ニートが正社員就職するための足がかりとして在宅ワークをするのは、とても理にかなっています。
ニートにとっての就職のハードルや足かせは、さまざまでしょう。ニートという世間のマイナスイメージ。スキルがない。ニートである自分を信じることができない。状況的なハードルと精神的なハードルに、しりごみしてしまいますよね。
そんな二つのハードルを飛び越える方法が、在宅ワークなんです。
僕がそう断言する理由も含め、ニートにオススメの在宅ワークを紹介したいと思います。
選択肢は豊富! 在宅ワークの種類まとめ
1.データ入力
データ入力の仕事は、誰でもできます。どんな在宅ワークよりもはじめやすいと言えるため、ニートにとってはかなりいい仕事なのではないでしょうか。
仕事内容は、依頼主から渡された文字や数字などのデータをPC上に入力することです。データの内容は依頼により異なります。よくあるのは、顧客情報や契約内容、売上データなどです。
報酬は最低でも1文字あたり0.1円、高くても1文字あたり1円程度。文字単価ではなく「1件あたり何円」としている案件もあります。その場合、相場は1件あたり50円です。
仕事に慣れれば時給1000円くらいは稼げますよ。
データ入力の仕事でニート脱出を考えている人が知っておくべきこと
2.音声文字起こし
音声文字起こしはデータ入力と同じくらいはじめやすく、データ入力より若干稼ぎやすいです
仕事内容は、依頼主から渡された音声データを聴き、その内容を文章としてまとめることです。文章の書き方は依頼主に指定されることがほとんど。音声の内容は、会議・講演会が一般的です。
報酬は1時間あたりの音声データで5000円程度が相場です。
「結構高いなあ」と感じるかもしれません。
ただ、慣れるまでは1件あたりにかなりの時間がかります。
ニートのように時間がたっぷりある人でも、最初は1時間の音声データで2~3日はかかると思っておいてください。
音声を文字に起こすために、1時間の音声データを何度も繰り返し再生することになりますからね。
ちなみに、主婦にも人気ですが、主婦が片手間に作業すると最初は1週間くらいかかります。
3.ライター
在宅ライターの仕事内容は、文章の執筆です。
依頼内容はさまざまですが、最も一般的なのはWebサイトで使われる記事を書くこと。
Webサイトの記事執筆案件は、依頼主から渡されたテーマをもとに執筆するのが一般的です。
まず、各テーマに関する情報を収集します。そのうえで記事全体の構成を行い、執筆をし、推敲をしてから納品するというのがライターの仕事の流れです。
たとえば、健康食品関係のサイトの記事で、「青汁 おすすめ」というテーマを渡されたとします。
ライターは、「人気の青汁はどれかいなあ?」「効果のある青汁はどれかいなあ?」と検索をするわけです。
さらに、記事を書くためには「ターゲット」を意識しないといけません。「読者が知りたいのはどういうことだろう?」と想像し、それを満たすための情報を集めます。
そうして集められた情報から、「おすすめの青汁5選!」「原材料による効果の違い」などの見出しを考えて執筆するというわけです。
ちなみに、報酬は1文字あたり0.3~1.0円の間が相場となっています。初心者の場合は、0.3~0.4円あたりでスタートすることが多いです。
つまり、1000文字書けば300円から400円ということ。Webの記事は3000文字前後のものが多いので、1記事あたり約900円から1200円になります。
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4.Webデザイナー/コーダー
Webデザイナーの仕事内容は、Webページのデザインをつくることです。依頼主と相談してページのコンセプトを決め、それに沿ったレイアウトを考えます。フォント・色使い・レイアウト配置などに関するデザインの知識が必要になるんです。
さらに、実際にWebページを構築していく作業もWebデザイナーの仕事に含まれる場合があります。
その場合は、HTMLやCSSといったWebページを構築するための言語のスキルも必要です。
そのため、ハードルは高いです。
ただ、その分報酬も高いんですよ。
ランディングページ(LP)と呼ばれるものは、1件2~5万円。LPというのは、ひとつの商品やサービスを一枚の長いページにまとめたものです。
また、サイト全体のデザインの案件は1件10万円以上が相場となります。
ちなみに、「HTMLやCSSなどの言語を使ってWebページを構築する作業」をコーディングと呼ぶんです。
このコーディングのみを行うコーダーという仕事もあります。コーダーの報酬は、簡単なものだと1件1~2万円程度です。大きなサイトや構築が難しいサイトになれば、10万円以上の案件も出てきます。
5.システム開発
システム開発関係の在宅ワークには、システムエンジニア(SE)とプログラマーとがあります。
SEの仕事内容は、システムの設計を行うことです。
まず、顧客と打ち合わせをして、顧客がどんな問題を抱えているのかを明らかにします。その問題を解決するためにはどんなシステムが必要なのかを考えるんです。この作業を、要件定義と言います。
次に、システムに持たせる機能と、その表示方法や操作方法などを決めるんです。これを基本設計と言います。
ここまでで決めたことを、プログラマーがプログラミングをするために必要な細かい設計に起こします。
最後に、プログラムが完成したあとでテストを行うんです。
在宅の場合、要件定義は既に行われていることもあります。在宅SEに仕事を回している会社が、大元の依頼主と打ち合わせを行っているというパターンです。
報酬は、在宅ワークでも月給で決められることが多く、30万円程度が相場となっています。上級のエンジニアとなると100万円を超える人が多いです。
