ダメ、絶対。ブラック流モチベーションアップ術!!

仕事のモチベーションが上がらないなあ。職場の人に相談してみよう! そう思うのは良いのですが、勤めているのがブラック企業だと職場の人のアドバイスやモチベーションアップの方法までブラック企業流だったりします。

それをそのまま真似すると、ブラック社員になっちゃいますよ?

ブラック企業に勤め続けて黒く染まりあがってしまった社員、それがブラック社員。ブラック社員にならないように、ブラック企業流モチベーションアップ術に気をつけましょう。

ブラック企業勤務時代に僕がお世話になっていた(?)モチベーションアップ術をいくつか紹介したいと思います。

社内ポスターにご用心

ブラック企業には、社内ポスターが貼られていることが多いです。仕事に関する心構えなどをポスターにしておくことで、それを見た社員のやる気を起こさせるという取り組みなんですが、これがよく見てみるとブラックっぽいものが多い。

たとえば、「~ないは禁句!」として「わからないは禁句、言う前にまず聞く!」とか「できないは禁句、言う前にまずやる!」とか「向いてないは禁句、その前に努力する!」などの標語が書かれたポスターをよく見かけます。

いやいや、わからなかったら言わなきゃ。できないなら言わなきゃ!

出来ない仕事を無理してやって、後から「できませんでした」のほうが迷惑なのに、おかしな話ですよね。

こういった社内ポスターは聞こえがいい言葉を並べていますが、少し考えてみると「それでいいのか?」と疑問を持たざるを得ないものが多いです。ご注意くださいね。

憧れの社員に注意

ブラック企業に勤めていると、自分たちの給料は低いのにやたらと給料高い人がひとりくらい居たりしますよね。営業などインセンティブの発生する職種だと特に「あるある」なんですが、一人妙に成績が良い人がいるんです。

中小企業だと特に!

そういう人を見て「すげー!」「俺もああなりたい!」「たくさん売ればああなれるんだ!」と、みんなモチベーションが上がるんですよ。

しかし、これは危険。

大企業の場合は違いますが、中小企業だとそういう憧れの人を置くというのは企業の戦略かもしれません

実際、よくあるんですよ。下位の人の給料が低くて、上位の人の給料がやたらいいってこと。しかも、その上位の人は会社の上とグルでモチベーションアップのためにとても高い給料に設定されているということも、よくあるんです。

これに騙されると、とても危険ですよ!

掛け声と表彰に要注意

ブラック企業のモチベーションアップ施策あるある「掛け声と表彰」

これは本当に、先に挙げた二つよりもよくあります。

朝礼で大声で掛け声をしたり、各々の社員がそれぞれの意気込みを毎日大声で発表するんですよ。掛け声はすべて決められていて、声を合わせて職場の統一感を出すための施策。意気込み発表は直接モチベーションアップに繋げるための施策です。

また、大声を出すことによって「やるぞ!」という気分にさせるという目的もあります。

いずれにせよ異常です。

端から見ていると宗教ですからね。意気込みを持って仕事をするのは良いんですが、それに頼りすぎると不満や疲れに気づきにくくなりかねないので危険です。

また、表彰も危険ですねえ。

朝礼で「今月の成績優良者を発表する! 皆、彼のように励むように!」とね。

こうして競争心を煽ってモチベーションを上げているんですよ。

僕に言わせてみればね、競争心を煽られないとモチベーションが上がらない時点で異常です。

目標というのは自分の中に求めるものであって、他人の姿に投影するものではありません。他人の姿に目標を投影するというのは、自分を捨てることと同義です。

あ、そっか。

ブラック企業は確固たる自分を持った人間が、邪魔なんだ。

冗談はさておき、競争心を煽られて上がったモチベーションってすぐに下がるんですよ。そればかりか、ついていけなくなったりすると余計にモチベーションが下がる。

上がるのは一時的で、すぐに大きな反動が来るからそもそもモチベーションアップ術としてとてもとても完成度の低い手なんですよね。

それが蔓延しているということを考えると、ブラック企業の上層部って「今」しか考えてないんじゃないかと思えてきます。

ブラック社員の口癖「会社(社会)のため」

ブラック企業で働いて黒く染まったブラック社員がよく言う言葉があります。

「会社のため」「社会のため」のふたつです。

会社のためにバリバリ頑張ろう、社会貢献だ! と自分を煽り立てるんですよね。自分を煽るだけならまだしも、それを他人にも強要してくるのがブラック企業とブラック社員の怖いところです。

確かに、自分の仕事が誰かのためになっていると考えるとやる気が出ますよね。

そうやって「会社や社会のためなら少しくらいサービス残業を我慢してもいいかな」とか、「少し自分を犠牲にしてもいいかな」とか思えてきてしまうところが、「誰かのために」というモチベーションアップ術の怖いところです。

誰かのために何かをするという感覚は、とても日本人的で趣があります。

でも、そんな趣は要らない。

「何のために仕事をするのか」と問われたとき、なんて答えますか?

「会社のため」とか「社会のため」とか、それに似たような答えを出した人は危ないです。ブラック社員一歩手前ですよ。

僕は「自分自身と、その傍にいてくれる人の幸福追求のためだけに仕事する」と答えます。

他人を意識させ、鼓舞させる

ブラック企業のモチベーションアップ術は、一部を除いてほとんどが「他人を意識させる」ことによってモチベーションを上げています。

一人社員を徹底的に持ち上げてそれを崇拝させるということも「他人を意識させること」ですし、「表彰や掛け声」だってそうですよね。会社のため・社会のためという考え方も、また同じです。

自分自身のやる気の問題なのに、それを他人に求めるんですよ、ブラック企業って。

それを真似すると、自分自身ではモチベーション管理をすることができなくなります。

それだけならまだいいですが、ゆくゆくは「自分で考える力が衰え」てブラック企業の社風に染まりきったブラック社員が誕生してしまうんです…。

以上、実録:本当にあった怖い話でした。