ニートの就職活動の中で最大の壁とも言えるのが『面接』。
「書類選考は通るのに面接では落ちてばかり…」という状況の人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、面接で受からないニートが見直すべき7つのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい!
1. 自分に合った業界や職種を選べていますか?
そもそも、あなたは自分に合う業界や職種を選ぶことができていますか?
この質問に「YES」と答えられなかった人は、今一度、じっくりと業界や職種選びから見直してみましょう。
まず、自分がどんな仕事に興味を持っているのかを考えてみてください。「人と関わるのが少ない仕事」「パソコン関係の仕事」「人の役に立つ仕事」「接客」など、かなり曖昧なものでも良いです。
次に、自分にどんな能力が備わっているのかを考えてください。
ニートだろうと、何の能力も持っていないという人は極稀にしかいません。簡単な書類作りができる程度のWordスキルがあるとか、コミュ力は無いほうではないとか、人間観察が得意とか何かがあるはずです。
そして、その能力と自分の興味を重ね合わせると、自分に合う業界や職種というものが見えてきます。
たとえば、人間観察が得意で人の役に立つ仕事がしたいという人なら、介護職・ジムのトレーナー・旅行代理店のカウンターセールス・タクシー運転手などが合っていそうです。さらにここから、体力の有無によっても職種を絞り込めます。
以上のように仕事とのマッチングがうまくいけば、自分の能力や興味を適切にアピールでき、面接の通過率は上がるのではないでしょうか。
2. 企業が求める人物像とズレたアピールをしていませんか?
企業にはそれぞれ、求める人物像というものがあります。それは能力的なことだけではなく、性格的なものも含んでいるんです。
この人物像とズレたアピールをしてしまうと、どれだけ能力が高い人でも面接に受からないんですよ。ニートなんて特にそうです。面接官は「ニート」という時点で少しため息吐きたい気持ちがある。そこで応募者にズレたアピールをされると、その瞬間に「落とそう」と決めてしまいます。
じゃあ企業が求める人物像をどう探るかが問題ですよね。
実は、求人を見ればヒントが結構書いてあるんです。
求人を見ていると、やたらとアピールされているなあと感じる文章があると思います。太文字になっているとか、大文字になっているとか、びっくりマークがたくさんついているとかね。あと、何度も繰り返し書いているケースも多いです。
そこの文章がヒントなんですよ。
たとえば、「自分次第で成長できる環境です!」ということをやたらとアピールしているとしましょう。その会社は「自分自身の意思や努力によって成長できる環境を研修や風通しの良い社風などで整えている」と考えられます。
これは逆に言えば、「与えられた環境を積極的に利用し、貪欲に上を目指す努力家の人に来て欲しい」ということなのではないでしょうか。
このように、求人でアピールしているポイントの裏を返せば、相手の意図が見えるわけです。
それが見えたら、自分自身がその人物像と合っている人間かどうかを判断してみましょう。
合っていなければ、仮にアピールポイントの焦点を合わせて面接に通過したとしても、働くうちにミスマッチが浮彫になり、あなたが苦労しますからね。
合っていると思う求人にのみ応募し、その人物像に合う人間だということをアピールできるような長所やエピソードを引っ張り出してきましょう。
3. ニート期間について質問されたとき、良い答えを返せましたか?
「ニート期間、何をしていたのか」
これは、ニートが面接を受けるときに避けられない宿命ですよね。
この質問に対して、ニートは即座に、そして上手に答えないといけません。少しでも返答に詰まってたり、何もしていないと答えたりすると、「後ろめたいことがあるのだな」と判断されてしまいます。
どんなことでもいいから、話さないといけません。
僕が思うに、本当に何もしていない人なんてほとんどいないんです。
ネット、散歩、家事の手伝い、自分が食べる分の料理、読書、ゲーム、仕事探し、友人との飲み会、一人遊びなどなど…。何かしらはしているはずなんですよ。ただ、それを面接で話せないようなことだと思っているから話さないだけでね。
そこで、面接で話せないと思っていることを、面接で話せることに仕立て上げてしまうんです。
たとえば、「ネットばかり見ていた」は「自分に合う業界や仕事が必ずあるはずだと思い、日夜研究していました」とすれば面接でも話せます。
遊んでいたという人はたとえそれがパチンコだとしても、「自分の見聞を広げるためにさまざまなことに挑戦していました」とすれば良いんです。もちろん、こう答えると「ほう…たとえばどんな?」とツッコミが入ります。
ここではその遊びの中で特に印象深いものを話しましょう。
たとえば、僕の知り合いに「ニート時代に小遣いだけ稼いでレンタルカートに入り浸っていた人」がいます。彼は面接でこう答えました。
「一番印象的なのはサーキットでレースをしたことです。目の前を走る人を抜くためにどのように走ればいいかを常に考えながら走ることは、非常に刺激的で勉強になる経験でした。これは私たちが日常の中で行っているさまざまな競争の原理となる考え方だと感じたんです。」
このツッコミというのはどんな答え方をしてもある程度は覚悟しておかないといけません。
そのときは、以上のように「その経験の中で印象深かったものを、精一杯日常生活や仕事に結び付けて語る」工夫をすれば印象が良くなります。
こういう答えをあらかじめ作っておき、即座に答えましょう。
ニートが就職活動で空白期間を聞かれたときに悪印象を与えない答えとは?
