就職活動において「30代ニート」というステータスは不利になります。

でも、上手く立ち回れば、理想の仕事を見つけて就職を成功させるのは決して難しいことではありません。

そのためには、まず30代ニートの現実と未来をしっかりと把握しておくこと。次に、それらを受け止めた上で「就職できるんだ」という自信を持つこと。そして、ポイントをしっかりおさえた就職活動を行うことが大切になります。

当記事は、当ブログの筆者ヒサダ(30代)と元ニートの弟(20代後半で就職成功)が共同制作した記事です。ぜひ参考にしてみて下さい!

30代ニートの現実と未来をしっかり把握しておこう

まずは、今自分が置かれている状況や、未来のことについて把握しておきましょう。目を背けず、しっかり向き合うことで、就職活動の原動力なるはずですよ。

30代のニートはどのくらいいるのか?

厚生労働省による労働力調査(平成31年4月分)には、年齢階級別の完全失業者の割合が示されています。

25~34歳は完全失業者の実数が39万人、35~44歳の実数は33万人です。30代だけのデータではありませんし、厳密にはニートの数を示すものではありません。それでも、「30代で職に就けていない人が大勢いる」ということはわかりますよね。

また、平成30年版「子供・若者白書」には、「若年無業者数」が示されています。

若年無業者というのは、非労働人口のうち家事も通学もしていない状態の人を指す言葉です。完全失業者よりは、ニートの定義に近いと言えます。

さらに、子供・若者白書には、30代だけのデータが記載されているんです。

30~34歳の若年無業者は、平成29年時点で17万人35~39歳は18万人と書かれています。

30代前半後半を合計すると、35万人です。

一方、20代は前半後半合わせても29万人。

なんと、20代より30代のほうが若年無業者は多いんですよ。

推移も見てみましょう。

平成12年には、若年無業者数は全体でも50人と少しでした。グラフには詳しい数字が記載されていないものの、平成12年時点では30~34歳、30~35歳ともに約10万人と推測できます。

そして、平成14年にグラフが急激に伸びていますね。この時点では、20代の若年無業者数が特に多いように見えます。

ただ、もう少し見ていくと、平生17年を境に20代の若年無業者数が少し減っていることがわかるんです。

その分、30代の若年無業者数が増えています。これを見るに、「30代の若年無業者には、長年無職を続けている人」が多いのではないでしょうか。

以上が30代ニートのおおよその数とその推移です。

30代ニートを待ち受ける未来

30代ニートを待ち受ける未来は、悲惨です。

まず、5080問題というものがあります。

「引きこもり」という言葉が一般化し始めたのは、1980~1990年代のことです。「引きこもり」は、この当時の20代の象徴的な言葉でした。

それから約30年が経っています。

当時引きこもり始めた人は40~50代です。

そして、その親は70~80代になっています。

こうした親子が社会的にどんどん孤立していき、生活をするのが難しくなっているという問題が5080問題なんです。

そんな問題を象徴する事件が、2019年5月下旬に起こりました。

元農林水産省次官が引きこもりの長男を刺殺したという事件です。

容疑者であるお父さんの年齢は76歳、被害者である息子さんの年齢は44歳。まさに5080問題そのものと言えます。

引きこもる側、ニートを続ける側も辛いです。ただ、引きこもりの息子の面倒をみつづける親もまた辛いんですよ。

それは想像を絶する苦しみだと思います。それが爆発したとき、人はとんでもない行動に出ることがあるんです。

実の親に殺されるということは、決してありえない話ではありません。この事件は決して特殊なケースではないんです。

そして、殺されなかったとしても、親が高齢化すれば「親の死」が待っています。

親が死ねば、ニートや引きこもりはどうなるでしょうか。養ってくれる人がいなくなります。自動的にご飯が出てくることはありません。親が遺してくれたお金で生活しようにも、すぐにお金は底を尽きるでしょう。

