女性ニートには、男性ニートとは違う就職戦略があります。

会社側がニートに感じる不安は男女で微妙に違うんです。そして、ネットで語られる「ニートにオススメの仕事」は体力仕事や男性の割合が高い仕事が多いですよね。

そこで、女性ニートのための就職戦略を仕事選びや資格をメインに語りたいと思います。

30代女性ニートが就職を成功させて人生勝ち組になった話

これは、僕がネットゲームで知り合った女性の話です。ネカマかと思っていたら、オフ会で会ったときに本当に女性だったので焦りました。そのとき仲良くなり、聞いた話というわけです。

彼女の名前はハッコさん(仮名)。

ハッコさんには、結婚を約束していた彼氏がいました。彼とは学生時代からずっと付き合っていたんです。その彼に「結婚したら専業主婦になって欲しい」と言われていたため、卒業後就職することなく彼氏の家で家事に励んでいました。

彼女にも一人暮らしの家があったんですが、ほとんど帰らなかったようです。

そんな彼氏は「仕事が落ち着いたら結婚しよう」と言っていて、ハッコさんは彼が一人前になるのを待ちました。

そんな折、ハッコさん27歳の誕生日に、彼氏にフラレたんです。

「オイオイオイ、誕生日に振る奴があるか」と思いながら、慌てて就活を始めました。

当時は振られた腹いせもあり、バリバリ働きたいと思い、不動産や保険の営業の求人にばかり応募していたんです。

だけど、「専業主婦を予定して就活しなかった」ということから「計画性に欠ける」「向いてないと思うよ」と何度も落とされてしまいました。

就活に失敗したハッコさんは、親に呼び戻されてアパートを引き払い、地元に帰ります。

就活失敗と、地元に帰るという二重の悔しさから、ハッコさんは「負けた」と感じたそうです。

負けたという心の穴を埋められないまま、地元に戻ってからは家事手伝いをし、親の面倒をみていました。このとき、ネットゲームにドハマリし始めたんです。

最初は親も世話を焼いてくれる娘に優しかったけれど、30歳になったときに親の態度が変わりました。

「結婚できないなら就職しろ」

親が毎日毎日就職か結婚かをせっついてくるので、ハッコさんの心には焦りが生まれます。そして何よりも、親にこれ以上の迷惑はかけられないと思い、就職活動を再開することに。

しかし、自分に何の仕事が合うのかがわかりませんでした。特にやりたいこともなく、能力的に向いていればそれでいいとも考えていた。

そんなハッコさんに、親は「結構家事ができるんだし、私らの面倒もよくみてくれてるんだから」と介護職を勧めてきます。

「物は試しだな」と思ったハッコさん。

親に言われた内容をアピールし、介護職を目指して就職活動をし始めました。結局、3回くらい面接で落とされたものの就職を成し遂げたんです。

それから初任者研修を取り、介護福祉士資格の取得に向けて勉強した。そして、介護福祉士の資格を取得した後はかなりバリバリ働くようになる。

だけど、「レクリエーションは私には肌が合わん!」と言って退職。

訪問介護の仕事に就きました。

そして、仕事とネットゲーム、婚活の三重生活を送り始めたんです。

現在お付き合いしている人がいるらしく、ネットゲームのイン率は下がっています。仲間内では「便りが無いのが良い便り」とよく言い合い、彼女の幸せを祝福しているとさ…。めでたし、めでたし。

男性に比べて女性ニートがあまり認知されておらず、理解もまだまだ浅いです。

厳しい状況があるのは確かだけれど、女性ニートだろうと就職を成功させて自分なりの幸せを掴むことができるということを、ハッコさんの話から感じて欲しいと僕は思います。

女性ニートが就職しやすい仕事とは?

