残業90時間の悲劇。友人のエピソード&残業の日々から抜け出す方法

ひと月の残業が90時間!

Twitterなんかでもたまに見かけることがある数字ですが、これ普通に考えてヤバすぎです。

今回は、残業90時間のヤバさの真髄に迫りつつ、そこから抜け出す方法を語りたいと思います。

残業時間90時間の悲劇。あなたが犠牲にするもの一覧

  • 生きている実感
  • 生きる気力
  • 人間らしく生きるということ
  • 笑顔
  • 心身の健康
  • 友達
  • 人格

残業90時間の人生を生きるということは、上記のことを犠牲にするということです。残業90時間の人生なんて、人間らしく生きられるはずがありません。人間らしく生きるとは何か? よく働き、よく食べて、良く寝るだけじゃ足りないんですよ。

友達と笑い合って過ごしたり、趣味に没頭したり、誰かを愛したり誰かに愛されたり、自分自身で考えて行動したり、そういうことが人間らしく生きるということです。それらを失うのが、90時間という残業時間。

ん? よく働き、よく食べて、良く寝ることすらままならないですよね、よく考えたら。

そういう生活を続けることにより、生きた心地がしなくなります。友達付き合いも悪くなり、周りから人が去る。果てには、人格が破綻してしまい、自分自身が何者かということすらもわからなくなりかねません。

90時間残業して、諸々失うことがどういうことか?

僕の知人の話を紹介します。

第一章:人生本番スタートは最悪だった

大学4回生、苦難の就職活動に突入。彼は関西の大学を出てから、東京で働きたいという曖昧な希望しかありませんでした。働くということがどういうことか、バイト経験すらなかった彼にはよくわかっていなかったんです。

そんな彼ですから、なかなか内定が得られませんでした。

意気消沈していたところを、卒業ギリギリのところで救い上げてくれたのがA社です。さあ、僕の人生はここから本格的に幕を開けるんだと、人生という舞台の緞帳を上げようと意気込んでいました。

しかし、すぐに緞帳を下ろしかねない事態になったんです。

研修期間は1ヶ月もなく、すぐ実戦投入されました。研修内容も精神論的なものが多く、仕事に関しては最低限のマナーくらいしか教えられていません。この時の彼は気づいていませんでしたが、典型的なブラック企業の特徴ですよね。

彼が配属されたのは営業。

新規開拓に回された僕は、朝も夜も無く働きました。契約を取れず上司に怒鳴られ、「お前みたいなゴミのような人間は」と人格を否定されることもしばしば。最初の1ヶ月、残業時間は40時間。

ノルマに追われ、彼は自然と笑わなくなりました。

だけど、これはまだ序章だったんです。

第二章:残業時間が90時間に突入した

毎月徐々に残業が増えていき、入社半年後には残業時間が90時間になりました。ただ、その会社は優秀な人ほど早い帰宅が認められていたため、彼は自分自身の能力不足のためだと言い聞かせていたんです。

上司からも、そう言われていました。

「早く帰りたければ、契約をバンバン取ってこい。帰れない奴は無能だ」

その言葉を信じ、かたくなに…。

よく考えれば彼にもわかったはずです。定時で帰宅することを断固として許さない上司の方が頭がおかしいのだということが。帰れない奴は無能という言葉は、残業を強いず自主性に任せている会社しか使えない言葉だということが。

だけど、その時は一心不乱。

いや…思考能力が、失われつつあったんだと思います。

辛いとは感じながら、辞めようとは考えることが出来ず日々をただ消化するだけ。上司の叱責に怯える心すらなくなり、彼は心というものを失いました。

慢性的に身体がだるくて、毎朝毎朝どんよりとした気分で起きる日々。健康な状態というのがどういうものなのか、忘れてしまいました。

友人と会うこともなくなり、メールやLINEすら返せなくなり、友人との付き合いが希薄になったのが入社7ヶ月目。元々関西から東京に出てきた身だったため近くに友達も少ない。

辛い…

毎夜、誰にともなく呟く毎日。

第三章:気づきと、脱出

入社9ヶ月が経って、彼は会社に言われてSNSに登録しました。今は営業もSNSを使う時代。仕事用アカウントと、プライベート用アカウントの二つを作ったんです。

付き合いが薄くなっていた友人を見つけてフォローし、プライベートアカウントで「Can you feel?」と言わんばかりに社畜ぶりを呟く。今の毎日がおかしいのではないかと気づき始めたのも、ツイッターを始めてからです。

「残業」と調べたら、80時間が過労死ラインだとか90時間は異常だとか色々出てきますから。

そして、転機が訪れました。

友人から、電話がかかってきたんです。

「お前、ブラック企業に捕まったんか!」心配しているような、茶化すような電話。彼は、自分の社会人生活を振り返った。確かに、言われてみれば最近叫ばれているブラック企業そのものだ。気が付かなかった自分がおかしくて、笑いました。

「辞めたいわ」

自然と口から出た言葉。

「辞めたったらええねん、そんなアホな会社」

その言葉を皮切りに、彼は仕事を辞める決意をしました。退職届を出してから1ヶ月後、退職。

幸い金だけは貯まっていたから、アパートは残したまましばらく実家に行くことに。

希薄だった友人との付き合いを取り戻し、活力も得て東京に戻り、再就職。転職後はホワイト企業でまた営業をしています。

残業90時間の日々から抜け出す方法

一番手っ取り早い方法は、転職エージェントを使うことです。

求人探しをする手間が省けるだけでなく、転職支援のプロによるサポートが受けられます。相談できる相手がいるというのは心強く、転職のモチベーションも保てるんです。

また、残業時間が少ない企業の求人を紹介してくれます。

あとは、身近な人に助けてもらいましょう。

前章で紹介した彼の場合は、友人に助けられた部分が大きいですね。友人との繋がりがゼロになっていたら、彼は転職を思いつくことすらなかったでしょうから。これまで友人や家族と連絡を取っていなかった人は、積極的に連絡を取ってみてください。

あなたの助けになってくれるはずです。

一番良いと思うのは、一度辞めてから落ち着いて転職活動をすること。90時間も残業している状態だと、まともな判断力が失われるから働きながら転職というのも厳しいでしょうから。

実家や友人の助けを借りながら、なんとしても今の会社を抜け出しましょう!

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