ニートから郵便局に就職 ~バイトの魅力や体験談、正社員・契約社員の特徴などを解説~

郵便局は、年賀状シーズンにバイトを多く雇うイメージがあるかもしれませんが、シーズン以外でも短期バイトの募集が多いんです。

しかも、その懐はめちゃくちゃ深く、ニートだろうと関係なく採用を考えてくれます。ニートの社会復帰第一歩目としては、実はかなり穴場の就職先と言えるのではないでしょうか。

そんな郵便局の仕事に興味があるニートの人に、郵便局の仕事内容や時給、ニートが郵便局で働くメリットなどを詳しく紹介したいと思います。

バイトを募集しているのは郵便局のどんな仕事?

1.配達

バイクに乗り、郵便物を配達するのが郵便局配達バイトの仕事内容です。

時給は地方だと800円~900円程度、都市部だと1000~1300円程度と地域によって大きく異なります。都市部のほうが配達部数が多いというのと、そもそもの最低時給が高いというのとさまざまな理由からこのような差が生まれているわけです。

また、郵便局の配達の仕事は、ニート上がりにとって結構良いことが多いんですよ。

まず、外に出れば職場の人間関係から解き放たれるから、気が楽です。しかも運転して配達して…と単純作業な割には集中力を使うので、時間の経過が早く感じられます。「あ、気が付いたら昼だ!」「また気が付いたら夕方! 終わりだ! やったー!」という気分。

そして、配達先で「ご苦労様」「ありがとう」などと声をかけられるとニート時代には得られなかった達成感などを得られます

あと、働く時期を選ぶなら11~1月の年末年始シーズン以外がオススメですよ。

年末年始シーズンは、郵便局全体が忙しく、配達員もその例に漏れず忙しいんです。アルバイトだろうと残業をさせられるという話もあります。

2.仕分けと年賀状仕分け

仕分けの仕事は、普段僕たちが目にする郵便局の部屋とは違う、作業部屋で行います。配達とかと違っていまいちイメージしづらいと思いますが、仕事内容はいたって単純です。

まず、普通郵便とそれ以外の郵便物と大まかに分けられているものを、大雑把に地区ごとに分けます。次に各地区ごとに仕分けボックスに入れていき、1丁目・2丁目と細かく仕分けしていくんです。

このとき、たまにすごく大きな大きな封筒が出てくることがあるので、そういうのは「投函不可」のボックスに入れていきます。

そんな単純作業を勤務時間中ずっと行うわけです。

そして、時給はだいたい1000円くらいで、男女比は半々程度、年齢層は30~40代あたりが多いという特徴があります。

また、仕分けと言えば年賀状の仕分けというド短期バイトもあるんですよね。

年賀状の仕分けは、手作業なら先ほど説明した通りの仕事を行うんですが、ベルトコンベアー付きの機械を使うケースも多いです。

ベルトコンベアーにはがきを乗せ、はがきの内容を機械に読み込ませて仕分けさせます。機械が読み取れないものは手作業で仕分けして、仕分けボックスに入れるという感じですね。手作業よりも圧倒的に楽ですが、郵便局によって手作業か機械作業かが変わるので、しっかりチェックしておきましょう。

3.窓口

郵便局の窓口はほとんどが社員なんですが、忙しいときには短期的にバイトを募集することがあります。

窓口の仕事内容は、バイトの場合は切手販売・郵便物の引き受けといった簡単な業務のみということがほとんどです。間違っても、責任重大なゆうちょ窓口を任されるというようなことはないでしょうから、そこは安心してくださいね。

また、窓口はコミュ障ニートにとっては接客が厳しいところだけど、実際の接客内容は飲食店やサービス業ほど難しくはありません。

窓口に立ち、「今日はどうされましたか」と聞き、淡々と対応するだけです。

きついことがあるなら、クレームですね。特に郵便物に関してはサイズで料金を判断するんですが、測ったサイズに納得できず文句をつけてくる人がいます。

いろいろな人が利用する場所だから、残念な人も中にはいるわけです。

そこにだけ覚悟しておく必要があるでしょうが、1000円前後の時給を得ながらコミュ力の育成ができると思えば短期だけでもやっておく価値はあると思いますよ。

【体験談】ニートが郵便局のバイトを選ぶメリット・デメリット

郵便局で働いたことのある知り合いの話と、ネットにあった「ニートが郵便局で働いた体験談」たちを混ぜて、ニートが郵便局のバイトを選ぶメリット・デメリットを紹介したいと思います。

1.面接はかなり簡易的

面接は、ニートが働き始めるときの大きな不安要素だと思います。

だけど、郵便局の短期バイトの面接はかなり簡易的なんです。

質問内容と言えば、「週にどのくらい出勤できるのか」「どれだけの期間続けるのか」「交通手段と交通費の支給の要不要について」くらいのもの。志望動機もニートをしていた理由も何も聞かれないというケースが多いんだそうです。

こんなに簡易化されるのは、人手が足りない郵便局が多いから、採用を前提に面接をしているためでしょうね。

これは、ニートにとっては落とされるリスクが低いというメリットになります。

ただし、質問がほとんど無い分、第一印象で判断されやすいということでもあるのではないでしょうか。身だしなみはしっかり整え、発生練習をして話すことに慣れてから面接に臨んだ方がいいかもしれません。

