ニートから看護師に就職するには、すでに資格を持っている人も持っていない人も、努力や工夫が必要です。

今回は、「ニートが無資格の状態から看護師を目指すための予備知識」「すでに資格を持っている人がニート状態を抜け出すための就職戦略」などを掘り下げていきたいと思います。

「ニートから看護師になれるのか」状況別に考えてみた

資格取得済みの人

資格取得済みなら、ニートから看護師になるのはそう難しい話ではありません。資格があるなら、あとは病院・クリニックなど就職先の面接に受かるだけですからね。

しかも、看護師は引く手あまたという状況です。看護師になりたいという人は多いし、看護師の資格を持っている人も結構大勢いるけれど、看護師の仕事に就いていない人や離職中の人がかなり多いんですよ。

だから、ニートというステータスが圧倒的に不利になるということは特にありません。

ハードルはそんなに高くないと言えるでしょう。

資格を持っていない人

まず、看護師資格を取得しないといけません。

看護師の国家試験を受験するためには、看護専門学校・看護短期大学・通信制課程などで単位を取得する必要があります。基本的に看護学校は在学期間が3年だから、看護師資格を取得するのに最短でも3年かかることになる計算です。

これは高卒の人も大学既卒の人も、変わりません。

ただ、看護学校には高卒・サラリーマン・OL・フリーター・ニートと、さまざまな人がいます。30~40代の人も結構多く、ニートだから浮くということは決してありません。安心して飛び込むと良いでしょう。

ただし、それ相応の努力と年数、そしてお金が必要なことは覚悟しておかないといけません。

学費を捻出できなければ、ニートから看護師になるのは非現実的な話ということになります。

ニートから看護師になるための面接対策

  • どうしてニートから看護師になりたいのか
  • 看護師の仕事をどのように捉えているか
  • なぜこの職場を選んだのか
  • 就職後何をしたいのか

看護師の面接でよくされるのが、上記4つの質問です。

まず、どうしてニートから看護師になりたいと思ったのかということを聞かれます。この質問の意図は単純な興味と、看護の仕事に対する熱意や考え方などを知りたいということです。

素直な理由を話すのが一番だけど、一言二言で終わってしまうことのないよう、しっかりと話に肉付けをしましょう。

たとえば、こんな感じですね。

「ニートをしている中で僕は人に迷惑ばかりかけてきました。たとえば、〇〇や〇〇といったことをしていたように思います。しかし、〇〇という出来事がきっかけで、それではダメだと痛感し、今後は人の役に立つ仕事をしたいと考えました。特に看護の仕事は、患者さんの心に寄り添いながら、病気を治すための手伝いをするという心身ともに役立つ仕事だと感じ、看護師になりたいと思った次第です。」

〇〇には、具体的な迷惑の内容や出来事の内容を入れてください。

これくらいしっかりと語れば、相手にあなたが看護師を目指した経緯とあなたのやる気が伝わるはずです。

また、「看護師の仕事をどのように捉えているか」というのもよく聞かれることなんですよ。

これは、看護師としてどういうことに心がけて仕事をしたいかということを話すと、面接官が「職場の価値観とのすり合わせ」をしやすいため、お互いにミスマッチを無くすことができて効果的です。

他の二つの質問に関しては、職場のことをよく調べておいてその長所を理由にしたり、本心をありのままに語ったりすれば問題ありません。

あとは、爪や髪の毛を短めにして、清潔感のある恰好をして面接に臨むことが大事ですよ。

ニートから看護師になる前にやっておくべきこと

1.体力と精神力を鍛える

看護師は、体力と精神力がとてもとても必要な仕事です。

看護師になると、他人の排泄物を観察したり触れたりする機会が多くなります。患者の便の色や回数などを把握しておかないといけないし、患者が高齢者ならオムツ交換や排泄介助を行わないといけないですからね。

