ニートがWebデザイナーになるのは、そんなに難しいことではありません。

スキルがある人はポートフォリオを作れば土俵に立てるわけです。技術がものをいう世界だからニートというバッドステータスは、そんなに大きくは絡みません。

じゃあ、まだWebデザインの技術が身についていない人は難しいのでは?

簡単ではないですが、じっくり時間をかければスキル無しニートでもWebデザイナーになれる!

その方法を紹介するとともに、スキルの有無にかかわらずニートからWebデザイナーに就職するときに知っておくべきことも紹介しましょう。

スキル無しのニートからWebデザイナーになる方法

スキルが全くない状態のニートから、Webデザイナーになった人の話をしたいと思います。僕の友人の知り合いの話です。

スキルに自信がある人は普通に就職するほうが早いかもしれないけど、スキルが無ければこれから語る方法のほうがハードルが低く、確実性が高いですよ。

第1話.ニートしながらWebデザインの勉強をした

彼は、大学を卒業してから就職に失敗し、実家からの仕送りで一人暮らしのニート生活を続けていました。ニート歴3年、さらに引きこもり歴3年に到達したある夏、彼は「そろそろヤバイ」と焦ります。

だけど、彼は深夜にコンビニに買い物に行くのがやっとという状態でした。履歴書を買って、夜にひっそりとインスタント証明写真を撮り、準備は万端。リクルートスーツを眺めながら、何度も何度も気合を入れますが、なかなか就職活動ができず…。

そんな彼がいつものようにネットサーフィンをしていると、Webデザイナーという仕事がニートにオススメだというような記事を見つけました。

「これだ…!」

彼は、Webデザインの勉強をすることにしたんです。

「幸い時間はたっぷりあるんだ! やってやれないことはない」

それから、Webデザインの勉強をする方法を探しました。

  • 民間のスクール
  • ハローワークの職業訓練
  • 本を読んで独学
  • オンライン講座の受講

民間のスクールはお金がかかるため、却下。

ハローワークの職業訓練はお金を得ながら利用できるけど、引きこもり歴3年にはハードルが高かったため、これも却下。

※ただ、僕個人的には職業訓練はテキスト代以外無料だし、人から教えてもらうのが最も効率が良いから、特別な理由が無ければ職業訓練を利用するのがオススメです。独学より、採用する側も安心できますしね。

本を読んで独学というのは、「わかりにくい」「さまざまな種類の本が必要になる」ということで、これも彼は却下しました。

結局、オンライン講座を受講することにしたんです。

無料だし、繰り返し学べるし、外に出なくていいしね。

それからは、毎日数時間をかけてHTMLやCSS、PhotoshopやIllustratorを学び、何度も繰り返し学習して練習サイトを作り上げました。

さらに、JavaScriptやPHPを使えた方が良いということに気づき、それらの勉強も始めたんです。

そうしていくうちに、簡単なポートフォリオが出来上がりました。

第2話.とりあえず簡単なコーディングから仕事を受注した

スキルはほぼ独学だけど身についた! 簡単だけどポートフォリオ的なものも出来上がった! さあここから就職だ…!

しかし、彼にはまだ自信がなく、就職活動というハードルは超えられなかったんです。

そこで、クラウドソーシングサイトで簡単なコーディングの仕事から受注することにしました。コーディングというのは、Webデザインを実際のサイトに仕上げる工程のこと。既にデザイナーがデザインをしており、コーディングだけ外注という案件が結構たくさんあるんです。

お金を稼ぎながら様々なタイプのサイトのコーディングができるので、勉強にもなる。

そして、自信をつけることもできて彼にとっては合理的だった。

最初は本当に初歩の初歩でしたが、だんだんと難しいサイトのコーディングに手を出していったんです。

さらに、コーディングをしながらデザイン関係の勉強も進めていきました。グラフィックデザインを勉強し、仕事で見たサイトデザインから構図の勉強をし、どんどんWebデザイナーとして完成されつつあったんです。

第3話.デザインからコーディングまでを引き受け、Webデザイナーに

とりあえず、コーディングだけなら問題ないくらい技術があることが仕事により保証されました。

「よし、いよいよデザインからコーディングまで全部引き受けるぞ!」

単純なサイトのデザインから受注し始め、それを着実にこなしていく。1件、また1件と仕事をするにつれて複雑なデザインにも手を出していきました。そして、それらを「実績としてポートフォリオにまとめる許可」を各クライアントから取る。