もしも親が多くのお金を子供に遺せなかったとしたら、すぐに食えなくなります。

結果、生きるのが難しくなるわけです。

そのときに働くことができなければ、孤独に衰弱死してしまいます。

また、40代・50代でニートな人には、結婚はもう絶望的でしょう。

結果、待っているのはやはり「孤独死」です。

親のいなくなった孤独な部屋には、長期間放置されたあなたの死体があります。髪の毛は腐った頭皮ごと床に落ちる。万年床になった布団には、あなたの体の形に体液がびったり染み付きます。玄関の外にまで死臭が漂い、腐敗した体液にウジ虫が群がるんです。

それらを見知らぬ誰かが発見し、人知れず供養するわけですよ。

それは、人間の末路というにはあまりに悲惨過ぎます。

また、生き死に以外にも問題があるんですよ。

それは、40代ごろから脳の萎縮が始まるということです。

とあるクリニックの院長が連載するコラムでは、脳の萎縮は前頭葉から始まると語っています。

そして、前頭葉が萎縮すれば、記憶力や判断力・思考力などが衰えていくんです。

そうなれば、就職はますます難しくなるでしょう。

それだけじゃなく、40代・50代で若年性アルツハイマーが発症する危険性があるということも、このコラムでは指摘しています。

アルツハイマーは「生活様式を変える」「社交的な生活をする」「新しいことを学ぶ」ということで予防可能です。

ただ、逆に言えば、それらのことをしない人はアルツハイマーの危険性が高いということになるのではないでしょうか。

ニートには、生活様式の変化も、社交的な生活も、新しい学びもありません。このままニートを続けていれば、早くからアルツハイマーになる危険性があるんです。

以上が、30代ニートを待ち受けている悲惨な未来。

「このままじゃダメだ」ということは、十分伝わったかと思います。

だけど、「このままじゃダメだ」「働きたい」という気持ちがあったとしても、就職しようとすれば、さまざまな壁が立ちはだかりますよね。

今度はその壁を紹介しましょう。

「できれば今の状態を抜け出したい!」と願う30代ニートが抱える苦悩や実情

厚生労働省の『ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書』には、ニートが抱えているさまざまな問題が書かれています。

さらに、内閣府による『若者の生活に関する調査報告書 第2章 第4節』にも、ニートが抱える問題についての記載がありました。

その内容は次の通りです。

  • 人間関係を構築するのに苦手意識がある
  • 自分のスキルや適応能力に自信がない
  • 就職したいと思える仕事が見つからない
  • 病気を抱えながら働く自信がない
  • 家族の介護や看護を抱えた状態で働く自信がない

ニートが就職するときに立ちふさがる壁には、「人間関係」「スキル」「仕事選び」「身辺の状況」に関するものがあるということですね。

特に人間関係に対する苦手意識は、自分の心の中に強く根を張りがちです。

前の職場での人間関係トラブルや、子供時代・学生時代のいじめなどが影響している人もいるでしょう。

それに、ニート生活を続けていると人と関わる機会が少なくなりますよね。単純な経験値不足から人間関係に苦手意識がある人も多いのではないかと、僕は考えます。

特に30代になると、先輩社員には自分より年下の人がいるわけです。上司すらも年下かもしれません。「そこに30代の自分が入って馴染めるだろうか?」「わからないことをちゃんと聞けるのだろうか?」という不安があるのではないでしょうか。

さらに、病気や家族の介護・看護の問題も深刻です。病気を抱えながら働くのは、他の人とは違う大変さを抱えるということ。それを抱えながら働く自信がある人のほうが少ないでしょう。

そして、家族の介護や看護があると自分の時間を取ることができません。そもそも就活すら難しくなってしまいます。そのうえ、家族の介護や看護を続けながら働ける仕事や会社を選ぶというハードルもありますよね。

また、僕が思うに30代ニートの就職にはこういう壁もあると思うんです。

  • 就職活動をすると言っても、何から手を付ければいいかわからない。
  • 自分に何ができるかがわからない
  • 自分にどんな仕事や会社が合うかわからない

「やりたい仕事がない」という問題もありますが、「自分にどんな仕事が合うかがわからない」という問題もあると思うんです。自分の能力がわからない、または自分の能力に自信が無い状態だと「自分の能力と仕事に求められる適正を結びつけること」は難しいですからね。

だからこそ、就職したいと思ってもなかなか動き出せないんだと思います。

その気持ちはわかるんです。

でも、世間をよく見渡してみてください!

