学校事務の苦労と掛けまして芋焼酎と解きます。どちらもクセが強いでしょう。

学校事務は何かと特殊で大変なところの多く、クセの強い仕事です。合う人にとっては天職になりますが、合わない人は多いでしょう。辞めたいと思う人は少数派ではないと思います。

そんな芋焼酎が…ではなく学校事務が合わなくて辞めたい! という人のために、伝えたいことがあるんです。

「学校事務を辞めたい」と働き続けた人の辿った末路

「学校事務の仕事、辞めたいんだ…」

芋焼酎のグラスに入った氷が、カランと音を立てる。寒風が骨身に染み渡り、僕と僕の先輩「ユリ」さんの身を震わせた。ホッピー通りに冬が通り過ぎる頃、ユリさんの心は揺れていたんです。

これは、学校事務の仕事を辞めたいと言いながらも働き続けた人が辿った末路の話――。

彼女は僕の3つ上の先輩で、大学卒業後に学校事務の仕事に就きました。某私大の学校事務で配属されたのは就職課。

新人なユリさんは先輩と一緒に仕事を行うことになりましたが、その先輩がとにかく滅茶苦茶だったんです。新人歓迎会においては芸を強要してセクハラを行い、仕事においては無茶振りをするという昭和大魔神。

職場の年齢層がかなり上の人ばかりでしたから、若いユリさんにとっては強烈な洗礼だとしても職場の人は意に介しません。

学校事務の仕事は平均年齢が高く、職場の人間関係も変に密接というか無遠慮というか独特の雰囲気があるということをユリさんは知りました。実はこれ、学校事務によくある悩みなんですよね。

学生の就職サポートをすることになったとしても、学生よりユリさんのほうが真剣な始末。真面目過ぎる彼女は苛立ち、落ち込み、呆れ、嘆き…。そんなに頭を悩ませてもクレームに次ぐクレーム。

仕事が辛いものとしか感じられませんでした。

それでも負けん気が強いユリさんは「負けるか!」と頑張ったんですが…気付いたら「辞めたい」とばかり考え始めたんです。

そうして最初のシーンに戻ります。

僕が「辞めたらいいじゃないですか」と言うと、ユリさんはかえって仕事を辞めませんでした。それからしばらく一緒に飲むこともなくなり、連絡すら途絶え…流石に心配になった僕はユリさんのアパートに突撃したんです。

そこには抜け殻みたいにポツーンと、壁によりかかりベッドの上に座る先輩の姿がありました。

負けん気が強くカッコよかった先輩の姿はそこにはなく、ただ魂の抜けたガワだけが存在した。すぐに病院に連れて行くと重度の鬱と診断され、実家に強制送還の後、療養生活が始まったという顛末です。

2019年2月現在未だ療養中。

学校事務は結構昔ながらの慣習が残る職場も多く、人間関係が密接なので合わないと地獄なんですよね。仕事内容にも合う合わないがあるし、学校事務と言っても色々あるから配属先によっては天国と地獄です。

合う合わないが激しい…本当に芋焼酎のよう。

辞めたいなら、素直に転職するのがいいのかもしれませんね。

少なくとも、転職エージェントなどキャリアのプロに相談するくらいはしておくことを強くオススメします。

学校事務は少し特殊! 他の事務職なら合う可能性が高い

学校事務の仕事は、事務職の中でも少し特殊です。

まず、学校事務という言葉だけで「一般事務」「経理」「広報」「総務」などさまざまな分野を含みます。それぞれ適正が異なる仕事だし特徴も結構違うのに、配属先が選べないのでは合わないことになっても無理はありませんよね。

それに…学校事務は教員と学生とにサンドイッチにされた挙句、同じ学校事務の人に上からプレスされるというかなり特殊な事情を抱えています。

学校事務を辞めたい人の中には、他の事務職なら合うという人はかなり多いのではないでしょうか。

「人間関係」「板挟み」「幅が広すぎる仕事内容」などが悩みの種となっているのなら、オススメは『一般事務』と『経理』です。

一般事務と経理は職場によってはかなり仕事の範囲が限定されますし、違う職種の人と関わり仕事をすることが少ないため人間関係も比較的マシな傾向があります。あとは職場の年齢層に気を配って求人を探せば完璧ですね。

ほかにも事務職には、営業事務・人事事務・経理事務・総務・医療事務・介護事務などさまざまな仕事があります。

自分に合いそうなものはないか、探してみましょう。

学校事務としての経験・能力・スキルから「事務以外の転職先」を考えてみよう

学校事務としての経験や能力・スキルがあれば、事務以外の転職先も選べると思うんです。事務経験以外にもコミュ力・折衝ごとの経験・作業スピードと正確性・臨機応変さ・管理能力・タスクの切り替え力など…たくさんアピールポイントがあります。

それらに合った転職先を3種類考えてみたので、最後に紹介しましょう。

おすすめ転職先1.臨機応変に気配り大事! ホテルの仕事

ホテルの仕事は、常に臨機応変に動くことを求められます。電話が鳴れば取り、宿泊者が来れば対応を行う…。さらには宿泊者の要求に対してNOと言ってはいけないという暗黙のルールがあるので、臨機応変な気配り能力が問われるというわけです。

学校事務の仕事もその側面が強いと思います。

たとえば細分化されていない学校の学校事務は、臨機応変にその場その場でやるべき仕事が変わりますよね。それに対応しなければならないし、学生と関わる仕事をするときには気配りも大事です。

板挟みの上からプレスだから…気配り能力はかなり鍛えられるはず!

それをホテルの仕事に活かせば天職となり得るのではないでしょうか。

クセも裏返せば旨みですからねえ。

ホテルフロントの仕事だけではなく、ホテルコンシェルジュも目指せるでしょう。

おすすめ転職先2.管理能力が命! 人材派遣会社の仕事

人材派遣の仕事というのは、管理能力が命です。

登録している派遣社員の福利厚生の管理、勤怠管理をしなければいけませんし、派遣先の会社との折衝もありスケジュール管理なども代行しないといけないことがあります。管理管理の連続で「管理職じゃないか」と言いたくなるほどです。

学校事務の仕事も「学籍管理」「学生のカリキュラム・単位管理」など、管理する仕事が多いですよね。

そういう共通点をアピールすれば、人材派遣会社も転職先として選べるようになるのではないでしょうか。

おすすめ転職先3.意外と向いているかも? ディレクター職

ゲームディレクター・アニメ制作進行・WEBディレクターなどなど、ディレクションの仕事というのは「管理」と「折衝」が重要な仕事です。

誰に何を発注しているか管理しないといけませんし、仕事の進捗管理や納品スケジュール管理などこれまた管理の連続になります。さらには様々なタイプの人と一緒に仕事をするための協調性や折衝能力も必要というわけです。

他にも「臨機応変さ」「タスクの切り替え力」「コミュ力」が求められる…学校事務として培った能力の総決算の仕事とも、言えるのではないでしょうか。

ただ、ここで紹介した仕事というのはあくまでも「学校事務の仕事を辞めたい人に合うだろう仕事の一例」でしかありません。

本当に自分に合う仕事は何か?

辞めたいと思った今を良い機会を捉え、考えて突き詰めて、答えを出してみましょう。