「ホワイト企業で働きたい!」

これは誰しもが願うことですが、【ニート】というハンデを抱えていると、「選り好みしてる場合じゃないかもな…」「ライバルが多いだろうし無理だろうな…」と悲観的になってしまうと思います。

でも、ニートであってもホワイト企業に就職することは十分に可能です!

というか、「ニートだからこそホワイト企業に就職すべき」だと僕は思っているんです。ニートにとって最も避けるべきなのは、就職後にニートに戻ってしまうことではないでしょうか。その最悪のケースを避けるには、働き続けやすい会社に就職する必要があります。

そこで、ニートがホワイト企業に就職するために、「ホワイト企業の基準」や「ホワイトな業界が多い業界」などを紹介しましょう。

まずは、ホワイト企業の基準を知ろう

ニートがホワイト企業に就職するには、ホワイト企業の基準を知る必要があります。

ホワイト企業の基準を知らなければ、ホワイト企業の求人を積極的に選び取ることができませんからね。

そこで、僕からホワイト企業の基準を紹介しましょう。

まず、残業についてです。

僕が思う「ホワイト」と言える残業時間の基準は、月平均30時間以下。

OpenWorkという「社員や元社員による企業口コミサイト」があります。

そのサイトには、「月間平均残業時間」に関するレポートが掲載されているんです。月間平均残業時間の年齢推移を見ると、20~30代は47~52時間程度が残業時間の平均ということがわかります。

ただ、回答者割合のグラフを見ると、30時間と答えた人が最も多いんです。次点で100時間以上、その次に40時間。

二つのグラフを合わせると、月30~50時間はブラックともホワイトとも言えない一般的な基準ということになるのではないでしょうか。

だから、僕は残業月平均30時間以下がホワイト企業の基準になると考えます。逆に、60時間を超えるようならブラック企業の可能性が高いでしょう。

次に、給料です。

ブラック企業も給料だけは高いところが結構あるので一概には言えませんが、「業界や職種の水準」よりも低いところはブラック認定して良いでしょう。

逆に、業界や職種の水準を満たしているならホワイトな給料と言えます。

そして、福利厚生に関して。

福利厚生は、各種保険と年金が揃っているのが最低限の基準です。社会保険や厚生年金には加入義務があります。これが揃っていなければ、ブラックどころか違法になるんです。

だからここが最低限。

加えて「住宅手当」と「通勤手当」があれば、「一般的な基準」は満たしていると言えます。

どの業界・職種の求人を見ても、ここまでは満たしている求人がたくさんあるんです。

ただ、ブラック企業だと住宅手当や通勤手当すら大幅削減していることがあります。

ブラック企業にありがちなのは、初任給や基本給は一般水準より少し高めにして、手当や福利厚生を減らすということです。

給料という人々の目を引くところを良く見せておき、福利厚生の手薄さを隠しています。

だから、給料がやけに高いなと感じたときは、福利厚生をチェックしてみてください。

また、ブラック企業は社員の入れ替わりが激しいです。

ブラック企業に長く勤めるのは、体力的にも精神的にも大変過ぎますからね。

もし、気になる求人を出している企業が有価証券報告書などの書類を公表しているのなら、離職率をチェックしてみてください。

ほかにも、ニート的なホワイト企業の基準としては「教育の充実度」は外せません。

社会人としての基礎教育、職種の基礎教育、会社の方針などの教育。ニートが一人前として働けるようになるには、それらの教育が必要です。

大卒後ずっと働き続けている社会人に比べれば、ニートは社会経験が乏しいですからね。

こういう教育を行わない企業は、ニートにとってはブラックと言えます。

以上を一度整理してみましょう。

  • 残業時間月平均30時間程度
  • 給料は業界や職種の水準から外れない
  • 各種保険完備。住宅手当・通勤手当あり。
  • 教育充実

これが、ニートにとってのホワイト企業の基準になります。

ニートに勧めたい「ホワイト企業の割合が多い業界・職種」まとめ

1.メーカー

メーカーのホワイト率が高いのには、二つの理由があります。

まず、メーカーはスケジュールをある程度コントロールできるということです。

下請けの企業なら、スケジュールはクライアントの意向を重視して決められます。

ただ、メーカーは自社で商品づくりをしていますよね。そのため、自社の都合を優先させることができるんです。

その結果、休日をしっかり取りやすくなり、納期の都合で残業三昧になるということが少なくなります。

次に、メーカーの多くは企業間取引(BtoB)を行っているということです。

メーカーにとっての客は、最終的には「一般消費者」になります。

ただ、メーカーが直接やり取りをするのは「卸会社」や「小売業者」などの企業です。

そして、メーカーにはそれぞれ固定の顧客がいます。固定客に対して商品を売るとき、ノルマは少なくなるのが一般的なんです。その顧客が仕入れる数は過去のやり取りから想像ができるし、無理に営業活動をすれば顧客が逃げる可能性がありますからね。

