ビルメンテナンスはニートにオススメな仕事として、色々なところで議論されている仕事。だから、興味を持っているニートは多いと思います。

だけど、何も考えずに「ビルメンならなんでもいいだろう」とこの業界に飛び込んでしまえば、思っていたより仕事がきついということになりかねないんです。

ビルメンがニートにおすすめとされる理由や、どういう求人を選べばいいのかなどもこの機会に知っておきましょう。

ビルメンとはどういう仕事なのか

ビルメンの仕事内容を語るには、常駐型と巡回型とがあることを説明しないといけません。

常駐型ビルメンの仕事内容は、ひとつの建物に常駐して電気・水道・ガスなどの設備の保守点検を行うことです。電気設備などを弄れる資格を持っているなら自分で弄り、持っていないなら提携業者に頼むことになります。

設備の工事をするときには、建物に入っているテナントにそれを知らせるという仕事も発生するんです。

一方巡回型ビルメンの仕事内容は、複数の現場を担当して常駐型と同じ業務を行いますが、勤務時間中に複数現場を飛び回らないといけません。

ビルメンの職場は常駐型も巡回型も、オフィスビル・ホテル・病院・商業施設などのあらゆる建物となります。

そんなビルメンの平均年収は270~300万円程度と高くはありません。ただ、資格を取得していくなどすると年収が上がり、400万円や500万円も可能になるんですよ。

また、ビルメンと警備との違いがわからない人もいると思いますが、意外とハッキリとした違いがあるんです。

警備は監視カメラをチェックしたり、不審人物のチェックや入館受付などをしたり、「建物内の人に不審な動きは無いか見張る」ことがメインになります。あとは、建物内の人の安全を守ることですね。

ビルメンは「建物自体に不審な点はないか」をチェックするのがメインということで、明らかに警備とは違うわけです。

「ビルメンはいいぞ」と聞くけど実際どこがいいのか

ニートにオススメの仕事をネットで探すと、「ビルメンはいいぞー」と語る人が多いですよねえ。某大型掲示板にも「ビルメンやれよ」「ビルメンは?」「ビルメンワイ高見の見物」などのコメントが多数寄せられています。

それは、実際ニートにビルメンをオススメできる理由がこれだけたくさんあるからなんです。

  • 採用されやすい
  • ノルマが無い
  • 暇な現場はマジで楽
  • キャリアアップがわかりやすい

これだけ「いいぞー」と言われているのに、ビルメンテナンス業界は人材不足です。平均年収が高くはないということと、なんとなくサラリーマンの転職先としては物足りないイメージがあるということなどが原因の一部としてあるんでしょうね。

だけど、ニートにとって人材不足はチャンス。

しかも、ビルメンテナンス会社が入社時点で求める最低必要スキルのレベルが、低く設定されているんです。業務管理日誌やテナントに対する設備工事・交換のお知らせの書類、報告書などを作れるくらいのPCスキルが最低必要スキル。

それさえあれば、資格が無くてもビルメンになれます。

そういう始めやすさもニートにとって魅力的な部分だけど、他の仕事と比べて精神的・肉体的に楽というのも魅力的なところなんです。

まず、ノルマが無いということの精神的楽さがあります。

そして、暇な現場は本当に楽なんです。常駐型ビルメンで暇な現場に配属されると、待機時間がやたらと長いんですよ。だから、待機時間中に読書をしたり、スマホをいじったりしている人がいるんです。

ネットで語られるビルメンが楽という話は、大体ここからきています。

また、個人的にはキャリアアップがわかりやすいのもニートにとっての大きな魅力だと思うんですよ。

ビルメンは資格の取得=キャリアアップなので、わかりやすい。このわかりやすさは、キャリアに対するイメージが湧きづらいニートにとって目標の立てやすさと保ちやすさに繋がるというメリットがあるんです。

ビルメンを本命の仕事への足掛かりとする考え方

先ほど、暇な現場に配属されると自由な時間が多いという話をしました。この自由な時間に、本命の仕事のための勉強をすることができるんですよ。しかも、ビルメンとして働いたという職歴も得られます。

ニートというマイナスステータスを消し去れる上に、働きながら勉強ができるのだから、一石二鳥どころの話ではありませんよね。

しかも、定時退社できる会社がほとんどです。忙しい現場だとしても残業をすることはあまりありません。

それも本命の仕事の勉強をしやすい理由になります。

また、ビルメンをしている中でキャリアアップとしてさまざまな資格の取得を促されるんです。

  • 第二種電気工事士
  • 危険物取扱者乙種4類(乙4種)
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 2級ボイラー技士

特に第二種電気工事士は汎用性が高いため、多くのビルメンが取得します。これを使うと見習いにならなくとも電気工事士になれるわけです。

ほかにも、乙4種を取得すればタンクローリーのドライバーや石油会社勤務、ガソリンスタンド、化学系メーカーなどへの道が開けます。どれもこれも一見ニッチな資格に思えるけど、ビルメン以外にも使い道があるわけです。

本命の仕事への足掛かりという考え方もできるし、キャリアの幅を広げるためにビルメンをするという考え方もできるのではないでしょうか。

ニートから始める「ビルメンQ&A集」

Q1.コミュ障でもOKは本当なのか?

