ハローワークの求人は、嘘だらけ。

誰しも自分を良く見せたいもので、それは企業も同じことだと思います。より優秀な人材に好かれる企業イメージを演出するため、嘘をつくことは仕方がないことです。

じゃあどうして、「ハローワークは特に嘘が多い」という話がネット上などを通じて出回っているのでしょうか。

ハローワークの嘘求人の実態と対処法を、探っていきたいと思います。

ハローワークの嘘求人にまつわる実話

ハローワークの嘘求人の特徴と傾向を知るために、実際にあった話を紹介します。

これは、僕の身の回りで転職活動を行う際、ハローワークを使った経験がある人から聞いた話です。ネットにも似た話が多いため、これがハローワークの嘘求人の実態と言えるでしょう。

実話その1:残業時間違いすぎだろ!

僕の友人「大空大地(仮名)」は、残業ばかりの会社に嫌気が差して転職することを決意しました。求人を探すならハローワークだろうなと思ってハローワークに行き、求人情報を閲覧、ある求人を見つけたんです。

月収25万円以上、研修期間3ヶ月程度あり、月残業30時間程度。

他の求人よりも良く、ひときわ輝いて見えたため、「我天啓を得たり」と大地はこれに飛びついた!

しかし、実際に働いてみたところ…。

始業時刻は求人票にあったよりも1時間早く、しかもその1時間はタイムカードを通さないでメールチェックなどを行う時間でした。定時になっても帰る人がほとんどおらず、みんな残業をしていてもちろん大地にもたくさんの仕事が押しつけられたんです。

抗議すると、「研修期間はこんなものだよ」と。

結局、研修期間3ヶ月が終わった後も残業はたんまりありましたとさ。あんまりだ…!

実話その2:手当支給ありって書いてただろ!

仮名「伊藤誠」という僕の知人が、脱ニートするため一念発起してハローワークに行きました。ニートだったため給料はあまり気にせず、残業はそれなりでも良いとあまり高望みはしなかったんです。

ただ、交通費の支給や諸手当だけは重視したいと思っていました。

結局入社したのは、「交通費全額支給」「諸手当あり」という求人だったんです。

お察しの通り、交通費全額支給は…ありませんでした。支給されたのはほんの一割程度、諸手当というのも何のことかサッパリわからないほど存在が薄いものだったようです。

チクショウ! 手当は死に体じゃねえか…死にてえと伊藤誠はボートを漕ぎだしたとさ。

実話その3:求人あるのに募集してないって、どういうことだよ!

僕調べだと一番よくあるケースを紹介します。

大学時代の先輩「大文字パイセン」がハローワークを使った際、応募した求人の6割程度が「カラ求人」だったと言うんです。

カラ求人というのは、求人に応募したら実際には採用活動を行っていなかったというものです。

大文字パイセンが電話をかけてカラ求人だったものには、ある程度共通項があります。

「即戦力求む! 未経験可能」という矛盾した表記が多かったようです。

また、求人によっては面接までしておいて「どの部署ももう人材要らないらしい」と言われ、カラ求人だったパターンもあるようで、面接が異様に塩対応だと感じたとか合否連絡があまりに遅かったとか、そういう傾向もあると言います。

どうして、ハローワークの求人に嘘が多いのか?

ハローワークの嘘求人の実態を見てきましたが、酷いものですよね。どうしてこれほどまでに、嘘求人がはびこってしまうのでしょうか。その理由に、ハローワークという組織の実態があります。

理由1:企業が人を呼ぶために嘘をつく

嘘をつくのは、ハローワークじゃなくて企業ですよね。残業時間を少なく見積もったり、給料を高く見積もったり、曖昧な表現をしてみたり…。それらは全部、企業が人を呼ぶためにつく嘘です。

問題なのは、企業が嘘の求人を出してもあまり大きな問題にならないということ。

大きな矛盾があれば別だけど、基本的に求人票というのは「人材募集のため、労働条件の目安を記載したもの」に過ぎず、契約書類ではありません。その事実を悪用し、企業が嘘をつくわけです。

理由2:ハローワークはあまり調査を行わない

企業が嘘をついたとしても、ハローワーク側が精査すれば問題が無いように感じられます。

実際、残業時間が違い過ぎたり給料が高く見積もられ過ぎていたりするというのは、調査して厳密に審査することで「おかしい」とわかるようなことです。ハローワークに出される求人先企業は地元密着しているところも多いため、調査するのはそう難しいことではないように思います。

ただ、ハローワークはあまり調査しないんですよ。

ハローワークの求人は、ハローワーク側が企業にお願いして「出してもらっているもの」なんです。

「人材募集しませんか?」「募集延長しませんか?」と、声をかけている立場から求人を細かく精査してダメ出しすることに躊躇いが生じます。結果、調査が行われず嘘を嘘と見抜けないまま求人情報が掲載されるわけです。

また、ハローワークが企業の求人掲載依頼を断れないということも調査不足の理由だと思います。

理由3:カラ求人を出しておくことにメリットがある

会社が銀行の融資を受けようとするとき、日本政策金融公庫を使うことがあります。

ここは融資基準が少し変わっています。

「従業員を雇用する会社かどうか」

この項目をめちゃくちゃ重視するんです。

ただ、この審査基準には穴があります。実際に雇わなくとも、雇うための活動をしているのであれば「雇用する会社」と言えてしまうわけです。求人票を出すことにより、審査に受かりやすくなってしまいます。

ハローワークが企業側からの掲載依頼を断れないことと、あまり調査しないことを良いことに、実際に雇用をするわけではないのに求人を出すカラ求人が増えるんです。

結局、嘘求人に見分け方はあるの?

ハローワークの嘘求人にまつわる実話やその原因を考察してきましたが、そこから嘘の見分け方を見出すことができそうです。

  • 「程度」など数字の表現が曖昧なもの
  • 「諸手当」「〇〇など」と、限定しない言い方をしているもの
  • 表記に矛盾がある
  • なんだか塩対応される

表現が曖昧なものや、限定しない言い方をしているものに関しては、嘘を指摘されても言い逃れしやすいんですよね。「諸手当」と書いてあれば、一般的に用意されるだろう手当全般貰えるように求職者は勘違いしてくれるし、企業からするとうまい釣り文句なんです。

また、嘘をつくと矛盾が生まれることがあるため、少しでもおかしいと思ったら嘘求人を疑いましょう。

塩対応はカラ求人あるあるですが、カラ求人以外でもハローワーク対応者に塩対応されることもあります。注意しておくと良いかもしれません。

求人の嘘が不安なら転職エージェントを使おう

ハローワーク求人の嘘が不安な人は、求人の嘘を見分ける方法を使うのも良いですが、民間の転職エージェントを使ったほうが確実です。

転職エージェントは、サービスの質を向上しないと競合他社に負けてしまうということもあるため、求人先企業に対する調査もしっかり行う傾向があり、企業側は求人票に嘘を入れるのが難しくなっています。

さらに、採用が決まった人がすぐに辞めてしまうと転職エージェント側に報酬が入らないため、ミスマッチを防ぐために事前の情報提供が徹底されています。

求人はハローワークという固定観念に縛られないことが、大事ですよ!