病気や親の介護を抱えながら働いている人は大勢います。「自分に合う仕事や会社がどんなものか」がわからない状態で、働き続けている人も多いです。

定年後に働き続ける人もいる。脳が衰える40代・50代から、新しい仕事にチャレンジする人もいます。

そして、今は就職売り手市場です。

厚生労働省の「一般職業紹介状況(平成31年1月分)」を見ると、有効求人倍率は1.63倍となっています。

有効求人倍率というのは、「仕事を探している人の数に対して、求人がどれだけあるか」を示す指標のことです。

倍率が1を上回れば、求人数のほうが求職者数よりも多いということになります。

つまり、1.63倍の有効求人倍率は「求人のほうがかなり多い状態」を示しているということです。

さらに、リンク先のグラフを見れば、求職者数と求人数の対比が視覚的にハッキリとわかると思います。

30代は、まだ若いです。

ハンデがあったとしても、自分に合った仕事に就くチャンスは十分にあります。

もちろん、自分に合った仕事を見つけるには就職活動の立ち回り方が重要です。それについては後述します。

まずは、自信を持つことが大切なんです。

そこで、実際のサクセスストーリーを紹介したいと思います。

職歴なし34歳のニートが就職を成功させた話

これから語るのは、僕の友人のお兄さんの話。僕なりに脚色している部分はありますが、大部分は本人から直接聞いた内容です。

彼の名前は孝良さん(仮名)。34歳男性です。

孝良さんは大学卒業後、某飲食チェーンに正社員として入社しました。その会社は店舗スタッフに社員が少なかったんです。そのためか、孝良さんは26歳には店長になりました。これだけを見ると順風満帆だと感じるかもしれません。

ただ、実際には毎日12時間程度拘束されていました。さらに、アルバイトとエリアマネージャーとの間に板挟みにされて、人間関係も大変だったんです。

辛い、辞めたい。

そう思いながら、心身ともに限界がくるまで働き続けました。

そして、28歳のある日、出社しようとしたときに事件が起こります。

電車の中で気分が悪くなり、会社の最寄り駅で盛大に吐いてしまいました。朝食を摂る時間はいつもないため、胃液だけを吐き続ける孝良さん。全身の穴という穴から汁が吹き出し、フラフラになりながらも職場に向かいます。

職員通用口のドアノブを握ったところで手足が動かなくなり、吐き気が襲いました。

「あ…もう無理だ」

そう感じた瞬間、孝良さんは走って家に帰りました。

それから引きこもりニートに。

ネットゲームに潜り続け、仮想世界の人間関係に依存する。現実を見ないように。そんな状態で1年を過ごし、貯金が底をつき、実家に強制送還されました。

それから34歳になるまで、無益なヒキニート生活を続けます。

働こうという意識はありました。

ただ、孝良さんの過去が邪魔をしたんです。小学生時代には万引き冤罪にあい、中学高校ではいじめられ、親すらも自分のことを信じてくれない。

そんな過去を持つ上に、初の就職先で苦労してヒキニートになってしまった。

だから、就職する勇気が出ませんでした。

「就職なんてできない。就職したって、また人間関係で嫌なめにあったり、仕事で苦労したりするんだ。」

そんなネガティブ思考ばかり。

しかし、そんな彼に転機が訪れます。

孝良さんの弟が、旧友を連れてきたんです。その人は、孝良さんの唯一の味方と言える人でした。

ニートになって以来会ってなかった友人は、孝良さんを無理やり部屋から連れ出したんです。

「部屋にこもってるから暗い考えになるんだ! 体を動かせ! 遊べ!」

そう言って、彼はまず孝良さんに気合の入った服をコーディネートし、プレゼントしたんです。そして、彼は自分の趣味であるテニスに、孝良さんを付き合わせました。たくさん汗をかいたあとには居酒屋でビールを飲む。気持ちよく酔っ払ったらキャバクラへ。