掲示板などでは、「ビルメンはコミュ障でも余裕」という話をよく見ます。

実際、人と全く何にも話をできないような極度なコミュ障じゃなければ、採用されるんです。

だけど、ビルメンの仕事は「テナントとの折衝ごと」が多いんですよ。トラブルが発生したときにはテナントの専有部分に入り込まないといけないし、トラブルについての聞き込み調査をしないといけません。

それに、テナントはビルメンにとって「客」です。決して対等な立場というわけではなく、電話連絡すらしづらいということもあります。

ただ、トラブルがあるということは相手もビルメンが話を聞きに来ることを前提にしているでしょう。忙しそうな人たちに話を聞きに行くのは辛いとか、邪見にされるのではないかとか、そういう心配は要りません。

普段、飲食店の店員さんなどにメニュー内容についての質問をしたり、医者と応対ができていたりするのなら問題ないでしょう。

また、コミュ力がある程度は必要とされることを逆手に取り、「コミュ障ニートからビルメンになり、コミュ力を鍛えて次の仕事に繋げる」という考え方もできると思います。

Q2.田舎でもビルメンはできる?

地元の田舎に住んでいるという人は、ニートの中には多いと思います。

田舎にもオフィスビルは少なからずあるし、ホテルや病院などがあるならビルメンテナンスが必要となるわけです。だから、田舎にもビルメンテナンス会社自体はあるし、求人も少ないだろうけどあると思います。

しかし、都会と違って働く会社を選べないことが多いです。

職場で辛いことがあって逃げたいというとき、逃げ場がありません。それに、会社選びができないということは仕事が楽になるような職場選びをすることもできないということです。ニートがビルメンになるメリットを最大限受けられない可能性があります。

Q3.ニートにオススメな求人の特徴は?

まず、常駐型と巡回型とを選びましょう。

ニートに特にオススメなのは、常駐型です。

巡回型は複数の現場を1日に飛び回らないといけないため、待機時間という概念がありません。代わりに移動時間という概念がありますが、車を運転しているため勉強ができないどころか、休憩にもならないんです。

しかも、現場1件ごとに報告書類などを作らないといけないので、仕事量も多くなります。残業が発生する可能性も常駐型より高いです。

だから、ニートにオススメなのは断固として常駐型!

そして、ビルメンの職場はオフィスビル・ホテル・病院などさまざまですが、ホテルと病院は避けた方が無難だと思います。

病院設備とホテル設備は、365日24時間休まず稼働し続けているんですよ。その中で建物を管理しなければならないわけですが、ビルメン業界は人手不足だから、1人あたりの負担が増えます。

結果、シフトがきつくなるんです。

それに、宿直や夜勤も発生しますし、急なクレーム対応などで休日出勤もあり得ます。

さらに、病院とホテルは病室や客室の数が多く、それぞれの空調を管理しないといけなくなるんです。管理する箇所が増えるということもそうだけど、この空調を動かすためのボイラーや冷凍機はオフィスビルに比べてかなり巨大です。

それだけ管理や点検作業が難しくなります。

だから、求人に「ホテルのメンテナンス」「病院の設備管理」などの文言があれば避けるのが無難です。

逆に、「オフィスビルの設備管理」と明言されている求人はオススメですよ。

他にも、系列系や独立系という選び方があります。

系列系というのは大企業のグループ会社・子会社のビルメン会社として、グループ企業の建物を管理する企業のことです。

福利厚生が充実していて給料が高い分、巡回型の求人が多かったり、業務内容が多かったりするのが難点となります。そして、採用ハードルも高めです。

一方独立系は給料が平均年収程度の会社が多いものの、仕事内容が楽なことが多いのがメリットとなります。

ニートはまず独立系の常駐型ビルメンテナンスになるのが、個人的には最もオススメなルートです。

その後はほかの仕事の勉強をするのもいいし、資格を取得したり経験を積んだりしてから系列系にステップアップしてもいい。

自分にやさしい職場を選んで、これからの人生の選択肢をじっくりと広げていきましょう!