最初は素人感満載なポートフォリオでしたが、この時点で彼のポートフォリオは「プロのもの」になっていきました。

お金を稼いでいるのだから、紛れもなくプロですね。

勉強を始めてから、この時点で1年半です。

そんな彼の目の前には、二つの道がありました。

「このままフリーでやっていく道」
「このポートフォリオで就職する道」

悩んだ末、「ニートがフリーランスは難しいだろう」と考え、それまで作成したポートフォリオを持って就職活動を始めました。面接あるあるの「ニート期間の活動」は「Webデザイナーになるための勉強をしながら仕事を受注していた」ということで、クリア。

仕事によるポートフォリオは、さまざまなタイプの実績があり、これには会社もニッコリ。ニートという不安材料を差し引いても、ポテンシャルが高いと判断されたのか、結構良い会社に入れたみたいです。

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以上、かなりザックリとしたサクセスストーリーでした。

だけど、実はこれかなり良い勉強方法なんですよ。

結局のところ、テキストを進めるだけでは不十分なんです。

ある程度スキルが定着したところで仕事をし始めることで、テキストでは得られない学びができますからね。

それに、「仕事」として受けてしまえば「全うしなければならない状況」になります。そうすることで、独学が苦手な人でもしっかり集中して取り組むことができるんです。

最初はクライアントが満足するものが出来ないかもしれないけれど、それはそれで「フィードバックが貰える」というメリットがあります。そのフィードバックを参考にして修正をすることで、それ自体も学びになる。

訓練校じゃなくて独学でWebデザイナーを目指すなら、フリーになるかどうかは関係なく、仕事をしながら勉強を進めることをオススメします。

Webデザイナーに関する疑問と答えを集めてみた!

1.フリー以外にもニートからWebデザイナーになる道があるか

あります。

まず、スキル習得済みの人は普通に就職するほうが楽です。

ポートフォリオさえ作っておけば、十分土俵に立つことができます。応募数を増やして数打てば当たる作戦が効果的ですよ。実力さえあれば、何件か内定を得られる可能性がありますし、そこから吟味すれば、会社選びに失敗する可能性は低いでしょう。

ただ、正社員になることがハードルが高いと感じる人や、正社員だとなかなか内定が得られなかったという人には、アルバイトから始めることをオススメします。

アルバイトは、未経験者歓迎の求人が多いし、正社員に比べて採用ハードルが圧倒的に低いんです。

アルバイトの仕事内容は、ほとんどが正社員Webデザイナーの補助ですからね。

そこから実力を見込んでデザインの実務に関わることができるケースも多いし、補助として仕事をした経験があれば、そこから正社員に転職する道も開かれます。

また、スキル未収得の人に「仕事をしながら学ぶ」ことをオススメしましたが、それはフリーじゃなく、アルバイトでも可能ですよ。

2.絵が下手でもWebデザイナーになれる?

Webデザイナーの中にも、絵が描けない人は結構大勢います。

そもそも絵描きの能力とWebデザイナーの能力とは、微妙に違うんですよ。結局はPhotoshopとIllustratorをどれだけ使いこなせるかにかかっています。

ただし、絵が描けない人は描ける人に比べて仕事の幅や表現力の幅が狭くなります。

下手でもいいから、絵の基礎を学ぶくらいはしておくほうが良いでしょう。そして、余裕があれば写真の勉強もしてみてください。

そこからデザインにおいて大切な「構図」などを学べますし、表現力や感性も磨かれますから。

3.Webデザイナーにキャリアパスは存在するのか

あります。

まず、実績と経験を積んでいくと、プロジェクトリーダーになる道が開かれる。デザインの実務をしながらチームをまとめあげ、工程の管理などをする仕事を経験することになるんです。

その経験を積めば、今度はWebディレクターというキャリアパスが待っています。

ただ、この道に進むと「デザインの仕事」はほとんどしなくなるんです。ディレクション業務ばかりになっていき、デザインがしたい人にとっては仕事が面白くなくなってしまいかねません。

だから、就職してある程度実力を積んだら、フリーになる人が多いんです。

とはいえ、ディレクションができるWebデザイナーがフリーランス業界では最強なんですよ。そのデザインがクライアントにとって良いものかどうかを判断するのにも、全体の流れを把握して仕事をするのにも、ディレクション経験は役立ちます。

だから、ディレクターの仕事を経験しておくことにもメリットがありますよ。

そういうキャリアも視野に入れながら、Webデザイナーへの就職活動を始めましょう。