べろんべろんになってから、彼は言いました。

「いいか、覚えとけよ? これが今の俺の遊びだ! 働けばこれ以上に楽しい娯楽もたくさんあるんだ。」

「酒は汗を流すとよりうまい。日常の苦労があるから遊びも楽しい。俺はそれを感じるために働いている。お前の働く意味を思い出せ! 無けりゃ作れ!」

その出来事をきっかけに、孝良さんは就職活動を始めたんです。

そして、ハローワークと就職支援サイトを使い、職種を決めました。

「製造関連の仕事」

友人の言葉によって変化した仕事に対する考え方と、過去の仕事選びでの失敗とを照らし合わせて導き出した就職先です。

就職支援サイトのサポートを受けて就職活動は順調に進み…。

就職活動の戦績は、10社応募して2社内定。

そのうちの1社に就職。

34歳ニートが、見事就職を成功させたんです。

どんな困難な状況にあっても、就職はできます。

勇気を出しさえすれば、あとは効果的な戦略を練るだけでいいんです。

その戦略を、これからじっくり紹介していきたいと思います。

就職活動で最初にやるべきなのは「就職支援サービスへの登録」

30代ニートが就職活動で最初にやるべきなのは「就職支援サービスへの登録」です。

理由は大きく分けて2つあります。

ひとつ目の理由は、「壁を乗り越えるためには、良き理解者が必要」ということです。

30代ニートの就職にはさまざまな壁があるということは、先ほど語った通り。

それらを全部ひとりで乗り越えられていれば、今までニートを続けていないのではないかと思います。

壁を乗り越えるためには、ニートに理解があって気軽に相談できる相手を作る必要があるのではないでしょうか。

ふたつ目の理由は、「30代ニートというハンデを最小限に抑えるために、就職活動は完璧を目指す必要がある」ということです。

ひとりで求人を探し始めたとしても、「自分にとっていい会社の求人」を見分けるのは難しいんですよ。

それを見分けられなければブラック企業に捕まってしまったり、自分に向いていない仕事に就いてしまったりする可能性があります。

さらに、完璧な就職活動を目指すなら、履歴書や面接の対策、社会マナーなどを教えてくれる存在も必要でしょう。

ところで、就職支援サービスにはさまざまな種類があることを知っていますか?

  • ハローワーク
  • ジョブカフェ
  • 若者サポートステーション
  • 就職支援サイト

ザッと挙げても、これだけたくさんあります。

ジョブカフェは10~30代あたりを対象として、カウンセリングや職業紹介などを行う支援施設です。就活セミナーや職業体験が行われることもあります。ニートが「働くとはどういうことか」を知る助けになるのが魅力です。

そして、若者サポートステーションは15~39歳までを対象として就業相談やコミュニケーション訓練などを行っている支援機関のことを指します。

コミュニケーション訓練以外にも、就業体験やビジネスマナー講座などニート向きの支援を多数行っているのが魅力です。

以上のようにさまざまな就職支援サービスがありますが、1番のおすすめは「就職支援サイト」です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください↓

「ニートから脱出したい!」 でも、 「動き出す勇気が出ない…」 「何から始めれ […]

30代ニートが就職を成功させるための8つのポイント

30代ニートが就職を成功させるには、就職支援サイトを使う以外にもさまざまなポイントがあります。これから語ることを念頭に置いたり、実践したりしながら就職活動を進めていきましょう。

1.生活習慣を見直し、目標を立て、実践し始める

30代ニートが就職を成功させるには、生活習慣の見直しが必要です。

就職をするときは日中に活動する必要があります。

生活習慣を見直し、必要に応じて生活習慣を整えなければ、就職活動を思うように進めることができません。

さらに、生活習慣を今から整えておかないと、就職後に苦労します。就職をしたら朝にしっかり起きて、夜は早めに寝ないといけませんから。

また、目標を立てて、それを達成するための行動を実践することも大切です。

目標を立てて、行動を考え、実践し、目標を達成する。

これは就職活動の基本であり、仕事の基本でもあります。

それだけじゃなく、ニートから脱出するときにも目標設定は役立つんです。

目標達成を繰り返すことで自信が付きますからね。そして、目標設定を脱ニートに関係ある物事にしておけば、段階的にニートを脱出できるわけです。

まずは、生活習慣を見直して、簡単な目標を立ててみてください。たとえば、「朝型生活にする」「朝活をする」「朝ごはんを作る」などです。

ここから就職成功のための道が始まります。

2.体力づくりや対人トレーニングを始める

体力づくりや対人トレーニングを始めることで、就職活動も就職後の生活も円滑に進められるようになります。

引きこもりがちな人は、自分が思っている以上に体力が失われていますからね。試しに、駅まで歩いてみてください。結構疲れませんか?