しかも、割と日常的に血を見るし、病院だと人の死を目の当たりにすることすらもあるし…。

そういったものが精神的きつさとして、襲い掛かってくるわけです。さらに、忙しい職場が多いからあちらこちらに院内を歩き回ることになり、体力も使います。

それに耐えるため、体力づくりとしてランニングや筋トレなどをしておく必要があるのと、精神力を鍛えるためにやはり筋トレをしたり、敢えてストレスに立ち向かったりする必要があるのではないでしょうか。

2.対人ストレス耐性をつける

看護師が相手にするのは、人間です。

患者には感謝されることもあるけれど、逆に罵られたりきついことを言われたりすることもあります。それに、患者としっかりコミュニケーションを取って相手から看護や治療に必要な情報を聴きとらないといけません。

結構高度なコミュニケーションが要求されるということも、コミュ障体質な人や人とのかかわりが少ないニートにとってはきついことです。

そして、看護師同士の人間関係がドロドロしている職場が多く、そういうところにも対人ストレスが潜んでいます。

だから、対人ストレス耐性を付けるため、これまで行ったことがないようなコミュニケーションの場に行ってみると良いのではないでしょうか。

バー、パブ、クラブ、合コン、街コンなどですね。

そこには自分に優しい人もいるし、そうじゃない人もいる。そういうリアルなコミュニケーションで対人ストレス耐性をつけられるだけじゃなく、相手のタイプごとのコミュニケーション方法も学べます。

また、男女ともに相手の情報を聞き出そうとコミュニケーションを取ってくるから、相手から必要な情報を聞き出す方法も勉強できるのではないでしょうか。

3.精神を安定させる

ストレス耐性を付けるために敢えて対人ストレスを受けそうな場に行くのも大事だけど、今精神的に不安定だと感じている人には、それよりも「精神を安定させる」ことのほうが大事です。

カウンセリングを受けに行くとか、信頼できる友人に悩みや思いのたけを打ち明けるとか、そうして一度精神を安定させてから看護師になるかどうかを自分に再確認してみてください。

精神が不安定なときに下した決断は、自分にとってかなり不自然なものになっていて、精神が安定したときに考え直すと覆るということがありますから。

それに、看護師という精神的にきつい仕事をするのなら、精神が不安定なままでは勤まりませんからね。

ニート上がりの看護師に適している職場とは?

  • 単科病院やクリニックがオススメ
  • 内科・精神科・眼科がオススメ
  • 病床数と看護師数や患者数の平均をチェック

まず、単科病院やクリニックをオススメしたいです。

ニート上がりということで、最初は働きやすい職場のほうが良いですよね。たくさんの科目が集まっている病院は、それだけ大勢の患者が来るし、業務の幅も広くなり、人間関係もややこしくなり、働きにくいことが多いんです。

人間関係がややこしくなる理由は、さまざまな立場の専門家が同じ場所で働くことによる対立などですね。

また、選ぶ科目によっても働きやすさが変わります。

内科は、外科と比べると一般業務やルーティンの仕事が多く、処置が難しくない
ためニート上がりの看護師にとっては自分のペースで仕事を覚えるのに最も適した科なんです。しかも、患者さんにとっては最も身近で、同じ患者さんが何度も通院することもあり、より患者さんに寄り添った看護ができるというやりがいもあります。

精神科に関しては働きやすさというよりも、ニート時代の経験などを活かして患者さんに寄り添った看護をしやすいだろうという理由でオススメ科目に挙げました。

そして、眼科は命の危険にある患者さんが少なく精神的に楽であり、自立して歩いている患者さんがほとんどだから歩行補助や体位交換などの重労働もなく肉体的にも楽だと言えます。

以上のように科目選びによって働きやすさはかなり変わるんですが、病院の病床数と看護師数や患者数の平均なども面接でしっかりチェックしておきましょう。

病床数や患者の数に比べて看護師の数が少ないと感じれば、そこはかなり忙しいから避けた方がいいと思います。

そうやって職場選びを徹底することで、看護師として就職した後もニートに戻ることなく元気に働き続けられるのではないでしょうか。