕事ができる
  • アルバイト程度の給料なら結構簡単に稼げる
  • 「すごーい!」と言ってもらえる
  • 学歴や職歴なんて聞かれもしないことが多い

デメリット。

  • 安定して20万円以上稼ぐのには結構な壁がある
  • 運次第という側面がある
  • ニートからフリーになると社会に疎くなる

月10万円程度なら、割と簡単に稼げます。

タイピングが速い人なら、1日5時間を20日くらい続ければ10万円にはなるでしょう。

ただ、逆に言えば「最初は20万円以上を稼ぐのはかなり難しい」ということなんですよ。最初は1文字あたり0.3~0.4円程度が相場です。

1万文字書いても3000円や4000円。タイピングが遅く、ライターの仕事の流れに慣れていない人は1万文字書くのに3時間くらいはかかるでしょう。

それを2記事やったとしたら、休憩込みで7~8時間はかかるし、それでも1万円に満たないんです。

20万円の壁を突破するには、半端ない労力を要します。ニートからいきなりその労力を割くのはかなり厳しいんです。

そして、ニートからフリーになるのは運が大事。

僕の同僚も結構運が良く、たまたま大手メディアが持ち込み企画を募集していて、たまたま採用を行っている会社が2社あった。その時期がうまい具合に重なったから、今のあいつがあるんです。

また、フリーからニートになると社会知らずになります。

ライターを辞めるとき、ライターを続けた年数分、転職ハードルが上がるんです。

じゃあ「フリーじゃなくて会社員ライターになればいい」わけだけど、それにはしっかりとした対策が必要になります。

それをじっくりと紹介しましょう。

ニートから会社員ライターになる方法と注意点

ライターを外注する企業が多く、そもそも正社員のライター求人が少ないです。

そして、正社員だと「企画・取材・編集・校閲」など幅広い仕事を任される可能性が高いんですよ。フリーだと「どこからどこまで関わるか」を案件ごとにコントロールできますが、会社員だと上から任されればやらなければなりません。

企画や編集などは良い経験になるからメリットとして捉えるとしても、取材はニートや引きこもりにはかなりしんどい。

同僚もかなり取材に苦戦しましたしね。

もちろん、いつかは手を出した方がいいんだけど、そのタイミングを自分で選べないのが会社員の辛いところ。

また、Webマーケティングに関する知識もフリーより深く求められがちです。

以上のことから、ニートには精神的ハードルが高いだけでなく、採用率も低いでしょう。

ただ、可能性が無いわけではありません。

まず、自分のキャラクター性や趣向に合うサイトや会社を探します。

そのサイトや会社がライターを募集しているかどうかをチェック。募集している場合、働き方や肩書の種類を見てみてください。

正社員だけでなくアルバイトを募集しているケースもあるし、フリーだけど会社常駐というほぼ正社員扱いのケースもありますから。働き方を選ぶことで精神的ハードルが下がるだけじゃなく、バイトやフリー常駐は正社員より採用ハードルが低い。

そして、「ライター」「研修ライター」「見習い」「インターン」など幅が広い肩書で採用を行うサイトや会社が中にはあるんです。

研修・見習い・インターンなどの文言があれば、ハードルがかなり下がります。

未経験から育てることを前提としていますからね。

あとは、ニートというバッドステータスへの対策が必要。

無職期間は「ライターになるための勉強をしていた」「さまざまなサイトや本を読んでいた」と語ると、効果的。

また、少しでもいいからフリーで仕事を受けておけば「少しだけフリーで仕事をしたことがある」と言えるため、さらに採用率が上がります。

以上のように対策すれば、ニートから会社員ライターになることも決して不可能ではない!

フリーだろうと会社員だろうと、恐れずにライターの世界に飛び込もう!