休みが多い仕事が一番なんだよなあ…。

忙しく働く現代社会人にとって、人間にとって、一番大事なのは何か。そう問われたら、僕は躊躇いなく「休日だな」と答えます。仕事をすることなく、自分や友人・家族のことだけを考えればいい至福の時間。

趣味をしたり、友達と遊びに行ったり、家族と過ごしたり…心と身体がともに休まる、自分の人生にとっての一番大事な時間。仕事をするのは人生をより豊かにするため。そんな仕事のせいで、休みが少ないなんて間違っていますよね。

休みが多い会社に転職したい! そんな人のために、休みが多い業界・業種、職種や企業の特徴を紹介しましょう。

休みが多い仕事を企業・業種で絞り込むなら?

少し古いデータですが、DODAが行った「業種別休日数ランキング」を紹介します。

これを見れば、どんな業界がどれくらい休みが多いかがわかるわけです。現在とは若干状況が違うかもしれませんが、大きく移り変わってはいないでしょうから、参考までにどうぞ!

1位は、自動車・輸送機器メーカー。年間休日数は135.2日と見るからに多いということがわかりますね。通常の土日祝休みに加え、盆・年末年始などに1週間以上の休みを設けているわけです。メーカーは、長期休暇をしっかりと取る傾向があります。実際、年間休日数ベスト10の9割はメーカーですからね。

メーカーは緻密なスケジュールを立てて、その通りに動きます。だから、カレンダー通りに休みが取れるんです。残業も少ない傾向がありますよ。

また、都市銀行や信託銀行・消費者金融は全体の休日日数的にはそれほどでもないかもしれませんが、有給休暇取得日数は多いようです。その分、平日は忙しいという声をネットでよく見ます。

「平日は忙しく働き稼いで、休日はしっかり休みたい」という人には、ぴったりかもしれませんね。

BtoB企業は休日が多い傾向あり

一説によると、BtoB企業は休日が多いと言われています。理屈はこうです。BtoBは、企業相手にビジネスを展開しているため、企業間のやり取りが少なくなる盆や年末年始にはしっかりと休めるというわけですよ。

ただ、これは取引先企業の多くが長期休暇を設けているということが前提になります。

業界によっては、BtoBは残業が多く休日が少ないこともあるので注意が必要です。特にBtoBのIT系は企業相手故に地獄と化すことがあります。自分が今いる業界のBtoB企業がどうなのか、個別に調べてみる必要があるでしょう。

大企業のほうが中小企業より休日が多め

大企業は、中小企業よりも労務管理がしっかりしていることが多いです。というよりも、監視されていると言った方が良いでしょう。大企業になればなるほど世間からの注目が集まり、労基などからも注目されるようになります。

また、大企業にはしっかりとした強い労働組合があることが多いというのも、休日が多いと言われている理由のひとつでしょう。

他には、従業員数が多いため「休んでいる人の仕事をカバーしやすい」状況が整っているのも理由としてあると思います。全体的に、大企業の方が中小企業よりも休日が多いというのは当然の結果なんでしょうね。

ただ、中には「企業の思惑を無視し、勝手に残業・休日出勤させる上司」もいます。

大企業はネットで少し調べるだけで、評判や情報が出てくるし、転職エージェントも情報収集を怠らないため、気になる企業の休日日数がどれくらいあるのかをしっかり調べてから転職に踏み切るべきでしょうね。

休みが多い仕事を職種で絞り込むなら?

王道は「一般事務」

給料が低いかもしれないけど、休みが多い仕事と言えば事務というのは有名な話ですね。事務は休みが多く残業も少ないです。

業務内容が社内向けのものばかりですからね。無茶な締め切りもないから、自分のペースで仕事をすることができます。

ただ、事務も「来客対応が多い会社」は休みが若干少なくなりがちです。

来客対応を事務がすることが多いと、事務がいないと困るという日が多くなりますからね。来客があるのに「事務が不在なので…」というのは、日本社会だと許されません。客からしたら「それがなんだ、早く通せ!」と思ってしまいますから。

事務の業務内容のほとんどが事務作業の職場は、休みが多い。

来客対応の比率が高くなると、休日出勤も増えるかもしれません。業務内容に関して、面接時などにしっかり確認しておくと休みが少ない会社に当たってしまう確率は減るんじゃないでしょうか。

ちなみに、一般事務職の年収は250万円から300万円程度が多いです。求人を見ると、「年間休日120日以上」の職場なら月給22万円からスタートするという職場が多いように感じます。

ただ、事務職は勤続年数に応じて昇給していくため長い目で見れば年収も決して悪くはないかもしれません。

営業職なら「法人ルート営業」

通常の営業職は新規顧客獲得のため、忙しく東奔西走しているイメージがあるかもしれません。ただ、法人ルート営業はそのイメージから大きく外れる職場が多いですよ。

法人ルート営業は「企業相手」の仕事だと同時に、「決められたルートを回る仕事」でもあります。営業職独特のノルマも無く、主な業務は既存顧客のアフターフォロー。営業活動は無理をして行うものではなく、必要に応じて行うものなんです。

だから、営業職の中だと比較的残業が少なく、休日が多い仕事と言えます。

製造系の職種いろいろ

メーカーの休日日数が多いことから、製造系の職種の休日が多いというのは想像がつきますよね。製造系と言うと、設計・開発・生産管理・研究開発などが思い浮かびますが、そのどれもが比較的休日日数が多いようです。

