ニートが田舎で就職するのは難しい。4つの理由と解決方法を語ります。

正直なところ、ニートが田舎で就職するのは難しいです。

今回は「就職が難しい理由」と「都市部に出るという選択肢」を考察しつつ、最終的に僕が考えた解決方法を紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

ニートが田舎で就職するのが難しい理由

1.そもそも仕事が少ない

田舎は、そもそも仕事自体が少ないです。

会社はあるにはあるけれど、都市部に比べたら圧倒的に数が少なく、業種の幅も狭いんですよねえ。特にIT関係は少ないし、田舎に会社を構えるIT企業は僕の経験上では「なんだかニッチな業種」が多いように感じられます。

田舎の仕事というと、介護などの福祉系、飲食、スーパーやコンビニ、工場、警備などが多いですよね。

ニートは仕事を選ぶなとよく言うけれど、むしろニートだからこそ長く続けられるように、自分に合った仕事やニートでも続けやすいストレスの少ない仕事を選びたいところです。

ニートが田舎に就職するのが難しいと言われる最も大きな理由は、そこにあります。

2.ニート脱却を決意するきっかけを作りづらい

田舎は娯楽が少なく、外出したところで散歩くらいしかすることがありません。そして、散歩をしていても同じ景色が続くだけですぐに飽きてしまいます。散歩の楽しみは日常の変化に気づくことなどにありますからねえ。

そうして外出する機会が少なくなるということは、脱ニートのきっかけを作りづらいということに繋がります。

僕は以前、脱ニートの下準備をいくつか紹介しましたが、「コミュニケーションの練習をする」「外出する」などはある程度都市部に近いところに住んでいることを前提としたものです。

それに、外出しても特にやることがないというだけで、ますます家にこもりがちになります。

そもそも、田舎はニートが就職をする前の段階で躓きやすい土地なんです。

3.就職活動の「やりにくさ」が半端ない

田舎の社会というのは、ものすごく狭いです。

都市部には無数の社会が集合し合っていますが、田舎にある社会というのはかなり限定的。違う社会同士の垣根も都市部ほどに高くありません。田舎は噂が広がるスピードが早いというのは、それを象徴する話だと思います。

もし、あなたが子供のころから地元に住み続けているのなら、子どもの頃の知り合いが地元企業に就職している可能性があり、就職活動中出くわす可能性があるということです。もしかしたら、就職先にいるかもしれません。

そうすると、かなり気まずいです。

それに、ニートだということをそういう人たちに知られている可能性が高いんですよ。

これは、面接においても「取り繕った回答がバレる」可能性があり、マイナスに作用するかもしれません。

4.何かがあっても逃げられない

田舎のコミュニティはすごく密だという話をしましたね。それは、就職した会社がブラック企業だったり、自分に合わなかったりした場合、辞めにくくなるというデメリットをも生んでしまうんです。

その会社をどの程度の期間で辞めたのかが他社にも知られるし、そこに根も葉もないあなたの悪評がくっ付いてしまうということもあり得ます。

そうなると、もう地元では就職できなくなるかもしれません。

また、そのプレッシャーから逃げることができず、精神的ダメージを負い、仕事に行けなくなってニートが悪化したり鬱になったりする可能性すらあります。

ニートが都市部に出て就職するメリットとデメリット

メリット1.求人も職種も多い

都市部は、圧倒的に求人と職種が多いです。

IT企業だけじゃなくて、田舎には無いような会社がたくさんあります。Web事業を行っている会社、イベント会社、アウトソーシング事業会社、その他ベンチャー企業などなど…。しかも、田舎にもある「タクシー会社」や「警備会社」も都市部のほうが数が多いです。

職種の幅と会社の数が多いということは、それだけ自分に合うところを選びやすいということ。

そして、落とされても諦めず何度も挑戦しやすいということでもあるし、合わなかったときに逃げても再挑戦しやすいということでもあります。

メリット2.脱ニートのきっかけ作りがしやすい

都市部には、外出の楽しみがたくさんあります。

散歩をするにしても、都市部はさまざまな店舗の入れ替わりが激しく、「前通ったときと違う」という変化を楽しみやすいです。疲れたときにはカフェに入り、お茶を楽しむこともできます。

