家族経営の会社って、傍から見れば「アットホームな職場」ですよね。

社員皆が仲良さそうで、いい雰囲気で働いているんだろうなあという印象が身内経営の職場にはあります。

でも、それは幻想なんですよねえ。

実際には理不尽の巣窟みたいな会社が多く、そこで働く社員は、パワハラ被害にあったり、不公平な扱いを受けたり、働きにくさを感じていたりします。家族経営という特殊な環境が辞めたい原因を生んでしまうんです。

もちろん、家族経営の会社がすべて悪いわけではありませんが、もし、今の勤めている会社に少しでも疑問を持っているなら、転職という選択肢を真剣に考えるべきです。

今回は、家族経営の会社を辞めたいと思っている人に、嫌な仕事から抜け出して今は幸せな生活を送っている僕からアドバイスさせていただきたいと思います。

家族経営の会社で働く唯一のメリット

家族経営には色んな落とし穴があると冒頭で語りましたが、家族経営の職場を悪く言う前に、良いところも語っておきます。

家族経営は確かに落とし穴が多いですが、メリットもあるんですよ。経営陣的なメリットだけでなく、働く側にもね。

働く側には、経営者一族に気に入られると待遇が一気に良くなる可能性があるというメリットがあります。

家族経営の会社の多くは、経営陣を全て一族の人間か社長と関わりの深い人間で固めているんです。株式も、その一族たちが握っています。

一部の人間が利権を握るというのは、江戸時代の土佐藩みたいですねえ。

そんな会社だからこそ、彼らに気に入られれば好待遇が約束されるも同然なんですよね。

家族経営の会社でのし上がるには、いかに社長とその家族に気に入られるかが鍵です。

知り合いが家族経営の会社に勤めているのですが、その会社では、社長の家族でも友人でもなく、仕事がそんなにできるわけでもないのに社長と仲が良い人が部長を務めています。

のし上がれなければ、そういう部長の下で働くことになって苦労するんですけどね…。

家族経営の会社で働く側のメリットと言えば、これくらいでしょう。後は経営陣側のメリットばかりです。

家族経営はやっぱりデメリットの方が大きいですよ。

家族経営の会社を辞めたいと感じているあなたは、もうそのデメリットを肌で感じているのではないでしょうか。

家族経営の職場で働くデメリット① 能力が正当に評価されないことが多い

まず最初に考えられるのが、能力がちゃんと評価されないということです。

能力がある人よりも、経営陣の好き嫌いや血筋で役職に就かせる傾向があるため、能力が高くても彼らに気に入られなければ一生出世できません。

これは、メリットで語ったことの裏返しですよね。

出世もなければ、昇給もない。

僕の知り合いの会社には、バリバリ仕事ができる先輩がいます。

その先輩がシステムを作って動かして、先輩が取引先にまで会いに行って話しをつける。有能なシステムを作れるのは、会社内でその先輩だけで社長の息子らよりも仕事ができます。

しかし、給料は低いし、上がらない。そればかりか、嫌がらせまで受けています。

そこへいくと、社長の息子たちはロクに仕事ができやしない。それなのに給料が高いんですよ。

家族経営の職場で働くデメリット② 仕事量に不平等が発生する

社長家族や社長に気に入られている人より、そうでない人の方が仕事量が多くなる傾向があります。

本来は自分の仕事ではないことでもやらされたりして、本来やるべき仕事ができない。それで「まだできていません」と言えば、「なぜできていないんだ」と叱られる。

いやいや、あんたが余計な仕事振ったからでしょうが!

…言えませんよね、そんなこと。

私的な買い物を頼まれても、子供の面倒を見ろと言われても、営業に行くついでに「スーパーまで連れていって」と言われても、社員は「かしこまりました」と言うしかありません。理不尽極まりない、馬鹿げたことです。

