インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターは、とにかく忙しい。

仕事一件あたりにつき、インテリアデザイナーが関わる部分が大きい。そもそもデザインは簡単につくれるものではない。忙しいだけじゃない。「インテリアデザイナー」という生き方そのものも、しんどくなりそうだ。

そうやって、いろいろな理由から「インテリアデザイナーを辞めたい」と思う。

そんなあなたに、これから僕が紹介するのは…。

インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターを辞めたいと思い始めた人のための、転職戦略です。

インテリアデザイナーとして今より良い会社を狙って転職するなら

1.しっかり休める会社に転職する

インテリアデザイナーは、お客さんの都合で休日出勤をすることがありますよね。打ち合わせの予定はお客さんの都合を優先させますから。

そのうえ、普段から忙しい。ネットを見ると「死ぬほど働く」「サービス残業月50時間以上」という意見が目につきます。

この状況、どうにかしないといけませんよね。

まずは、休日出勤があるとしても代休が取れる会社を選びましょう。休日出勤は、インテリアデザイナーの宿命みたいなものです。仕方がないのだと思います。だけど、休みが減ることだけは許してはいけません。

休みが取り返せるだけでも、心身ともに疲労は軽減されます。

そのうえで、残業時間が少ない会社に転職しましょう。

2.住宅設備メーカーや内装メーカーに転職する

インテリアデザイナーにはさまざまな種類の職場があります。

その中でも、ハウスメーカーやリフォーム会社、デザイン事務所が特に激務と言われているんです。一方、住宅設備メーカーや内装メーカーは比較的残業が少ない傾向があります。

閉館時間がハッキリ決まっているショールーム勤務になるからです。

ただし、デザインの幅はハウスメーカーやデザイン事務所などと比べれば狭くなる可能性があります。デザインが好きでいろいろ経験したいという人にとっては、激務じゃなくなる代わりにやりがいが減ってしまうかもしれません。

その分、ショールームでユーザーのリアルな意見を聴けるというやりがいは生まれます。

インテリアデザイナーとして独立するという選択肢も

1.会社員時代より忙しくなる可能性がある

独立すれば、激務を避けられるのでは? と思うかもしれない。

だけど、それは少し甘い考えです。

スケジュール管理をしっかりしなければ、会社員時代より忙しくなることがあります。

そこで、上手なスケジューリングのコツを紹介しましょう。

まず、決まった休みを敢えて作らないようにするんです。そして、お客さんとの打ち合わせを最優先させましょう。そのうえで、どんな仕事も納期より少しでも早めに終わらせられるよう努力します。

そうすると、打ち合わせが入っておらず、納期が遠くて仕事の密度が低い日が生まれるんです。その日を「休んでもいい日」とします。

以上を徹底すれば、会社員時代よりも余裕をもって仕事ができるようになるのではないでしょうか。

2.収入の波がある

インテリアデザイナーは、仕事の責任が重い割に評価されづらいですよね。ネットを見ていると、「給料が低い」という声がたくさん出てきます。

「独立すれば給料問題を解決できるのでは?」

それは間違いではない。

ただ、正解でもない。

独立後に稼げる人には、共通点があります。

ひとつ、インテリアデザイナーとして豊かな実績があること。

ひとつ、コネクションがあること。

この共通点に当てはまる人は、独立後に今よりずっと稼げるようになる可能性があります。当てはまらなければ、かえって稼げなくなるかもしれません。

また、共通点に当てはまる人でも、収入に波が生まれてしまうことがあります。

「今月は100万稼いだぞ!」

お、やりましたね。

「今月は15万円…キツイ」

来ましたね。大津波が。

こういう風に、独立後の収入は常に不安定です。トータルの年収では高くなったとしても、月収ベースだと厳しい月が生まれます。大きく稼いだとしても油断せず、津波に備えて生活を大きく変えないことが重要です。

