あがり症だと、仕事は辛いですよね。

人と関わる局面になるとめちゃくちゃ緊張してしまうし、緊張が加速すると過呼吸にもなってしまう。営業職とかだと「仕事にならない」と悩む人も多いと思います。そんな「あがり症」でもできる仕事はあるのか? あがり症は克服できるのか?

僕が、あがり症の人が今後しあわせに社会生活を歩めるような道と考え方を、紹介します。

あがり症は克服できるのか?

あがり症は、克服できます。

僕の友人に、「小学生の頃は凄くあがり症で、人前で発表すると過呼吸を起こすくらいだった」人がいるんです。その人が高校生になったとき、誰よりも活き活きとしたスピーチをして県のスピーチフォーラムという大それたものに招待されました。

びっくりしたんですよねえ。

最近高校の卒業アルバムを読み返していたら、ふと思い出したので、聞いてみたんです。

「お前あがり症だったよな。高校生の頃スピーチフォーラム行ったじゃん。どうしたの?」

返事を要約すると、こうなります。

  • 原因は多分「人前で話して怒られる経験が積み重なったから」だった。
  • 発表で好かれたい理解されたいという思いが強かった。
  • その分トラウマとして強く残り、発表するたびにあがってしまった。
  • まずは自分が緊張しているということを受け入れた。
  • 他人は自分に無関心ということを知った。
  • 自己肯定を積み重ねた。
  • 話すときの間を意図的に作った。

以上の過程を経て、あがり症を克服したようです。

まずは「発表するときに自分が緊張する」ということを冷静に分析して、原因を突き止めたんですよね。

原因は「自分を肯定して欲しい」ということからくる、自己否定だったと彼は結論付けました。次に「緊張することは悪いことじゃないのではないか」と考え、自己否定感と緊張する自分とを切り離そうとしたんです。

緊張すること自体は、良いことですからね。

たとえば、営業の仕事をして全く緊張しない人は慎重さに欠けてしまい、失礼なことを言ってしまうことがあります。緊張があるから適度な距離感を保ち、人と付き合えるんだと僕は思うんです。

問題なのは、緊張と一緒に「失敗するかもしれない」「自分はダメだ」という自己否定の基になる感情が湧いてくること。

緊張している自分は仕方がないとして、自己否定と切り離す方法を彼は考えました。

そのとき、彼は自分の中に完璧主義な一面があることに気が付いたんです。「100点満点の発表をしないといけない」という強迫観念に似た刷り込みが、彼の中にあり、それを変えることに集中しました。

「緊張状態で50点でも出せれば良い」とハードル設定を下げて、信頼している人の前で自分の伝えたいことを伝える練習をしたみたいです。

50点を出せたという練習の経験を積み重ねることが自己肯定に繋がり、人前で話すことにあまり恐れなくなりました。

ただ、意図していない「間」が空くとまたあがってしまう。

だから、話すときの「間」すらも意図して話すようにしたんです。高校のスピーチフォーラムに招待されたときの彼の原稿には、自分が言葉に詰まりそうなところで間を作るためのセリフも書かれていました。

無言で間を空けるときにも、「どれくらい間を空ける」と明記したんです。

この経験があるためか、今では話ながら頭をフル回転させることで「意図的に間を作ることに成功」しています。

あとは、「ゆっくりとした呼吸法を意識した」らしいですよ。

以上のことから彼はスピーチフォーラムに呼ばれるほどの話し上手となり、今では営業職をしているみたいです。

彼が普段から行っていることを二言にまとめると、「会話のときに頭の回転を早めること」と、「仕事で人と話すときは原稿ありきのスピーチと同じように話すこと」と言えるのではないでしょうか。

それが、あがり症を克服して仕事を円滑に進める方法だと思います。

あがり症で仕事を辞めたいなら、辞めることが克服の第一歩

あがり症を克服する方法を僕の友人の例をとって紹介しましたが、そのためには辞めたい仕事・会社を辞める必要があると僕は考えています。

人には自分に合う職場があり、自分に合う仕事というものがあるんです。たとえば考え方が合わない人たちと一緒に仕事をすると、どれだけあがり症を克服しようとしたとしても、失敗体験が多くなってしまいます

価値観が合わないのだから、こちらが何かを伝えようとしても正しく伝わりませんからね。

また、克服するために人と関わらなければならないからと言って、ホテルのフロントを仕事としていてはハードルが高すぎます。

あがり症の人が幸せに働くためには、適切なハードルの仕事・自分に合った雰囲気や価値観を持つ職場が必要なんです。

そのために、転職エージェントの利用をオススメします。

キャリアコンサルタントに自分の性格や自分があがり症だということなどを伝えておくと、自分に合う会社の求人をオススメしてくれるんです。あがり症の人が幸せに楽しく働く第一歩を、彼らが応援してくれます。

あがり症でもできる仕事はあるのか

あがり症の人にとってハードルが低い仕事というのは、人と関わることが比較的少ない仕事のことです。全く人と関わらない仕事は克服にならないし、かといって営業のように顧客と関わりまくる仕事はハードルが高すぎますからね。

まずは会社の人との付き合いで、対人関係に慣れましょう。

オススメなのは、営業事務、総務、配達の仕事、工場の仕事あたりです。

営業事務は営業職のサポートだから、営業職たちとは関わらないといけません。ただ、同じ職場にいる人とだけ関わっていれば良いので、あがり症を克服するための成功体験を積むのにはぴったりです。

総務は営業事務よりも大勢の人と関わるものの、会社の人たちとしか関わりません。自分のペースで人との関りに慣れていくことができます。

配達の仕事は単純に人と話す機会が少なく、かといって全く話さないわけでもない仕事。営業事務や総務よりも精神的な負担は軽いです。

工場は職場の人間関係は大変だけど、仕事自体はそれほど人とは関わりません。あがり症克服のための練習を休憩時間のトークなどで行うようにすれば、仕事には悪影響を出しにくいんです。

以上が、僕が思う「あがり症でもできる仕事」と「あがり症を克服するための仕事」の二つの条件が合わさった仕事だ!

結論:無理は禁物ということ

ここまで「あがり症で仕事を辞めたい人」に、アドバイスをしてきました。

あがり症克服のためにゆっくりとした呼吸法を身に付けたり、成功体験を積んだり、意図的に間を作ったりさまざまな努力ができます。そのためには転職が必要になるだろうし、そのための仕事選びや職場選びもめちゃくちゃ大事です。

ただ、結局は「無理は禁物」ということだと思います。

あがり症の人はトラウマを持っている人もいるし、それぞれ詳細な症状は異なるでしょう。

自分の状態に合わせて、自分のペースで克服していければ良いと思います。「早く克服しなきゃ」と自分を焦らせると、あがり症は悪化しますよ。自分を焦らせず、緊張している自分を認めて「ゆっくりと」考え方から変えていくことが大事です。

また、僕としては「あがり症であること」を職場の人に知らせておき、自分のペースで克服したいということも伝えておくと良いと思います。

周囲の理解と協力は、あがり症の人には絶対必要だから。