専門卒ニートが就職を成功させるための戦略

専門卒ニートには、二種類の就職戦略があります。

まず、専門学校の専攻職種に就職したい人のための就職戦略。次に、専門とは違う分野の仕事に就職したい人のための就職戦略。

自分に合った就職活動をすることで成功率を高めることができますよ!

専門学校の専攻職種に就職したい人の就職戦略

専攻学科の職種への就職を諦めきれない人。

専門卒ニートには、そういう人もいると思うんです。専門学校を出たからと言って、誰もが専攻していた職業に就けるわけではありません。そんな現実を目の当たりにしても、目指していたことを諦めるのは簡単なことではないですから。

そんな人がすべきなのは、実績づくりです。

会社から見た専門学生の魅力は、経験と実績がある程度備わっているということ。専門学校では実践的な学びをしますよね。ここが大卒との違いです。大卒ニートで同じ仕事を目指している人よりは、あなたのほうが数倍は有利と言えます。

ただ、専門卒ニートは「ニート」です。ブランクがあるので、専門卒としての魅力は薄れています。

そこで、専門卒ニートはこの「経験と実績」という魅力をより強化しなければなりません。

そのためには、仕事を請け負うのがベストです。

ただし、この方法を使えるのは次のような人たちに限られています。

  • IT・Web系
  • CG・ゲーム関係
  • 音楽関係
  • 写真・デザイン・グラフィック関係
  • 映像制作関係

以上の学校・学科を卒業している人たちです。そういう人たちに共通しているのは、「フリーで仕事を請け負いやすい」ということ。

IT・Web系はネットにたくさんの案件があります。CGや映像制作に関しても、近年フリーの需要が増えてきているため、案件数は多いです。写真・デザイン・グラフィックもまた然り。

ゲームはインディーズでの発表の場が増えています。個人制作もやろうと思えばできる。個人制作が厳しいと感じても、SNSで制作仲間を探してチームを組めば、クオリティの高いものが作れる時代です。

音楽に関しても、Youtubeなどの動画サイト界隈で「MIX」の需要があります。

一度だけでもいいんです。仕事としての実績を残すことができれば、あなたの就職はとても有利になります。

もし、あなたが「この方法は使えない」と感じたら、次項の「専門分野の学習経験や実績などから能力を洗い出す」を参考にしてみてください。

違う分野への就職をするための戦略ですが、専攻職種への就職にも活かせますよ。

専門分野とは違う道を行きたい人の就職戦略

1.専門分野の学習経験や実績などから能力を洗い出す

あなたが今すべきことは、学んだことを洗い出すことです。

専門学校で学んだことを洗い出せば、自分に何ができるのかが客観的にわかります。洗い出しが終われば、今度は学んだことの一つひとつをを徹底的に分解してみてください。

たとえば、キャラクターデザイナーになるための技術を学んだとします。学んだことには、「デザインの基礎」「絵に関する知識と技術」「キャラクターの発送法」「キャラクターマーケティング」などが挙げられるでしょう。

「絵に関する知識と技術」を分解すれば、「分析力」「表現力」などの能力が出てきます。ちなみに、分析力は「デッサン技術」を根拠とするものです。デッサン技術は空間や物体を的確に捉え、分析する能力を土台として成り立つものですから。

これで、キャラクターデザイナーの技術を学んだ人には、「分析力と表現力」があるということがわかりました。

この作業を複数の学びに対して行い、能力を発掘するんです。

そして、その能力を活かす道を考えることで、違う分野の適性がわかります。専門学校で学んだことを活かせるんです。専攻職種に就きたい人は、この能力をアピールすることで、その仕事への就職に有利になります。

専門卒ニートにとっては、万能な戦略と言えるでしょう。

2.適切なアピールポイントを作り出す

先程の方法で洗い出した「能力」が、就職活動時のアピールポイントとして使えます。

ただ、アピールポイントが適切だとしても、それを適切にアピールできないと効果は高くなりません。

適切にアピールするということは、相手の知りたいことをわかりやすく伝えるということです。

会社の先行担当が知りたいのは、あなたの能力ではありません。あなたが自身の能力を使い、どのように会社に貢献してくれるのかということです。

そこで、あなたが希望する職種の仕事内容を調べ、求められる能力を洗い出してみてください。

そこに自分の持つ能力が含まれていれば、「この能力を○○という仕事に活かし、御社に貢献できます」とアピールができますよ。

たとえば、分析力と表現力をアピールポイントにして、広報の仕事に就きたいとします。

広報の仕事は、自社の存在や商品・サービスを広く知ってもらうように活動をすることです。

この仕事内容には分析力と表現力が求められます。

自社の商品をアピールするために、自社の商品のターゲットと異なる層に広報活動をしても意味がありません。最終目標は「知ってもらうこと」ではなく、「買ってもらうこと、利用してもらうこと」ですから。

そこで、ターゲットを分析する必要があります。さらには、そのターゲットがどの層にいるのか、どの地域にいるのかなども分析しなければなりません。

そして、アピールする対象に対して的確な表現方法でアピールしなければ、伝わらないんです。たとえば、紙媒体を読まないと言われている「近頃の中高生」向けの商品を雑誌広告でアピールしても、高い効果は見込めませんよね。

つまり、分析力と表現力を活かせば、広報活動をより効果的に行えるということになります。

以上のようにして、その仕事に求められる「自分の能力」と「仕事内容」とをつなぎ合わせれば、適切な自己PRが作れるんです。

専門卒ニートの面接対策で一番大事なこと

専門卒後にニートになった理由をハッキリ語ることが、とにかく大事です。

専門学校は、一般的に「就職のために通うところ」と考えられています。専門学校を卒業したからには、その道に就職するのが世間からすれば自然なわけです。

ただ、あなたはニートになりました。

世間の思う自然な状況とあなたの状況とにギャップがあるんです。

だから、あなたがニートになった理由をしっかり語らなければ、面接官は納得してくれません。

このとき、語るべきことは2種類あります。

ひとつ目は、あなたが専攻職種への就職をしない理由です。

ふたつ目は、あなたが専攻職種以外への就職を専門卒当時にしなかった、またはできなかった理由

まず、専攻職種への就職をしないに関しては、「挫折や諦め」からどのように立ち直り、就職活動をするに至ったのかを簡潔に語ってください。

相手が知りたいのは、単なる理由だけじゃありませんから。

専攻職種に就職しなかったからには、何かしらの挫折があったのではないかと相手は考えます。そして、就職活動をしているということは、それを乗り越えたのだと期待するんです。さらに、どのように乗り越えたのかが気になります。

だから、立ち直りの経緯を語る必要があるんです。

次に、専攻職種以外への就職を専門卒当時にしなかった理由を語る場合。

これに関しては、正直に理由を語ってください。その後に、今就職活動をしている理由や経緯に話をつなげましょう。

「諦めきれなかった」「当時は他の道を考えられなかった」など、理由はいろいろあると思います。

それをどのように割り切ったのか? そこからどのように脱ニートを決意したのか? それを考えて、語ればいいんです。

以上のように、理由までしっかりと語ることができれば、専門卒ニートの就職戦略は完成します。

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これを読んでいただけば、自信を持って就職活動を始めることができると思います。ぜひ参考にしてみて下さい!

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