以上のことから、メーカーはホワイト率が高いです。

また、メーカーの求人は営業が多いんですよ。そして、営業は会社によって手法などが異なるため、未経験者をイチから育てることに会社は積極的です。だから、ニートからの就職難易度が低いと言えます。

2.ビルメンテナンス

ビルメンテナンスは、ホワイト率が高い職業です。

まず、ビルメンテナンスは年間休日120日以上の求人が多いんですよ。

ちなみに、一般的な年間休日日数の水準は110~120日の間です。ブラック企業だと100日を下回ることもあります。120日は高水準と言えるんです。

さらに、ビルメンテナンスには宿直があります。

宿直とは、泊りがけの仕事のことです。

宿直があると、宿直明けがあります。宿直明けには仕事がありません。実質休日のようなものなんですが、年間休日扱いにならないんです。

ということは、「年間休日120日(宿直明けを含めれば180日)」ということがあり得るわけですよ。

そして、宿直がある場合は宿直手当が支給されます。

これが、ビルメンテナンスがホワイトな職種だと言われている理由です。

さらに、ニートが働きやすい理由でもあると思います。仕事日が少ないから、働くことに慣れていないニートでも働ける。そういう安心感を抱くのはニート自身もそうですが、会社側もそうではないでしょうか。

だから、ビルメンテナンスはニートの就職難易度が低いんだと僕は考えています。

また、ブラック企業を見分けるのも簡単なんですよ。

たとえば、「年間休日150日」など、かなり多い休日日数を求人に記載している場合。この求人先企業がブラック企業だという可能性は、とても高いです。

先程も述べたように、宿直明けは休日日数に含まれません。一般的な水準は110~120日です。定休だけで150日は、ほぼありえない数字と言えます。

つまり、「宿直明けを含めて記載し、通常の休日を減らしている」可能性があるということです。

そう記載しておけば、実際は他より休日が少ないのに、あたかも休日が多いように見せかけられますからね。

だから、120日を大きく超える休日日数を提示している場合は注意しましょう。

3.事務職

事務職はホワイト率が高い…というか、ブラックになりにくいんですよ。

事務職の仕事は、主に社内の人間に向けたものです。

外部の人間と直接関わることがありません。

外部の人間と直接関わる仕事には、必ず「彼らの都合」が絡んできます。そのため、急ぎの仕事が舞い込んできたり、納期が早まったりするんです。彼らは顧客であったり、事業を手伝ってくれている業者であったりするため、それらを無下にすることはできません。

だから、残業が多くなりやすいんです。休日出勤になることもあります。

一方、外部の人間が絡まない事務の仕事にはそういうことが起こりにくい。

そのため、残業が少なくなります。休日出勤もほとんどありません。

また、事務職はルーティンワークが多いため、仕事を覚えやすいんです。未経験やニートだということがマイナスになりにくく、就職難易度は低めと言えます。

ただし、求人数はやや少なめなので注意しましょう。

4.社内SE

社内SEというのは、会社内のITプロジェクトを担う仕事のことです。

社内SEの中でも特に「中規模の会社で、なおかつIT活用を本業としない業界や会社」のSEは、ホワイト率が高い傾向があります。

IT活用を本業とする業界や会社だと、社内ITプロジェクトも大規模なものになりやすいです。規模が大きくなれば工数も多くなり、仕事は忙しくなります。

一方、本格的にIT活用をすることがなく、業務の一部にITを活用する程度の企業ならどうでしょうか。

社内SEの仕事は社内システムの保守運用と、社内で起こったPC・システム関係のトラブル解決が主になります。

それらの業務は開発の仕事よりも作業量が少ないです。

そのため、残業が少なくなり、人々の心に余裕が生まれ、ホワイト化しやすくなります。

「技術系はニートにはキツイのでは?」と思うかもしれません。

確かに、技術がまったく無い人は就職するのが難しいと思います。ここで語った業界・職種の中では最もハードルが高いでしょう。

ただ、開発をガンガン行う会社よりは求められる技術レベルは低めです。独学でも十分に到達できます。さらに、余裕がある会社なら、未経験からの人材育成もしてくれるでしょう。