少しでも彼らに反逆しようものなら、村八分ですよ。給料も不当に下げられかねませんし、不当な解雇にあうかもしれません。

家族経営の職場で働くデメリット③ ワンマン社長と日々接することのストレス

家族経営の会社全部がそうだというわけではありませんが、家族経営の会社はワンマン社長が生まれやすいです。

家族経営は社長の座が代々身内に受け継がれます。大抵は社長の息子が次期社長になるわけです。そして、社長の周りの重役の多くには親戚などの身内が着くことになります。

社長の周りに社長の身内ばかりという状況だと、自然とワンマンになるんですよ。

人は身内の人間に対して甘くなります。特に家族ともなると「血を分けている」ために、イマイチ冷たくなりきれずどこか甘くなる。だから、社長が何かを言うと身内の重役たちは進言をするかもしれないけれど否定はしません。

自分の意見が否定されないということは、社長の意見がほぼ完全に通るわけです。

そういうワンマン社長と日々接するのは、とても大きなストレスですよね。

ワンマン社長はわがままで自分勝手になりやすいし、社員に対するパワハラやモラハラなんて日常茶飯事。社長が要らないことを言って仕事をかき回すこともあるし…。

逆らおうものなら、やっぱり村八分。給料が下がったり、島流しにあうこともあります。最悪の場合は「退職勧告」と同時に嫌がらせを受けて、自主退職を余儀なくされる。

また、家族経営の会社は代々ワンマンである可能性が大きいです。もし今の社長がそう遠くないうちに現役を退くとしても、その社長に育てられた子供が社長になります。蛙の子は蛙…トンビが鷹を生むなんていうことは、現実にはなかなかありません。

よほど親に逆らっていなければ、ね。逆らっている場合は会社を継ぐ気も無いだろうから、結局次期社長は社長が気に入るような現社長二世とも言える人間になるわけです。

そうなると、ワンマン社長再来!

…というわけで、ワンマン化している家族経営の会社に逃げ場はありません。

辞めるときは、気兼ねなど不要

考えてみたら、家族経営の職場というのは、古臭い村社会ですよね。

江戸時代なの?

時代遅れでおよそ現代的とは思えない、家族経営の会社にいると手遅れになりますよ。

余計な仕事ばかりでちゃんとした仕事をさせてもらえず、スキルアップができない。有能なのに飼い殺しにされて未来の芽を摘まれる。

それでいいんですか? そんなことになったら、あなたの人生は、愚かな家族たちに捧げたことになるんですよ。

それなら、「辞めたい」気持ちを優先させて、辞めるべきだと僕は思います。

でも、「辞めたい」と強く願い、「辞めよう」と思った人の中には、辞めるときの心配をする人もいるでしょう。

辞めると言ったら引き止められるかもしれないだとか、理由を付けて辞めさせてもらえないかもしれないだとか…。

そういう心配は、家族経営の会社には不要です。

家族経営の会社の多くは、社員なんて「使い捨てカメラと同じ」くらいにしか思っていませんよ。

社長が気に入っている人間が「辞める」と言ったら全力で引き止めるでしょうが、そうでない人が「辞める」と言ったところで社長らは気にしません。

それどころか「人件費が少し浮くぞ」と喜ぶ人さえ、います。

だから、「辞めたい」と思って、金銭面など辞められる状況が揃っているなら、今すぐにでも辞めればいいんです。何も気兼ねすることはありません。退職届を突きつけて、退職の手続きを進めるだけですよ。

気兼ねするべきは、転職活動です。

脱・家族経営の会社。転職活動はどうすべき?

転職先は「家族経営ではない会社」という条件を大前提にしつつ、その他の希望条件や希望職種をもとに探していくことになります。

このブログで何度もおすすめしていますが、希望に合った求人を見つけるには、転職エージェントを使うのが一番の近道です。

まず、転職エージェントは求人ごとの情報量がとにかく多く、その情報をもとにして理想の求人をピンポイントで提案してくれます。

キャリアアドバイザーに「家族経営ではない」という大前提と「その他の希望(年収,職種,休日数など)」を伝えるだけでOKなんです。

メリットはそれだけじゃありません。

家族経営の会社にいると、自分の本当の価値がわからなくなってきませんか?

自分の能力ならどれくらいの給料が貰えて然るべきなのか、自分の能力は他の会社だとどれほど通用するのか…。

そういった、自分自身の転職市場における価値を担当のアドバイザーが一緒に考えてくれるんです。これは転職先を考える上でかなり心強いサポートになりますよ!