なんだか昔から、職場の上司や先輩は怖いものだから仕方ないというイメージがありますよね。誰が決めたんでしょうか。そんなイメージは悲劇しか生まないのに!

怖い上司のもとで働くことによって、強いストレスやトラウマを植え付けられる人だっているんだ!!

委縮して会社に行きたくないなと嘆き、毎朝毎朝憂鬱な気分でため息をつく。気が付けば「辞めたい」が口癖になってしまったものの、怖い上司がいる手前辞めづらい…。

ただ、僕は言いたいんです。上司がどうしても怖くて、本当にもうダメだと思ったのなら逃げの一手も必要だと――。

実録・怖い上司の話

僕がブラック企業に勤務していた頃、とにかく怖い上司がいました。

一言で言えばヤクザ的。もちろん本物のヤクザではありません。背中に大きな和彫りがあるわけでもなく、ただ単に性格や生き方・考え方なんかがヤクザ的なんです。

不思議なことに、彼は周囲からパワハラ上司に認定されていませんでした。僕から見ても「あいつがやってることはパワハラだ!」と言い切れないところがありました。よく言えば「筋が通っていて、ちょっと口が悪い人」。

彼は物事を白か黒かの二極で考えます。

彼の辞書に、灰色の二文字はありません。

自分がミスをしたら「ミスを揉み消すか、徹底的に責任を取るか」の二択で考えるんですよ。男らしく自分のミスの責任を取る様は男気溢れてカッコいいと思ったもんです。

揉み消すのは過激だなと思いますけどね。

「これは揉み消せる問題やから黙っとけ」と言われて、どこかに消えていったときは本当に怖かった…。

結局その問題が無かったことになっていたことには、もっと恐怖を覚えたもんですよ。いったい、何をしたんだと。

もっと怖いなと思ったのは、この白か黒かしかないという態度は、仕事でミスをしたときにだけ発揮されるものじゃないと気づいたときです。

僕と同期が仕事中にちょっと揉めていて、それをその上司が仲裁に入ろうとしました。上司はまず言うんです。

「自分らどっちが悪いんや」って。別にどっちが悪いということもなく、ただお互いの意見の衝突だったので僕ら二人は言葉に詰まりました。

「いえ、どちらが悪いとかでは…」と言ったら、上司が食い気味に「どっちか悪いから喧嘩なるんやろ。喧嘩の解決は二つにひとつやん。悪いほうが非を認めて詫びるか、シラをきって徹底的にやるかや」と言うんです。

僕は「これはだめだ」と思ってすぐさま謝罪し、仕事に戻りました。

あのときは肝が冷えましたね。トラブルには良いほうと悪いほうとしか存在せず、悪い側が謝罪をするか、どっちかの体力と気力が無くなるまで争うかの二択しかないと思ってるんですから…。

すべてにおいて極端というのは、怖い。考え物です。(ただ、こういう人は社会に必要なのかもしれませんね。白か黒か徹底的に究明してくれる人というのは、ときには役に立つんでしょう。)

そして、この白黒はっきりさせる性格に「口の悪さ」や「凄みを帯びた声」が加わることで、怖さが倍増していました。

本人に悪気はないんだと思います。

それでもやっぱり僕にとっては怖くて、できれば関わりたくないタイプの上司でした。

先輩や上司が怖いから、緊張・委縮してしまう人に伝えたいこと

職場の上司が怖いと、話すだけでも緊張しますよね。直接話すことがなくても、同じ職場内にいるといつ何を言われるかわからなくて、ドキドキしてしまいます。そんな状態になってしまっている人にひとつ聞きたいんですが…。

やりづらくないですか?

同じ職場にいるだけで緊張するような状態で、正常に仕事はできないと思うんです。普通ならしないようなミスを連発してしまったり、気が散って思うように仕事が捗らなかったりしたことが何度かあるのではないでしょうか。

また、完全に委縮してしまう場合は最悪です。

自分の実力の半分程度も出せていないのではないか、と思います。人は自分が伸び伸びと細かいことを気にせずにいられる状態でこそ、その真価を発揮するというものではないでしょうか。スポーツ選手が試合前にリラックスタイムを設けたり、試合中に緊張をほぐすための儀式をしたりするという話があります。

彼らはそうすることで己の真価を発揮しているんです。サラリーマンにも、リラックスが必要だ。

だから、完全に緊張して委縮してしまっている方は今の職場にいては自分を殺してしまいかねません。自分自身を活かせるような職場に、転職しましょう。

ストレスで挙句の果てに「うつ病」になるかもしれない

怖い上司のせいで強いストレスを受け続けると、挙句の果てに「うつ病」になるかもしれませんよ。

自分が少しでも「先輩や上司によってストレスを受けている」という自覚があるのなら、要注意です。大抵は、自覚しているストレスよりも大きなストレスを実際には受けているものですから。

ある日突然うつ病の症状が出る…なんていうことも考えられます。

特に次の項目に複数当てはまる人は要注意!

