バセドウ病。

この病気を公表する有名人も多くて、「なんだ働けないわけじゃないんだ」というイメージを持っている方も多いかもしれません。ところがどっこい、実は大変な病気なんですよね。

僕の知人にもバセドウ病を持ちながら働いていた人がいるので、よくわかります。

確かに頑張れば働けないことはないのですが、職場によってはその頑張りも限界になってきますよね。

たとえば、発汗過多と息切れの症状が出ている人が体力仕事…というのは無理があります。

そのため、バセドウ病が原因で今の仕事を辞めたい!もっと向いてる仕事に就きたい!と思っている人は案外多いんじゃないでしょうか。

しかしながら、転職をして少しでも楽に仕事をするには、職場選びが肝心です。

なぜなら、さっき述べたように職場によっては限界が出てくるから。

それでは、どんな仕事(職場)が向いてるのか、どうやってその転職先を見つければいいのか、僕の知人の話なんかを基にしつつ語りたいと思います。

休めない職場は断固拒否

当たり前なので言うまでもないでしょうが、休めない職場なんていうのは、断固拒否しましょう。

残業が多くて寝るのが遅くなる職場や、休みが少ない職場が「休めない職場」です。

風邪を引いてても仕事に来いとか、「熱なんて気合で…」なんていうところもダメですよね。誰でも体力がしんどくなるような職場では、また転職してしまいます。

しかも、そういう職場は病気への理解もままならないところが多いです。

だから、ダメ、絶対。

知人が転職する前の職場が、それでしたからね。「病気? 働けないわけじゃないんでしょ? 今まで働いてたし」と言われたそうです。

働き出す前には症状が軽かったので上司に通告していなかったのですが、働き出してから症状が悪化してしまい、通告したらこの言われようですよ。

知人は「思わずブチギレそうになった」と、そのときの話を力強く僕にしてくれました。

余談ですが、そのときに僕が「辞めたほうがいいですよ、そんな職場」と言ったことがきっかけで、転職活動を始めたらしいです。

人間関係が良好な職場を選ぶ

バセドウ病は重いストレスが原因となっている「らしい」と言われています。

医療的な確証は無いのですが、ストレスの溜まる職場を避けるに越したことはありません。

職場において大きなストレス要因は「仕事が嫌い」というのと、「上司や同僚などの人間関係」が主なのではないでしょうか。

実際、「上司や同僚との人間関係が一番のストレスだ」と語る人は多いです。

バセドウ病を患っている僕の知人も、休みが少ないことももちろんですが、人間関係が一番大きなストレスとなっていました。

会うたびに「クソ上司が…」とか「同僚がー」とか言ってましたからね。今は言ってませんが…。

そんな彼が転職先を「自分にとって人間関係が楽そうな職場」に絞って転職をしたら、前よりも症状が安定してきたそうです。

色んなバセドウ病の人のブログを見ていても「完全にこれ上司関係のストレスが原因だ」という人が多いように見えます。

そのため、自分にとって人間関係が楽な職場を選びましょう。それだけで大分楽になるかもしれませんよ。

ただ、何をもってして人間関係が楽とするのかは、人によるので僕は語りません。

ちなみに、僕にとっては「不必要に気を遣わなくていい職場」が楽ですね。

上司に気を遣いまくらなければならない職場は、常に気が抜けませんからね。昼休みにコーヒーを買いに行ったり…昼休みくらいほっといてくれって思います。

それはさておき、人間関係が楽な職場をどうやって見分けるのかということが重要ですよね。

「人間関係が楽な職場を選べ」と言うのは簡単ですが、これがとても難しいんです。その職場でどのような人間関係が築かれているかなんて、そこにいた人間にしかわかりませんからね。

しかも、人間関係や職場の雰囲気なんて、求人ではわかりません。

「こんな雰囲気ですよ」と求人に書かれていたとして、求人先の会社が書いた文句なんて信用ならないです。

マイナスイメージを体よく言ってるだけだったり、嘘八百ですからね、アレって。

「明るい職場」→「体育会系でプライバシーが薄い」とか…。こんな見え透いた浅はかな罠に騙されちゃいけません。

じゃあ、どうするのか?

まず、1番確実な方法は「転職エージェント」を活用することです。

転職エージェントを利用してキャリアコンサルタントに調査を依頼したり、調査済みの求人を漁ったりすることで、職場の雰囲気を知ることができます。

キャリアコンサルタントは求人先に出向いて職場の実態を調査していることがあるので、求人紹介を受ける際、自分にとって人間関係が楽だと言える条件を提示すれば、それに近い雰囲気と判断された求人の紹介を受けることが可能です。

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もうひとつ、「社員による企業口コミサイト」をチェックするという方法もあります。

そこでは職場の人間関係について語る人もいれば、年収や残業について語る人もいます。

正確性や信憑性は転職エージェントの調査に劣るかもしれませんが、複数情報を組み合わせたり比較したりすることで、正確性を増していくことができますよね。

だから、こういう口コミサイトでどんな人間関係があるのかを知ることは大事です。

要は「求人先の言葉は信用できんから、第三者からの情報を得ようぜ!っていうことです。

バセドウ病の人に向いてる仕事は?

バセドウ病は一生付き合っていかないといけない病気だと言われているため、仕事には配慮が必要です。

配慮してくれるような職場に転職することはもちろんのことですが、仕事内容にも配慮しないといけませんよ?

