ネットでクリーニング工場の仕事について調べてみると、働いている人の「辞めたい」「きつい」という痛切な声が多く見つかりました。

今回はその実情を分析しつつ、転職によって解決する道を徹底的に考察してみようと思います。

これだからきつい! クリーニング工場あるある

1.異常な暑さとホコリ

クリーニング工場は、異様に暑い。

工場には、さまざまな機械が置いてある。そのため、熱がこもりやすいんです。それは、クリーニング工場以外にも当てはまります。

ただ、クリーニング工場が暑くなるのには、独自の理由もあるんですよね。

スチームアイロンの、蒸気…。

これが工場内に充満し、温度と湿度を上げ、ミストサウナの様相を呈しています。夏には40度を超えることもあり、熱中症で倒れる人がいますよね。

そして、衣服を扱うため、ホコリも蔓延しています。

高い温度と湿度、ホコリに包まれた工場…思いきり体に悪い環境ですよね。

2.重労働で体がもたない

洗濯ものの束は、クソ重い。

これを運んだり、抱えて洗濯機の中に放り込んだりしないといけません。当然、重労働になります。

腕に筋肉が付くという好意的解釈ができなくはない。実際そういう声がある。ただ、爪がはげたり、腕が上がらなくなったりする。好意的解釈ができる人は少数派で、辛い、嫌だ、しんどいと感じるのが多数派でしょう。

重労働というだけでも辛いけど、これを40度を超えることもある工場内で行うと思うと、僕はゾッとします。暑いはずなのに、背筋が凍りますね。

3.給料が低い

クリーニング工場の時給は、高くて1000円、低くて最低賃金レベルです。月給にすると、額面20万円あるか無いかというところでしょうか。

この給料、20代新人の場合なら悪くありません。「まあそういうもんだよね」と、ため息交じりに笑えるでしょう。

しかし、ネットを見ると、笑い話では済まないということに気づかされました。30代後半のベテランさんが、「額面20万円あるか無いかというところだ」と語っているんですよね。

これは給与水準が低いということに加えて、給料がほとんど上がらないということです。

重労働を続け、30代後半、月給は額面20万円あるか無いか…想像するだけで辛い。

4.人が増えない

クリーニング工場は、常に人手不足。

理由は、暑い、重労働、給料が低いの三拍子。仕事においてこういう言い方をしてしまうのは好きではないが、「コスパが悪い」と判断されてしまうのでしょうね。特に、最近の若者は仕事と給料とのバランスを気にする傾向がありますから。

そこを改めないと、クリーニング工場の人手不足は解消されないでしょう。

それどころか、ベテランが離れるということもあり得ます。

人が増えないと、ベテランの負担がどんどん重くなりますよね。

給料が上がらず、仕事の負担は上がり続ける。嫌な相乗効果を発揮してしまい、ベテランスタッフが離職し、最終的に…。

そして誰もいなくなった。

…ということに、なるかもね。極端だけど。

5.人間関係に問題がある

クリーニング工場の辛さとして、人間関係を挙げる人がネットには大勢います。

特定の集団の男女比や年齢層が偏ると、人間関係が悪化しやすいと言われているんです。

偏った層の中にいる人間にとっては、楽しいんだと思います。ただ、その層の外にいる人間は「異端者」です。心理的に、同じような集団の中に違う人が少しだけいると、その異端者を排除しようという動きが生まれやすいんですよ。

そして、異端者自身も「自分は浮いている」と、気にしてしまい、居心地が悪いです。

また、偏った層の中にいる人間の中にも、考え方などが合わない異端者が生まれることがあります。その人は「どうして同じような人間なのに、自分たちに賛同しないのか」と思われ、偏った層の外にいる異端者よりも当たりがキツくなる可能性があるんです。

クリーニング工場は主婦のパートが多い。

男女比、年齢層ともに偏りがあります。

だから、人間関係が悪いと感じられるのではないでしょうか。

働きやすいクリーニング工場の選び方

1.暑さ対策に力を入れている工場を選ぶ

工場には、さまざまな暑さ対策があります。

クリーニング工場で導入されることが多いのは、気化熱冷却です。冷たい水を噴霧することで、室内の温度を下げるアレですね。夏に街中で見かけることもあります。確かに、あれがあるだけで結構涼しいです。