就職活動中はそれ以上に動き回ることになるわけだから、今から体力を作っておかないといけないわけです。

そのために、簡単な筋トレやウォーキングをしましょう。

また、普段人と話す機会があまりない人には「対人トレーニング」が必要です。

人とうまく話せなければ、面接で上手な受け答えができませんからね。積極的に友達に会いましょう。

それができないなら、街に出ることをオススメします。

街に出ることで、自ずと会話が生まれるんです。たとえば、お酒を飲みに行けば客同士、客と店員で会話が生まれます。さらに、ゲームバーに行けば見知らぬ人とゲームを通じて会話ができますよ。

以上のようにして体力をつけ、対人能力を鍛えて、自分の弱点を補いましょう。

3.自己分析を行い、現状と理想を整理する

自己分析をすれば、現状と理想を整理することができます。

そして、「どれだけ理想に近づけるのか」ということや「どんな仕事が合うのか」などがわかるんです。

まず、自分の成功体験と失敗体験とを洗い出してみてください。どんな些細なものでも構いません。洗い出しが終わったら、今度はそれぞれの体験について自問自答します。

自分に問う項目は、「成功(失敗)した理由」「自分はどのように貢献したか」「失敗をどう乗り越えたか」などです。

そこから得意不得意がわかります。

たとえば、「Twitterで人気が出た」という成功体験があるとする。人気が出た理由を自問した結果、「多くの人が求めることを発言したから」という答えがかえってきたとします。

ここから「人の求めるものを分析する能力」があると言えるのではないでしょうか。

あとは自分の興味と得意不得意とを照らし合わせれば、自分に向いてる仕事がわかりますよ。

また、就職先に求める条件やキャリアプランなどの分析も必要です。

それらを分析することで「自分の理想」がわかります。そして、キャリアプランを分析するときには「現状を整理」することになるんです。そのうえで「これから進むべき道」を決めることができます。

これは就職支援サイトのアドバイザーに相談すればOKですよ。

4.「アルバイトから始める」という選択肢はできるだけ避ける

30代ニートには、「アルバイトから始める」という選択肢はあまりオススメしません。

理由は2つあります。

1つ目は「ずるずるとフリーターを続けてしまう危険性」があるということです。生活に困らないくらいの稼ぎは、フリーターでも得られますからね。

2つ目は「遠回りをすれば状況がさらに危うくなる」ということです。正社員登用を狙うにしても時間がかかります。それに、ずるずるフリーターを続けてしまうと「気がつけば40代」ということもあり得ますからね。

そうなると、ますます就職は難しくなります。

以上のことから、僕は「アルバイトから始める」ことをオススメしません。

ただ、派遣ならいいと思います。3年経てば派遣社員として同じ会社に勤めることができなくなるから、正社員登用の可能性もある。それに、終わりが見えることでメリハリがうまれ、ダラダラと派遣を続けるというリスクを負いにくいですからね。

また、最初から正社員になるのが不安なら、まずは就職支援サイトのアドバイザーに相談してみてください。

その上で派遣社員になるか、正社員としての就職を目指すかを決めましょう。

5.狙う年収の最低ラインは330~350万円くらいにしておく

30代ニートが狙う年収の最低ラインは、高すぎても低すぎてもだめです。

たとえば、ニートだからといって200万円台と設定してしまえば、就職はできても将来低賃金に悩むことになりかねません。

逆に、高みを目指して500万円と設定したとしても、就職すら難しいでしょう。そもそもニートに対して高額な年収を提示してくる会社は、怪しいです。残業三昧の可能性があります。

そこで、僕は「330~350万円あたりを最低ラインとすべきだ」と言いたいんです。

dodaの平均年収ランキング(年齢別の平均年収)の「30代の年収分布」を見てみると、300~400万円が最も多いことがわかります。このあたりが、30代の年収の中央値ということではないでしょうか。

