高校教師、辞めたいなら転職しよう。

僕は個人的に、高校教師には一番お世話になったなと思っています。小学校・中学校・高校と「教師」に教えられ、大学は「教授」に教えられた。その中で最も印象に残っているのが、高校教師です。

これだけ生徒の印象に残るということは、教師がどれだけ生徒のことを考えているかという証明になりそうですよね。

ただ、教師側から見てみると「それだけ大変な仕事」ということだとも思います。教師もまた生徒のことを覚えていることが多いですが、「大変な仕事だから印象にも残る」のかもしれません。

そんな高校教師の「辞めたい理由あるある」と、「オススメの転職先」を紹介しましょう。

大人に近いからこそのトラブル

高校生は、もうほとんど大人です。身体面に関しては「一番強い時期」と言えるかもしれませんね。高校を卒業した後から徐々に体力は衰え、二十歳を超えたあたりから「年を追うごとにひ弱になる自分」を実感することになります。

体力的に、教師は高校生になかなか勝てません。

また、精神的にも高校生になると成熟してきます。人間の人格は18歳までに完成し、それからは基礎的な部分は変わらないと言われていますからね。「人格があと少しで完成」というところまで来ているので、これはもうほとんど大人。

大人一歩手前な子供たち。

そんな子らを相手にするからこそ、起こるトラブルがあります。

生徒が大人一歩手前だからこそ、教師側は生徒に対して熱くなりがちです。生徒側も、教師に対して熱くなります。小学生や中学生の頃より、先生との距離が近いというのも原因かもしれません。

素の感情が互いに出やすくなり、生徒と教師が喧嘩になってしまうということもありますよね。教師が生徒に暴力を振るってしまうことも無きにしもあらずですが、逆に生徒から暴力を振るわれるということもあります。

また、完成一歩手前な彼らの心は非常に揺れていて、扱いが難しいですよね。完成一歩手前な状態だからこそ、教師にも「人格形成の責任」のようなものが感じられて「本気で向き合い事の大変さ」を実感することになります。

高校教師の辛さは、生徒との関係に対して「本気になってしまいがち」なところにあると言えそうですね。

高校教師は特に責任が重い

人格形成の責任もありますが、それ以外にも高校教師の責任は重いです。

たとえば、「将来に対する責任」が問われます。

高校を卒業した後どうするかによって、その人の将来は大きく変わる。高卒から就職する場合、就職支援の成否はその後の「社会人としての価値観」に大きくかかわってきます。ブラックorホワイト? ブラック企業の就職を手伝ってしまった場合、その責任は重大。

「自分の支援が至らなかったのではないか」と、自分自身を攻める教師も多いです。

また、大学に進むにしても「指導が至らなかったから落ちたのではないか」と考える教師もまた多い。自分自身が責任を感じているところに、保護者からの「あなたのせい」という責任追及があればさらに追い詰められてしまいます。

高校教師特有の責任の重さに、押しつぶされてしまう教師はとても多いです。

やっぱり給料が見合わない!

小学校・中学校・高校、教師を辞めたいと思っている人のほとんどが感じていることではないでしょうか。

「給料が労働に見合っていない」という問題は。教師に残業代という考え方は無くて、どれだけ労働時間が長くなったとしても調整額4%という雀の涙程度の上乗せ賃金しかもらえません。

その金額は、実際の残業時間からほど遠いほど低い。

また、部活動を任されている場合は休日出勤も多いと思います。その場合に貰える手当も、3000円しかありません。僕はネットで調べているんですが、最初見たとき思わず「はあ!?」と言ってしまいました。

一般企業勤めの人間からすると、安すぎます。

労働時間を考えると、全く割に合っていません。

教師も人間、人間生きるためには金が必要。理想ばかりを言っていては食っていけないわけですよ。だから、好むと好まないと関係なく、教師を辞める人が大勢います。こりゃ、あきませんわなあ。

転職したほうがいい! 問題の転職先は?

見合わない賃金で使い倒され、その割には責任が重すぎる高校教師。「責任手当」のようなものがあっても良いのではないかと僕は思いますが、現実問題そのような手当は無いわけで…。残業手当すらないし。

そんな現状を嘆いていても仕方がないから、とにかく転職しましょう。

ただ、問題になるのは「転職先」ですよね。教師のような「専門職」には、「転職先なんて無い」という風潮がありますが、実際はどうでしょうか。僕個人が高校教師にオススメしたい業界や職種が、こちら!

  • 教育関係の企業
  • 塾や予備校の講師
  • 営業職
  • 事務職
  • 企画職

塾や予備校の講師は、勉強を教える仕事という点で高校教師と似ています。教える年齢層も似ていますしね。ただ、高校教師と比べて責任が軽く面倒ごとも少ないです。部活動もありません。

高校教師の辛い面を取っ払って、美味しい面を摘まむことができるわけです。

ただ、給料は低い傾向があります。

個人的にオススメなのが、教育関係の企業に総合職として転職することです。たとえば「教育教材の会社」や「教育設備関係の会社」などが当てはまるでしょうか。こういった会社の営業職や企画職などの総合職は、元教師に向いています。

教育に携わる仕事なので、教師の経験が活かせることはもちろんのこと。営業職は、保護者との折衝事の経験を活かすことができ、企画職は部活動の計画や修学旅行などイベントの企画経験を活かすことができるんですよ。

「自分の教師としての経験」を総合的に活かせる仕事は、これ以外になかなか無いかもしれません。経験をマルチに活かせる仕事は、元教師でなくとも稀ですから。

以上が、僕が思う「高校教師が選ぶべき転職先」です。

一番は「自分が少しでも関心のある業界」において、「自分の能力や経験を活かせる職種」を選ぶことですけどね。あくまでも、参考までに。

自分のしたいこと、やれることがわからないという方は、転職エージェントに登録してみると良いかもしれません。担当キャリアコンサルタントが、一緒に道を探してくれます。道が定まったら、その道に関わる求人の紹介が受けられますよ。

とにかく、本当に本気で辞めたいほど辛いのなら、転職しましょう。

「辞めたい気持ち」が一過性のものではないということを、胸を張って言えるのなら。