候補をいくつか紹介します。

1.事務職

事務職は女性に特に人気の仕事です。そして、ニートからの人気も高く、実際にニート上がりでも仕事をする上で困ることが少ない仕事でもあります。まさに、女性ニートが就職先候補にするにはぴったりというわけです。

仕事内容はオフィス内で書類を作成・管理したり、データを打ち込んだりというデスクワーク。

ミスが無いように気を配る必要がある仕事というわけですね。そのため、ニートをしているのは忍びないからと、家事の手伝いをしたり、気配りをしたりしている人には特に向いていると思います。

また、平均年収は300万円前後と決して低くはなく生活するには十分です。しかも、年間休日120日以上というところが多く、残業も比較的少な目なので働きやすさも抜群なんですよ。

2.データ入力

データ入力は、事務職の仕事内容の「データの打ち込み」だけに特化した仕事です。打ち込むデータは職場によって異なりますが、たいていが顧客データ、売上データ、議事録などとなっています。

事務職に比べて仕事が限定的なので、年収は250万円程度ということが多いです。

ただ、この仕事は正社員・アルバイト・派遣・在宅と幅広い契約形態があるんですよ。あなたの状況に合わせて働けます。それは、年収以上の魅力と言えるのではないでしょうか。

3.コールセンター

コールセンターの仕事は、インバウンドとアウトバウンドとに分かれます。

インバウンドというのは、お客様からかかってきた問い合わせやクレームなどの電話に対応する受け身の仕事です。営業電話をかけることがないのでノルマがないという魅力がありますが、クレームによる精神的辛さというデメリットもあります。

一方アウトバウンドは、コールセンターからお客様に電話をかける仕事です。内容は業種によって違いますが、大抵は営業電話か料金の督促電話になります。営業電話の場合はノルマがあるのが、ニートにとって辛い点です。

僕としては、クレームの辛さがあるとしてもインバウンドのほうをオススメしたい。

求人の割合がインバウンドのほうが圧倒的に高いですからね。それに、ノルマにも精神的プレッシャーがあります。インバウンドが特別ストレスがかかるわけではないんですよ。

また、女性ニートにオススメしたい理由は次の通りです。

まず、コールセンターは男性より女性のほうが採用率が高いと言われています。

そして、会社によって対応方法が違うため、経験の有無にかかわらず、しっかりと研修を行うんです。ニートだということが特別マイナスポイントになりにくいんですよ。

それに、平均年収が320万円程度と事務職より高めというのも魅力的です。

4.メディアカフェ

漫画喫茶やネットカフェなどの総称が、メディアカフェ。

「接客業かあ」と思うかもしれないけれど、お客様は来店してすぐブースに入ります。接客すると言っても入退店の受付くらいなので、かなり楽です。仕事内容は、ブースの清掃、フードの提供、漫画類の整理などがメインですから。

実家暮らしの女性ニートは家事の手伝いをすることもあると思います。この仕事の良いところは、掃除・整頓・料理など家事手伝いの経験を包括的に活かせることなんですよ。

年収は正社員の場合、300~400万円程度が多いです。

そして、スタッフ→副店長→店長→スーパーバイザーというキャリアステップもあるので、キャリアを積みたいという女性にもオススメできます。

5.ホテル客室清掃

客室清掃の仕事は客室内の掃除とアメニティの補充、ベッドメイクなどです。

女性ばかりのイメージがあるかもしれませんが、最近は男女比が結構ちょうどいいんですよ。そのためか、女性同士のいじめや派閥問題などが起こりにくく、平和な職場が多い傾向があります。

だから、人間関係に嫌な思い出がある女性ニートにもオススメしやすいんです。

そして、ホテルの客室清掃は勤務時間が限られている職場が多く、時短勤務がしやすいという特徴があります。フルタイムは8時から17時がほとんどで残業はありません。それで年収300万円前後というのだから決して悪くはないでしょう。

同じホテルならフロントという手もありますが、ホテルフロントは求められる接客レベルが高めです。社会復帰第一歩としては、ほんの少しオススメしにくいんですよ。

客室清掃で働くことに慣れたら、フロントに挑戦するというのもアリだと思います。

6.介護職

介護職は男女ともに新しい働き手が熱望されていて、ニートだろうと関係なく評価してくれます。

介護はブラックというイメージがあるかもしれませんが、近年は改善されてきているんです。ブラックイメージが付きすぎて、待遇を良くしないと人が応募してこなくなったんでしょうね。

そのため、低収入な職場も減りつつあります。具体的に言うと、初任者研修を取れば300~350万円の年収が得られることが多いんです。介護福祉士になると、年収400万円は得られます。

初任者研修というのは、無資格で就職した後すぐ取得することになる「基本的な介護の仕事をするために必要な手形」みたいなものです。

また、結婚後も働いている人が多いので将来結婚したい人にとっても安心と言えます。そして、ケアマネージャーなどのキャリアも用意されているため、将来性が気になる人も安心です。