ここに「ニート」という状況を含めて考えた結果、「330~350万円」というラインを提示したということです。

とはいえ、業界や職種によって給与の水準は変わります。

以上を参考にしながらも、就職支援サイトのアドバイザーと相談して決めていきましょう。

6.ブラック企業は全力回避

ニートを脱出しようとしても、ブラック企業に捕まってしまっては台無しですよね。

一度ブラック企業に捕まれば最後。心身ともに徹底的に追い詰められてしまいます。長く働けばそれだけ苦労するし、そもそも長く働くことができないかもしれません。

30代ニートが一念発起して就職したが、ブラック企業だった。そして、辞めてしまった。そういうことになれば、自信をなくしてしまいかねません。働くこと自体がトラウマになる可能性もあるでしょう。

だから、ブラック企業は全力で回避してください。

就職支援サイトを使えば、案外簡単です。

就職支援サイトのアドバイザーが紹介する求人は比較的好条件で、求人記載内容の真偽も調査済み。ブラック企業に引っかかる可能性は、限りなく低いと言えます。

7.履歴書・面接の対策をしっかり行う

就職活動では、履歴書と面接だけで相手に自分の良い印象を与えないといけません。

そのためには、履歴書と面接の対策をしっかりと立てておく必要があるんです。

まず、履歴書や面接で大事なのは志望動機や自己PR。そして、志望動機や自己PRで大事なのが「企業が知りたいことを語る」ということです。

企業は30代ニートに対してさまざまな疑問や不安を抱きます。それを解消しようとして、さまざまなことを知りたがるんです。

たとえば、「どうして30代の今就職を決意したのか」「長いニート生活で何を得て、何を仕事に活かしてくれるのか」などですね。

この知りたいことを踏まえて履歴書や自己PRを作る必要があります。

もちろん、この作業はとても難しいです。

ただ、就職支援サイトのアドバイザーにサポートしてもらえば、簡単になります。彼らはいろんなタイプの人をさまざまな会社に就職させた実績を持っているんです。当然、30代ニートもそこに含まれます。

会社が知りたがることなどは、熟知しているはずです。だから、就職支援サイトのアドバイザーのサポートを得れば、履歴書と面接の対策をしっかりと仕上げることができるんですよ。

8.落ち着いた態度、そして、誠実で謙虚な姿勢を心がける

自分の態度が相手に与える印象は大きいです。

たとえば、ニートが抱えがちな「自信のなさ」「絶望感」などの問題。それらが、あなたの態度やふるまいからにじみ出てしまうんです。そこから悪印象になることがあります。

だから、印象を悪くしないために、落ち着いた態度と、誠実で謙虚な姿勢を心がけましょう。

それは面接官に対してはもちろんですが、サポートしてくれるアドバイザーに対しても必要なことです。

アドバイザーも人間。印象が良い人のほうが親身にサポートしたいと思えますし、印象が良い人のほうが求人先企業にも勧めやすいでしょうから。

30代ニートの就職先としてオススメの仕事

これから紹介するのは、30代ニートの就職先として個人的にオススメしたい仕事です。あくまでも、これらの仕事は一例にすぎません。自分に合った仕事は就職活動を進める中で見えてきます。だから、参考程度に捉えてくださいね。

1.警備員

警備員の仕事は、健康な人なら高確率で採用されます。職歴よりも、健康な体とやる気が大切だとされていますから。ニートというステータスは、足かせになりにくいです。

さらに、さまざまな現場で警備員の需要があります。大手警備会社でも、ほぼ常に求人を出しているような状況です。30代だけじゃなく、40代・50代から働く人も多い。年齢もステータスも不利になりません。

そして、350万円前後の年収を安定して稼げます。経験を積めば400万円くらいは実現可能ですよ。

2.ビルメンテナンス

ビルメンテナンス業界は人手不足のため、30代ニートでも公平に選考してくれる可能性が高いです。実際にビルメンテナンスに就職したというニートの話は、ネット上に溢れかえっています。