ただ、金銭的には備えがあっても、心の備えが無いといけません。

常に収入が不安定だと、心もまた不安定になりますから。

稼がなきゃというプレッシャーが、どんどん大きくなるんです。休みを取っても、気が休まらなくなります。

以上の不安定さを全て、覚悟することができなければ、僕は独立をオススメしません。

インテリアデザイナー以外の仕事に転職!転職先の例を紹介

1.ホテルコンシェルジュ

ホテルコンシェルジュの仕事は、宿泊客の問い合わせや要望に応えることです。

要望には「NO」と言ってはいけないというルールがあります。難しい場合は代替案を提案しないといけません。

そう聞くと窮屈そうに感じるかもしれませんが、普段は同じような質問や要望が多いです。たとえば、付近の観光施設の案内やレストランの予約などですね。突拍子もないものはあまりありません。

慣れれば自然に対応ができるようになっていきます。

以上がホテルコンシェルジュの仕事だけれど、この特徴はインテリアデザイナーに少し似ているのではないでしょうか。

クライアントの要望を聞く。それを叶えられるかどうか、予算や技術などを踏まえて検討する。難しいときには「NO」ではなく、代替案を提案する。

全く違う分野で、似た仕事の流れを踏むわけです。

経験を活かした転職先の例として、とても優秀なのではないでしょうか。

2.ウェディングプランナー

インテリアデザイナーの「デザイン」は「演出」に近いと思います。

オフィスの室内空間をデザインすることになった。そこで、働きやすい空間とはどんなものかを考える。デスクの配置、壁の色、観葉植物の位置、照明の色。そういった細部から空間を演出します。

そして、お客さんが「みんなで意見を出し合える環境にしたい」と言えば、それを演出プランに練りこむ。

一方、ウェディングプランナーの仕事はどうでしょう。

まず、お客さんの要望を聞きます。それを受けて「こんな披露宴にしてはどうか」とプランを提案する。そして、そのプランの予算や規定内で考えられ得る演出をお客さんと一緒に練ります。照明、飾り、ウェディングケーキ、料理、ドレス、披露宴のプログラムなどですね。

インテリアデザイナーの仕事と、結構似ていませんか?

だから、経験を活かして働けると思うんです。

ただ、ウェディングプランナーはデザイナーというよりも、営業職に近い仕事なんですよ。

新しい発想を生み出すというよりも、既存のプランの範囲内でどれだけお客さんの要望に応えられるかがカギになります。

デザイナーの仕事にやりがいを感じていた人には、あまり向かないのかもしれません。だけど、デザイナーの仕事に疲れたという人には向いていると思います。

3.人材派遣業

人材派遣業者には、営業と人材コーディネーターとがいます。

営業は、派遣社員を欲している企業を探したり、既に契約している企業に増員を提案したりするのが主な仕事です。派遣スタッフのフォローをすることも、あります。

一方、人材コーディネーターは仕事を探している人の面接やプロファイリングをする仕事です。そして、派遣先の要望と求職者の要望や能力とを照らし合わせ、適材適所で人材を派遣できるように調整します。

派遣後には、派遣スタッフのカウンセリングをするんです。

なお、小さな会社では営業と人材コーディネーターとを兼任することが一般的となります。

以上が人材派遣会社の主な仕事です。

インテリアデザイナーの仕事とは、かけ離れているように感じるかもしれません。

だけど、インテリアデザイナーに近い部分があるんです。

インテリアデザイナーは、お客さんと打ち合わせをすることが多いですよね。そして、工事に入る前にはさまざまな人や物を手配することになります。工事中にも、細かい作りこみなどに関して職人たちに指示を出すこともありますよね。

インテリアデザイナーは、そういった経験から折衝能力や監督能力を養ってきたのではないでしょうか。

これを「派遣スタッフや企業との折衝をする」「派遣スタッフを管理する」人材派遣業で、活かせるわけです。