4. 落ちることを前提に面接を受けていませんか?
あなたは心のどこかでこう思っていませんか?
「ニートだから落ちて当然」だと。
予防線を張りたいからそう考えているのかもしれないし、客観的な事実として受け入れているのかもしれません。だけど、ニートだから落ちて当然だという思考そのものがニートが就職面接に受からない原因になっている可能性があります。
この思考をすると、覇気が無くなるからです。
「落ちて当然」は「なんとしても受かりたい」の対義語みたいなものだと僕は思います。この何としても受かりたいという意思が面接における覇気というものです。
これを根幹に持っていない人というのは、自己アピールをしていても志望動機を語っていても、イマイチ真剣さに欠けてしまいます。
企業はそういうところから「なんとしても受かりたい」という覇気があなたに無いことを見抜き、落としている可能性があるのではないでしょうか。
5. 面接に落ちたあと、その理由をしっかり分析できていますか?
ネットを見ると、ニートの中には「書類選考通った!」「面接に落ちた…」ということに一喜一憂するばかりの人が多いと僕は感じるんですよ。ある程度一喜一憂するのは誰でもそうだし、仕方がないことなんだけど、それで終わってはいけないんです。
落ちたということは、自分のダメだったところを知るチャンスなんですよ。
ここで「どうして書類選考には通ったんだろう」「どうして面接には落ちたんだろう」ということを分析し、次に繋げないと同じ失敗をしてしまいます。そうして、何度も何度も落とされるというわけです。
自分の面接の受け答えで「あれがダメだったかなあ」とおぼろげに感じることが、あると思います。
そこを深く追求し、「どうダメだったのか」「どうしたら良くなるのか」を考えてみてください。改善方法に関しては自分で見つけられなければ社会人の友人や親に聞くか、ネットで調べるかなどしましょう。
また、これは荒業だけど「最後に質問ありますか?」のときに面接のフィードバックを貰うという手もあります。
企業によってはそこも「向上心がある」と判断してくれるかもしれませんしね。
6. 髪型や服装に改善の余地はありませんか?
ニート生活をしていたときは、自分の見た目に気を遣うことがあまりないと思います。コンビニ程度ならスラックスで行ったり、友達に飲みに誘われたときにもジャージみたいなラフな格好で行ったり…。
だけど、見た目の印象というのは面接においてかなり大事です。
見た目じゃなくて中身を見て欲しいと思うかもしれないけれど、気遣いが足りない見た目から「この人はズボラだ」「清潔感が足りない」などの中身を判断されてしまうんですよ。人は見た目が9割とか言うくらいですからねえ。
特に「書類はほとんど通るのに、面接は受からない」という人は、そういう理由で落とされている可能性がありますよ。
まず、髪型に気を配りましょう。
髪にワックスもジェルも付けず、ぺったんこで面接に行くのはあまりよくありません。街を歩くサラリーマンたちを見てみると、ほとんどの人が何かしらの髪形に固めています。
特に、額を出している人の割合がかなり高いです。
髪の毛をしっかりと切りそろえ、額を出すように横に流すか、若干後ろに流すようにして分けるかくらいのことはしておきましょう。
また、革靴はしっかり磨いてください。
スーツもサイズ感を確認しましょう。肩が落ちていたり、タイトすぎたりして体型に合っていないスーツはそれだけでみすぼらしく見えてしまいますからね。
7. ただ単に運が悪かっただけではありませんか?
アルバイトの面接の場合、採用する側としては「応募者の人間性や経験・能力」というのはほどほどに見る程度です。明らかにミスマッチしていないか判断できれば、そこまで深く追求されません。裏方は特にその傾向が強いです。
アルバイトの面接で採用側が気にするのは、「応募者が希望する勤務日数や曜日が自分たちにとって都合がいいか」ということなんですよ。
だから、あなたがもし「週5日働けます!」と言ったとしても、「この曜日だけでいいんだよなあ…」と落とされてしまうことがあるんです。
これはもう完全に運の要素になります。
どれだけ対策しても最後には運も絡むのだから、落とされても諦めずに何度も挑戦することが何よりも大切なことと言えるんです。
役者になったつもりで面接に挑もう!
これまで、就職に受からないニートの人が見落としがちなことと、その対策を紹介してきました。だけど、中には実践するのが少し難しいものもあると思います。覇気とか、印象作りとか、相手に納得してもらえるニート期間の説明とか…。
そこで、それらに対する説得力を増強することができるコツをお教えします。
それは、徹底的に役者になるということです。
あなたの中で「堂々としていて物怖じしないだろう人」を設定してみてください。僕の場合は、半沢直樹とか『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる空条承太郎とかが思い浮かびます。
半沢直樹や承太郎が面接をしたら、と考えるわけです。彼らが面接を受けたとして、緊張して言葉に詰まったり、覇気の無い雰囲気を出したりすることは僕には到底考えられません。彼らが答えることには、不思議な説得力を感じます。
だから、その人物に徹底的になり切ることで説得力を増すことができると思うんです。
設定した人物のようにハキハキと迷いの無い瞳で面接官を見つめ、釘付けにし、相手を説得し倒すくらいの勢いで面接に臨みましょう。
これは、説得力増強以外にも「特定の人物になり切ることで、緊張から意識をそらす」という意味もあります。
ニートが面接に受かるための対策を抜け目なくしたら、最後は堂々としたもの勝ちですよ!
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