業務内容的に年齢が足かせになることもありませんしね。

また、ビルメンテナンスとして働けば、時間に余裕ができます。

常駐型で楽な現場に配属されれば、待機時間中に資格の勉強をすることができるんです。

資格を取れば年収が上がるだけじゃなく、違う仕事への道も開けます。キャリア形成を考えるうえでも、ビルメンテナンスは30代ニートにオススメの仕事なんです。

3.工場の仕事

工場は、派遣社員と正社員の両方の働き方を選ぶことができます。どちらも採用ハードルは低いです。

また、工場は残業が少ない傾向があります。特に、交代制の工場を選べば定時に次の時間帯の人が出勤してくるため、ほとんど残業がありません。

さらに、仕事で人とコミュニケーションをとることもあまりないんです。人付き合いが苦手な人でも働けます。

以上のことから、工場はニートが働き続けやすい仕事と言えるのではないでしょうか。

4.トラック運転手

運送業界は長年人手不足が続いていて、求人の数はかなり多いです。そのうえ、未経験者を積極採用しています。トラックの運転という仕事は他になかなかありませんからね。他の仕事の経験をあまり重視しないのでしょう。

さらに、年齢層の幅も広いので、30代という年齢で不利になるということは考えにくいです。

そして、トラック運転手の年収は平均350~400万円ほど。先程述べた「最低ライン330~350万円」を上回っています。

それだけじゃありません。

大型免許を取得すれば、500万円以上も可能になります。

5.タクシー運転手

タクシー運転手は人手不足で就職率が高いです。さらに、年齢層は全体的に高めなので、30代でもまだまだ若手。

以上のことから、30代ニートにとってかなり就職しやすい仕事と言えるわけです。

そして、タクシー運転手は「隔日勤務」という働き方が一般的なんですよ。

これは、1日に15時間程度働いて翌日は「明け休み」とする働き方。明け休みの他に、最低でも週に1日は通常の休みがあります。

結果、勤務日は月に11~13日程度です。

週5日間連続で働き続けることにハードルを感じる人には、ぴったりと言えるでしょう。

6.介護職

介護職は採用率が高く、30代からのキャリア形成がしやすいため、30代ニートにオススメしたい仕事です。

介護職は人手不足な割に需要が高いですからね。

また、介護職にはさまざまな資格があります。

介護初任者研修、介護福祉士、ケアマネージャー…。

資格を取るごとに年収が上がり、キャリアの幅が広がっていくんです。

介護福祉士になると、施設によっては年収400~600万円が可能になります。

介護福祉士の資格は3年以上かつ540日以上の実務経験で取得可能です。

最短3年で400万円以上の年収が得られるようになります。さらに、そこから「ケアマネージャー」「施設長」などさまざまなキャリアに進むことができるようになるんです。

つまり、30代からでもまだまだキャリア形成に間に合うということ。

そこが、30代ニートに介護職を勧めたい最大のポイントなんです。

7.夜の仕事

実は夜の仕事はニートにとって穴場的な仕事なんです。

まず、夜の仕事は社会的状況やステータスを問わず積極的に採用活動をしています。むしろ、ニートという不利なステータスを持った人こそ「必死に働いてくれる」と考えることが多いんです。

さらに、夜の仕事は給料が高いのが魅力なんですよ。

たとえば、風俗店のボーイは初任給から30万円ということがよくあります。勤続半年程度で店のマネージャー、1年程度で店長という話もよくあるんです。そうなると、月給は50~100万円程度になります。

ここでお金を貯めて、諦めていた夢に再挑戦する人も多い。

ニートが再び夢を目指せる環境と考えれば、決して悪くはないのではないでしょうか。

8.技術職

手に職を付けることができれば、今後は職にあぶれることがありません。

それが自分に合う仕事であれば、技術を武器に一生仕事を続けることができると思います。

ただ、30代ニートの就職成功率は分野によって変わるので注意が必要です。ニートが就職しやすい分野の技術職には、たとえば次のような仕事が挙げられます。

  • 電気工事士
  • 整備士
  • IT系エンジニア

もし、興味が惹かれる分野があるのなら、その技術職を目指すのも良いのではないでしょうか。