ただ、温度と湿度が極端に上がりやすいクリーニング工場において、その効果は薄いと思います。

クリーニング工場で重要なのは、排熱と換気でしょう。

そこに力を入れている工場のほうが、快適に働けます。

実際、そういうクリーニング工場は少なからずあるんです。求人先企業の暑さ対策をしっかり調査し、工場見学時にもしっかりと確認しておきましょう。

2.人間関係が円滑な工場を選ぶ

男女比と年齢層に偏りがあると、職場の人間関係が悪化しやすい。クリーニング工場はそれらに偏りが見られるところが多いため、人間関係の悪化が問題になっている。

それなら、転職するときには、男女比と年齢層の偏りに気を付ければ、自分に合う人間関係の職場を選べるのではないでしょうか。

工場の求人の中には、男女比や年齢層が公表されているものがあります。見落とさずに、チェックしてみてください。公表されていない求人に関しては、問い合わせたり、面接のときに質問したりして、確認しておきましょう。

また、念のために職員の雰囲気を調べておくのも大事です。

求人先企業が工場見学を実施しているのなら、しっかり参加しておきましょう。

クリーニング工場を辞めたい人にオススメの転職先

1.食品工場

食品工場は、比較的涼しいところが多いです。

特に、明太子などの水産加工品を扱うタイプのところはその傾向があります。温度が高いと、台無しになってしまいますからね。

明太子工場に勤めたことのある友人が言うには、「たらこの洗浄と選別をする場所は少し肌寒い」のだそうです。それに、冷凍庫から原材料を出すこともあります。温度に関しては、一長一短ですね。

それでも、クリーニング工場の暑さに参っている人には良いと思います。

それに、食品工場は重労働が少ないんですよ。

そこも、クリーニング工場を辞めたい人に食品工場をオススメしたい理由です。

2.ハウスクリーニング

ハウスクリーニングの仕事を一言で表すなら、掃除です。

退去後の原状回復として行う空室クリーニングと、入居者のいる家で行う在宅クリーニングとの二種類が主となります。ホテルや旅館の清掃などもハウスクリーニングと呼ばれることがあるものの、「ホテルも住居も両方行う」ということはほとんどありません。

ハウスクリーニングは体力を使う仕事です。そういうところはクリーニング工場と同じかもしれません。ただ、作業中の温度は快適そのものです。

そして、多人数で行う仕事ではありません。その上、さまざまな現場に派遣されます。同じ室内に多人数が働くクリーニング工場と比べれば、人間関係から離れる時間が長いです。そのため、人間関係の良し悪しに働きやすさを左右されにくいという特徴があります。

また、年収が200~500万円程度と、キャリアに応じて高くなっていくところも、オススメポイントです。

3.靴の修理店

クリーニングの仕事自体は好きだという人にオススメの仕事です。

靴の修理とクリーニングとは、どこか通ずるものがあるのではないでしょうか。特に、靴磨きも請け負っている店だと楽しいと思いますよ。どちらも「身につけるもの」を「綺麗にする」仕事ですからね。

また、クリーニング工場とは違って、客と直接やりとりをするという楽しさがあります。

年収も300~400万円は安定して得られる。クリーニング工場からの転職先として、個人的に最もオススメしたい仕事です。

4.事務職

クリーニング工場とは全く毛色の違う仕事がしたい人にオススメです。

空調がしっかり利いた室内での作業。デスクワークだから、体力的なきつさはありません。年収も300~350万円程度と、決して低くはないです。仕事内容、仕事の量、責任の重さなどを考えると、つり合っていると言えます。

クリーニング工場あるあるに挙げた特徴と、逆の特徴を持っているんです。

こういう逆の特徴を持つ仕事を選択肢に含めておくのも、転職先候補の幅が広がるので、オススメですよ。