2.黙って仕分けだけしていれば良い

黙って仕分けだけしていれば、仕事が終わる。

接客の仕事をしないだけじゃなくて、職場の人ともほとんど話をしないで済むというのはコミュ力に自信のない人にとっては楽園でしょう。周りも私語をあまりしていないため、話をしないことによる疎外感もありませんしね。

だからと言って殺伐とした雰囲気があるわけではなく、指示する正社員含め、優しく和気あいあいとした雰囲気の職場が多いです。

ただ、年賀状仕分けバイトに関しては高校生や大学生が普段より多くなるから、ニートは少し浮いてると感じるかもしれませんね。

3.かなり休みやすい

急用ができたり、風邪を引いたりしたときには、電話一本ですぐ休めます。

しかも、アルバイトあるあるの「代わりに誰か探してきて」という要求もありません。ニートにとってバイトより優先する急用はそんなにはないと思いますが、これは「メンタル不調」を急用や風邪と表現して休みを得やすいということでもあるのではないでしょうか。

もちろん、多用は厳禁ですが、どうしても今日は精神的に無理というときはありがたいですよね。

4.足腰が辛い

仕分けと窓口は特に、足腰が辛いです。

仕事中は休憩以外で座ることがなく、立ち続けていますからね。それに、ほとんどその場から動くことなく手先だけを動かしているような状態だから、足腰にかかる負担はかなり大きいです。

あまり家から出ない引きこもり体質な人にとっては、かなり辛いでしょう。

家でもスクワットなどの筋トレをしていたり、定期的に散歩をしたりしているアクティブニートにとってはそこまで苦にならないかもしれませんけどね。

また、配達は配達でバイクに乗っている時間が長いため腰やお尻が痛くなることが多いです。

以上のように、郵便局は意外と体力勝負。

体力が無い人には向いてないかもしれませんね。

正社員や契約社員を目指すのもアリですよ!

1.正社員と契約社員のメリット・デメリット

メリット

  • ほぼリストラされない
  • ボーナスが出る!
  • 郵便局は結構福利厚生が良い

まず、郵便局というのはほとんどリストラがありません。郵便局はもともと国営事業だったため、リストラとかクビとかいう文化自体が根付いてないのだと思います。それに、人手不足なので簡単にリストラしてしまっては自分たちの首が締まりますからね。

長く働ける職場というのは、二度とニートに戻りたくないと考えている人にとって、かなりありがたいのではないでしょうか。

しかも、契約社員や正社員は短期バイトと違い、ボーナスが出ます。アルバイトでも長期なら年に2回くらい数万円程度の支給があるんですけどね。

契約社員だとだいたい年20万円くらいはボーナスが貰えるし、正社員なら月給2.5か月分くらいはボーナスが貰えます。

また、福利厚生も結構手厚い。

契約社員でも社会保険は完備だし、産休・育休・介護休暇制度もあります。

ほかにも、住宅手当・ノー残業デー・財形貯蓄、ベネフィット・ワンという外部の福利厚生サービスの利用などなど…。使いやすい福利厚生がたくさんあるんですよねえ。

デメリット

  • 自爆営業
  • 給料は決して高くはない
  • 正社員になると途端に休みづらくなる

逆に、デメリットもあるんですよ。

たとえば、ノルマと自爆営業です。

郵便局には年賀状ノルマというものがあって、窓口だろうと配達だろうと関係なく課されます。このノルマを達成できればいいんだけど、年賀状を出さない人が増えている今の時代、達成できない人が多いわけです。

そういうとき、勤務先の局によっては暗黙の了解として「自腹で買い取り」をせざるを得なくなることがあります。

しかも、給料は20代で年収300万、30代で350万、40代で400万円前後とあまり高くはありません。その中から使わないのに年賀状を買わされるのは、きついです。

ただ、ノルマの厳しさは近年改善されつつあります。これまでのように「何としてでも売ってこい」とキツく言われたり、自爆営業させられたりするケースは減っているようです。

この点は、勤務先選びで対策できそうですね。

また、アルバイトは休みやすいことがメリットだったけど、正社員になると途端に休みづらくなります。休日出勤も無くはないので、注意が必要です。

2.バイトからの登用はあるのか

登用制度は、あります。

たとえばアルバイトからだとしても、月給制契約社員を経て正社員になることができる。最初から契約社員として入るのなら、正社員登用試験に合格すれば正社員になることができます。

ステップアップするための基準としては、試験に合格することもそうだけど、「業務ミスの少なさ」「勤務態度の良さ」「向上心の有無」なども加わるんです。普段から正社員を目指していることをアピールし、ミスを減らすように心がけて仕事をすると比較的早くステップアップの話が回ってくるでしょう。

また、個人的にニートの人にオススメしたいのは、次のフローでステップアップすることです。

まず短期バイトとして働きながら郵便局の仕事に自分が向いてるかどうかを見極め、OKなら長期バイトに鞍替えし契約社員を目指す。そして、正社員登用制度を使って正社員になり、あとは安定した郵便局員コースを一直線で走り続けること。

もしも、郵便局は辛いなと少しでも感じたのであれば、違うキャリアを考えましょう。

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これを読んでいただけば、自信を持って就職活動を始めることができると思います。ぜひ参考にしてみて下さい!

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