接客業をしている人を、僕は尊敬しています。

本当にすごいですよね。お客さんに対して笑顔で接するというのは簡単そうで、意外と難しいです。

僕は営業マンなので人と関わることは多いですが、接客業ほどホスピタリティを持って仕事をしているわけではありません。

日本語五文字で「おもてなし」と言いますが、これを実施できる人はすごい。

ただ、やっぱり接客業って大変ですよね。「こんな嫌な客がいた」という話がSNSなんかでよく回ってきますが、それを見る度に「僕には無理だ」と思います。

そういう客が来るたびに辞めたい気持ちになりませんか?

そんな接客業を辞めたいと思っている人、接客が苦手でストレスを感じながら働き続けている人、辛いけど何とか頑張っている人って案外多いですよね。

僕は、辞めたい仕事を転職で抜け出した経験があります。

その経験を基にして、僕なりに接客業を辞めたい人の転職について掘り下げてみました。

ぜひ参考にしてみて下さい!

接客業を辞めたい一番大きな理由は何?

一番最初に考えるべきは、「どうして辞めたいの?」ということです。

  • 土日祝日に休みたい!
  • 給料を上げたい!
  • 労働時間が不規則すぎて辛い!
  • クレームが辛いよ…
  • 接客向いてないなあ

接客業の人のよくある悩み、知人に聞いたりネットで調べたりしたら、ほとんどの人が上の5つの悩みのどれかを挙げていました。中にはそれら全部という人もいて、接客業がどれだけ大変か、凄く染みましたね。

店員さんに敬意をもって接しなければ!と改めて思いました。

しかし、接客業の人に敬意をもって接する人はそう多くはありません。接客業の人を明らかに自分より下位の人間だと認識して、横柄な態度をとる人は多いですよね。お客様は何様なんだと言いたくなるようなクレーマー…!

そんなクレームの中から特にストレスが溜まるクレームを、知人に聞いてみました。

  • おたくの料理のせいで太ったじゃないの!
  • こんな教育に悪いもの置くなよ! ゾーニングしろ
  • 気が利かないな。前の担当者はこうだったぞ
  • なんだその態度は? 土下座しろ土下座
  • 向いてないんじゃないの?

無茶苦茶…! 飲食店のせいで太るんじゃない、君が食った分のカロリーを消費しないから太るのだ。それでもクレーマーは全部が全部自分を被害者にして考えるから、彼ら彼女らの中では全部が接客業者のせいになるわけです。

こういうクレームに心を病み、接客業はもういやだと思う人はめちゃくちゃ多いんですよねえ。

しかも接客業全般、給料水準は平均より低めです。土日祝日に休めないことが多く、友達と遊んで発散したくても休みが合わないから遊べない!

労働時間が不規則だからクレーマーが居なくても、もとから精神的に不安定になりやすいんです。そこにクレーム攻撃だから、接客業の人に病んでいる人が多いのは当然と言えます。

また、コミュニケーション能力が足りないと自覚し、自分がこの仕事に向いていないと感じる人も多いでしょう。コミュ力をつけるために接客業をする人もいるけど、僕的にはそれは間違いです。

弱点を克服することを考えるより、強みを活かすことを考えたほうが幸せな仕事生活が送れますよ。

クレーマーは接客業の人に「この仕事向いてないんじゃないの?」なんて言うけどさ、僕に言わせてみればそういう悪質クレーマーは「客に向いてないんじゃないの?」という話です。

以上が、よくある接客業の人が仕事を辞めたいと思う悩みと、本音です。この中に挙げられていない悩みもあるだろうし、挙げた悩み全部が自分に当てはまるという人も多いと思います。

自分の悩みをしっかり自覚することが大事ですよ。

転職したいからするという意気込みと行動力は大事ですが、何を転職の目的とするのかがもっと大事です。転職先を決める手がかりにもなりますよ。

転職は目的でなく、手段ですからね。

転職自体を目的とする人もたまにいますが、そういう人は結局転職した後もまた転職を繰り返すんです。

だって本当に転職したい理由を見つけておらず、それを達成していないから。また不満が出て転職する。

そうなりたくなければ、最大の目的を設定しましょう。

とにかく、まずは仕事に関係するストレスや不満を解消することを第一とするんです。

接客業に向いていない人の特徴。これに当てはまる人は接客業以外に転職しよう!