  • 最近眠りに入りづらくなった
  • 最近眠りが浅い
  • 段々起きるのが難しくなっている
  • 職場に行くと吐きそうになることがある
  • 夜に涙が出ることがある
  • 先輩や上司のことを考えるだけで胃が痛くなるまたは、呼吸が乱れる、もしくは両方

眠りに関する症状や、吐き気・胃痛・動悸など、うつ病にありがちな諸症状を簡単にまとめてみました。他にも色々あるんですが、自覚しにくいものは抜きにして自覚しやすいものだけにしています。特に「眠り」に関しては自覚している人も多いのでは?

まずは、心療内科へ!

その後、転職を考えた方が良いと僕は思います。

トラウマになって、会社に行きたくない方へ

先輩や上司が完全にトラウマになってしまって、もう一日たりとも会社に行きたくないという人も多いと思います。そんなあなたは、自分が思っている以上にギリギリの状態にあるんです。断言します。

それは、心が壊れかけている証拠です。

中破しているようなイメージですね。あと少しダメージを受ければ完全に心は壊れ、修復するには大きな時間と身近な人の助けが必要不可欠になってしまいます。周りに頼れる人があまりいない人は特に、ここいらで身を引いた方が良いでしょう。

ただ、バックレるのはオススメしません。

本当に一日たりとも会社に行きたくないと思っているのなら、今すぐ退職届を書きましょう。同時に心療内科などに通ってみてください。そこで今抱えている感情を吐露し、退職するにはどうすべきかを相談するんです。

場合によっては「うつ病」の診断書を書いて貰えることもあります。医者によりますが、一度休職した上で辞めたいのなら休職中に退職届を郵送するということも勧められるでしょう。

退職届は手渡しが基本とされているものの、入院中やメンタルの不調などで会社に行けない場合には郵送でも良いとされる傾向があります。

無理をして会社に行って、これ以上自分を追い詰めないように気を付けてくださいね。

そもそも論だけど、怒り方が怖い上司ってさ…

居ないほうがいいんだよね。

世の中勘違いしている人が多すぎるんだけど、怖い上司と厳しい上司は違うんだ。先輩や上司になったら後輩・部下に厳しくしないといけないと考える人は結構多いんですが、怖いと厳しいとを取り違えている人があまりに多い!!

厳しい上司には愛情があり、人間らしさがある。

だけど、怖い上司にはそれがありません。ただ大きな声で怒鳴ったり、怒り方が怖かったり、自分のことは棚に上げて後輩や部下を責めたりと愛情も人間らしさも捨てています。人の心が無いんじゃないの? と言いたくなるほどです。

心当たり、ありませんか?

自分の非はしっかり認めるし、部下の頑張りは認めてあげる。そういった人間らしさや温かさの中に、後輩や部下のことを考えるが故の叱責を行うというのが正しい「厳しい先輩・上司」だと僕は思います。

厳しい上司は尊敬できるし、その人の下で働くことでたくさんのことを学べるでしょう。

しかし! 怖い上司の下で働くことで得られるのは「恐怖」「トラウマ」「ストレス」「苦しみ」「辛さ」といったネガティブ感情だけ!! 学べるものは無いと言っても等しい。血も肉も通わないように見える怖い先輩・上司には、断固NOを言い渡しましょう。

転職先は、どんなところがいい?

ここまで、怖い上司がいて辞めたいと思っている人に「辞めなさい」と言ってきました。

ただ、転職先にどんな上司がいるのかというのは最終的には運次第です。会社全体がホワイトだとしても、怖い上司がいないわけではありませんからね。所属する部署にもよるし、時期によっても変わるでしょう。

ただ、怖い上司が生まれにくい環境を選ぶことは出来ます。

人は最初から善悪が決まっているのではなく、環境でそれらが決まるのだ!

たとえば、競争が激しい職場は怖い上司が生まれやすい。何故かというと…競争が激しいから余裕が無く、人間的な心を持ったままでは競争に勝てないと判断することが可能なためです。

具体的には、保険・金融・不動産業界なんかは業界内だけでなく、社内でも激しい競争があるために怖い人が多くなりがちという話をネットなどでよく見ますよ。

逆に、社内競争が大人しいところは怖い上司も生まれにくいです。人が誰かにやさしくなる条件は「心の余裕」。競争が大人しい分余裕があるから、それだけ後輩や部下のこともしっかり考えた接し方をしてくれるでしょう。

考えるべきは「職場内で競争が激化するような仕事かどうか」です! 会社や業界ごとに考えると「競争は避けられない」という結論が出るので、ダメ。それはね、企業ごとに考えたら他社と競争しないと生き残れませんから。当たり前の話ですよね。

問題なのは、職場内競争の有無!!

それを徹底して転職活動をすれば、次は上司が怖いと感じることなく伸び伸びと働けるでしょう。