女性ニートが就職を有利にするためにオススメな資格

1.簿記

ニートにオススメの資格として挙がることが多い簿記ですが、これを取得すると「経理」として結構好待遇が得られるんです。経理はミスが許されない繊細な仕事という理由からか、女性の採用率が高いので女性ニートにはかなりオススメ。

仕事に使うなら2級を持っているとOKです。

取得難易度は2~4ヶ月しっかり勉強すれば取得できる程度と言われています。

また、これを持っていると年収400万円以上は可能になるので取る価値は十分あるでしょう。

2.登録販売者

登録販売者は、ドラックストアなどで一般用医薬品(第2類・3類医薬品)を販売することができるようになる資格です。一般用医薬品というのは処方箋が無くても買える医薬品のことですね。

登録販売者を持っていると、ドラッグストア勤務でも月収27~30万円前後、年収350~400万円前後が安定的に得られるようになります。

そして、医薬品販売に活かす以外の道もあるんです。

たとえば、「エステサロンでの健康アドバイス」「製薬会社の営業」などの求人が実際にあります。これは資格そのものというより、資格で証明される知識を活かした仕事ということですね。

また、登録販売者は合格率が毎年41~47%あたりと比較的高めとなっています。受験資格は「誰でも可」だから、興味があれば挑戦してみると良いでしょう。

3.秘書技能検定

名前の通り、秘書としての技能を認定するための検定です。

3級、2級、準1級、1級とがあります。実務で使えるのは2級からです。2級は「上司の手助けを適切に行うための優先順位の考え方や、効率的なスケジューリング」の能力などが証明されます。

準1級になると、上司の相談に対する適切なアドバイスや判断と、後輩に対する指導力が求められるようになるんです。

そう言うと「なんだか大それた感じ」がしますが、難易度はそんなに高くありませんよ。

2級の合格率は毎年50%を超えています。

準1級も2018年は合格率が40.5%と高めでした。

そして、年収は2級だと300~400万円程度、準1級以上だと400~450万円程度になることがあります。

問題は「ニートに秘書が勤まるか」ということだけれど、普通に人とコミュニケーションが取れる人なら問題ないですよ。仕事に必要なコミュニケーションの取り方は資格取得で学ぶから、今は基礎だけできていればいいんです。

面接では「家事手伝いをしていた」と言えばOK

無職の間、何をしたいたのかということをニートは必ず質問されます。

このとき、女性ならではと言える受け答えがあるんです。それが、見出しにもある通り「家事手伝いをしていた」というもの。

仮に男性がこれを答えたとすると、相手は少し疑います。未だに家事は女性というイメージがありますからね。

女性ならこの答え方に説得力があるし、納得感もあります。親がそれなりの年齢の場合は「親のめんどうをみるために働かなかった」ことに対する説得力はさらに倍増です。

しかも、介護職や客室清掃などの仕事に対しては家事手伝いの経験がアピールポイントにもなりますからね。

「じゃあどうして今更働き始めようと思ったのか」と深掘りされたときには、「家の状況が落ち着いてきたから」と返すとそれ以上追求されることはありません。コンプライアンスに厳しい昨今、家庭の事情にまで深く踏み込んでくる面接官なんてほとんどいないでしょうから。

派遣や契約社員から始めてみるのもアリ

女性ニートが最初から正社員になれないことはありませんが、男性以上に厳しい状況があるのは事実。社会はまだまだ社会経験のない女性の社会復帰に厳しいんです。会社的には「キャリア形成が男性ニート以上に難しい」と感じますからね。

その理由は「結婚の可能性」です。

だから、正社員としての就職活動がうまくいかなかったときにどう対処するかも考えておいたほうがいいと思います。

そこで、派遣や契約社員から始めるという選択肢の存在が光るわけです。

派遣や契約社員はそもそも長くキャリア形成するものではないため、女性ニートだからという理由で落とされるということはあまりありません。まずはこういう就職しやすい形で社会復帰し、経験を積むんです。

そして、派遣や契約社員として得られる経験を吸収し尽したら、その経験を活かして正社員として転職します。

就職戦略の一環として、こういう道もあるのだということを覚えておいてください。

そのうえで、あなたに合う仕事を探し、就職を成功させることを考えましょう。