飲食業界はニートでも就職しやすい業界の典型例のひとつと言えます。

しかし、飲食業界はニートにとってあまり優しくない会社が多いです。ブラックなお店がたくさんありますし、客とのコミュニケーションも大変。だから、飲食業界に就職する前に知っておくべきことがたくさんあります。

そこで、ニートが飲食業界で働く良さや大変さ、ニートにとって優しい求人の選び方などを紹介しましょう。

飲食業の仕事内容と給料

飲食業界の中でニートが就職しやすいと言われているのは、店舗スタッフです。

店舗スタッフの仕事は大きく4つの役割に分かれています。

「ホール」「キッチン」「デリバリー」「店舗運営」の4つです。デリバリーに関しては無いところが多いですね。

ホールの仕事は簡単に言えば「接客全般」です。客を席に誘導し、注文を取り、商品を提供し、会計をします。ほかにもその店によってホールの仕事は増えたり減ったりしますが、客の相手をするということに変わりはありません。

ホールの給料は月に18~22万円程度ということが多いです。アルバイトの場合、時給900円前後が一般的となっています。

キッチンの仕事は調理です。居酒屋など厨房スペースが大きくはない店だと、調理工程をひとりで全て担うことがあります。厨房スペースが大きく、冷凍食材などをあまり使わないところだと「切る・焼く・煮る」などの工程で仕事を分担することも多いです。

キッチンの給料はホールより少し高めの基準で、正社員だと月々20~25万円前後という求人が多くなります。バイトの時給も1000円越えが多くなるんです。

ホールに比べて技術習得が必要ですからね。ニートから飲食業界に入り、しっかり稼ごうと思ったらキッチンスタッフとして入るほうが良いと思います。

そして、デリバリーの仕事はバイクなどで客のところに料理を届けること。一番単純な仕事と言えるでしょう。

デリバリーは給料が高くも低くもなく、正社員なら月々20万円前後、アルバイトの時給は900~1000円程度です。

最後に「店舗運営」ですが、これは店長や社員の仕事になります。アルバイトの採用と指導、店舗運営にかかわるデータの入力などですね。

以上の仕事内容と給料とを踏まえて、自分に向いているかどうかをしっかり見極めましょう。

ニートが飲食業界に就職する良さと大変さ

良さ1.採用率が高い

まず、飲食業界は採用率が高いです。

飲食業界は慢性的な人手不足に困らされています。土日祝日だけじゃなくて夜間も営業しているという点や、給料が上がりにくいという点などが近年の働き方に対する意識と離れているため応募者が少なくなったと言われているんです。

そういう状況にあるため、ニートだろうと関係なく採用するか否かを評価してくれますよ。

良さ2.様々なキャリアがある

飲食業界で働くことによって、さまざまなキャリアが開けます。

会社内でのキャリアだけでも「料理長」「副店長」「店長」「エリアマネージャー・スーパーバイザー(SV)」など色々あるんです。店長にもなると年収は400~500万円程度になることがあります。

エリアマネージャー・SVともなると500~700万円の年収を得ることも可能です。

ニートの採用率が高くて、これだけの年収を将来的に得られる可能性があるというのは飲食の大きな魅力と言えます。人材不足ということは、店長やエリアマネージャーなどになるための競争相手も少ないということですしね。

また、店長を経験したら独立するという人も多いです。

ほかにも飲食の経験を活かして他の接客サービス業に就いたり、店長などのマネジメント経験を活かして他業界の人事部やマネジメント職に就くという道も開けます。

キャリアの幅を広げたいニートの人にとって、飲食業界は打ってつけと言えるのではないでしょうか。

大変さ1.クレーム処理

人間関係の種類と場数が少ないニートの人は、クレーム処理で苦労します。

飲食店にはさまざまなタイプの客が来ますよね。そのため、シラフで悪質なクレームを言ってくる人が結構いるんです。さらに、居酒屋の場合は酔いに任せて心にもないクレームを言ってくる人もいます。

そういう人たちに対応するための臨機応変さは、さまざまな場でのコミュニケーション経験が無ければなかなか身につきません。

だからニートは特に苦労するというわけです。

ただ、飲食をしながら場数を踏めば、淡々と対処できるようになります。

最初を耐えられるかどうかが勝負どころと言えるでしょう。

大変さ2.不規則な働き方

飲食で働くと、働き方が不規則になります。

特に休みがあまりなく深夜営業もしているような店だと、シフトは「日勤・夜勤・通し」とさまざまです。それらを交代して担うということになると、生活習慣はとてつもなく不規則になり、自律神経もボロボロと崩れていくのではないでしょうか。