接客業は、向いている人にとっては天職ですが、向いていない人にはとてもしんどい仕事です。

人と接する仕事は、事務作業やPC作業のように機械的にはできませんからねえ。不確定要素が多くて、うまくいかないことや辛いことも多いでしょう。

まずは、「別の職場に転職する(接客業自体は続ける)」のか「接客業以外に転職する」のか、ある程度の方向性を見出すために、自分は接客業に向いているかどうかを改めて考えてみましょう。

以下は、接客業に向いてない人の特徴です。

  • 周囲を見て臨機応変に判断、対応するのが苦手
  • 人の気持ちを察するのが苦手
  • 受け身の性格
  • 気が弱い
  • 言いたいことが言えない、または言いすぎる
  • タスクの切り替えが苦手

基本的にコミュニケーションに関わる特徴を挙げていますが、中には仕事全般に関する特徴もあります。特に、個人的にこの適性が無いと辛いと感じるのが「周囲を見て判断し対応することが苦手」「受け身の性格」の二つです。

接客業は、基本的にその場全体の状況を見て判断し、自ら動かないといけません。自ら動くということで、受け身の性格だとキツイんですよ。判断が出来ても、動けないと意味が無いですからね。逆に、積極的だとしても観察力と判断力が無いとそれもダメ。

また、気が弱いと客のクレームなどに押しつぶされそうになるため向いていないとも言えますね。

接客業はプレッシャーが強いですから。

金を払っているからと高圧的な客も多く、客から直接的にプレッシャーがかかりますしねえ。お客様は何様だ! てね。接客には丁寧さと同時にスピードも要求されるから、職場からも圧力がかかるし、もうてんやわんやですよ。

タスクの切り替えに関しては、接客業は常に同じ客を相手にするわけではなく、他の仕事をしながら接客をする仕事だから必要なんです。他の仕事をしながら客を気に掛けることが苦手という人は、確実に向いていないと言えます。

これらに当てはまる人は、「接客業に向いていない可能性が濃厚」ということで、接客業以外に転職する方向で転職活動を進めていきましょう。

接客業を辞めず、今より良い職場を求めて転職する場合のポイント

接客業自体は好きだけど、悩みがあれこれあって接客業を辞めないといけないのかなと考えている人は多いはずです。接客の仕事は大変なことはそれは多いんだけど、その分やりがいも大きいですからね。

「接客業はもう二度とやりたくない」という人も多い反面、「接客業以外やりたくない」という人もまた多いんです。

僕の周囲にも結構愚痴を言う割に、なんだかんだ接客の仕事にやりがいを感じて楽しんでいる人が数名います。

特別好きという感情を持っていなくても、接客業以外の仕事に自信が無いから他の仕事は考えられないという人も多いんじゃないでしょうか。ネットだと、「接客業以外に転職なんて無理でしょ」と悲観的になっている人、結構見ますからねえ。

そんなことは無いと思うんだけど、自分を信じられない人にとって現状維持という選択肢があるという安心感は必要です。

「接客業を辞めないと、悩みなんて解決できないんじゃない?」

そんなことは、ありません。

たとえば、「クレーム」という接客業には絶対付き物だろうというものに関する悩みすらも、職場選びによって変えられます。

接客業と言っても色々あるし、業態を変えるという選択肢もありますよね。客層を良くしたければホテルなどの比較的客層が良い仕事を選べばいいわけです。

もちろん、同じ業態だとしても客層というのは運営会社・店舗などによって微妙に変わります。たとえば本屋さんを思い浮かべて欲しいんですが、駅前総合ビルにある本屋は客層が混とんとしているけれど、ビジネス街はサラリーマンばかりですよね。

また、取り扱う本の種類によっても客層は変わります。

滅茶苦茶なクレームが無いような客層の職場を、そういう判断基準から選べるんです。

給料に関しても業態が同じだとしても運営元が変われば低くも高くもなるし、業態によって接客業の中でも比較的給料の高い仕事を選ぶこともできます。

サービス業という括りの中で違う仕事をするか、同じ仕事をしながらも悩みを解決するか、そのどちらかの選択肢は残しておきましょう。

接客業というのは案外幅広く、接客経験を活かすことができます。接客業全体を転職先の選択肢から除外するのは、自ら将来の可能性を狭めることになるのではないでしょうか?

接客業を辞める必要性があれば辞めればいいし、なるべく辞めたくなくて辞める必要性が無いなら接客業自体を続けながら転職する道を選べばいいんです!