一方、プログラマーの仕事は、実際にシステムを動かすためのプログラミングをすること。会社専属なら月給制で20~30万円。案件ごとに受注する形なら、1件ごとに1~10万円程度と幅が広いのが特徴です。
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6.ECサイトの運営補助
ECサイトとは、簡単に言えばネットショップのことです。
ECサイトの在宅ワークには、在庫管理、メール対応、商品ページ作成の三種類があります。それぞれ別の案件として募集されていることもあれば、まとめられていることもあるんです。
在宅による在庫管理は専用のシステムなどを使って行われます。ときには、買い付け先の在庫をメールや電話などで確認することもあります。
商品ページの作成はHTMLを使うこともあれば、HTMLを使わずに専用システムに簡単な入力作業をするだけということもあるんです。
ただ、後者の作業方式の案件だけに絞る必要はありません。「こういうときにはこのHTMLタグを使う」ということをマニュアルとしてまとめている会社が多いですから。
また、報酬は時給1000円程度が相場です。
7.動画編集
動画編集は、在宅の案件数が少ないものの、需要は伸びてきています。編集ソフトの操作はそんなに難しくありません。そのため、スキルが無い人でも、Webデザインやシステム開発に比べれば始めやすいです。
動画編集の仕事は、与えられた複数の動画素材をひとつの映像作品として仕上げること。
動画の内容は案件によりさまざまです。近年伸びてきているのは、YoutuberやVtuberの動画編集。事務所や運営会社だけでやっているイメージがあるかもしれませんが、意外と業務委託が多いんですよ。
ほかには、結婚式ビデオやプロモーションビデオの編集などの仕事もあります。
使用ソフトはAdobe premiere Proが多いです。
有料ソフトのため、お金のないニートには厳しいかもしれません。ただ、動画編集はソフト購入ハードルさえ超えてしまえば、ニートでも始めやすいです。時間がない人はソフトの使い方に慣れるのに数週間かかることがありますが、ニートには時間がありますからね。
1週間もあれば、使用頻度の高い機能をマスターすることができるでしょう。
8.翻訳
翻訳の仕事内容は、外国語で書かれたさまざまな資料や書籍、データなどを日本語にすることです。
案件の多くが英日翻訳で、日英翻訳はほとんどありません。翻訳対象は「医学薬学」「IT」「特許関係」などの専門知識が必要なものから、「通販サイト」などの専門知識があまり必要ないものまで幅広いです。
専門知識が不要な翻訳案件は、1~5万円の間で募集されることが多い傾向があります。
医学薬学などの専門知識が必要なものになれば、1件あたり10万円を超えることもあるんです。
いずれにしても、語学力に自信のある高学歴ニート向きの在宅ワークですね。
9.在宅秘書
秘書と言えば、会社のお偉いさんにくっついて仕事をするイメージがあるかもしれません。ただ、意外なことに、秘書には在宅ワークもあるんです。
在宅秘書の仕事内容は、電話対応やメール対応、商品の発送や梱包、入出金の管理、請求書や領収書類の作成など多岐に渡ります。
スキルは、WordやExcelの操作を行える程度でOKです。
報酬は時給900~1200円程度が相場となります。
僕は、在宅秘書はニートにとってかなり良い仕事だと思うんです。
在宅秘書をすることで、社会勉強ができますからね。
多くの仕事につきまとう事務作業を経験できて、社会人としての応接マナーも在宅で身につけることができます。案件数は少ないものの、挑戦する価値は大きいでしょう。
正社員就職につなげやすい在宅ワークはコレだ!
どうせなら、後々正社員として就職するときに役立つ経験を積みたいですよね?
そこで紹介したい在宅ワークが…
- Webデザイン
- システム開発
- 動画編集
- ECサイトの運営補助
- 翻訳
- 在宅秘書
これらは、正社員就職につなげやすいタイプの在宅ワークです。
理由は二通りあります。
ひとつ目は、スキルを学びながら仕事ができるということです。
仕事に必要なスキルをある程度学んでおく。自分が学習した部分だけを使う仕事を受注し、スキルを定着させる。そして徐々に高いスキルを得ていく。学びと仕事を連動させられるんです。
そのうえ、実績も得られますからね。まさに一石二鳥です。
就職するためのスキルと、仕事の実績があれば、ニートが就職を前にして感じる精神的ハードルを解消できます。それらが「自分はもう就職できる」ということを裏付けしてくれるからです。
だから、在宅ワークと同様の仕事内容で正社員に就職する道が開けます。
ふたつ目は、さまざまな仕事で正社員就職のハードルが下がるということです。
在宅秘書を例にとって考えるとわかりやすいと思います。
在宅秘書を経験すると、そのまま正社員として「秘書」になれるでしょう。
ただ、それだけじゃないんです。在宅秘書の項目で語ったように、在宅秘書の仕事内容は多岐に渡ります。一般的な事務作業、電話やメールの対応、ときには経理に似た仕事を任されることもある。
その業務経験は、幅広い職種に活かせます。
たとえば、一般事務、コールセンター、経理事務などのデスクワークです。ほかにも、事務経験や電話対応などをアピールすれば、旅行代理店のカウンターセールスや営業などにも就職しやすくなります。
そして、さまざまな職業において「業務の一端は経験済み」という自信を得ることで、就職に対する精神的ハードルも下がるでしょう。
以上のことから、僕は箇条書きで挙げた6つの在宅ワークをニートにオススメします。
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