出産は人生の中で特に大きな感動イベントですよね。立ち会う夫の不安と、痛みに耐えながらわが子の顔を早く見たいという奥さんの不安…。

そして、産声を上げた瞬間の高揚感や安心感。さまざまな感情の波が暇なく押し寄せてくるでしょう。

ただ、生まれてからは不安が大きいですよね。

子供が生まれたら「守り育てる責任」という大きな大きな責任が、夫婦二人にのしかかります。

僕の知人も何人か子育てをしていますが、責任に伴った色々な不安を抱えていますよ。

「今の仕事で育てていけるだろうか」「子供と触れ合う時間は?」「金銭的な余裕は?」と、色んなことを考えてしまうでしょう。

今の職場にいては子供をうまく育てることができないのではないかと、子供の将来のことを考えて転職を志す人も少なくありませんよね。

僕の周りにも子供が産まれたのをきっかけに転職に踏み切った人が何人かいるので、転職経験者の僕が思うことを書いてみたいと思います。

子育てについて思うこと

僕には、実際に子育てをした経験がありません。それどころか彼女すらいないのですが、そんな僕が子育てについて思うことがいくつかあるので、まずはそこから語らせてください。

「未経験者の戯言だ!」そう言わず、読んでやってくださいな。

子育てと言いますが、子供は「育てる」ものなのか「育つ」ものなのかということがしばしば議論になりますよね。勝手に育つのか、育たないのか…。僕の親は勝手に育つ理論を提唱していて、僕は放置されて育ちました。

放置された結果、自由にはさせてもらったんですが、その分何かが足りないんですよね。

こういうことを言うのはクサイかもしれませんが、愛情が足りない…。

ご飯は冷凍食品やカップ麺が多かったですし、ある程度の年になってからは自分で作ることも多かったですね。親は共働きで忙しくしていて作り置きをする暇すらなかったので、家庭の味というものもあまり知らずに育ちました。

その結果、少しヒネた性格になってしまったのかなあと漠然と考えています。

確かに、親が子供の成長をコントロールできる範囲は限られているかもしれません。学校に友人関係にと、子供は親に関係のないところで色々なコミュニティを持ちます。その影響を受けて育つから、そういう意味では「勝手に育つ」のかもしれない。

しかし、それは家庭で育んでいかないといけない部分とは、違う側面です。

勝手に育つ部分があるとしても、親と一緒でないと育めない部分もあります。だから、夫婦一緒になって子供の面倒をみてあげないといけないんですよ。

転職を考え始めている人は、子供の将来をちゃんと考えて「積極的に育てる」ことを前向きに考えていると思います。どうかそのまま前向きに考えて、結論を出してください。今の職場で子育てをできるのかどうか…。

その参考となるかはわかりませんが、知人の経験談をちょっと紹介します。

知人の失敗談

これは、知人が失敗した過去を振り返る形で聞いた話ですが、その人も給料が低い・休みが少ない職場で子育てをしていたそうです。

彼は男親で、結婚・出産後も仕事を続けました。奥さんはというと、育児休暇を取得しているものの共働きの状態です。育児休暇ってそれほど長くはもらえないので、いつかは二人がフルで働きに出ることになります。

知人は休みが少ない割に給料が低い仕事をしていたので、共働きになっても育児にはまともに参加できそうにありません。

そうなると奥さんが育児を積極的に行わなければならないのですが、どうしても他人に子供を預けなければならない時間ができます。

平日の日中は子供を誰かに預け、夕方・夜からしか関わることがない。知人は休日出勤も多いので、週末一緒に遊んだりすることもできません。そんな不安定な状態で、子供を育てることになったのだそうです。

奥さんは「あなた(知人)の稼ぎがもう少し多ければ、私はたまにパートに出るくらいでいいのに」と不満を漏らしていたらしいんですよ。

ただ、知人はなかなか転職する決意をすることができませんでした。

そんな状態で子供は育っていきましたが、父親である知人に対しては態度が冷たかったようです。乳幼児の段階でろくに顔を見ていませんでしたから、幼稚園に入るころには父親に対してだけ早い反抗期に入っていたようなものだったんでしょうね。

子供が幼稚園に入ったら、家計はそこそこ圧迫していきます。

共働きだから金銭的な問題はありませんでしたが、小学校に入る前に父親である知人が転職を決意したんです。

理由はやっぱり「両親が子育てに参加することの大切さ」を思い知ったから。

ある日、子供がお友達と喧嘩したんだそうです。運動会などの行事ごとに母親だけしか来ず、家族の絵を描くときには母親しか描けない…。お友達に「お前父ちゃんいないのかよ」みたいなことを言われたんだそうです。

「いるけど会ってない」と言ったところ、「お前捨てられたんだよ」みたいなニュアンスのことを言われて…ドーンと。押し倒してしまった。相手の子も子供だからこその発言で、悪気はないんでしょうけどね。

これがきっかけとなって、知人は転職を決意したんです。

ただ、やっぱり時既に遅かったようで「週末キャンプ行こう!」と色々なところに誘っても子供はあまり乗り気ではない様子でした。仕事仕事で放置されていた事実を、小さい子供ながらに忘れなかったんでしょう。

知人は「失敗した。もっと早く決意していれば」と後悔していました。

今は、遅れを取り戻すべく仕事をしながら週末の家族サービスを頑張っているようです。母親は、子供が学校から帰って来るまでの間だけパートをしているとのこと。

やっぱり、親が積極的に関わってこその子育てなんだなと実感します。

母親に対する子供の態度はまだマシだったようですが、母親もあまり関われなかったために、世の家庭でいう一家団欒という暖かい雰囲気とは程遠いような空気が家庭を流れていたそうですよ。

子供のことを考えて早めに決意しよう

給料が低くても、夫婦ともにフルタイムで共働きすれば金銭的にはなんとかなります。

ただ、両親がフルタイムで忙しくしていると育児がどうしても疎かになってしまうんです。それで休みが多ければまだ良いですが、休みが少なかったら子供と関わる機会が大きく減ってしまいます。

仮にどちらかがパートタイムだったり、仕事をしていなかったとしても片親だけが育児に参加するのはやはり良くないんです。母親の役割を父親が代わることはできないし、父親の役割を母親が代わることもできません。

だから、「給料が低い」「休みが少ない」というような職場なら転職することを勧めます。

家族は他にもいるかもしれませんが、親はこの世にたった二人しかいないんだから…。