図書館司書は本好きにとって憧れの仕事のひとつですよね。

僕にも憧れた時期があります。

だけど、調べてみると、図書館司書の仕事には「憧れ」や「やりがい」では誤魔化しきれないほどの悩みがあるようです。

「仕事が忙しい」「給料が低い」「正規採用されない」などなど…。悩み疲れて「図書館司書を辞めたいなあ」と思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、「図書館司書として他の職場に転職する際のポイント」と「図書館司書におすすめしたい異業種の転職先」を紹介したいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

よくある【図書館司書を辞めたい理由】

1.給料が低い

図書館司書の悩みをネットで調べていると、「給料が低い」「食えない」「生活できない」という内容の書き込みをよく目にします。

ネットで相場を調べたところ「正社員で年収300万円前後」「非正規は年収200万円以下」とのことでした。アルバイト・パートの時給は900円前後と最低時給並で、派遣社員は時給1500円と低めの水準です。

レファレンスなど専門性の高い仕事を行う図書館司書の給料としては、低すぎますよね。

2.業務量・作業量が多い

図書館司書は業務量が多い仕事ですよね。

  • 貸し出し・返却手続き
  • 配架作業
  • 選書作業
  • 新着本の登録作業
  • リクエストサービスの実施
  • レファレンスサービスの実施
  • イベントの企画と実施
  • 特集の企画
  • 館内の案内
  • 視聴覚の使い方の説明

また、業務ひとつあたりの作業量も多いです。

たとえば新着本の登録作業。新着本に開き癖を付け、作者・出版社・出版年などの情報をシステム上に入力して蔵書登録をしなければなりません。それから透明なブックカバー(ブッカ)を張ってバーコードを印字し、張り付ける必要があります。

この作業を何十冊も行わなければなりません。

貸し出し・返却にしても土日には量が増えるし、レファレンスも一度あたり何冊も資料を探さなければなりませんからね。

これだけの仕事をこなすには体力も気力も激しく消耗するでしょう。

3.人手が減らされている

業務量や作業量が多い上に、図書館は人手が少ないですよね。

必要最低限の人員だけで稼働している図書館が多い、という話を知り合いの図書館司書によく聞かされます。

だけど、図書館司書の資格を取得している人は多いんですよね。

近畿大学が公開している「1年度あたりに司書修了証書を発行した件数」を見てみると、平成30年度には1394人が司書資格を取得していることがわかります。

近畿大学だけでこれだけ資格取得者がいるのだから、全国ではもっと多いはずです。

人員の供給は多いのに人員が減らされている状況に、疑問を感じざるを得ませんよねえ…。

4.やりがいを感じない

「図書館の仕事にやりがいを感じない」と嘆く人が、ネット上には大勢います。

レファレンス業務が多くて専門性を活かせる職場であれば、やりがいもあるでしょう。だけど、貸し出し作業や裏でのブッカ貼り作業などの単純作業ばかりやらされていれば、やりがいを感じなくて当然です。

やりがいが無い割に忙しく給料も低い…何のために働いているのかわからなくなりますよね。

5.正社員・正規職員になれない絶望感

図書館司書はなかなか正社員・正規職員になれません。

公務員正規職員の募集が少ないんですよね。近年は図書館運営を民間企業に委託している図書館が多く、自治体が直接運営するケースは少ないと言われています。だから司書枠の採用が減っているわけです。

じゃあ図書館を運営している会社に正社員の司書として就職するのはどうかというと…。

これまた求人が少ないんです。

司書の求人をネットで検索すると「パート」「アルバイト」「派遣」が主流となっています。

このまま非正規という不安定な立場で生き続けるのか、と考えると不安になりますよね。

【図書館司書を続けたい】今の悩みを解消するために別の職場に転職!

図書館司書の場合、別の職場に転職するだけで解決する悩みが多いです。

例えば、給料が相場より低いことに嘆いている人は、転職で給料アップを狙える可能性が高いです。

大学図書館の場合、パートの時給を2000円前後に設定している求人が少なからずあります。正社員なら月給20万円以上の求人もありますよ。さらに、図書館の運営責任者などの幹部候補として年収500万円以上を設定している求人もあるんです。

そして、今の仕事にやりがいを感じないという人も、大学図書館に転職すれば悩みが解決する可能性があります。

大学図書館は全業務中のレファレンス業務の割合が大きい傾向があります。論文を書くための調べ物などで学生がよく利用するんでしょうね。

さまざまなレファレンスに対応するため単純作業になりにくく、やりがいを感じられるようになるのではないでしょうか。

また、人員削減は全国的な「傾向」というだけで、全図書館が実施しているわけではありませんよね。

中には余裕を持って図書館司書を採用する図書館もあるはずです。

だから、図書館司書を辞めて異業種に転職する前に、自分の悩みを解決することができる求人が出回っているかどうかをチェックしてみることをオススメします。

それでだめなら、異業種転職をしましょう。

図書館司書の経験を活かせるおすすめ転職先

「図書館司書以外の仕事に転職したい」と考えている人もいると思います。

僕がおすすめする仕事を参考にしながら、「自分にどんな経験があるか」「それをどう活かすか」を考えてみてください。

1.ホテルスタッフ

ホテルスタッフは、図書館司書のレファレンス経験を活かせます。

ホテルスタッフには宿泊客の問い合わせに対応するという仕事もありますからね。

「周辺の観光情報を教えて欲しい」という内容の問い合わせがよくあります。

この問い合わせに対して、ホテルスタッフは宿泊客の求めるものに適した情報をピックアップして伝えるんです。

これは「利用者の求める資料をピックアップして紹介する」というレファレンス業務と似ていますよね。

だから、レファレンスに必要な「調査力」や「分析力」「判断力」などを活かせるのではないでしょうか。

2.図書館用品メーカー

図書館用品はどれも特殊なものです。

図書館で使われているカウンター、読書机、書架などは図書館での利用を前提に開発されたものを使うのが主流となっています。だから図書館用品を専門にしているメーカーがあるんです。

図書館用品の使いやすさと使いにくさ、どんな用品が現場で求められているかなど、図書館業務を経験しなければわからないことがたくさんあります。

それをメーカーで営業や開発として活かすことができるのではないでしょうか。

3.本屋

本屋の仕事は図書館司書の経験の大部分を活かせます。

本屋でも選書作業や新着本の受け入れ作業はありますし、棚の整理や特集の企画などの仕事もありますからね。

さらに「こういう本を探している」という客の要望に応えるレファレンスやリクエストサービスを、本屋も行っています。

図書館司書として働いた経験を総合的に活かせるし、アピールできるんです。

パートや契約社員はもちろん、正社員として本屋に就職することもできるでしょう。

4.ライター

図書館司書には「調査力」「分析力」「判断力」が備わっている可能性が高いです。

レファレンス業務をするには、閉架を含めて膨大に存在する資料の中からピッタリなものを見つけ出す調査力が必要になります。どれがぴったりなのかを判断するには「分析力」と判断力も必要です。

ライターも、調査力・分析力・判断力が求められます。

記事を執筆するにはさまざまな情報を調査しなければなりません。それらの情報を分析して、どのような文章を書くのかを決める必要があります。ときには「この情報は捨てる」という判断も求められるんです。

そのため、図書館司書の調査力・分析力・判断力をライターの仕事に活かせます。