また、コミュニケーションを練習する場所もたくさんあるんですよ。

立ち飲み屋さん、バー、キャバクラという店。そして、街コンなどのイベントも都市部にはあります。

こういうことを足掛かりにして社会とのつながりを持ち、脱ニートをしやすいんですよね。

デメリット1.ガチ引きこもりには辛い

都市部にもデメリットがあります。

まず、ガチ引きこもりに都市部はかなりきついということです。田舎と違って「あの人はニート」ということを知られていることはまずないけれど、単純に人が多くて、被害妄想が捗ってしまいます。

「笑われているのではないか」「気持ち悪がられているのではないか」という気持ちは、田舎より強くなるでしょう。

デメリット2.引越し資金が必要になる

都市部で働くためには、引越しをする必要があります。

だけど、引越し資金は結構かさむんですよねえ。

まず、東京だと家賃は6万円くらいは見積もっておかないといけなくなります。ほかにも敷金礼金、仲介手数料、前払い家賃、鍵の交換費用、保証会社に払うお金、火災保険料などなど…初期費用だけでも25~30万円くらいはかかるんです。

そして、田舎から都市部に引っ越すための引っ越し料金も5~10万円くらいはかかります。

ニートがこのお金をどうやって作るかが一番のネックになるでしょう。

さまざまな問題を解決する方法

ニートが田舎で就職することにも、都市部で就職することにも、それぞれに一長一短があります。

田舎の就職が難しいから都市部というのは安直すぎる気がするし、田舎での就職が難しいのもまた事実。

そこで、ここまで語ってきたさまざまな問題を解決する方法を紹介します。

1.フリーランスになるという手もある

田舎に仕事が無いのなら、田舎に居ながら都市部の企業から仕事を受ければいい。

逆転の発想ですね。

フリーランスなら、ネットを使って案件を探すことができます。ネット回線と作業環境さえあれば、田舎だろうと都市部だろうとあまり関係ないわけです。

特に住んでいるところが問われにくいのは、フリーライター。デザイナー関係やエンジニア関係はクライアントとの打ち合わせで都市部まで出て行かないといけないケースがありますが、ネット上のライティング案件のほとんどはその必要がありませんから。

2.都市部と田舎両方で仕事を探す

とりあえず、地元のハローワークを使って田舎の求人を探します。

今時は就職支援サイトもありますが、なんだかんだ地元企業の求人に関してはハローワークが強いです。未だに就職支援サイトの存在すら知らない人も、田舎には結構いますしね。

ただ、同時に就職支援サイトを使って都市部の求人も探しておきましょう。

ニートにとっての急務は仕事に就くことであり、田舎も都市部も強くこだわっている場合ではありません。

田舎に自分に合う仕事の求人があって、内定が得られたなら万々歳です。もし、田舎での就職が難しいと判断したときにも、都市部で内定が得られればそれはそれで喜ばしいことですからねえ。

また、田舎の仕事を探すとき、地元だけじゃなくて隣の市くらいまでには範囲を広げてみると良いと思います。それくらいなら電車通勤ができる人が多いでしょう。そこまで範囲を広げると求人も結構増えるし、自分の悪評が流れるということもなくなるし、一石二鳥です。

3.都市部では寮付き求人を探す

田舎では就職が難しく、都市部で内定が得られたとします。その都市部というのが、引越しが必要なくらい離れているなら、寮付き求人を探しましょう。

寮付きなら賃貸契約の初期費用がかかりませんからね。それだけでも引っ越し料金をかなり抑えられます。それに、身ひとつで入寮できるところも少なくはありません。そういうところを選べば、引越し料金自体がほとんどかからないわけです。

また、家財道具を持って行くにしても引越し料金をある程度は支援してくれる会社もあります。

そういう求人を選び、足りない分は親に借りるなどして都合をつけましょう。

あくまでも「借りる」んですよ。

就職して余裕ができたら、返しましょう。

以上のように、田舎や都市部にこだわりすぎることなく、田舎でも都市部でも就職できるように準備して就職活動をすれば、脱ニートは目前です!

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これを読んでいただけば、自信を持って就職活動を始めることができると思います。ぜひ参考にしてみて下さい!

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