ニートからSE(システムエンジニア)になるのは、意外と難しくはないんです。

エンジニアはどこも人手不足で、猫の手も借りたい状況。ニートだろうと知識が無かろうと、とにかくゼロから人材を育ててもいいからポテンシャルのある人を雇いたいと思っている会社が多いんですよ。

そこで、ニートからSEになるために知っておいてもらいたいことをまとめてみました。

意外と知らない「SE」の仕事内容

SEの仕事内容を完全に知っているという人は、ニートの中には少ないと思います。というか、IT業界を経験したことがない人は調べようとしない限りわからないでしょう。

というのも、SEの仕事内容がどこからどこまでというのは、会社によって違うんです。SEという職種の定義自体、会社が違えば異なることが多いんですよね。だいたいどこでも一致しているのは、プログラマーより上流の工程にあるということ。

上流工程として共通しているSEの仕事は、クライアントが求めるシステム要件の定義をまとめ、仕様書やシステム設計書を作ることです。

ただ、システム要件定義をまとめるときに「クライアントと直接打ち合わせをする/しない」という違いが会社によってあります。営業だけで打ち合わせをして、営業がSEに「クライアントがこういうシステムを作れと言っている」と伝え、SEがそれをまとめるという会社がある。

一方、営業が仕事を取った時点でSEに渡し、SEが直接打ち合わせをして要件定義をまとめる会社もある。営業の商談にSEが同席することもある。

さらには、SEでもプログラミングをすることもあれば、しないこともあるんです。

ニートからSEになるときには、その会社がどこからどこまでをSEの仕事としているのかを、しっかりと確認しておきましょう。

職歴なし・知識なしからSEになる方法

SEは、全体的に不足しています。

だからか、「業界未経験・知識なしでもOK」という求人を出している会社が多いです。

そういう会社では、まずSEとして一人前になるための研修が2カ月から半年近く用意されます。実務も挟みながら、知識を急ぎ足で叩き込まれるんですよ。

ここで注意して欲しいのが、研修期間2カ月は全くの知識ゼロの人には厳しすぎるということ。研修期間中は残業三昧になり、帰宅しても勉強勉強&勉強になることを覚悟しておかないといけません。

そんなのは、ニート上がりの人には残酷すぎる。

だから、なるべく長い研修期間を設けている会社を選びましょう。

また、知識ゼロからSEになる場合、ニートという点が余計に足かせになることにも気を付けておいたほうが良いと思います。

知識ゼロOKの求人を出しているところは、知識が無くてもポテンシャルがある人を雇うという方針なんですよ。それを判断するために前職の経験や実績などを見るわけで、ニートだとポテンシャルを判断する材料が少なく、しっかりアピールしないと落とされます。

SEに求められるポテンシャルというと、「好奇心旺盛」「フットワークの軽さ」「引き出しの多さ」「勉強が苦手ではないこと」などですね。

そして、好奇心と引き出しの多さ両面を兼ね備えていると考えられるからか、遊んでいる人が好まれる傾向があります。

要は人生経験をアピールすればいいんです。

小遣い程度はバイトで稼いで実家暮らしをし、さまざまな遊びをしていたアクティブニートはそれをアピールすればいい。

それを「遊んでいた」と伝えるのでなく、「人生経験を増やすために意図的に動いていた」という伝え方をすると好印象になります。

ただ、これまで特にバイトをするでもなく、職歴があるわけでもなく、かと言って活発に外部と接触するでもなかった人は、ポテンシャルのアピールが難しいです。

そういう人は、やはり勉強をしておく必要があります。

ニートからSEになるには何を勉強すればいいのか

ニートからSEになるとき勉強しておきたいのは、IT業界の基礎知識、最低限度のプログラミング、SEの仕事の流れや仕様書の作り方などです。

IT業界の基礎知識は、基本情報技術者試験という試験の合格を目指すことで身につけられます。試験の難易度は低めで、ちゃんと勉強していれば受かる程度です。しかも、SEにとって必要な知識や考え方などは身につきます。

それだけでも就職難易度は下がるでしょう。

また、プログラミング言語を最低限でも習得しておけば、それもポテンシャルが高いと判断される材料になります。

言語を学ぶことで、プログラミング・システム開発に関する考え方が身につきますからね。

ポテンシャルのアピールに不安があるのなら、それらはしっかり勉強しておきましょう。

ニートは社内SE一択!

