大手住宅メーカーの積水ハウス。
注文住宅や建売、そして賃貸をも扱う業界の中でも有名な大企業です。賃貸の分野だけで言うなら業界トップかもしれません。
今回、積水ハウスの営業職の実情について調査してみたんですが、「会社と相性によって働きやすさがかなり変わってきそうだ」という印象を受けました。
その点を踏まえつつ、積水ハウスの営業を辞めたい人の「転職」について掘り下げていきたいと思います。
※本ページは2017年9月10日時点の口コミ情報をもとに書かれています。最新の口コミは以下のサイトでご確認ください。
年収が高め
積水ハウスは営業全体を通して見てみても、住宅メーカーの営業に限定して見てみても、年収が高めです。
口コミサイトによると、営業の平均年収は574万円。その口コミデータを投稿した人の平均年齢は、30.2歳です。
20代前半で350万円以上の年収を得ている人も多く、給料に関しては恵まれているのかなと感じます。
その理由を分析してみたのですが、どうやら積水ハウスは基本給がしっかりと貰えるようですね。実力主義であるものの完全歩合給ではなく、契約が取れなくても350万円から400万円程度の年収は見込める。契約を取るとある程度上乗せもあります。
1000万円以上大きく稼ぐのは困難ですが、安定した土壌の上で出来る限り多く稼ごうとすることは可能です。給料に波はありますが、それで生活に困ることはありません。
ただ、インセンティブの比率は他社より低い傾向があります。
残業は多い
給料が高い分、残業は多いです。口コミサイトの研究レポートによると、営業職は1日に10時間から11時間働くとのこと。一月あたり40~60時間の残業になるということでしょうか。営業の仕事に残業はつき物ですが、これはかなり長い…。
ただ、これは支店や営業部によっても異なるようです。
近年では会社全体で労務管理が厳しくなってきていて、それにしっかり従っているところは残業しなくても良い風潮ができています。上司がいても帰りやすく、むしろ早く帰るように促される職場もあるようです。
そんな厳しい労務管理の中で自主的に残業をする人が多いことも、平均残業時間が長い理由としてはあるのでしょう。
残業代は出るので、お金がどんどん貯まってくと思います。労働時間が長くて給料が高いと、使う余裕が無いかもしれませんね。
土日休日ではない
一般的には会社は土日に休むものですが、積水ハウスの営業職は土日休みではないようです。住宅メーカーの営業が相手にするのは個人または法人ですが、個人相手だと土日が一番の刈り入れ時ですからね。平日休みになってしまうのは、仕方の無いことです。
ただ、これはメリットともデメリットとも言い切れません。
平日は遊びに行っても人が少なくて動きやすいし、一人飲みや一人カラオケなど「お一人様行動」もしやすいですよね。
ただし、友人と休みが合わないことが多く、一人より大勢で行動したいという人には合わないかもしれません。
積水ハウスの営業職に合っている人・合ってない人
積水ハウスの営業職は、安定を求めて一人行動が好きな人には向いています。
逆に、波が大きくていいから人より大きく稼ぎたいという人や、人と休みを合わせたい人には向いていません。
積水ハウスの給料体系はインセンティブが小さく、基本給が高いです。どれだけ努力をしても稼げる金額には限界がありますし、同僚と大きく差を付けるのは難しいでしょう。成績が悪くても高めの給料が得られるのは魅力的ですが、モチベーションを維持するのは難しいです。
とことん上を目指す、上昇志向の人には向いていないと言えるでしょうね。
「ある程度でいいから高めの給料を安定して得たい」という人は、積水ハウスの給料形態はピッタリです。
後は土日休みにメリットを見出すか、デメリットを見出すかというところになります。
積水ハウスの営業を辞めたい人はどうするべきか?
積水ハウスの営業職に合ってないと感じる人は、積極的に転職を考えて良いと思います。
上昇志向が大きな人間が働くには、積水ハウスは安定しすぎています。もう少し波の大きな業界や会社に飛び出してみたら面白いかもしれません。
業界が異なりますが、保険や証券などの営業がおすすめです。これらの業界は歩合給がすべてと言っても過言ではないくらい、人と差がつきますから。
自分の営業能力でどこまで稼ぐことができるのか、自分を試す意味でも一度トライしてみるといいかもしれません。同じ営業職としての転職だから、業界が違えど、そこまで難しくはありません。
ただし、守るべき家族がいる人は転職には慎重になったほうが良いと思います。
積水ハウスは営業職の中でも高めの年収を安定して得られる土壌があり、近年は労務関係も厳しくなって家族の時間をとることもできるようになりつつあります。
僕が調べた限りでの話ですが、営業職でこれほど安定している会社は少し珍しいです。
転職しないメリットのほうが、圧倒的に大きいんです。
精神的苦痛を抱えながら働いている人は辞めるべきだと思いますが、そうでないなら家族のために辛抱するという選択肢もあるのではないでしょうか。
一度様子を見てみてください。
3ヶ月くらい働きながら様子を見て、それでも辞めたい気持ちが根強く残っているのなら、家族がいる・いないに関わらず辞めても良いと思います。