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になり、さまざまな症状が発生します。基本的に言われているのは、「心身ともに負担をかけてはいけない」ということです。詳しい原因は不明ですが、身体的なものが原因となっているともストレスが原因とも言われていますからね。

たとえば、ハードな肉体労働は向いてないということになります。ホルモンの値が高いうちは激しい運動を控えないといけないし、仕事選びは難しいですよね。

個人的にバセドウ病の人に一番向いていると思うのは、事務職です。

激しい運動をすることはまったくと言ってよいほど無く、密度の高い仕事を長時間するという機会も少なく心身ともに負担が軽いと言えます。作業ペースもある程度自分でコントロールできるため、バセドウ病の人にとっては最も働きやすいんじゃないでしょうか?

もちろん、事務職に転職したとしても長時間仕事をし続けるのは危険です。適度に休憩を挟んだり、勤務時間が短い職場を選んだりする必要はあります。

事務職だと、「勤務時間短め」「休日が多い」などの調整もしやすいです。短時間勤務の求人も結構ありますし、事務職は全体的に休日日数が多い傾向がありますしね。

事務職以外なら、法人ルート営業も向いてるんじゃないでしょうか?

新規顧客獲得営業は長時間外で歩くことがあるし、ノルマのため長時間無理な労働を強いられることもあります。ただ、法人ルート営業は決められた顧客ルートを回るため長時間外をウロウロすることはあまりありません。車で先方まで移動する程度のものです。

既存顧客を回るため、ノルマもほとんどなく残業も少ない傾向があります。

常軌を逸したほどの長時間労働にはならないし、体力消費も少なく運動量が極端に多くも少なくもなく健康的と言えるでしょう。休日日数も決して少なくはないし、事務職よりは給料が高いから「事務職は給料が…」という人にオススメです。

ほかには、ビルメンテナンスもいいかもしれませんね。

激しい運動をすることがなく、人間関係などのストレスにさらされることも少ないです。特に、仕事中は一人でいる時間のほうが長いという話があるほど、人とのかかわりが少なくなります。

人と仕事でかかわることに苦痛やストレスを感じる方は、一度ビルメンテナンスを経験してみるといいかもしれませんね。

もちろん、転職エージェントを利用すれば、病気のことに加えてあなたのスキルや適正なども考慮して求人を紹介してくれるので、ココで挙げた仕事以外にも選択肢が生まれる可能性が十分あります。

バセドウ病の人に向いてる仕事を探すとき、基本的に気をつけたいのは「激しい運動をしないこと」「強いストレスがかからないこと」「無理せず自分のペースで働けること」の三つです。

とにかく、甲状腺ホルモンの数値を正常に戻すことに専念しましょう。

そのために、今すぐ転職しないで一度休職して治療に専念してから仕事に復帰するという手もあります。甲状腺ホルモンの数値さえ正常に戻れば運動制限もなくなるし、好きな仕事がしやすいですよ。

今すぐ転職するなら、無理をしなくてすむ仕事に転職!

今すぐ転職しないで一度休職するなら、病気のことをしっかり調べて治療に専念しましょう。

「一旦ホルモンを正常に戻すための転職」にしてもいいし、「これを機に違う仕事をする」と腹をくくってもいい。向いてる仕事を探そうじゃありませんか。

バセドウ病は公表したほうがいいのか?

転職活動をするときに「病気を公表するかどうか」迷う人がいます。これは、どんな病気の場合でもそうです。

精神的なものでも身体的なものでも、一見わかりづらいものだと隠したがるのが人情なんでしょう。知人も最初の職場では隠していて悪化してから公表したし、そういう人を何人か見ているので気持ちはわかります。

しかしながら、公表して転職活動をするほうが良いです。

公表したほうが、自分のためになります。

病気に理解のない会社を振るいにかけるために、公表しましょう。

面接の時点でバセドウ病を患っていることと、どのような症状が主に出ているかを話すんです。

人事と対面しているから露骨に嫌そうな顔をしたり、病気に理解の無いと思える発言がポロっと出てくることがあります。

文章だといくらでも取り繕えるでしょうが、対面だと病気に対する理解が無いのが明るみに出やすいです。

その時点で、「ここは内定を貰ったとしてもこっちから願い下げしてやろう」と決めます。

反対に、理解のある職場かどうかもわかることがあるでしょう。

人によって「この人理解あるな」と感じるポイントは違うでしょうし、僕自身バセドウ病を患ったことが無いのでこればかりはわかりませんが、面接時にそう感じるポイントがあったなら、そこは理解ある人が少なくとも一人はいる職場ということですよね。

そういう人がいると、気持ちが楽になりませんか?

だから、そういう人がいるかどうか、反対に理解の無い人間がいないかどうかをバセドウ病を公表することで振るいにかけることをオススメします。

最後に

これまでバセドウ病で今の仕事を辞めたいと思っている人に対して、あれこれ僕なりに語ってきました。

その中で、しっかりと定時に帰れて体力的にキツくなく、人間関係のストレスがあまり無い職場が良いというのが僕の主張でした。

知人の話を基にしているため、症状や原因によっては当てはまらない人もいるかもしれません。

ただ、結局は自分にとって身体的・精神的ストレスが小さい職場というのが、選ぶべき職場という点では誰でも同じです。

それはバセドウ病を持つ人全体に言えることだし、そうでなくもっと広く一般的に誰にでも言えることかもしれません。

「症状を安定させるため」「治療に専念するため」という目的が加わるだけで、結局は前の職場・今の職場で仕事を続けるのが難しいと感じる原因を取り除くことが、転職活動の指標です。