生徒たちが抱える心の問題を解決するべく、調査・カウンセリングを行うスクールカウンセラー。

そんなスクールカウンセラー自身にも、当然悩みはありますよね。雇用と収入が不安定だし人間関係は複雑です。その上、学校内での扱いが良くない…。

「正直、もうスクールカウンセラーを辞めたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、よくある悩みを分析しつつ、「スクールカウンセラーの経験を活かせる転職先」を考えてみたいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

よくある【スクールカウンセラーを辞めたい理由】

雇用と収入が不安定

スクールカウンセラーは1年契約の期間雇用ですよね。常勤のスクールカウンセラーの募集は、ほとんどありません。

1年ごとに更新の可否が判断されるため、「来年度から仕事なし」という事態に陥る可能性があります

また、収入も不安定です。

ネットで調べたところ、時給は3000~5000円が相場ということでした。月給の相場は15~20万円前後です。

給料が低いため、掛け持ちをする人も多いでしょう。

だけど、夏休みになると当然スクールカウンセラーも休みだから給料が減ります。掛け持ちをしてもそれは変わらないため、掛け持ちは根本的な解決法とは言えません。

以上のような雇用と収入の不安定さに悩むスクールカウンセラーは、とても多いのではないでしょうか。

人間関係・コミュニケーションが辛い

スクールカウンセラーの仕事は、複雑なコミュニケーションを必要とします。

スクールカウンセラーが日々関わる相手は、生徒、教師、保護者たちです。

さまざまな問題を抱える生徒の相談に対応するだけでも、コミュニケーションが大変ですよね。気を遣わなければなりませんから。

そして生徒が抱える問題を解決するには、担任教師と保護者との協力も必要です。

担任教師が非協力的だったり担任教師自身が問題の根源だったりすることもあります。保護者も、問題を抱える子どもとの関わりの中で疲弊しますよね。疲弊した保護者とのコミュニケーションに苦労することもあるでしょう。

以上のように大変なコミュニケーションを日常的に行わなければならないスクールカウンセラーのストレスは、はかり知れません。

子供を守るという、責任の重さが辛い。

近年、学校生活のトラブルが原因となった子どもの自殺が多いと言われていますよね。

子どもが発している救難信号をしっかりキャッチして、子供の心を救うことが現代社会の大きな課題となっています。

そんな現代社会において、生徒が抱える問題を解決することで生徒の「心」を守り、「快適な学校生活」と「生徒の命」を守るという役割を、スクールカウンセラーは背負っているんです。

また、スクールカウンセラーの行動次第では生徒の心をこれまで以上に深く傷つけてしまう可能性もあります。

問題を解決するためには、生徒の心の深いところにまで手を伸ばさないといけない場面もあるでしょうから。

以上のように、スクールカウンセラーには大きな責任とプレッシャーが付き物ですよね。

あまりもの責任の重さとプレッシャーの大きさによって、カウンセラー自身が病んでしまうケースもあります。それほどまでに、スクールカウンセラーの立場は辛いものですよね。

スクールカウンセラーの経験を活かせる転職先候補

1.産業カウンセラー

スクールカウンセラーの経験と能力は産業カウンセラーに活かせます。

産業カウンセラーは、企業で働く社員のさまざまな相談を引き受ける仕事です。産業カウンセラーが相談される内容は「心の相談」「キャリアの相談」「人間関係の相談」が主となります。

スクールカウンセラーの分野とは異なりますが、カウンセリング業務やコンサルテーション業務の経験を相談業務に活かせますよ。

また、産業カウンセラーの資格取得難易度は臨床心理士よりも低いです。

臨床心理士資格だけでも転職には有利になるでしょうが、臨床心理士だけでは「産業の知識」は補えません。そのため、産業カウンセラーへの転職を考える場合は、資格を取得しておくことをおすすめします。

2.人材コーディネーター

人材コーディネーターはスクールカウンセラーのカウンセリング経験、コンサルテーション経験を活かせる仕事です。

人材コーディネーターは、人材派遣会社で企業と求職者をマッチングする役割を持ちます。

企業は「こういう人材が欲しい」と思い、人材派遣会社に求人広告を出すわけです。求職者もまた、「こういう仕事がしたい」「こういう会社がいい」とさまざまな要望を抱えています。

人材コーディネーターは、まず求職者とのカウンセリングを行い、求職者の要望と保有スキル・経験などを聞き出すんです。続いて、聞き出した求職者の情報と企業のデータを照らし合わせて「互いにメリットがあるように」マッチングします。

求職者が働き始めた後も面談を行うなどし、必要に応じてアドバイスをしなければなりません。

以上のように、人材コーディネーターの仕事は「カウンセリング」と「コンサルテーション」の二つがメインとなるわけです。

だから、人材コーディネーターはスクールカウンセラーの経験を活かせる仕事だと言えます。

3.ホテルスタッフ

ホテルスタッフは、スクールカウンセラーのコミュニケーション能力などを活かせる仕事です。

ホテルスタッフの仕事に大切なのは、宿泊客に快適に過ごしてもらえるように宿泊客の要望にこたえることなんですよ。

宿泊客の要望は「暑い(寒い)」などの空調に関する要望や、「周辺の観光情報が欲しい」という要望などさまざまです。

宿泊客からのさまざまな要望について、客と会話をする中で深堀りしなければなりません。たとえば、観光情報でも「寺社仏閣」「史跡」「アクティビティ」「グルメ」などさまざまな種類がありますよね。どの種類の情報が欲しいのかを、聞き出さなければならないわけです。

ここに、生徒たちの問題を引出すためのコミュニケーション能力を活かすことができます。

自分の経験を洗い出すことから転職活動を始めよう

スクールカウンセラーの悩みは、異業種転職しなければ解決しません。

異業種転職には、スクールカウンセラーの「カウンセリング経験」「コンサルテーション経験」「コミュニケーション能力」などを活かすことができます。それらの経験と能力を活かせる仕事の例を、前章で紹介しました。

ただ、これらはスクールカウンセラーの仕事内容から「スクールカウンセラーはこういう能力を持っている可能性が高い」として、紹介したものです。あなた自身には別の能力が備わっている可能性があります。それに、紹介した経験と能力全てが備わっているとは限りません。

まずは、自分の経験してきた業務内容や「これまでの仕事における成功体験」などを洗い出してみてください。

続いて、その業務内容から得られる経験は何か、成功のためにはどんな能力が必要だったかなどを考え、自分に備わった「経験と能力」を抽出しましょう。

そして、自分に備わっている経験と能力を活かせる仕事を探してみてください。

自己分析を徹底して、スクールカウンセラーの悩みを解決して活き活きと働ける仕事・会社に転職しましょう。