IT系の中では、比較的ニートからの就職ハードルは低いと言えるのではないでしょうか。

ニートからでも就職しやすいけど【注意すべき】業界・職種

1.飲食と小売

飲食業界はニートだろうと、就職しやすいです。働き方も、アルバイトから正社員まで幅広く用意されていますしね。

ただ、飲食業界はブラック企業が多い傾向があります。

飲食業界がブラック化しやすい理由は、「儲けにくいため」です。

まず、飲食店は競争が激しいんですよ。その激しさは、街に出ればすぐにわかります。特に居酒屋がわかりやすいですね。似たような店が同じ通りに何店舗も並んでいますから。

そうなれば、客が他の店に流れることもあるでしょう。

さらに、飲食業界は価格競争も盛んです。参入する会社が多い中、自分の店に多くの客を呼ぼうとして、価格を下げるんですよ。

だから、儲けにくいんです。

そのうえ、会社はたくさんのお金を払っています。

特に、大規模チェーンは多数の店舗を運営しているから、運営費用と人件費がかさんでいるんです。

ここで、飲食店大手の業績ハイライトを二つ見てみましょう。

まず、すかいらーくです。

2018年12月期の売上収益は約3663億3600万円。売上総利益は約2549億5900万円。

一方、営業利益は約228億5700万円となっています。

営業利益は、売上から仕入れ・人件費・運営費用などの経費を引いたものです。

単位が大きいからわかりづらいかもしれませんが、売上と利益の差は大きいですよね。ここに飲食業界の儲けにくさが表れています。

次に、ワタミの業績ハイライトを見てみましょう。

2019年3月期通期で947億100万円の売上がありました。一方、営業利益は10億6200万円です。すかいらーくよりも差がハッキリわかりますよね。

以上のような儲けにくい状況で、少しでも利益を増やそうと会社は考えます。

そして、経費削減に乗り出すわけです。

削減しやすい経費は何かを考えると、自ずと人件費にたどり着きます。

給料、福利厚生、手当、残業代…。人件費にはたくさんのお金がかかっている。これらを削減することができれば、売上高を確保しながら大きく経費を減らすことができるというわけです。

さらに削減しようと考えたときには、1店舗あたりの従業員を減らそうとするかもしれません。

バイトをあまり入れず、少ない人数で回す。

あるいは、1店舗あたりの社員数を減らす。

すると、社員ひとりひとりの負担が大きくなりますよね。

だから、給料が低い割にはサービス残業が多くなり、ブラック化するというわけです。

同様の理由で、小売業もブラック化しやすい傾向があります。

2.運送業(ドライバー)

運送業は人手不足が続いており、未経験者だろうとニートだろうと採用する確率が高いです。ドライバー職なら免許は必要ですが、免許さえあれば就職できます。

ただ、運送業は拘束時間が長いです。

運送業の仕事のスケジュールは、荷受人の都合に振り回されがちですから。

たとえば、個人宅に配達を行う場合。受取人が不在ということがあります。「不在が多くてドライバーが悲鳴をあげている」ということが、一時期しきりに報道されていましたね。

不在だと再配達になり、拘束時間が伸び、残業が増えるというわけです。

不在じゃなかったとしても、荷受人が「この時間で」「なるべく早く」などさまざまな要望を出してきます。それらを全部忠実に叶えようとすれば、配達スケジュールがどんどん圧迫されていくわけです。

結果、その日に終わらせなければならない業務が定時で終わらず、残業になります。

しかも、運送会社の多くは人手不足です。

人手不足のためにブラック化が加速し、ブラック化が加速すれば人手が寄り付かなくなる。運送業は、そんなブラックスパイラルに陥っています。

ニートがホワイト企業に就職するには

ニートがホワイト企業に就職するには、就職支援サイトを使うことが大切です。

僕がそう語る理由は、二つあります。

ひとつ目は「ニート向けのアドバイスが得られる」ということです。

就職支援サイトの中には、ニートのように自分のステータスやスキルに不安を抱いている人を対象としているものがあります。

つまり、ニートという事情を踏まえた就活アドバイスや求人紹介をしてくれるということです。

ふたつ目の理由は「ホワイト求人を見つけやすい」ということ。

この記事の前半でホワイト企業の基準を紹介しました。

その基準をアドバイザーに「求人の希望」として伝えるんです。

すると、あなたの状況を踏まえた上で「その基準をどれだけ満たすことができるのか」をアドバイザーが考えてくれます。

そして、あなたが実現可能な範囲で、ホワイト企業の基準を満たした求人を紹介してくれるんです。

だから、ブラック企業を避け、ホワイト求人をゲットしやすくなります。

ここまで語った内容を踏まえて就職支援サイトを利用すれば、ニートだろうとホワイト企業に就職できる!

自信を持って動き出しましょう。