金融業界は、職場=戦場ですね。

金融業界で働く営業の人の話を聞いていると、金融業界には独特な雰囲気があるということが伝わってきます。他の企業ではなかなか見ないような、圧倒的なまでに殺伐とした雰囲気は、「金融」というお金が直接関わる商材を扱っているから生み出されるものなのでしょうね。

みんな、必死。必死すぎるほどに。

そんな金融業界の営業を辞めたいという人の話を総合的にまとめ、辞めるのであればどのようにすれば良いのかというところを、転職経験者の営業マン的な立場から考えてみました。

新人なのに!?

営業職にノルマは付き物ですが、新人のうちはノルマが無かったり、あっても申し訳程度だったりします。新人に厳しいノルマを課したとしても、新人がそれを達成できないだろうことは分かりきっていますからね。無駄なことです。

ただ、金融業界は、新人でもノルマが課せられるところが多いですよね。

銀行は本部から支店ごとに「投資信託」「融資」などのノルマが課せられていて、そのノルマは支店で働く人員全員に配分されることになります。

新人も戦力として数えられており、新人にもそのノルマが課せられるんですが、そのノルマが厳しすぎるんですよね。

また、金融業界全般にある「預金ノルマ」も、なかなかに厳しいです。

「今月は預金額1000万円が目標ね」と言われれば、1000万円の預金額を1ヶ月で集めなければならない。1000万円なんて超エリートサラリーマンの年収みたいな金額を、1ヶ月で集めるなんて、無茶ですよね。

達成できなければ、上司に詰められます。

新人でも容赦なくボロクソに叩かれて、その状態が続けば問答無用でクビ…。職場が殺伐とした戦場と化してしまうのは、厳しいノルマと「達成できなければクビ」という風習のせいなんでしょうね。僕なら、耐えられず自分から辞めているところです。

某「倍返しだ!」のドラマを見て「うわぁ…」と思ったものですが、案外あのドラマはリアルな金融業界事情を映し出していたということでしょう。

辞めたくなるのも無理はないというか、当然と思います。

うつ病のリスクが高い

脅すわけではないですが、金融業界みたいなストレスフルな職場で営業を続けていると…病気になりますよ?

特に「辞めたい」と思いながら嫌々働いていると、鬱病のリスクがとても高いです。実際、金融業界勤めで精神を破壊されてしまう人は少なくありません。

一度のミスが出世への道を閉ざし、上司の言うことは絶対で、銀行の場合は金融庁監査でトイレ以外ずっと監視され続ける…。金融庁監査のための隠しカメラ、トイレ以外の場所全てにあるそうですね。壮絶です。

考えてみたら、なんだか――。

奴隷みたい。

日本社会の一部とは思えない風潮や風習が残るこの業界は、確かに日本社会を裏から支えています。

ただ、そこで働く営業は全員日本社会に囚われた奴隷のようなもので、これで精神状態を通常に保てと言うほうが無理がありますよ。

「辞めたい」と言ったら、人には「甘え」だとか「我慢しろ」だとか言われるかもしれません。

ただ、一番優先すべき声は他人ではなく自分自身の声です。

本当に心の底から辞めたいと叫んでいるのであれば、辞めたほうが身のためでしょう。転職活動は難しいのではないかと思われるかもしれませんが、金融業界で戦っていた人なら余裕です。というか、このまま働き続けるほうが難しいと言えるでしょう。

金融営業の行く先は?

金融業界で営業をしていた人の行く先は、多岐に分かれています。

銀行出身の人は公務員になる人が多く、証券出身の人は外資系PBに流れることが多いです。ただ、外資系PBに流れるということに関しては「業界でキャリアアップを狙う人」の行く先なので、金融業界を辞めたい人には向きません。

そこで、金融業界を辞めるならどういった行く先があるのかというのを、僕なりに考えてみました。

  • 公務員
  • コンサルティングファーム
  • 経理
  • 一般企業の営業職
  • 不動産業界

金融業界の中でも銀行で営業をしていた人は、コンサルティングファームの需要が高いです。銀行の営業職は融資営業をする上で企業の貸借対照表を分析することも多く、金融関係の幅広い知識が嫌でも身につきます。

近年はマーケットも低迷しており、金融に関して幅広い知見を持った人材がコンサルティングファームで求められているんです。

銀行出身でなくとも、金融関係の知見が豊富な方はコンサルティングファームからの需要が高く、年収を下げることなく転職できる可能性も高いので、オススメですよ。

また、不動産業界もお金が絡むことが多いため金融の知識を活かしやすいと考えられます。経理もまた同じですね。

金融の知識でなく、営業としての経験を活かすなら一般企業で営業職を目指すのもアリだと思います。ただ、その場合は給料が下がることは覚悟しなければならないでしょう。金融業界なら、必ず、下がると言っても過言ではありません。

このように、金融業界の営業から歩むことのできる行き先は、とても幅広いです。他にもM&A界隈や保険界隈などさまざまな分野で活躍している元金融営業は多いですよ。自分に合った仕事、自分の興味が少しでも惹かれる仕事があれば、飛び込んでみると良いと思います。

ただし、「どれくらい給料を下げられるか」という最低ラインをしっかり考えておいてください。

それによって、選べる職種が変わってきます。