接客業を辞めたい人の転職先の考え方とおすすめ職種

次は、接客の仕事自体を辞めてしまいたい人はどんな転職先が候補になるのか、例を挙げてみましょう。

顧客と関わらない転職先を選んでみる

接客という仕事内容自体が嫌で接客業を辞めたいと考えた人は、一度顧客と関わらない仕事に就いてみるのが良いかもしれません。

人と関わらない仕事はありませんが、顧客と直接関わることの無い仕事というのは案外あります。

一番わかりやすいところだと、事務職ですね。

事務職は就職のハードルが低いとされているので、転職をするのは案外簡単です。

その分給料もそれ相応であまり高くはならないので、給料はできるだけ高いほうが良いという人にはあまりオススメできません。

とにかく接客業以外ならそれでいいという方には、オススメです。

接客経験を活かせる転職先を選んでみる

接客業をしていた経験を活かせる仕事を転職先に選ぶなら、職歴を武器に転職市場を戦うことができます。

それこそ僕がしている営業の仕事なんかは、接客業のノウハウなんかが役に立つのではないでしょうか。

それを活かして自分なりの仕事術を考え出し、他の人よりも良い成績を叩きだせるかもしれません。

そうなれば、給料も高くなります!

ブラック企業でなければの話ですが…。

営業の仕事は、「土日休みがいい」「給料をあげたい」「労働時間に不満がある」ということを目標にする人にオススメできます。

当然、顧客と関わりたくないという人には絶対にオススメできません。ガンガン関わりますからね。

他にも意外な転職先の選択肢があるかもしれない

これまで「仕事の不満やストレスを解消することを目的とした転職先選び」について考えましたが、それを考えるのと同時にもうひとつ考えるべきことがあります。

自分の興味分野です。

僕が思うに、接客業やサービス業は、あらゆる業界に繋がっているのではないでしょうか。

どんな業界も「顧客ありき」です。IT企業はシステムを使う人のことを考えて要綱を固めたり、システムを作ったり保守をします。

メーカーは想定しているユーザー層が何を求めているのかと言う情報を基に、顧客が使いたいものを作る。

接客業は、お客さんが気持ちよくお店で過ごせるように考えて仕事をするものですよね。

その経験は、どこでも役に立ちます。

だから「接客業を活かして営業」とか「顧客と関わらない事務職」とか転職目的と簡単に結びつくところ以外にも、選択肢があるはずです。

興味のある分野の専門職も目指せるでしょうし、今度は接客して売る側ではなく作る側に回るのも良いでしょう。

商品開発なんて向いているかもしれませんね。広告業界もいいかもしれないし、IT企業に入るのも面白いかもしれない…。

目的から結びつく転職先を考えながら、自分の興味についても考えてみませんか?

それら二つが合致する仕事こそ、あなたが就くべき仕事です。

ただ、「やりたい」だけでは仕事はできません。自分にその仕事への適正があるのかどうかを考えることも大切です。

就くべき仕事が、転職先に選べる仕事とは限りませんからね。

大切なのは自分に合った仕事を見極めること

転職先についてあれこれ語りましたが、大切なのは見極めです。

自分が何を目的として転職するのかの「見極め」に、自分がやりたい仕事は何かという「見極め」

そして自分に出来る仕事は何かという「見極め」も必要ですよね。

自分がストレスに感じていること、興味のあること、自分の趣味や特技などを紙に書き出すことによってそれらを見極めることができます。

実際、僕も友人の転職の際に「彼に出来そうなこと」を紙にリストアップして見極めていきました。

自分の転職のときも、自分が今の仕事に感じているストレスや不平不満などをひたすら書き出したもんですよ。

紙に書くと、途端に転職が現実味を帯びてきて目の前がパァッと開けたような感じになります。

ただ、自分で考えるだけではわからないこともあるでしょう。

僕が友人の出来そうなことリストを作成したのも、友人が自分だけでは見つけられない「その人の適正」や「興味分野」などを発掘するためです。

自分自身ではわからない部分については、他人に頼むのが得策。

そのために利用できるのが、転職エージェントです。自分の経験や経歴などから、担当キャリアコンサルタントがあなたにできそうな仕事をいくつか提案してくれます。

それだけでなく、そもそも何を目的に転職をすればいいのかという根本の部分まで相談に乗ってくれるんですよ。

もう一度言いますが、接客業は案外潰しがききます。

転職先を考えるときには、「転職する目的」と「興味ある分野」「自分の適性」の三つから見極めて判断をするようにしましょう。

今度また「この仕事を辞めてやる!」とはならないように…ね。