教師は1年目が一番辛いと言われ、新任教師の離職率は高い!

教員免許を取り、新卒で無事採用されて夢と期待と少しの不安を胸に出陣。ただ、憧れだけでやっていける仕事ではなく、憧れと現実のギャップに押しつぶされ心が折れそう。思った以上に仕事は厳しくて、もう辞めたい…。

新任教師は、一般企業の新卒サラリーマンとは違う辛さがありますよね。だからこそ、辞めたい教員が多い! その理由を紹介し、教師を1年目で辞めるならどうしたらいいかアドバイスしましょう。

一般企業の新卒リーマンと、新任教師との違い

  • 教員は、最初から独り立ちしないといけない
  • 教員は、拘束時間中、一人の時間が無い
  • 教員は、保護者と子という二重の客を相手にしないといけない
  • 教員には、授業の準備や校務分掌がある
  • 1年目は試用期間

会社だと、新卒のうちは手厚い研修があります。研修期間は会社によりますが、最初に2週間から1ヶ月程度の新人研修があり、その後は「研修期間」として数ヶ月先輩のサポートに回るというのが一般的です。

独り立ちするのは、早くて入社3か月後とかだと思います。遅いところだと、1年経ってようやく独り立ちというところもありますからね。

ただ、新任教師は最初から独り立ちを強いられます。研修? ナニソレオイシイノという感じですよねえ。指導教官として先輩が教えてはくれるものの、授業などは全部ひとりでやんないといけないというのはとても辛いと思います。

しかも、拘束時間中は一人で息をつく暇がありません。新卒リーマンは昼食時くらいは一人の時間を持てるものだけど、小中学校教員は生徒と一緒に給食を食べますよね。高校教師は職員室や食堂で食べるものの、昼休み中も生徒は容赦なく訪ねてきます。

さらに、教員の客は生徒と親の両方なんですよねえ。

生徒とはうまく付き合えても、その親とうまく付き合えないことも多い。クライアントの二重構造、しかも力を持っているのは実際に毎日顔を合わせる生徒じゃなくて、たまにしか絡んでこない親の方というのが難しいところです。

これだけでも厳しい仕事なのに、教員には仕事時間外で授業の準備をしないといけません。自主的に残業をしないといけないわけだけど、持ち帰って仕事をすることになるからその分の残業代なんて出ない!

校務分掌という、学校運営に関わる仕事もあり、てんやわんやになります。

そして、これだけ厳しい状況に置かれて奮闘しているのにも関わらず、1年目は「条件付き採用」という試用期間に過ぎないという現実…! 容赦なく、胸に刃を突き立てる…!

そういうような理由から、新任教師が1年目で仕事を辞めたいと思うわけです。僕としては、辞めたいと思って当然だなあと思います。

憧れや夢もあったかもしれませんが、激しい自己犠牲を貫き通して憧れや夢を守るよりも、自己犠牲をしなくて済む仕事に転職したほうが良いでしょう。

教師から民間、転職は難しいの?

難しいということは、特に無いと思います。仕事を選びすぎたり、方法を間違えたりしたら難しくはなるでしょうが、対策をしっかりしていれば難易度は自然に下がりますよ。難しいことがあるとしたら、「教師を目指していた頃の自分」と折り合いをつけることです。

教師を辞めたいと思い、実際に転職活動を始めると、その頃の自分がどこからか現れて「本当にいいのか? 後悔しないのか?」と話しかけてきます。

脳内のどこからか聞こえるその声に耳を貸したならば、転職する気が失せて仕事を続ける選択肢を取るわけだけど、だからと言って急に仕事が楽しくなることはなく、仕事が自分に優しいものになることはないわけです。

だから、もし過去の自分が何かを言ってきても耳を貸さないことですよ。

民間企業の会社員が転職するときには、特にそういうことはありません。僕にはなかったから。これが教師という仕事特有の転職の難しさであり、教師という仕事特有のただひとつの転職アドバイスと言えます。

あとは、どの仕事にも共通していることがほとんどです。

教師を辞めたい人が選ぶべき職種と、転職のコツ

新任教師の辛いところは、一般企業の多くには存在しないものが多いです。ただ、「激務」「残業」などは一般企業にもありますし、クライアントとの折衝も職種によってはあります。教師を辞めたい人と親和性が高いのは、極力残業が少ない職種や会社と言えるんじゃないでしょうか?

そして、教師から挑戦しやすい仕事や、教師を志す人の傾向から似合うだろう仕事ということにもなります。

結局、僕が考えたところだと、次のような仕事がいいんじゃないかと思うんです。

  • 教育サービス系の会社や学習教材の企画・制作・編集
  • 通信教育
  • 営業職

教師という立場からじゃなくても、教育に関わる手段はあります。たとえば、教育サービスを提供している会社や、学習教材を制作している会社に企画・制作・編集などとして入社することです。

新卒1年目だとしても、教師という立場を少し実感したという経験、教員免許を取ったという実績などは役に立つと思います。志望動機も作りやすく、教師からならそれほど転職に苦労しないでしょう。

ただ、企画・制作・編集などの職種のうちからどれを選ぶかにもよりますけどね。制作編集なら、その手のセンスや技術も必要とされます。そんなものは働くうちに身に付くものだけど、転職時点で何かしらの勉強をしておいたほうがいいでしょうね。

また、通信教育という関わり方もあります。教師になるべく勉強してきたことを直接活かせる職場としては、上等じゃないでしょうか。

学習塾という選択肢もあるかもしれませんが、学校と同じく「授業の準備」「運営の仕事」「親との直接的なかかわり」などの辛さを引き継ぐため、僕はあまりオススメしません。

通信教育の方が、現実的でしょう。

教育に関わらなくてもいいのなら、営業職も教員には適性があると思います。教師は辞めたいけど、人と関わる仕事がしたいと思うならオススメです。

何にしても、転職するときには「現職の不満点」を解消しながら「自分に適性がある」仕事を選ぶことが大切。

教師から民間とか、民間から民間とか、関係なく。

あとは、職場選びに命をかけましょう。職種全体の特徴的に不満を解消出来て、向いている仕事だったとしてもブラック企業に転職してしまうと、全部ブチ壊しになりますからねえ。

職場選びのために転職エージェントを利用することを、僕はオススメします。転職エージェントの非公開求人は好条件のものが多いですからね。

最後にもう一つ、コツを紹介します。給料・福利厚生・休日日数・残業時間などのうち、どれか一つを最優先事項に設定し、もう一つを準優先事項とし、その二つのバランスを探りながら求人を見ましょう。

全部が全部良いというのは、教師から民間企業の転職においては難しいです。

特に新卒や新任となれば、ね。

以上さえ気を付けていれば、あとは自分との戦い! 過去の自分の声に耳を貸すか貸さないか、それに尽きます。