不眠症やさまざまな精神疾患などの恐れがあります。

ニート生活での不摂生や不規則な生活を改めたいという人には、不向きです。

ニートはアルバイトから始めるべきか

飲食店において、アルバイトと正社員との違いはそれほど多くありません。

どちらも、仕事内容はホールでの接客業務やキッチンでの調理がメインになります。ただ、正社員は事務作業や店舗運営に関係するデータの入力などを行わないといけない場合があるので、その点でアルバイトと異なると言えるでしょう。

あとは給料の安定性や賞与の有無、福利厚生などの違いくらいのものです。これはどんな業界にも言えることですよね。

以上を踏まえて考えると、自分が本当に飲食に向いているかを確かめたいという場合、アルバイトから始めることに大きな意味があると思います。

ただ、僕としては最初から正社員を目指すことをオススメしたいです。

採用率が高いから正社員一本に絞っても十分採用されるでしょうからね。それに、自分が飲食の仕事に向いているかどうかということは働く前からある程度は判断ができることです。

まず、飲食勤務をするときに求められる能力を調べて書き出します。キッチンの場合は「調理スキル」「レシピの記憶力」「順序良く動く力」などです。ホールの場合は「コミュ力」「臨機応変さ」などが良く求められます。

それらを書き出したら、その横に自分の能力を書き出してみてください。

それら二つを照らし合わせれば、向いているかどうかがわかります。

そのように自己診断すれば、わざわざアルバイトから始める必要は無くなるのではないでしょうか。

飲食業界でニートに優しい求人を選ぶ方法

1.客層を見極めよう

飲食にはさまざまな業態がありますが、求人が特に多いのはどの地域も居酒屋など「お酒と料理両方がメインのお店」です。

ただ単にチェーン展開している会社が多く、店舗数が多いため求人数が多くなっているのでしょうね。ここでニートにとって「酔っ払いの相手」が鬼門になります。

調理よりホールのほうが良いと考えているのなら、ある程度それは避けられないことです。ただ、それを少しでも楽にする方法があります。

客層を見極めることです。

たとえば、お酒を出すお店と言っても価格帯や雰囲気によって客層は異なりますよね。たとえば、料金均一大衆酒場と、価格帯が高めの地酒や海鮮が楽しめる日本酒バルとではかなり違ってきます。

前者はガヤガヤとした雰囲気で悪酔いする客もいるけれど、後者は比較的ゆったりとした雰囲気でしっぽりと飲んでいる客が多いです。

だから、同じような業態の店だとしても、価格帯や雰囲気によって求人を選ぶとニート上がりの人でも相手しやすい客層になるのではないでしょうか。

2.キャリアを考えよう

コミュニケーションに自信が無い人や調理のほうが自分に合っていると思う人などは、どんな料理を学びたいかを考えて求人を選ぶことをオススメします。

さまざまなキャリアがあるのが飲食業界の魅力と語りましたが、ニートが就職するときに大事なのは「キャリア」を強く意識することなんです。

キャリアを強く意識することで、自分に合う道がわかりますし、「とりあえずの就職」だとしてもその経験を無駄にすることなく次に活かすことができますからね。

そして、飲食業界における料理人のキャリアというのは「どんな料理の経験があるか」ということだと言えるんです。

極端な話、寿司とイタリアンとではスキルが違いますから。

特に将来的に自分の店を持てたらいいなあという想いがあるなら、ここは大事なところです。

そうでなくとも、自分で選んだ分野のほうが「何かを学んだ」という実感が強く得られ、飲食を離れるときにもそれを面接などで語ることができますから。

また、ニートから急に調理スタッフとして働くことに不安があるのなら、調理見習いの求人を探すのもアリだと思います。見習いはアルバイトになるケースもありますが、一人前になれば正社員登用されるところが多いので、頑張りましょう。

3.席数に気を付けよう

ニートが急に席数が多い店に入ると、パンクしてしまいかねません。席数が多いということはそれだけ大勢の客が来るということです。一人当たりの負担が席数が少ない店よりも増えますよね。

それに、ホールの場合は席の番号を覚えるのに苦労します。

ただ、逆に席数が少なすぎても「ワンオペ」をしなければならない可能性があるのでイマイチです。

10~30席くらいが多くも少なくもなくちょうどいいですね。

以上の求人の特徴に気を配っていれば、ニート上がりでも快適に飲食店ライフを送れるのではないでしょうか。