学校用務員の仕事はきついですよね。

差別とかタスク管理とか人間関係とか…。学校用務員を辞めたいと思ってしまうほどの悩みのタネがたくさんあるのではないでしょうか。

今回は悩みを解消する方法を考察しつつ、学校用務員を辞めたい人におすすめの転職先を紹介したいと思います。

学校用務員を辞めた人の転職体験談

教師の友人に紹介してもらった元学校用務員さんの話を紹介します。彼らの話には学校用務員にありがちな悩みが詰まっているんです。彼らの話を読みながら自分自身の悩みを整理しましょう。そして、悩みを整理した上で今後どうするべきかを考えてみてください。

民間派遣の学校用務員を辞めた木戸さん

彼の名前は木戸さん(仮名)。木戸さんは民間企業から派遣されて学校用務員として働いていました。木戸さんが働いていた学校での仕事は主に学校施設・設備の維持管理と、校舎の中と外の環境整備業務です。ほかにも行事の際の来賓接待や入場門の設置などを学校事務や教師たちと協力して行っていました。

そんな木戸さんが学校用務員を辞めたいと思ったのは、教師たちとの人間関係が原因です。

用務員を差別する教師がいたんですよ。

用務員を雑用係のようにこき使う。大事な仕事の最中に雑用を押し付けてくる。それを優先しないと怒られる。用務員に差別的視線を送ったり差別発言をしたり…。さまざまな差別により、木戸さんの精神は限界でした。

だから学校用務員を辞めようと決意したんです。

学校用務員を辞めてから家族の協力を得て転職活動を行い、今ではホテルの清掃の仕事に就いています。

正規職員だったけど学校用務員を辞めた立木さん

彼の名前は立木さん(仮名)。立木さんは市職員として学校用務員の仕事に就く正規職員でした。

立木さんは別の部署から異動してきたわけではなく、最初から望んで学校用務員になったんです。学校という現場が好きだし、子どもたちのために何かがしたいと思っていましたから。後は設備管理関係の仕事に興味があったことも理由だそうですよ。

そんな立木さんがどうして学校用務員を辞めたのか…。

まず、あまりにも業務が多岐にわたりすぎていたというのが一因です。施設・設備の維持管理だけでも「校舎や遊具の塗装」「電気関係の管理や修理」「ストーブの管理」「床の補修」などやることがたくさんありますよねえ。

ほかにも床の清掃、草刈り作業といった環境整備。文書や金銭などの送付と受領、文書集配。入学式や卒業式、運動会といった行事ごとの準備に関する業務。全てを事細かに挙げていくとキリがないほどです。

もちろん、全てのタスクが毎日発生するわけではありません。それでも常にタスクに追われることに変わりはありませんよね。

タスクに追われ続ける激務な毎日。残業をすることもありますが、残業代はつきません。

その上、教師との人間関係も難しいわけです。

仕事も仕事上の人間関係もイマイチうまくいかない…。このままでは自分の人生はだめになる。沿う感じたから公務員という立場を思い切って捨ててまで辞めたんです。

今は、ビルメンテナンスの仕事をしながら各種資格取得を目指して日々勉強しているそうですよ。

学校用務員を続けながら悩みを解決できるのか?

異動すれば学校用務員を続けながら悩みを解決できる可能性は少なからずあります。

たとえば、人間関係は学校によって異なるはずです。教師全員が用務員を差別しているわけではないでしょう。学校を変えれば悩みが解決する可能性があります。

ただ、業務量、待遇、残業の頻度などが改善する可能性は低いです。公務員であれば学校を変えても待遇は変わりません。民間による派遣なら現場が変われば多少は待遇が変わりますが、同じ会社に登録している以上は大幅に変わることはないでしょう。

業務量とそれに付随する残業の問題は職業全体の問題です。異動ではどうにもなりません。

また、正規職員として働いている学校用務員の異動は難しいです。公務員の異動に関しては各自治体によって規定が異なりますよね。数年に一度検討されるとか、○年以上は同じ職場に勤めなければ異動願いは認められないとか…。

規定によっては異動が認められない可能性があるわけです。

それに、異動が認められるとしても希望が通るとは限りません。

異動して学校用務員を続けるよりも、転職したほうが確実ではないでしょうか。

学校用務員を続けたいなら派遣社員として働くという手もあります。

複数の学校現場を持っている会社なら、働く現場をある程度は選べるんです。会社と相談しながら人間関係が良好な学校を選ぶなどして悩みを解消できるかもしれません。

現在派遣の学校用務員として働いている場合には現場を変えてもらったり、違う会社に転職したりする手があります。

学校用務員を続けたい場合は以上のように「転職」することで、悩みを解消しましょう。

学校用務員を続けることにこだわりがない場合は、異職種転職をおすすめします。

学校用務員におすすめの転職先

1.ビルメンテナンス

学校用務員の仕事とビルメンテナンスの仕事は似ています。

ビルメンテナンスの仕事は、ビル設備の維持管理です。水道の塩素濃度を測定したり、エアコンの冷え方をチェックしたり、電気関係の点検をしたり…。修理や工事などは資格が必要な場合は資格持ちのみ自身で行います。資格が不要な場合は自身でやりますが、基本的には業者を呼ぶことが多いです。

職場によっては清掃や警備を兼ねることもあります。

学校用務員として電気関係のチェック・修理を行ったり各種点検をしたりする仕事と、似ていますよね。

そのため、ビルメンテナンスは学校用務員の経験を活用できる仕事としてオススメです。

2.清掃業者

学校用務員も清掃をすることがありますよね。思い切って清掃業務に特化するという道もあるのではないでしょうか。

清掃業と言っても種類はさまざまです。商業施設などの清掃。オフィスの清掃。病院の清掃。ホテルの清掃。一般家庭の清掃。会社によってどの現場を得意としているかが変わることがあります。現場によって清掃箇所や方法も異なるんです。

学校用務員としての清掃経験があれば、どの現場でも問題はないでしょう。

ただ、個人的におすすめなのはオフィス清掃です。

オフィス清掃は床掃除とゴミ回収が基本となります。学校用務員も清掃業務はゴミ回収を基本とし、床の掃除・ワックスがけなどを行う形ですよね。学校用務員の仕事に一番近いのがオフィス清掃だと判断したため、おすすめなんです。

3.総務職

総務の仕事は多岐に渡ります。

備品の管理と発注。社内規定の作成と更新。株主総会の運営や社内イベントの企画運営業務などが基本です。中小企業やベンチャー企業など人事部・法務部・広報部などを独立して設ける余裕がない会社では、それらの部署が管轄する業務も請け負います。

要は「必要な業務だけど、それを行う部署が無い場合」には総務の仕事になるわけです。

この点が学校用務員と似ていませんか? 学校用務員も教師がやる仕事でもなく、事務員の仕事でもないことを引き受けることがありますよね。

業務内容にも「備品管理」「イベントに関する業務」など用務員と共通している部分があります。

言うなれば総務の仕事は一般企業における用務員的立ち位置なのかもしれません。そこをアピールすれば、有利に総務に転職できるのではないでしょうか。