こちらは業種別ランキングより古いデータになってしまいますが、職種別休日数ランキングだと夏季休暇日数・年末年始休暇日数が多い職種として、製造系が多数ランクインしています。

製造系が休日が多くなる理由は、メーカーとほとんど同じです。

決められたスケジュール通りに機械も人も徹底的に管理されて動くため、カレンダー通りの休みを取ることができます。

管理が徹底され休日を含めた計画が立てられるから、長期休暇もしっかり取れるわけです。「休みも計画のうち」というわけですね。

製造系の中でも、特に休みが多いのが設計・開発なので製造業に興味がある方は目指してみるのも良いのではないでしょうか。

ただ、デメリットもあります。製造業の中で休日が多いと言われているのは、基本的に工場勤務になるため、夜勤があることが多いです。夜勤は手当がしっかりつくため給料は高くなりますが、体力的にはキツイ傾向があります。

また、中には夜勤明けを休みとカウントする企業もあるため、どのような働き方になるのかは面接時点でしっかりと質問しておかないといけません。

「SE」は職場によって差が激しい

SEは「デスマーチ」という言葉にあるように、残業が多くあまり休めないイメージがあるかもしれません。ただ、会社によっては休みが多い仕事なんです。基本的に、SE業界の休みやすさは残業の少なさに比例します。

じゃあ残業が少ないSEの職場は、どんな特徴があるかという話なんですが…。

他の業界とは逆の特徴を持っているんです。先ほど、「BtoB企業は休日が多い」と語りましたが、SEはそれに当てはまらない職種の筆頭格。SEは企業から受託を受けて開発するBtoB系の企業ほど、残業が多く休日が少なくなります。

現場の状況を無視して、際限なく案件を受注したり、無理な納期短縮や要求をしてきたりするため残業が多くなるんです。

どうしてそうなるのかと言うと…業界全体の風潮のため何とも言えません。IT系企業は長期休暇をあまりとらず、低めの単価で数を打つしかないのではないでしょうか。

だから、逆に自社開発を行うIT企業、IT企業以外の社内SEは残業が少なく休日が取りやすいですよ。

自社開発だから融通がきくし、社内SEは社内システムを作るだけだからこれまた融通がきく。案件数も比較的少なく、休みを削って働く意味も特にありません。

IT業界に勤めている方は、自社開発・社内SEを視野に入れるのもアリです。

単調作業系なら「清掃員」

清掃員は、給料が安いけど休みが多い仕事としてよく挙げられます。仕事内容が「掃除」だから、緊急性が無いんですよね。仕事日にしっかり清掃していればいいわけですから。休日に「おいここが汚いぞ」と言って呼び出されることはありません。

休日は土日祝のところもありますが、シフトのところもあります。

どちらにしろ、規定の休みはしっかり取れるはずです。正社員なら有給休暇も取得可能でしょう。

ただ、清掃作業は慣れれば楽な仕事という反面、単調で忍耐が必要な仕事です。単調作業の連続が精神的にキツイ人には向いていないと思います。

給料は職場によってマチマチですが、求人を見る限りだと「ホテルの清掃」「サウナの清掃」は比較的給料が高めです。それでも初任給22万円とかですが、清掃員の求人は初任給15万円から18万円程度のところも多いため20万円を超えるだけでも御の字でしょう。

また、25万円を超える職場は事務作業と清掃作業とを兼ねているところが多いので注意が必要です。

「警備員」なら休日数は自分次第

警備は休みが多い仕事とか、給料が少ない仕事とか言われがちだけど…正直、自分次第なところがあります。

警備員も人によっては休みを少なくしてガンガン稼ぐ人もいるし、逆に休みをたくさん取ってそれなりの給料を得る人もいる。割と、人によるところが大きいです。

あとは、職場にもよりますよね。

警備員の仕事を探すときには、年間休日120日以上の条件を徹底しないと給料重視の働き方になってしまうことがあるので注意しましょう。

求人を見る限りでは、休日を重視すると給料は月給22~25万円程度になるようです。

そもそも、「休日が多い」のボーダーはどこ?

年間休日数の平均は120日程度と言われています。「120日」に達して、ようやく普通の休日日数と言えるわけですね。だから、休日が特に多いとなると120日よりも上というのがボーダーになるのではないでしょうか。

125日もあれば、「休みめちゃくちゃ多い」と言えますね。

ただ、実際働いていると、年間休日数120日に満たない企業も非常に多いです。求人を見ていても「年間休日120日以上」という条件を入れた途端、数が減ります。

実際のところは105日程度という人が多いんじゃないでしょうか。

だから、120日も十分多いのかもしれません。120日の周辺をひとつの基準とし、自分なりに満足できるラインを探すのがベストでしょうね。あまり高望みしても求人数が少なくなるかもしれませんから。

結局求人の多さというのは、客観的なデータよりも「個人の満足度」によって図るしかありません。

各人、「どれだけ休めば満足か」は違いますからね。人によっては120日も少ないかもしれないし、115日だとしても多いと感じるかもしれない。自分のボーダーラインを決めてから、休みが多い職種・業種・業界・企業の特徴をもとに、転職しましょう。