SEは、会社によって天国と地獄との差が激しい仕事です。

上流工程だからプログラマーよりは楽だろうと思っていたら、大間違い。

ブラックな働き方をしている人の体験談をSNSやウェブ上で探すと、プログラマーよりSEのほうが目立っているんです。俗に言う「デスマーチ」とかね。

上流工程だからこそ、キツイ現場は下流のプログラマーよりもキツイと考えておかないといけません。プログラマーより責任があるのだから、考えれば当然のことですけどね。

じゃあどういう会社が地獄なのかというと…。

一般的には、客先常駐としてエンジニアを派遣する会社が地獄と化しやすいんです。

上流工程の責任と、派遣としての発言力の無さとが中途半端に混ざり合っているんですよ。それにより、馬車馬のように働きながらミスの責任を取らされたりして一人残業…ということがある。

しかも、客先常駐は残業を極度に嫌う会社が多いので、一定の残業時間を超えるとカウントされないというケースも多い。

ニート上がりの人が、そんな状況に耐えられるとは思えません。

だから、SEとしてのニートの就職先は社内SE一択と言っても過言ではないんです。

社内SEというのは、自社の情報システム企画・システム運用を行う「情報システム部」と言わることもある部署のこと。

他社からプロジェクトを受注することもなく、他社プロジェクトに派遣されることもない。ユーザーは自社の社員たちであり、顧客も自社の社員たちなんですよ。

そのためか仕事量が比較的少なく、ブラック化しにくい傾向があります。

そして、知識ゼロの未経験を育てる余裕が客先常駐などよりは大きいんです。

ITの基礎、自社システムの開発・保守運用に使うプログラミング技術などをゼロから面倒みてくれる。研修期間も比較的長く用意されることが多いから、ニートからSEになるのには打ってつけなんです。

デメリットがあるとすれば、求人数が客先常駐タイプや他社から仕事を受注するタイプの企業よりも少ないことですかねえ…。

とにかく、比較的少ない中からたくさん応募し、ポテンシャルをしっかりアピールするしかないでしょう。

ニートからSEになることがゴール? キャリアパスはあるのか

ニートがSEになるときに危惧していることのひとつに、「SEに先があるのか?」ということがあると思います。大きな勇気と力を振り絞って脱ニートするのだから、その業界・その職種に先が無ければその労力の価値を見出せないですよね。

ただ、SEになったとしても技術を磨き続けて待遇を上げていくことになります。

技術屋に、ゴールなど存在しません。

それに、SEにもキャリアパスがあるんですよ。

たとえば、SEとしてスペシャリストになった後にITコンサルタントになるというキャリアパスがあります。

SEとして経験を積んでいくと、システム開発・保守運用・企画などさまざまなことを経験することになるんです。社内SEだとしても、最初は保守運用ばかりだけど、システムを新しくするときには企画と開発をすることになりますからね。

そういう経験を「企業にIT関係のアドバイスをする立場」になることで活かし、強化できます。

最初からコンサルタントになる人もいる中、SEとしての現場経験がある人は特に強く信頼される。

待遇も高いです。

また、経験を積んだ後でフリーになるという手もありますよ。

フリーランスにはさまざまな職種があるんですが、フリーエンジニアは一番稼ぎやすいと言われています。

月単価で100万円を超えるような案件もあるほどですから。

IT業界は今後もさらに需要が伸びていくでしょう。

そんな業界の上流工程に、ニートからなるんです。

そこからさらにキャリアも続いていきます。

安心して、SEを目指しましょう。