みずほ銀行を辞めたいと語る人には、ある程度の共通点があります。
僕はopenwork・キャリコネ・カイシャの評判と言う企業口コミサイトを使い、それを「3パターン」に分類しました。そこで、3パターンそれぞれの対処法などをじっくりと考え、解説・紹介したいと思います。
これが…みずほ銀行を辞めたい人のための転職戦略です!
仕事のモチベーションの置き方の問題
仕事のモチベーションが低下する一方だという理由で退職した人が口コミサイトには大勢いますが、そういう意見を見ていると「仕事のモチベーションをどこに置くか」でみずほ銀行に合う合わないが決まってくると感じました。
これは銀行全体の特徴なんですが、「他の支店との比較」「他の社員との比較」がものすごく激しいんですよ。圧倒的な縦社会で、本部から通達される営業目標に到達していなければ圧力がかけられるし、個人を比較する風潮もかなり厳しい。
そんな環境にあるため、「お客様第一主義で働きたい」と考えていても、それを実行に移すことが難しくなります。そんなことを言っていては目標には、到底到達しないから…。
仕事のモチベーションを「同期より早く上に行ってやる!」「認められてやる!」「自分が稼げればそれでいい!」というところに置いている人は、みずほ銀行に合うんだと思います。
ただ、「お客様のために頑張ることが面白い」ということにモチベーションを置くと、途端に合わなくなるんですよね。
特に、銀行は営業がコンサルタントとしての役割を担うので、そういう志向の人は多くなるでしょう。その考えとのミスマッチは、銀行を辞める人が多くなってきている理由のひとつなのかもしれません。
また、テラーもお客様対応に全力を注ぎたくても、本部からの営業目標により自社に都合の良い対応ばかりになってしまうという不満があるでしょう。
じゃあどうしたら問題を解消できるのか?
僕が思うに、この問題は「各職種の役割が広いことにある」のではないでしょうか。
コンサルタント的な役割があるとはいえ「営業」だから、利益を重視しないといけない。窓口業務とは言え自分たちに販売できる商品がある限り、営業的役割も付きまとう。
それなら、それぞれが何かに特化した役割を持つことができれば、この問題は解消されますよね。
たとえば、営業関係の仕事をしているならコンサルタントになり、テラーは企業受付やホテルフロントと言った窓口業務に集中できる仕事を選ぶということが考えられます。
それを軸にして転職を行いましょう。
営業を辞めたい人必読!営業から転職するときの立ち回り方&おすすめ転職先【経験者が徹底解説】
専門知識やスキルが身につかない
これは特に融資関係の部門の人から挙がった声ですが、全体からも多少なりとも挙がっています。
みずほ銀行で働くことで社会人としての能力はトータルでアップするけど、ジェネラリストを育成する人事制度のために、専門家にはなれない。そうすると、社会人としては一流であるものの職業人としては二流三流になってしまうのではないか? ということです。
専門性を高めたい人は、その分野に特化した企業に転職するしかないでしょう。
どういう風に専門性を高めたいかは人によるので、自己分析と業界分析を徹底するしかありません。
ただ、金融経験を活かして専門性を身につけたいと考えるためか、不動産や保険会社に転職する人は多いですよ。どのようにして転職先を選ぶかの参考までに、考えてみてください。
仕事で成長できない… 辞めたいほど悩んでいる人に伝えたいこと
銀行のビジネスモデルは限界なのではないかという危機感
銀行は斜陽産業となるのではないか? 銀行のビジネスモデルはもう限界なのではないか? みずほ銀行というメガバンクで働いているからこそ、その危機感を抱く人はとても多いです。
銀行のビジネスモデルというのは、民間から資金を集め、成長性の高い会社に貸し出すというもの。
これは、成長性の高い会社や産業がたくさんあることを前提としたものですよね。日本が絶賛大成長中の頃には、銀行はこのビジネスモデルでかなりの利ザヤを得たことでしょうが…。
昨今は日本を代表する企業も「事業縮小」「人員整理」など、明るくはない話題が絶えません。
昔ほど成長性の高い産業も、会社も、無くなってきているわけで…。
銀行のビジネスモデルに限界を感じてもおかしくはありません。
そうなると、銀行員として経験してきたことを活かして、比較的成長中と言える業界や会社に転職するしかないのではないでしょうか。
たとえば、IT・Webは比較的安定して成長中と言えます。新しい知識が必要になるものの、営業職は経験を活かしてそのまま営業になることも、ディレクターになることも考えられるでしょう。
融資担当も判断力を活かしてディレクター、プロジェクトマネージャーなどが向いていると思います。
とにかく、「自分には何ができるのか」「それを求めている業界とは何か」「その業界の成長性は」ということを徹底的に分析することが、転職のために今すぐ行うべき対処法と言えるでしょう。
問題解決の要は「転職エージェント」にあり
以上、みずほ銀行の退職理由を3パターンにまとめて、対処法を紹介してきました。ほかにも「人間関係の問題」「ハラスメント問題」など、職場環境による問題も多かったです。
職場環境による問題に対処するにも、これまで紹介してきた問題に対処するにも、実はかなり難しいことが求められます。「自己分析」「業界分析」「企業分析」の3つの分析です。
しかもそれを「徹底的に行う」ということを僕は語ってきました。
業界の実態や企業の実態というものは、ネットで調べるだけで一朝一夕に得られるものではありません。求人や採用ページを見てみても、企業は嘘を吐いている可能性が高いため信用なりませんしね。
そこで、転職エージェントを使いましょう。
転職エージェントは、求人先企業の実態を調査しています。社風・人間関係・職種に求める役割の範囲・成長性などから、人間関係や上司のハラスメント問題さえも把握しているんです。
だから、僕たち利用者は「こういう求人が欲しい」と伝えるだけでいい。
しかも、どういう求人が自分に合うのかということも、あなたの経験や実績・能力・性格などから客観的にアドバイスしてくれます。
みずほ銀行を辞めたい人の転職戦略は、転職エージェントを使う前提で成り立っているわけです。
そうして戦略を実行に移し始めて、良い求人があればそのときは転職しましょう。
今からでも、遅くはありませんし、早すぎるということもありませんよ。