会社を辞めたい…だけどコネで入った会社を辞めていいんだろうか?
確かに…コネ入社した会社を辞めるのは凄く勇気がいることですよね。紹介してくれた人のことを考えると…凄く辞めにくい。だけど、そこで勇気を振り絞って辞めるという選択をすることが大事なんです!
コネで入った会社だけど辞めたいという人に、僕なりの考え方と転職方法をお伝えしたいと思います。
義理も大事だけど、自分の人生はもっと大事
コネで入社した会社を辞めることは不義理だと語る人がいますが、僕はそう思いません。辞めるとしても不義理にならない立ち回り方はあると思うんです。
それに…辞めたい理由をきちんと説明しても関係が悪くなるようなら、辞めずともいつかは壊れてしまう関係なのではないでしょうか。
良き友人であれば、本当にあなたのことを想う親戚や親であれば、辞めることを不義理だなんて思わないはずです。
あなたの人生のための選択なんですから。
義理も大事だけど、自分の人生のほうがもっと大事ですよね。本当に良い付き合いをしている人ならば、それを理解してくれるのではないでしょうか。理解してもらえなくとも、自分の人生を優先させることのほうが大事です。
転職を考えましょう。
今後、コネ入社特有の悩みを抱えてしまう可能性だってある
今はただ会社を辞めたいだけかもしれませんが、今後「コネ入社特有の悩み」を抱えてしまう可能性もあります。
コネ入社した人の目の前に現れる可能性がある悩みのパターン3つを紹介しましょう。
1.人間関係が面倒すぎる
親戚の紹介・友達の紹介・親の紹介…どちらにしても、紹介してもらった人との人間関係が非常に面倒くさいです。
縁故入社した人間は「紹介してくれた人のために頑張らないと」という精神に陥りがちです。結果を出さないと紹介者に幻滅されてしまうという危機感と、紹介してくれた恩とが混合することでそういう考えになります。
結果として、「人間関係維持のための仕事」になるわけです。
仕事は何のためって…「自分のため」「その仕事のターゲットとなるどこかの誰かのため」だと思うんですよ。自発的に会社のために頑張るぞ! と思うならまだしも、特定の誰かのために頑張るという精神を状況が勝手に作り上げてしまうというのが問題だと思います。
2.正当な評価をされない
コネ入社した人は、嫌われることが多いです。
紹介者がその職場にいる場合、表立って嫌いな態度を示すことは少ないでしょう。悪口は陰口に徹するし、嫌がらせもケースとしては少数派だと思います。ただし、ほとんどの場合で避けられないことがあるんです。
正当な評価をされないということ。
嫌われてしまえば過小評価され、気を遣われれば甘やかされてしまいます。
仕事で評価されない人へ。転職の考え方、選ぶべき職場の特徴や見つけ方を解説
3.自分が思い描く通りの成長が出来ない
正当評価されないということも、自分が思い描く通りの成長が出来ない理由のひとつだと思います。
また、縁故採用の人間と一般入社の人間とでは割り振る仕事に違いが出ることがあるというのも、成長を妨げられる理由になるんです。
本当に実りがあるような仕事は一般の人に回し、コネ入社の人間には当たり障りない簡単な仕事ばかり回すようになる。もしくは、能力的に不可能な仕事ばかりを押し付けて、紹介者本人に「あいつは無能だ」と思わせてくるでしょう。
どちらのパターンにしても、自分の成長のために適切なステップを踏むことができませんよね。
今後の人生のことを考えれば、コネ入社の会社は辞めたいならサクッと辞めるのが吉ではないでしょうか。
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コネで入った会社から退職&転職する方法
コネで入った会社を辞めたい人が転職を成功させるためにおさえておくべきポイントがいくつかあります。
1.最初に退職を伝えるべき人は誰か
最初に退職を伝えるべきなのは、自分を入社させてくれた人です。
辞めたとしても、最初に相談しておけば義理を通すことにはなります。不義理というのは全く何の相談も説明もせず、急に辞める場合のことですから。
その相手に伝える退職理由は、自分の成長のためなどポジティブなものにしておくと納得してもらいやすいです。
その後、直属の上司に伝えましょう。
2.これまでの経験・スキルを洗いだす
転職をするために大事なのは、これまでの経験とスキルの洗い出しです。
コネで入った会社では正当な評価を得られなかったり、仕事の割り振りが恣意的だったりしたと思います。それでも成長した部分が少なからずあるはずだし、経験も全くないわけではありませんよね。これまでの仕事で得られたものは何かを、客観的に判断してみてください。
このとき、職場の人間の評価を判断基準にしないことが大事です。
転職エージェントに相談して、スキルの洗い出しを手伝ってもらうのもいいと思います。これまで経験したことだけしっかり把握していれば、そこから能力などを分析してもらえるでしょう。
3.自分に合った仕事・職場とは何かを自己分析する
経験とスキルを洗い出ししたら、今度は本当に自分に合った仕事と職場を見つけましょう。
コネ入社したために今まで「本当に合っているのはどんな仕事や職場か」をあまり考えてこなかった人が多いと思います。分析しようと言われても、どうすればいいかわからないかもしれませんね。
まず、自分の性格と優先順位を分析してみてください。
性格によって職場に求める条件が変わります。たとえば、「おとなしい性格」なら「体育会系の仕事や職場は合わない」となりますよね。
体育会系の会社が合わなくて辛い… 我慢して働く3つのデメリット&転職活動の始め方
性格だけじゃなく、常日頃何を優先させて生きているかも考えておきましょう。僕は趣味を優先で動く傾向がありますが、自分のことより他人のことを優先させるところがあります。
そう分析した結果、「残業時間短め」「年間休日120日以上」「人の役に立つ仕事」という条件が浮かぶでしょう。実際僕が働いている会社はそういう条件に合致しているところです。
同じことを、皆さんもしてみてください。
自分にとって本当に合う仕事・職場が、自ずと判明しますよ。
4.転職活動は今から始めておこう!
友人・親戚・親など、入社させてくれた人に相談する前から転職活動を始めておくことをオススメします。
あらかじめ転職の方向性を決めておき、応募する求人の候補もある程度決めておくことでスムーズに転職ができるんです。転職エージェントを使えば働きながらそれができます。退職してから働き始めるまでのブランクを作らずに済むわけです。
また、転職の方向性くらい決めておかないと、相手に説得の隙を与えてしまいます。相手の納得度を高めるためにも必要なことです。
コネで入った会社を辞めたいなら、今からでも転職活動を始めておきましょう!