この会社(or上司)はおかしい…
会社や上司に不信感を抱きはじめると、その不信感はなかなか消えてはくれません。常に心の中に会社や上司への不信感を抱いたまま働くのは、かなり辛いですよね。
今回は、会社や上司に不信感を抱いてしまったとき、どのように立ち回るべきなのかか、実話エピソードを紹介しながら解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみて下さい!
会社や上司に不信感を抱きながら働き続けた人の末路
僕の友人に、新卒入社した会社に不信感を抱いたまま働き続けようとした友人がいます。
何が原因で彼は会社に不信感を抱いたのか、その後彼がどうなったのか…。
そのすべてを、彼の視点で紹介しようと思います。
前編:不信感の種
ボクは、しきりに「早く大人になりたい」と言う子供でした。
そのまま大学を卒業し、晴れてボクも社会人です。
「大人になれた」という喜びと、働くことへの期待を抱いて内定を得た会社に入りました。
その喜びと期待は、すぐに消えることになるとは知らずに…。
最初に抱いた違和感は、入社前に聞いていた労働条件と実際の労働条件との違いでした。
入社前には「残業は毎月30時間くらいあるけど、残業代は全部払われるから安心して」と言われたんです。
新人研修を終え、本格的な仕事に入るようになった7月。
その月の残業時間は60時間でした。
支払われた残業代は、30時間分だけ。その次の月も、30時間以上の残業代は支払われません。
この会社はおかしいのかもしれない、と不安の種がボクの心に植え付けられました。
そして、不安の種が不信感の種に変化する事件が起こったんです。
ボクは営業マンとして働いていました。顧客に誠心誠意対応することが将来的なプラスに繋がると信じて、顧客に寄り添いながらも自社の利益をも確保するように頑張ったんです。
ただ、こういう営業のやり方は利益が出るようになるまで時間がかかります。初月の売上は同期の中で最下位でした。
そんなボクに、上司が言うんです。
「嘘をついてでも、誤魔化してでも、利益が大きい商品を売れ」と。
顧客に不誠実に、嘘つきであることを強制されました。泣く泣くそれに従いましたが、ボクの誠実さを買ってくれていた顧客はボクのもとを去っていきます。新しい顧客に利益が大きな商品を買わせ、ある月の売上は上から三番目でした。
この時点で、ボクは会社や上司に不信感を抱き始めたんだと思います。
後編:不信感に拘束される日々
会社に不信感を抱いてから、ボクの毎日は急変しました。会社のことを信じられないのに働き続けるということは、親に不信感を抱いたまま実家ぐらしするようなものです。楽しいはずもなく、息苦しさと孤独感に胸を締め付けられながら働くことになります。
そんなボクに、上司は自分の仕事を押し付けたりパワハラをしたり…。
しかも、上司はあまり仕事ができない人です。諸先輩方のほうがよほど頼りになります。そんな人を信用できるはずもありません。信用できない上司には、何を言われても響きませんでした。
また、ある日社長がボクの部署を訪れたことがあります。
社長は言いました。
「顧客にどう思われようと利益を上げることだ。営業はそれだけを考えていればいい。利益を持ってこれない営業マンはゴミだ」
その言葉で士気が上がる同僚や先輩たちも、信じられなくなったんです。社長の価値観によって、ボクの中にある不信感の種はグングン育ち、枯れることのない立派な大木に育ちました。
それからは息苦しさに拍車がかかり、周囲の誰も信じられなくなり…。
ボクは、会社に行けなくなりました。
後から聞いた話ですが、その会社はボクが辞めた数年後に不誠実な対応が顧客の間で問題視され、次々顧客を失い経営が傾いたそうです。
入社前後のギャップ、会社の不誠実さ、人格的または能力的に問題のある上司、合わない社長の価値観などなど…。
ボクと同じように、会社に不信感を抱いている人にはこう言いたいです。
我慢しないで、何らかの対処をしましょう。
上司に不信感を抱いてしまったときの対処法
僕の友人視点で話を展開してきましたが、僕も彼の言うことに賛成です。
会社や上司に不信感を抱いているのなら、何らかの対処が必要。
会社に不信感を抱いている場合は転職するのが一番いい方法です。会社自体を変えることは、一社員にはできませんからね。
ただ、会社自体じゃなくて上司に不信感を抱いている場合は、転職以外の対処法があります。
たとえば、録音です。
常に録音デバイスを用意しておいて、上司と話すときには必ず録音ボタンを押しましょう。ハラスメントの証拠や、自分の責任を部下に押し付けている証拠などが録れる可能性があります。
さらに、上司からの指示を必ずオウム返しするのも効果的です。
オウム返しをされた上司は、「自分自身が指示したことだ」と強く認識します。自分の言葉に責任を感じるようになるんです。面接の際、自分自身が話した言葉や履歴書に書いた経歴などを改めて確認されると、なんだか「ハッ」としませんか?
嘘をついていたときは「バレたらどうしよう」と、不安が大きくなりますよね。これが「言葉に責任を感じる」ということです。
そのときと同じことが上司にも起こります。
つまり、上司は自分の指示を覆しにくくなり、責任転嫁もしにくくなるということです。
以上の対処法を使えば、不信感を抱いている上司からの被害を受けにくくなる可能性が高いのではないでしょうか。
会社自体に不信感を抱いてしまったときの対処法
会社に不信感を抱いているのなら、その会社は辞めたほうがいいです。
まず、不信感を抱いた時点で仕事のモチベーションが下がりますよね。
モチベーションが下がったまま働き続けると、無意識のうちに仕事で手を抜いてしまうんです。効率は落ちるし、結果も出なくなるし、成長も阻害されてしまいます。良いことがありません。
さらに、このまま働き続けると将来的に大きな不利益を被る可能性があります。
たとえば、減給や減俸、サービス残業の増加などです。ほかにも無茶な働き方を続けることにより、身体的または精神的健康が損なわれる可能性があります。
そして、単純に「ストレス」が蓄積されてしまいます。不信感を抱きながら働き続けるのは、しんどいですよね。そのストレスが蓄積され、仕事が嫌になり、通勤困難症やうつ病などにかかる可能性もあります。
通勤困難症というのは、通勤しようとすると動悸・過呼吸・過敏性腸症候群などが激しくなり、通勤が困難になるという症状のことです。先ほど紹介した友人の話。彼が会社に行けなくなったのは、通勤困難症が原因なんですよ。
通勤困難症やうつ病になれば、このまま働き続けても、結局は転職するしかなくなります。
以上の理由から、「会社に不信感を抱いているなら、転職を考えたほうがいい」と僕は思うんです。
こんな会社はクソすぎる! 辞めるべき会社の特徴32個&転職で二の舞にならない方法
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転職して信用できる会社に入り、伸び伸びと仕事をしましょう。
それが、あなたにとってより良い将来を築くための第一歩です。